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1学期編 ~中間試験~
第31話
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俺と会長の試合は点を取っては取られてという展開を繰り広げていた。
俺がいくら本気の状態になったからといっても、身体能力は確かに一段階上になっている。しかし、技術はそう簡単には向上するわけではない。
この状態の俺であれば一度見ればすぐに対応でき、会長を攻略するのは時間の問題だと甘く考えていた。
会長の能力が優れているという話が真実だと実感したのは、点数が4対4になったときだった。
1点を取るためのラリーは長引くにつれて俺が徐々に有利となっていたが、会長も俺が見て最適な動きを吸収している速度よりは遅いものの普通の人に比べれば遥かに速く俺のプレイから学習をしていた。
そのため、俺自身が想定していたよりも試合は長引いていた。
「なかなかやるな。」
「会長も思ったよりもやりますね。」
俺たちの額には汗がびっしりと浮かんでいた。
6点マッチの試合だというのにすでに20分以上も時間が経過していた。
見ている人たちも多く、10分ほど経過したころに一度施設の係員も何事かと見に来た。
そして、俺たちの試合を見て人だかりができても仕方ないと判断したのか、一応納得はしてくれて他の人の邪魔にならないように言って立ち去っていた。
なぜこんなにも人が集まって見に来ていたのか疑問に思ったが、正悟に後から聞いた話で理由は分かった。
会長は2年間、俺たちが入学してくるまでは越えられない壁の1人として君臨していたが、その会長と拮抗した実力を持つ者がいるとしてどうやら注目を集めていたようだ。
他にも理由を挙げられたが、一番の理由はそれらしい。
「いくぞ。」
会長のサーブになったがここで今までとは違うサーブに変えてきた。
今までは高く上げてから打つ回転と勢いを出す、下回転気味のサーブだった。
しかし、今回のサーブはあまり高く上げることなく手首のスナップを利かせた斜めの回転をかけたサーブだった。
俺はとりあえず縦回転をかけることで対応したのだが、それだけでは回転に負けてしまい狙ったところから大きく外れて浮いてしまった。
会長も浮いた球を見逃さず、すかさずスマッシュを叩きこんできたので俺はギリギリラケットに当てて打ち返したが、再びスマッシュを打たれ何とか返す、気づけば防戦一方な展開になった。
先程と逆になったが俺もわざとスマッシュを打たせて取る勝負に持ち込むことができた。
先程と同じような打ち合いになるかと周りの人は思っていたようだが、俺はその期待に応えるつもりはなかった。
会長の打ってきたスマッシュを何球か見ることでタイミングを掴み、スマッシュをスマッシュで打ち返したのだ。
会長もまさかそう来るとは読んでいなかったようで俺のスマッシュへの反応が遅れてしまった。
そのおかげで攻守も逆転でき、今度は俺が攻めることになった。
そして、俺のスマッシュを台の左右に振ったため、3度目のスマッシュで会長は打ち返すことができなかった。
そこで5対4となり俺のマッチポイントになった。
「まさか1球で対処されるとはな、本当に初心者か?」
「先程のは偶然ですよ。スマッシュは狙いましたが、あのサーブは初見で攻略できそうな回転ではなかったですよ。」
「まぐれだとしても返されたことに変わりはない。」
会長はそう言ってサーブの構えを取った。
俺もどちらのサーブが来てもいいように打ち返す構えを取った。
そして、会長が選んだのはどちらのサーブでもなく複合したサーブだった。
ボールを高く上げて手元で斜めの回転を加えるサーブで来たので、先ほどよりも少し早く、回転が強くなったサーブになっていた。
ここで出してきた新しいサーブだったが、おそらくこれは今完成させたサーブなのだろう。
先程のサーブを切り札のように言っていたので、このままでは対応されると思って新しく作り上げたのだろう。
俺はそのサーブに対しては当てただけでは台に返すことができずデュースになってしまった。
「本来ならここでデュースになると思うが、どうする?」
「どうする、というのは?」
