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1学期編 ~中間試験~
第48話
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「準備もできているようだから、始めようと思うが科目は何から手を付ける?」
「榊さんたちが私たちが来る前にやってた勉強の続きでもいいよ?」
「…そしたら、古文からお願い。」
「わかった。じゃあ、まずはノートを開いてくれ。」
俺たちは古文から勉強を始めた。
苦手な科目を頼んできた瑞希たちだったが、取りあえず一通りの試験範囲を復習することにしたので今日の半日と明日の1日をフルに使うことになりそうだった。
一通りの範囲をやるため深くできないところもできてしまうことは否めないので、苦手と自覚しているところと、復習をしていく中で穴となるところとわかったところは終わった後に時間をかけて行うことにした。
瑞希と皐月の2人ならば月曜日以降も放課後を使って勉強をしていけばそれなりにできるようにはなっていると思っている。
確認テストについては2人から結果を聞いたが、どちらも悪くはない成績だったので基礎的な能力はあるはずだからだ。
千春と皐月は歴史から勉強をしているようだった。
俺たちとは違う机に教科書とノートを広げており、時折人名や出来事が聞こえてきた。
「すまないが30分経ったが降りてこないので連れてくる。」
「…わかった。ごめん。」
「謝らなくていいだろう?」
「あんなのでも相棒。あれの相棒として迷惑をかけて申し訳ない。」
「あれ、榊さんは早乙女君と相棒組んでいるの?」
「うん。」
「知らなかった!でも、あまり不思議ではないか。このグループでよく一緒にいるわけだし。」
「とりあえず、行ってくる。やったところを自分で確認しておいてくれ。」
俺はそう言い残して俺の部屋でまだ寝ていると思われる正悟の元へと向かった。
「入るぞ。」
俺は部屋に入る前に外から声をかけたが、中から返事はなかった。
扉を開けて中のようウを見ると正悟はまだ布団をかぶって寝ていた。
「正悟、起きろ。お前の言った30分は既に過ぎているぞ。」
俺は正悟に声をかけたが、返事はなかった。
おそらく無視をしているということはないので、まだ寝ているのだろう。
仕方がないと思い、俺は正悟に近づいて、肩をゆすりながら声をかけた。
「いい加減起きろ。」
「う~ん…、あ、あぁ…。悪い、起きた、起きた。」
正悟は俺に揺さぶられて目が覚めたようだが、まだ寝ぼけているような状態だった。
「起きたか?30分と言ったのは自分自身だろう?」
「あ~…、ん~、おそらくアラームはセットしたと思うから寝ぼけて止めちまったのかもな。」
正悟がそう言って端末を見せてくれたが確かにアラームをセットしたかのような画面はあったが、それが鳴ったかどうかは定かではなかった。
「まぁいい。下では試験範囲の復習をやっている。ちょうどいいから顔を洗って参加しろ。」
「わかった。先に行っててくれ。」
「ちゃんと降りて来いよ?」
俺はそう言って部屋から出て、リビングへと戻った。
その際にいくつか机からノートとリビングに持って行ってなかった科目の教科書を持っていった。
「あれ、早乙女君は?」
「…起きない?」
「いや、起きたが、まだ寝ぼけているようだったから顔を洗ってから来いと言って置いてきた。」
「そっか。じゃあ続きをしよっか。待ってれば来るんでしょ?」
「二度寝をしなければな。」
「…寝てたら文字通りたたき起こす。」
「加減してやれよ?」
俺たちは試験範囲の復習を再開した。
しばらくすると、正悟は顔もちゃんと洗ってきたようでリビングに入ってきた。
俺たちの方は既に3人でやっていたということもあって、千春たちの方に正悟を混ぜてもらった。
正悟としては俺に教わりたいと言っていたが、やっていることに差異はほとんどなく千春の説明ではわからないようならば俺に聞けと言っておいた。
(これで俺に真正面から聞きにきたらどういう意味になるか正悟はちゃんとわかっているのだろうか?)
