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1学期編 ~中間試験~
第22話
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「さて、少し1時間をオーバーしてしまったな。1階に戻るか?それとももう少しここで話しているか?」
俺は話も一段落したことと、時間を確認してそう言った。
舞依は少し悩むそぶりを見せて、こちらの様子をチラチラと見て何かを言いたそうにしていた。
「え~と、どうかしたのか?言いたいことがあるなら遠慮しなくていいぞ?」
舞依が何かを言う前に俺が声をかけたのでビクっと肩を揺らして俺の目をゆっくりと見ると、緊張した面持ちで口を開いた。
「…その、えっと、蒼雪君のこと、助けてもらったときから意識したこともあるし、過去に何があったのか話してもらったことしか知らないけど、私も好き。友達としてだよ?まだ恋愛は私には早いし怖いからできないけど、少なくとも普通よりは好きかな。だから、私も蒼雪君が悩んでいることがあったら力になれるように頑張る。私なんかの協力じゃ要らないかもしれないけど。」
思いがけない舞依の告白に驚かされたりもしたが、彼女の言いたいことは伝わってきた。
「ありがとう。俺と関わる人はいい人物が多いみたいだ。俺のことを知ったうえで、助けてくれるようだからな。」
舞依は俺の目をじっと見ていた。
「蒼雪君はしっかりしていてなんでもできるような人には見える。けど、それでいて、何でもできるからこそ人の助けが必要だと思う。いつか1人でどうにもならなくなった時にどうなってしまうかわからないから。」
舞依は真剣な様子でそう言ってきたので俺は、深く息を吸い、吐き出すしてから
「心にとどめておこう。」
俺はそれだけ言ってから、殻になったカップを持って部屋の扉を開けた。
「そろそろ下に行こう。下の様子も気になるからな。」
俺がそう声をかけると彼女もカップを持って一緒に下に降りていった。
1階に降りて2人の様子を確認してみたが千春と正悟は話しておらず、千春はいったいいつ持ってきていたのかとも思わされたが読書を、正悟は端末を充電しながら動画を見ているようだった。
「お前らはこの時間ずっとそうしていたのか?」
俺はつい呆れたような口調でそう聞いてしまった。
さすがにずっとは違うと思っていたが確認せずにはいられなかったのだ。
「あら、そちらも終わったのね。」
「よう、さすがにずっとこうではないけど、きっかり1時間でアラームセットしていやがって、『1時間経ったから十分よね』って言って会話を打ち切って本読み始めたんだぜ?信じられなくないか?」
「千春。さすがに失礼じゃないか?」
俺がそう言うと、本を閉じ正悟の方を見てから俺を見ると、
「ごめんなさい。けれど、どうにも彼のことが信用できなくて。」
「そんなに信用できないか?」
「ええ。貴方と違って彼と話していると何かモヤモヤしたものを感じるの…。こういうのは何だけれど、下心があるわけではないけれど、話している相手のことを見ているわけでもないという感じがして…。」
「なるほど。本人を前にしてこんなことを言われているが、正悟、どうなんだ?」
「さぁ、俺にはそんなつもりはなかったんだが…。話しながら不快感をもたせていたなら仕方ないんじゃないか?少し傷つくけど、嫌々会話されるよりはましだ。」
「そうか。」
俺としては2人の溝が少しでも縮まればこのグループでも活動しやすいと思ったが、どうにも千春には苦手意識があるようで難しそうだった。
リビングに集まってからはこの後どうするか話したりもしたが、お昼までは一緒にいようということになったので、先輩たちが経営するお店にランチを食べに行こうとした。
しかし、実際に向かってみると、残念なことにこの日は休みだった。
先輩たちのお店は祝日にも開いていることはあるが基本的には土日の経営だったようで、GWといえどもいつも開けているわけではなかったようだ。
千春が以前訪れた時にやっていたのは幸運だったようだ。
店がやっていないのでは仕方ないということで、俺たちは彼らに謝ると次回機会があれば来ようということになってその場で解散した。
昼食を抜こうという発想が俺と千春にはなかったので、家に戻ると適当にご飯とおかずを用意して食べた。
その後は今食材も使ってしまったと言こともありデパートへ買い物に2人で出かけた。
デパートで知り合いに会うことはめったにないのだが、先ほど別れた舞依と出くわした。
「あっ。」
「ん?舞依か。」
「買い物?」
「そうだ。舞依も料理するんだな。」
「うん。1人でできることは何でもやろうと思って覚えた。」
「それにしても…結構買うんだな。1人暮らしだよな?」
俺は舞依が押しているカートを見て、俺は思わずそう聞いてしまった。
以前行動していた時も思ったのだが、舞依は量を食べるほうのようだ。
カートには、かご2ついっぱいの食材があるのでこれが1日分なのか買い溜めなのかわからなかったのだ。
「うん、そうだよ?でも、この量は今日だけのじゃないよ。食べようと思えば食べられるけど、1人で食べるならこの量を作る方が面倒くさい。」
「そうか、それなら安心した。」
(だが、食べようと思えば食べられるのか…。)
俺は内心で思ったことは表情に出すことはなくそう言った。
俺たちが話していると、千春も合流をした。
買い物をしている際には、2人で回っていることが大半だが、時々2手に分かれて目当てのものを取りに行くということもあるので今は俺1人だったのだ。
明日、俺がいないということで明日のお昼に作りたいものを俺と別れて考えていたのだ。俺が今かごに集めていたのは今夜の分だ。
「あら、舞依も来ていたのね。」
「さっきぶり。」
「そうね、それにしても…。」