「このままでは点差が開く可能性は低い。長引かせてもいいがそちらにも予定はあるだろう?」
「まぁ。」
「次の1点を取った方が勝ちだ。」
「わかりました。」
俺は会長から球を受け取ると、ラケットに何度か当てて感触を確かめた。
「いきますよ。」
俺はそう声をかけてから、先ほどの会長のサーブを模倣した。
今の俺の状態であれば一度見ているのである程度までの模倣は容易にできた。
回転や速度は会長には及ばないが、それでも十分なサーブだった。
同じサーブを打ってくることを予想していたようで会長は、強い縦回転をかけることで強引に打ち返してきた。
俺はサーブを打ってすぐに返球される形になったので、体勢を整えることができず、それこそ当てただけで返す形なってしまった。
そんなチャンスボールを見逃す会長ではなかったので、再びスマッシュに襲われた。
俺もそれは予測していたので、一歩下がりそれを返した。
会長も俺が打ち返せないはずがないと思い、スマッシュの後もすぐに打ち返す態勢を整えていた。
お互いに攻めては守ってを繰り返し、ラリーが長く続いた。
見ている人たちもどちらが勝者となるのか息をのんで見守っていた。
(思ったよりもこの人は強い。どこで攻勢に出ればいいかわからないな…。下手にリズムを崩すとそこを突かれてしまいそうだ…。)
俺はラリーを続けながらそんなことを思っていた。
そして、それが俺の隙につながってしまった。
余計な思考をしていたせいでリズムが少し崩れてしまい、打球が少し今までよりも浮いてしまい、回転も弱くなってしまったのだ。
会長はその一瞬を見逃すことなく攻めてきた。
スマッシュを叩きこまれて、俺の正面に打球が来ていた。
俺は何とか打ち返そうと思ったがこのままではすぐにスマッシュで決められてしまうと思い賭けに出ることにした。
俺は下がりながらスマッシュを打ったのだ。
当然そんな体勢で打った球は今までのスマッシュよりも弱かったが、それでも会長の思惑を外すことができた。
会長もそんな無茶な体制で攻めに転ずるとは思わなかったようで、反応はできたが打ち上げてしまった。
俺はそんなチャンスボールを見逃すことなくスマッシュを叩きこんで会長との試合に勝利した。
周囲にいた人も決着がついたのを理解すると、誰かからの声を皮切りにあちこちから声が上がり一時は騒然とした。
しかし、直ぐに施設の人が来て注意をすることですぐに静かになり解散させられた。
そう言った騒動があったせいで、俺は自分が勝利したことに実感を持つことができなかったが、しばらくして会長に声をかけられることで俺は勝利をしたと実感できた。
「ここで負けるとは思わなかった。新庄の能力を甘く見ていたようだな。」
「いえ、自分も本気で行かないと勝つことができなかったと思います。」
「あれがお前の本気なのか?」
「少なくとも現状だせる本気ではありましたよ。」
「そうか。それならいい。」
会長はそう言って俺の前から去ろうとしたが、立ち止まり再び俺の前まで歩いてきた。
「1つ言い忘れていた。」
「どうかしましたか?」
「俺に勝ったことで様々な面倒ごとが降りかかるだろう。俺の連絡先を教えておくからその時は俺に知らせろ。その時に俺からいくつかの情報を開示しよう。そしてお前にどこにつくのか選択をさせる。」
「俺は自分で対処してもいいですよ。それに派閥は好きでないので好きにさせてください。」
「ふんっ。それができるならいいが、おそらく事情を理解しているのといないのではやりやすさが違うのではないか?」
鼻で笑い俺に対してそう聞いてきた。
確かに事情が分かっているならばどういった対応をするのが自分にとって最善なのかは判断をしやすい。事情を知らなければ強引な手段をとるか、再びその面倒に追われないようにするか、極端な選択肢しかなかった。
そして、会長は荷物から手帳を取り出し連絡先を書くとそのページを破って俺に渡してきた。
「新庄だけならば対応できないことはないかもしれないが、お前の周囲にも迷惑がかかる可能性もある。素直に俺に連絡をしろ。少なくとも偏った意見を俺たちは出さないことだけは約束しよう。」
「…わかりました。」
「期末試験を頑張ることだ。少なくともそれまでは彼らは何もアクションをすることはないはずだ。」
