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1学期編 ~中間試験~
第34話
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バスを待っていると、俺たちと同様に帰宅をしようとする人たちは続々と来た。
そう言った人物から俺を隠すように並んでいた。
しかし、隠しきるのは難しいということも踏まえて、あくまで自然体を貫くようにするのと後ろに振り返り、顔を見せないようにするということを意識していた。
幸いにもバスが来るまでの間に俺のことがばれることはなかった。
バスが来てこの時間になれば降りる人はいなかったので、スムーズに乗車することができそうだった。
バスに乗ろうとしたところ、響真が肩を掴み小声で、
「おい、一番奥の車道側に座れ。んで、その後は外を見て周りのやつと目を合わせるな。」
そう言って、俺に最初に乗るように言ってきた。
バスに乗り響真に言われ通りにすると、俺の隣に正悟で、その隣に一、正悟と続いて座った。
5人掛けのところであったが、窓際だけ開けて座っていた。
俺の前には詩音と響真が座った。
左前方にも他の人たちが乗ってきたが、女子二人で座って話し続けているようで俺のことは気づかれなさそうだった。
「ふぅ、無事に出られたな。」
バスが発車して少しすると俺にそう告げてきた。
俺の位置からはあまり見えないが、それなりに乗車している人物がいるのか車内は少し騒がしく正悟のこの発言も気に留められることもなかった。
「そうだな。迷惑をかける。」
「気にするなよ、それより、今後はどうするかだ。」
「そうだな、学校でも面倒になるんじゃねーか?」
「多分そうかもね。僕のところにも何人からかその話が出回っている連絡来たから。」
響真と詩音はこちらに振り返りながら会話に参加してきた。
「そうか。まぁ学園にいる間は俺で対処をする。会長関連ではいずれ注目を集める可能性もあったようだからそれが早まったに過ぎない。面倒に思えばあの人にも事態の収束を頼むことにする。」
「それがいいかもな。けど、あの人をそんな風に利用しようなんて思えるのはお前ぐらいじゃないか?」
「これは俺が試合を受けたからでもあるがあの人のせいでもある。ツケは払ってもらう。」
「あの人とお前は因縁の相手なのか?少なくとも昨日今日会ったように見えねえし、互いのことを分かりあったライバルのように見えたぜ?」
「この学園に来てからあったことは間違いないはずだが、何かを感じているのは確かかもな。」
「あの人とは仲良くできないの?」
「友好的に接するのは違うような気もしているんだ。むしろあれが俺たちなりの友好的な関わり合いかもしれない。」
「そんなこと言うなんて珍しいな。なんか普段のお前からは考えられない。」
「珍しいかもしれないが、ありえなくはないだろ?漢ならそう言う関係は十分考えられる。」
「響真はそうだよね。」
俺たちは会長や俺の名前を隠して会話をしていたが、次第に話はそれていき、それぞれについて話をしていた。
一や秀人も途中から会話に参加していたが、時間が経過するにつれて会話も減っていき俺たちは端末を弄ったり仮眠をとるなどの行動をとっていた。
そして、その時になって俺は漸く気が付くことができた。
会話を終えてからは目を瞑り休んでいたが、時刻が気になったことと、あれから千春に対して何の連絡も取っていなかったので何か連絡がないか会長との試合を終えてから初めて端末を確認したのだ。
すると、端末には何度かの着信とメッセージが来ていたのだ。
俺が連絡先を交換しているのは数人しかいないのだが、その全員からきていたので俺は驚きを隠せなかった。
俺はそれらを一つ一つ確認することにした。
最初に確認をしたのは、戸塚先輩からのメッセージだ。これは川崎先輩の人連名という形で送ってきたようだ。
「こんにちは~、ちょっと気になる話が飛び込んできたから私たちも気になってメッセージ送ってみたんだけど、あの諸伏会長と試合をして勝ったって本当?本当だとしたらすごいことだよ!私たちが知っている限りでも会長が負けたところは見たことがなかったしね。だからこそのこの騒動なのかもしれないけどね(笑)
その話があちこちで飛び交っていて大変なことになっているからしばらくはいっぱい人が押しかけて来るかも…。春君も気にかけているし、私たちでも一応余計なことをしないようにお客さんや友達には伝えるけど気を付けてね。」