正悟のことだかあら考えなく俺に聞いてくるかもしれないが、その時は千春に大人しく嫌味を言われてもらおう。
千春の説明ではわからないと言っていることになるのだから。
「じゃあ再開するぞ?適当な時間になったら俺と千春で夕飯を作るからそれまでは頑張ってくれ。その間は好きにしててくれ。理想としては各自で復習をしてくれることだが。」
俺はそこで言葉を区切り正悟に目をやると、正悟は目線をそらした。
「まぁ夕飯を終えるまでは自由だ。」
「私たちも何か手伝おうか?」
「私としても勉強を見てもらい、さらに夕飯までいただくなら何もしないというわけにはいかないわ。」
「手伝いの申し出はありがたいけれど、さすがにキッチンにそこまで人がいてもできることが少ないわ。場所が限られているから使い慣れている私たちだけでいいわ。もちろんできたものを運んでくれるなら助かるわ。」
「そういうことならそうさせてもらうわね。」
俺たちは会話を早々に終えると勉強会を始めた。
時間もそこまであるとは言えないので俺たちは集中して行った。
時々正悟は席を立ってどこかに行ったり、集中力を欠いて上の空になっているときもあったりして、千春から注意されていた。
こちらでは、瑞希も頑張っているものの正悟ほどとは言わないが集中力が続かないようで途中で首をカクカクとさせて眠りかけているのが見受けられた。
何度か声をかけて休みもはさんでいるが、比較的順調に予定通り復習をできていた。
「それじゃあそろそろ夕飯を作り始めるから好きに休んでいてくれ。」
俺は17:30頃になるとそう声をかけた。
「ふう~!疲れた…。」
「…早乙女はまだ続ける。」
「何で!?」
「30分以上寝ていた挙句、うろうろしていてその分遅れている。」
「うっ…、否定はしないけど、さすがに少し休ませてくれよ。」
「5分だけ待つ。そしたら作り終わるまでやる。」
「はぁ…、わかりました…。」
正悟と舞依がそんなやり取りをしているのを眺めていると、
「新庄君少しいいかしら?」
「どうした?」
「あの娘の話を聞いてあげてちょうだい。私があなたの代わりに白崎さんの手伝いをするから。」
「…わかった。それならここで話すことではないだろうから俺の部屋に連れていくがいいか?」
「そうね、その方がいいけれど。」
そこで皐月は言葉を区切り俺に近づくと耳元に口を近づけて小声で、
「2人っきりでいるからって変なことしちゃだめよ?」
「しないから安心しろ。」
「あら、あの娘にはそんなに魅力がないかしら?」
「そう言う話ではないだろう?」
「ふふ、冗談よ。あの娘はあなたのことを信頼しているみたいだからよろしくね。」
「わかった。もし、話が終わるまでに夕飯ができたら呼びに来てくれ。」
「わかったわ。」
俺たちは話を終えると別れて行動を起こした。
「白崎さん、ちょっといいかしら?」
「何かしら?」
キッチンの方からはそんなやり取りが聞こえてきた。
俺は瑞希がトイレに立っていたので戻ってくるのを待つと、
「少しいいか?」
「うん?どうしたの?」
「皐月が今なら2人になれるから話をしておけってな。」
「そっか。そうだね。今ぐらいしか機会はないか。どこで話をすればいいかな?」
「リビングで話すことではないから俺の部屋でいいか?」
「え?」
「もちろん2人きりになってしまうわけだから嫌なら…」
「ううん!えっと、全然大丈夫!だけど、心の準備が…。」
「
俺の言葉を食い気味に遮るように言ってきたが、瑞希は顔を赤くしていた。
「すう~、はぁ~。」
瑞希は深呼吸をして、
「うん、大丈夫。じゃあ蒼雪君の部屋に行こ?男の子の部屋に入るのは初めてだから緊張するけど。」
「大丈夫か?」
「うん。それよりも時間も足りるかわからないから行こ?」
「わかった。」