会長はそう言って俺の前から立ち去り、他の生徒会のメンバーを連れて別の場所へと移動をしていった。
俺がいくら本気の状態になったからといっても、身体能力は確かに一段階上になっている。しかし、技術はそう簡単には向上するわけではない。
この状態の俺であれば一度見ればすぐに対応でき、会長を攻略するのは時間の問題だと甘く考えていた。
会長の能力が優れているという話が真実だと実感したのは、点数が4対4になったときだった。
1点を取るためのラリーは長引くにつれて俺が徐々に有利となっていたが、会長も俺が見て最適な動きを吸収している速度よりは遅いものの普通の人に比べれば遥かに速く俺のプレイから学習をしていた。
そのため、俺自身が想定していたよりも試合は長引いていた。
「なかなかやるな。」
「会長も思ったよりもやりますね。」
俺たちの額には汗がびっしりと浮かんでいた。
6点マッチの試合だというのにすでに20分以上も時間が経過していた。
見ている人たちも多く、10分ほど経過したころに一度施設の係員も何事かと見に来た。
そして、俺たちの試合を見て人だかりができても仕方ないと判断したのか、一応納得はしてくれて他の人の邪魔にならないように言って立ち去っていた。
なぜこんなにも人が集まって見に来ていたのか疑問に思ったが、正悟に後から聞いた話で理由は分かった。
会長は2年間、俺たちが入学してくるまでは越えられない壁の1人として君臨していたが、その会長と拮抗した実力を持つ者がいるとしてどうやら注目を集めていたようだ。
他にも理由を挙げられたが、一番の理由はそれらしい。
「いくぞ。」
会長のサーブになったがここで今までとは違うサーブに変えてきた。
今までは高く上げてから打つ回転と勢いを出す、下回転気味のサーブだった。
しかし、今回のサーブはあまり高く上げることなく手首のスナップを利かせた斜めの回転をかけたサーブだった。
俺はとりあえず縦回転をかけることで対応したのだが、それだけでは回転に負けてしまい狙ったところから大きく外れて浮いてしまった。
会長も浮いた球を見逃さず、すかさずスマッシュを叩きこんできたので俺はギリギリラケットに当てて打ち返したが、再びスマッシュを打たれ何とか返す、気づけば防戦一方な展開になった。
先程と逆になったが俺もわざとスマッシュを打たせて取る勝負に持ち込むことができた。
先程と同じような打ち合いになるかと周りの人は思っていたようだが、俺はその期待に応えるつもりはなかった。
会長の打ってきたスマッシュを何球か見ることでタイミングを掴み、スマッシュをスマッシュで打ち返したのだ。
会長もまさかそう来るとは読んでいなかったようで俺のスマッシュへの反応が遅れてしまった。
そのおかげで攻守も逆転でき、今度は俺が攻めることになった。
そして、俺のスマッシュを台の左右に振ったため、3度目のスマッシュで会長は打ち返すことができなかった。
そこで5対4となり俺のマッチポイントになった。
「まさか1球で対処されるとはな、本当に初心者か?」
「先程のは偶然ですよ。スマッシュは狙いましたが、あのサーブは初見で攻略できそうな回転ではなかったですよ。」
「まぐれだとしても返されたことに変わりはない。」
会長はそう言ってサーブの構えを取った。
俺もどちらのサーブが来てもいいように打ち返す構えを取った。
そして、会長が選んだのはどちらのサーブでもなく複合したサーブだった。
ボールを高く上げて手元で斜めの回転を加えるサーブで来たので、先ほどよりも少し早く、回転が強くなったサーブになっていた。
ここで出してきた新しいサーブだったが、おそらくこれは今完成させたサーブなのだろう。
先程のサーブを切り札のように言っていたので、このままでは対応されると思って新しく作り上げたのだろう。
俺はそのサーブに対しては当てただけでは台に返すことができずデュースになってしまった。
「本来ならここでデュースになると思うが、どうする?」
「どうする、というのは?」
「このままでは点差が開く可能性は低い。長引かせてもいいがそちらにも予定はあるだろう?」
「まぁ。」
「次の1点を取った方が勝ちだ。」
「わかりました。」
俺は会長から球を受け取ると、ラケットに何度か当てて感触を確かめた。