そこそこの長文で送られてきたが彼女たちもこの騒動の渦中にいる俺を心配してくれているようだったので、
「ご心配おかけして申し訳ありません。会長に勝った話は事実ですのでできる限りはこちらで対処をしたいと思います。気にかけていただきありがとうございます。」
俺は簡潔に伝えたいことだけ送っておいた。
次に確認をしたのは君島からのメッセージだった。
ここにいるメンバーと千春、舞依を除けば彼が連絡先を持っている唯一のクラスメイトだった。
どうやら、クラスメイトも含めて多くの人物から質問があり、君島視点から俺の印象を伝えたということと、この話が事実なのか、ということが書かれていた。
彼はクラスの中心にいることが多く、俺たちのように集団に属すことを好まない人を除いたクラスメイトをうまくまとめていた。それ故に今回の騒動で俺がどういった人物か知りたい人や同じクラスにいるから関わりを持ちたいという人物の防波堤になってくれている状態だった。
俺は、さすがに数回しか話をしておらず、ましてや一度はマイナス方向に気持ちが傾いた人物であっても、さすがに今回のことでは大きな迷惑をかけたと思い、感謝と謝罪のメッセージを送りこちらが落ち着いたらこちらから連絡をする旨を送った。
彼からの電話は数回来ており、口頭でも確実に話をすべきだと思ったからだ。
返信をしたところ直ぐに既読もつき、了解した旨が書かれていたので次の人物からのメッセージの確認に移った。
次に確認をしたのは瑞希からのメッセージだった。
「突然連絡してごめんね。私の方にも話が飛び込んできて蒼雪君のことが気になって連絡をしてみたんだけど、大丈夫?生徒会長と試合をして勝ったって話だけど、その生徒会長はとてもすごい人ってことしか知らないけどそんな人に勝てたみたいですごいね、おめでとう!
だけど、そのせいで多くの人が蒼雪君のもとに押しかけているみたいだね…。みんなも気になっているし、心配しているよ。なんか、それだけ強い人なら自分が有利になるかもしれないって考える女子もいて、私のクラスは私の方でそんな考えで彼と相棒を組むのはダメって押しとどめているけどそれだと限界はあるみたい。
力になれなくて申し訳ないけど、何かできることがあったら言ってね。今度は私が君のために頑張るから!」
彼女たちもさすがにこれだけの騒動になっているから心配をしてくれているようだった。
「感謝する。こちらはまだどれだけの騒動なのか把握しきれていないが、気を付ける。極力はこちらで対処をしようと考えているが、何かあれば助力を頼む。」
俺はそうメッセージを送った。
最後に確認をしたのは俺と千春、正悟、舞依のグループだった。
こちらでは正悟がある程度説明はしてくれていたようなので状況は理解してくれているようだったが、千春と舞依は出かけていたところにその話が飛び込み、そのことを知っている彼女たちの知り合いが話しかけてきたりして面倒だったことなども書かれていた。
さすがにこの状況で寮に帰らすのは舞依に申し訳ないから舞依を家に泊める旨も書かれていた。
俺はこれを見た時に男子寮に帰って問題がないか考えてしまった。
当初は詩音のところでみんなで遊ぶという話だったが、この状況で帰ったら間違いなくそこでも騒動が起こることは容易に想像できる。
俺は今いるメンバーのグループトークを開き寮に帰るかどうか確認をした。
俺は隣にいる正悟の肩を叩き、端末を見るように言った。
前にいる2人にも同様に見るように端末を指すと、彼らも確認をしてくれた。
蒼雪:「このまま寮に向かって大丈夫か?」
正悟:「俺もそれを考えていたが、やっぱり帰らない方が安全か?」
秀人:「そうだろうな。俺らが想像していたよりも騒動が大きすぎる。ただ生徒会長に勝利したということの意味がどうやら俺たちの考える価値とは違うようだ。」
詩音:「それならこのまま蒼だけ帰るの?」
響真:「そうなるかもな。じゃないと俺らも部屋まで帰れないか、もしくは見つかったら大勢が押し寄せて来るぞ?」
一 :「さすがにそれは面倒だよ。けど、このまま帰しても大丈夫かな?」
正悟:「どういうことだ?」
一 :「正確な場所は知らないけど、降りるのって寮より前のバス停でしょ?降りるときに人に見られて家がどこなのか特定されたりしない?」
それを見た時にハッとなって一の方を見た。
俺はここで帰った方が安全かもしれないということは考えていたが、バスから出るときのことを想定していなかった。
そうなるとまた話がややこしくなってきてしまった。