俺は、瑞希を連れて自室へと移動をした。
「榊さんたちが私たちが来る前にやってた勉強の続きでもいいよ?」
「…そしたら、古文からお願い。」
「わかった。じゃあ、まずはノートを開いてくれ。」
俺たちは古文から勉強を始めた。
苦手な科目を頼んできた瑞希たちだったが、取りあえず一通りの試験範囲を復習することにしたので今日の半日と明日の1日をフルに使うことになりそうだった。
一通りの範囲をやるため深くできないところもできてしまうことは否めないので、苦手と自覚しているところと、復習をしていく中で穴となるところとわかったところは終わった後に時間をかけて行うことにした。
瑞希と皐月の2人ならば月曜日以降も放課後を使って勉強をしていけばそれなりにできるようにはなっていると思っている。
確認テストについては2人から結果を聞いたが、どちらも悪くはない成績だったので基礎的な能力はあるはずだからだ。
千春と皐月は歴史から勉強をしているようだった。
俺たちとは違う机に教科書とノートを広げており、時折人名や出来事が聞こえてきた。
「すまないが30分経ったが降りてこないので連れてくる。」
「…わかった。ごめん。」
「謝らなくていいだろう?」
「あんなのでも相棒。あれの相棒として迷惑をかけて申し訳ない。」
「あれ、榊さんは早乙女君と相棒組んでいるの?」
「うん。」
「知らなかった!でも、あまり不思議ではないか。このグループでよく一緒にいるわけだし。」
「とりあえず、行ってくる。やったところを自分で確認しておいてくれ。」
俺はそう言い残して俺の部屋でまだ寝ていると思われる正悟の元へと向かった。
「入るぞ。」
俺は部屋に入る前に外から声をかけたが、中から返事はなかった。
扉を開けて中のようウを見ると正悟はまだ布団をかぶって寝ていた。
「正悟、起きろ。お前の言った30分は既に過ぎているぞ。」
俺は正悟に声をかけたが、返事はなかった。
おそらく無視をしているということはないので、まだ寝ているのだろう。
仕方がないと思い、俺は正悟に近づいて、肩をゆすりながら声をかけた。
「いい加減起きろ。」
「う~ん…、あ、あぁ…。悪い、起きた、起きた。」
正悟は俺に揺さぶられて目が覚めたようだが、まだ寝ぼけているような状態だった。
「起きたか?30分と言ったのは自分自身だろう?」
「あ~…、ん~、おそらくアラームはセットしたと思うから寝ぼけて止めちまったのかもな。」
正悟がそう言って端末を見せてくれたが確かにアラームをセットしたかのような画面はあったが、それが鳴ったかどうかは定かではなかった。
「まぁいい。下では試験範囲の復習をやっている。ちょうどいいから顔を洗って参加しろ。」
「わかった。先に行っててくれ。」
「ちゃんと降りて来いよ?」
俺はそう言って部屋から出て、リビングへと戻った。
その際にいくつか机からノートとリビングに持って行ってなかった科目の教科書を持っていった。
「あれ、早乙女君は?」
「…起きない?」
「いや、起きたが、まだ寝ぼけているようだったから顔を洗ってから来いと言って置いてきた。」
「そっか。じゃあ続きをしよっか。待ってれば来るんでしょ?」
「二度寝をしなければな。」
「…寝てたら文字通りたたき起こす。」
「加減してやれよ?」
俺たちは試験範囲の復習を再開した。
しばらくすると、正悟は顔もちゃんと洗ってきたようでリビングに入ってきた。
俺たちの方は既に3人でやっていたということもあって、千春たちの方に正悟を混ぜてもらった。
正悟としては俺に教わりたいと言っていたが、やっていることに差異はほとんどなく千春の説明ではわからないようならば俺に聞けと言っておいた。
(これで俺に真正面から聞きにきたらどういう意味になるか正悟はちゃんとわかっているのだろうか?)