「いきますよ。」
俺はそう声をかけてから、先ほどの会長のサーブを模倣した。
今の俺の状態であれば一度見ているのである程度までの模倣は容易にできた。
回転や速度は会長には及ばないが、それでも十分なサーブだった。
同じサーブを打ってくることを予想していたようで会長は、強い縦回転をかけることで強引に打ち返してきた。
俺はサーブを打ってすぐに返球される形になったので、体勢を整えることができず、それこそ当てただけで返す形なってしまった。
そんなチャンスボールを見逃す会長ではなかったので、再びスマッシュに襲われた。
俺もそれは予測していたので、一歩下がりそれを返した。
会長も俺が打ち返せないはずがないと思い、スマッシュの後もすぐに打ち返す態勢を整えていた。
お互いに攻めては守ってを繰り返し、ラリーが長く続いた。
見ている人たちもどちらが勝者となるのか息をのんで見守っていた。
(思ったよりもこの人は強い。どこで攻勢に出ればいいかわからないな…。下手にリズムを崩すとそこを突かれてしまいそうだ…。)
俺はラリーを続けながらそんなことを思っていた。
そして、それが俺の隙につながってしまった。
余計な思考をしていたせいでリズムが少し崩れてしまい、打球が少し今までよりも浮いてしまい、回転も弱くなってしまったのだ。
会長はその一瞬を見逃すことなく攻めてきた。
スマッシュを叩きこまれて、俺の正面に打球が来ていた。
俺は何とか打ち返そうと思ったがこのままではすぐにスマッシュで決められてしまうと思い賭けに出ることにした。
俺は下がりながらスマッシュを打ったのだ。
当然そんな体勢で打った球は今までのスマッシュよりも弱かったが、それでも会長の思惑を外すことができた。
会長もそんな無茶な体制で攻めに転ずるとは思わなかったようで、反応はできたが打ち上げてしまった。
俺はそんなチャンスボールを見逃すことなくスマッシュを叩きこんで会長との試合に勝利した。
周囲にいた人も決着がついたのを理解すると、誰かからの声を皮切りにあちこちから声が上がり一時は騒然とした。
しかし、直ぐに施設の人が来て注意をすることですぐに静かになり解散させられた。
そう言った騒動があったせいで、俺は自分が勝利したことに実感を持つことができなかったが、しばらくして会長に声をかけられることで俺は勝利をしたと実感できた。
「ここで負けるとは思わなかった。新庄の能力を甘く見ていたようだな。」
「いえ、自分も本気で行かないと勝つことができなかったと思います。」
「あれがお前の本気なのか?」
「少なくとも現状だせる本気ではありましたよ。」
「そうか。それならいい。」
会長はそう言って俺の前から去ろうとしたが、立ち止まり再び俺の前まで歩いてきた。
「1つ言い忘れていた。」
「どうかしましたか?」
「俺に勝ったことで様々な面倒ごとが降りかかるだろう。俺の連絡先を教えておくからその時は俺に知らせろ。その時に俺からいくつかの情報を開示しよう。そしてお前にどこにつくのか選択をさせる。」
「俺は自分で対処してもいいですよ。それに派閥は好きでないので好きにさせてください。」
「ふんっ。それができるならいいが、おそらく事情を理解しているのといないのではやりやすさが違うのではないか?」
鼻で笑い俺に対してそう聞いてきた。
確かに事情が分かっているならばどういった対応をするのが自分にとって最善なのかは判断をしやすい。事情を知らなければ強引な手段をとるか、再びその面倒に追われないようにするか、極端な選択肢しかなかった。
そして、会長は荷物から手帳を取り出し連絡先を書くとそのページを破って俺に渡してきた。
「新庄だけならば対応できないことはないかもしれないが、お前の周囲にも迷惑がかかる可能性もある。素直に俺に連絡をしろ。少なくとも偏った意見を俺たちは出さないことだけは約束しよう。」
「…わかりました。」
「期末試験を頑張ることだ。少なくともそれまでは彼らは何もアクションをすることはないはずだ。」
会長はそう言って俺の前から立ち去り、他の生徒会のメンバーを連れて別の場所へと移動をしていった。
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