寮に入るのでは人に見つかりアウト。バスから降りるときに人に見つかるのもアウト。それならばどうするのが一番騒ぎにならないで済むのか、俺たちはそれを考えることになってしまった。
そう言った人物から俺を隠すように並んでいた。
しかし、隠しきるのは難しいということも踏まえて、あくまで自然体を貫くようにするのと後ろに振り返り、顔を見せないようにするということを意識していた。
幸いにもバスが来るまでの間に俺のことがばれることはなかった。
バスが来てこの時間になれば降りる人はいなかったので、スムーズに乗車することができそうだった。
バスに乗ろうとしたところ、響真が肩を掴み小声で、
「おい、一番奥の車道側に座れ。んで、その後は外を見て周りのやつと目を合わせるな。」
そう言って、俺に最初に乗るように言ってきた。
バスに乗り響真に言われ通りにすると、俺の隣に正悟で、その隣に一、正悟と続いて座った。
5人掛けのところであったが、窓際だけ開けて座っていた。
俺の前には詩音と響真が座った。
左前方にも他の人たちが乗ってきたが、女子二人で座って話し続けているようで俺のことは気づかれなさそうだった。
「ふぅ、無事に出られたな。」
バスが発車して少しすると俺にそう告げてきた。
俺の位置からはあまり見えないが、それなりに乗車している人物がいるのか車内は少し騒がしく正悟のこの発言も気に留められることもなかった。
「そうだな。迷惑をかける。」
「気にするなよ、それより、今後はどうするかだ。」
「そうだな、学校でも面倒になるんじゃねーか?」
「多分そうかもね。僕のところにも何人からかその話が出回っている連絡来たから。」
響真と詩音はこちらに振り返りながら会話に参加してきた。
「そうか。まぁ学園にいる間は俺で対処をする。会長関連ではいずれ注目を集める可能性もあったようだからそれが早まったに過ぎない。面倒に思えばあの人にも事態の収束を頼むことにする。」
「それがいいかもな。けど、あの人をそんな風に利用しようなんて思えるのはお前ぐらいじゃないか?」
「これは俺が試合を受けたからでもあるがあの人のせいでもある。ツケは払ってもらう。」
「あの人とお前は因縁の相手なのか?少なくとも昨日今日会ったように見えねえし、互いのことを分かりあったライバルのように見えたぜ?」
「この学園に来てからあったことは間違いないはずだが、何かを感じているのは確かかもな。」
「あの人とは仲良くできないの?」
「友好的に接するのは違うような気もしているんだ。むしろあれが俺たちなりの友好的な関わり合いかもしれない。」
「そんなこと言うなんて珍しいな。なんか普段のお前からは考えられない。」
「珍しいかもしれないが、ありえなくはないだろ?漢ならそう言う関係は十分考えられる。」
「響真はそうだよね。」
俺たちは会長や俺の名前を隠して会話をしていたが、次第に話はそれていき、それぞれについて話をしていた。
一や秀人も途中から会話に参加していたが、時間が経過するにつれて会話も減っていき俺たちは端末を弄ったり仮眠をとるなどの行動をとっていた。
そして、その時になって俺は漸く気が付くことができた。
会話を終えてからは目を瞑り休んでいたが、時刻が気になったことと、あれから千春に対して何の連絡も取っていなかったので何か連絡がないか会長との試合を終えてから初めて端末を確認したのだ。
すると、端末には何度かの着信とメッセージが来ていたのだ。
俺が連絡先を交換しているのは数人しかいないのだが、その全員からきていたので俺は驚きを隠せなかった。
俺はそれらを一つ一つ確認することにした。
最初に確認をしたのは、戸塚先輩からのメッセージだ。これは川崎先輩の人連名という形で送ってきたようだ。
「こんにちは~、ちょっと気になる話が飛び込んできたから私たちも気になってメッセージ送ってみたんだけど、あの諸伏会長と試合をして勝ったって本当?本当だとしたらすごいことだよ!私たちが知っている限りでも会長が負けたところは見たことがなかったしね。だからこそのこの騒動なのかもしれないけどね(笑)
その話があちこちで飛び交っていて大変なことになっているからしばらくはいっぱい人が押しかけて来るかも…。春君も気にかけているし、私たちでも一応余計なことをしないようにお客さんや友達には伝えるけど気を付けてね。」
そこそこの長文で送られてきたが彼女たちもこの騒動の渦中にいる俺を心配してくれているようだったので、
「ご心配おかけして申し訳ありません。会長に勝った話は事実ですのでできる限りはこちらで対処をしたいと思います。気にかけていただきありがとうございます。」