正悟のことだかあら考えなく俺に聞いてくるかもしれないが、その時は千春に大人しく嫌味を言われてもらおう。
千春の説明ではわからないと言っていることになるのだから。
「じゃあ再開するぞ?適当な時間になったら俺と千春で夕飯を作るからそれまでは頑張ってくれ。その間は好きにしててくれ。理想としては各自で復習をしてくれることだが。」
俺はそこで言葉を区切り正悟に目をやると、正悟は目線をそらした。
「まぁ夕飯を終えるまでは自由だ。」
「私たちも何か手伝おうか?」
「私としても勉強を見てもらい、さらに夕飯までいただくなら何もしないというわけにはいかないわ。」
「手伝いの申し出はありがたいけれど、さすがにキッチンにそこまで人がいてもできることが少ないわ。場所が限られているから使い慣れている私たちだけでいいわ。もちろんできたものを運んでくれるなら助かるわ。」
「そういうことならそうさせてもらうわね。」
俺たちは会話を早々に終えると勉強会を始めた。
時間もそこまであるとは言えないので俺たちは集中して行った。
時々正悟は席を立ってどこかに行ったり、集中力を欠いて上の空になっているときもあったりして、千春から注意されていた。
こちらでは、瑞希も頑張っているものの正悟ほどとは言わないが集中力が続かないようで途中で首をカクカクとさせて眠りかけているのが見受けられた。
何度か声をかけて休みもはさんでいるが、比較的順調に予定通り復習をできていた。
「それじゃあそろそろ夕飯を作り始めるから好きに休んでいてくれ。」
俺は17:30頃になるとそう声をかけた。
「ふう~!疲れた…。」
「…早乙女はまだ続ける。」
「何で!?」
「30分以上寝ていた挙句、うろうろしていてその分遅れている。」
「うっ…、否定はしないけど、さすがに少し休ませてくれよ。」
「5分だけ待つ。そしたら作り終わるまでやる。」
「はぁ…、わかりました…。」
正悟と舞依がそんなやり取りをしているのを眺めていると、
「新庄君少しいいかしら?」
「どうした?」
「あの娘の話を聞いてあげてちょうだい。私があなたの代わりに白崎さんの手伝いをするから。」
「…わかった。それならここで話すことではないだろうから俺の部屋に連れていくがいいか?」
「そうね、その方がいいけれど。」
そこで皐月は言葉を区切り俺に近づくと耳元に口を近づけて小声で、
「2人っきりでいるからって変なことしちゃだめよ?」
「しないから安心しろ。」
「あら、あの娘にはそんなに魅力がないかしら?」
「そう言う話ではないだろう?」
「ふふ、冗談よ。あの娘はあなたのことを信頼しているみたいだからよろしくね。」
「わかった。もし、話が終わるまでに夕飯ができたら呼びに来てくれ。」
「わかったわ。」
俺たちは話を終えると別れて行動を起こした。
「白崎さん、ちょっといいかしら?」
「何かしら?」
キッチンの方からはそんなやり取りが聞こえてきた。
俺は瑞希がトイレに立っていたので戻ってくるのを待つと、
「少しいいか?」
「うん?どうしたの?」
「皐月が今なら2人になれるから話をしておけってな。」
「そっか。そうだね。今ぐらいしか機会はないか。どこで話をすればいいかな?」
「リビングで話すことではないから俺の部屋でいいか?」
「え?」
「もちろん2人きりになってしまうわけだから嫌なら…」
「ううん!えっと、全然大丈夫!だけど、心の準備が…。」
「
俺の言葉を食い気味に遮るように言ってきたが、瑞希は顔を赤くしていた。
「すう~、はぁ~。」
瑞希は深呼吸をして、
「うん、大丈夫。じゃあ蒼雪君の部屋に行こ?男の子の部屋に入るのは初めてだから緊張するけど。」
「大丈夫か?」
「うん。それよりも時間も足りるかわからないから行こ?」
「わかった。」
俺は、瑞希を連れて自室へと移動をした。
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