俺は簡潔に伝えたいことだけ送っておいた。
次に確認をしたのは君島からのメッセージだった。
ここにいるメンバーと千春、舞依を除けば彼が連絡先を持っている唯一のクラスメイトだった。
どうやら、クラスメイトも含めて多くの人物から質問があり、君島視点から俺の印象を伝えたということと、この話が事実なのか、ということが書かれていた。
彼はクラスの中心にいることが多く、俺たちのように集団に属すことを好まない人を除いたクラスメイトをうまくまとめていた。それ故に今回の騒動で俺がどういった人物か知りたい人や同じクラスにいるから関わりを持ちたいという人物の防波堤になってくれている状態だった。
俺は、さすがに数回しか話をしておらず、ましてや一度はマイナス方向に気持ちが傾いた人物であっても、さすがに今回のことでは大きな迷惑をかけたと思い、感謝と謝罪のメッセージを送りこちらが落ち着いたらこちらから連絡をする旨を送った。
彼からの電話は数回来ており、口頭でも確実に話をすべきだと思ったからだ。
返信をしたところ直ぐに既読もつき、了解した旨が書かれていたので次の人物からのメッセージの確認に移った。
次に確認をしたのは瑞希からのメッセージだった。
「突然連絡してごめんね。私の方にも話が飛び込んできて蒼雪君のことが気になって連絡をしてみたんだけど、大丈夫?生徒会長と試合をして勝ったって話だけど、その生徒会長はとてもすごい人ってことしか知らないけどそんな人に勝てたみたいですごいね、おめでとう!
だけど、そのせいで多くの人が蒼雪君のもとに押しかけているみたいだね…。みんなも気になっているし、心配しているよ。なんか、それだけ強い人なら自分が有利になるかもしれないって考える女子もいて、私のクラスは私の方でそんな考えで彼と相棒を組むのはダメって押しとどめているけどそれだと限界はあるみたい。
力になれなくて申し訳ないけど、何かできることがあったら言ってね。今度は私が君のために頑張るから!」
彼女たちもさすがにこれだけの騒動になっているから心配をしてくれているようだった。
「感謝する。こちらはまだどれだけの騒動なのか把握しきれていないが、気を付ける。極力はこちらで対処をしようと考えているが、何かあれば助力を頼む。」
俺はそうメッセージを送った。
最後に確認をしたのは俺と千春、正悟、舞依のグループだった。
こちらでは正悟がある程度説明はしてくれていたようなので状況は理解してくれているようだったが、千春と舞依は出かけていたところにその話が飛び込み、そのことを知っている彼女たちの知り合いが話しかけてきたりして面倒だったことなども書かれていた。
さすがにこの状況で寮に帰らすのは舞依に申し訳ないから舞依を家に泊める旨も書かれていた。
俺はこれを見た時に男子寮に帰って問題がないか考えてしまった。
当初は詩音のところでみんなで遊ぶという話だったが、この状況で帰ったら間違いなくそこでも騒動が起こることは容易に想像できる。
俺は今いるメンバーのグループトークを開き寮に帰るかどうか確認をした。
俺は隣にいる正悟の肩を叩き、端末を見るように言った。
前にいる2人にも同様に見るように端末を指すと、彼らも確認をしてくれた。
蒼雪:「このまま寮に向かって大丈夫か?」
正悟:「俺もそれを考えていたが、やっぱり帰らない方が安全か?」
秀人:「そうだろうな。俺らが想像していたよりも騒動が大きすぎる。ただ生徒会長に勝利したということの意味がどうやら俺たちの考える価値とは違うようだ。」
詩音:「それならこのまま蒼だけ帰るの?」
響真:「そうなるかもな。じゃないと俺らも部屋まで帰れないか、もしくは見つかったら大勢が押し寄せて来るぞ?」
一 :「さすがにそれは面倒だよ。けど、このまま帰しても大丈夫かな?」
正悟:「どういうことだ?」
一 :「正確な場所は知らないけど、降りるのって寮より前のバス停でしょ?降りるときに人に見られて家がどこなのか特定されたりしない?」
それを見た時にハッとなって一の方を見た。
俺はここで帰った方が安全かもしれないということは考えていたが、バスから出るときのことを想定していなかった。
そうなるとまた話がややこしくなってきてしまった。
寮に入るのでは人に見つかりアウト。バスから降りるときに人に見つかるのもアウト。それならばどうするのが一番騒ぎにならないで済むのか、俺たちはそれを考えることになってしまった。
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