千春も俺と同じことを想ったようで舞依が押しているカートのかごに目線を動かして言葉に詰まっていた。
「さっきも蒼雪運に説明したけど、これは買い溜めの分だよ?」
「そ、そうなのね。こんなに一度に食べるのでは昨日のでは足りなかったのかと思ったわ。」
「………。」
舞依は千春が言ったことを肯定することはなかったが、否定もしなかった。
「2人はもう買い物終わり?」
「そうだな。俺はもう後はレジでいいと思うが、千春はどうだ?」
「私も同じよ。」
「それなら2人に質問したいことがある。」
「質問?」
「うん。」
「いいけれども、場所はどうしようかしら?」
「時間もかからないし、デパートの外で人が少ないところでいいかな?」
「わかったわ。あなたもいいわよね?」
「ああ。」
俺たちはそれぞれ会計を済ませると今回は荷物を配送せずに持ったまま、デパートを出た。
そして、近くにあったベンチに腰掛けると2人で彼女の質問を聞くことにした。
「それで、質問というのは何かしら?」
「うん。相棒のことについてなんだけど。」
俺はそう言われて内心で思わず(またか…。)と思ってしまった。
ここにきて休みの間に多くの人物が相棒について考えているのだと思った。
俺と千春は早々に相棒になり、一緒に生活をしてきているが他の生徒は一人暮らし。ましてや、数か月前までは両親や祖父母も含めて身内と生活をしていた人が大半だ。
クラスメイトのような友人と泊まったりすることはあってもずっと生活をするということは体験したことがないのだ。
だからこそ、俺たちのような生活はどんなものになるのか想像できないのだ。
俺たちは他の人たちから見れば先に相棒を組んでいる身近な人ということで話を聞きたいようだ。
「相棒についてか。何が聞きたいんだ?」
「2人はこうやって一緒に買い物したりするけど、もめたりしないの?それに、2人で一緒にいて面倒だって思うことないの?」
「そうだな…。まず、俺たちももめることはある。もめるたびに2人のルールができている。」
「そうね。私たちの場合は譲り合いが多かったわ。だからその度にどうするか話し合って、決まらなければじゃんけんをして勝った方の意見でいくことにしたりしているわ。けれど、私としてははこういったことがいい経験になっていると思っているわ。意見がぶつかることで彼のことを知れるような気がしているから。」
「なるほど…。」
「それと、面倒と思うことは今のところないな。自室もあってプライベートは確保できているし、千春といること自体に対してストレスもないからな。」
「私は蒼雪君といたいから一緒にいるわけで、それを面倒と思うことはないわ。」
「そっか。じゃあ、友達同士で安易になるのはどう思う?」
「俺はやめるべきだと考えている。俺たちはまだ高校生だ。まだ家庭を持つとはどういうことか理解できていないだろう。だからこそ真面目に考えてどうすべきか判断すべきだ。生活をしていくということは相手を知るということだ。相手のことを知ってその一面に対してどう思うかで続くか、終わるかも別れてくる。」
「私は好きにすべきね。自分の責任にしかならないもの。けれど、相手のことを思いやるならば安易な決断はすべきじゃないわね。一緒の生活をするということは自分と相手の責任両方を持つということだと私は思うわ。責任が分散するのは自分にも来るということだもの。」
「そっか…。」
舞依はそう言って何かを考えていた。
俺と千春はお互いに顔を見合って、舞依が何を考えているかわからないが、彼女が再び口を開くのを待つことにした。
俺は話も一段落したことと、時間を確認してそう言った。
舞依は少し悩むそぶりを見せて、こちらの様子をチラチラと見て何かを言いたそうにしていた。
「え~と、どうかしたのか?言いたいことがあるなら遠慮しなくていいぞ?」
舞依が何かを言う前に俺が声をかけたのでビクっと肩を揺らして俺の目をゆっくりと見ると、緊張した面持ちで口を開いた。
「…その、えっと、蒼雪君のこと、助けてもらったときから意識したこともあるし、過去に何があったのか話してもらったことしか知らないけど、私も好き。友達としてだよ?まだ恋愛は私には早いし怖いからできないけど、少なくとも普通よりは好きかな。だから、私も蒼雪君が悩んでいることがあったら力になれるように頑張る。私なんかの協力じゃ要らないかもしれないけど。」
思いがけない舞依の告白に驚かされたりもしたが、彼女の言いたいことは伝わってきた。
「ありがとう。俺と関わる人はいい人物が多いみたいだ。俺のことを知ったうえで、助けてくれるようだからな。」
舞依は俺の目をじっと見ていた。
「蒼雪君はしっかりしていてなんでもできるような人には見える。けど、それでいて、何でもできるからこそ人の助けが必要だと思う。いつか1人でどうにもならなくなった時にどうなってしまうかわからないから。」
舞依は真剣な様子でそう言ってきたので俺は、深く息を吸い、吐き出すしてから
「心にとどめておこう。」
俺はそれだけ言ってから、殻になったカップを持って部屋の扉を開けた。
「そろそろ下に行こう。下の様子も気になるからな。」
俺がそう声をかけると彼女もカップを持って一緒に下に降りていった。
1階に降りて2人の様子を確認してみたが千春と正悟は話しておらず、千春はいったいいつ持ってきていたのかとも思わされたが読書を、正悟は端末を充電しながら動画を見ているようだった。
「お前らはこの時間ずっとそうしていたのか?」
俺はつい呆れたような口調でそう聞いてしまった。
さすがにずっとは違うと思っていたが確認せずにはいられなかったのだ。
「あら、そちらも終わったのね。」
「よう、さすがにずっとこうではないけど、きっかり1時間でアラームセットしていやがって、『1時間経ったから十分よね』って言って会話を打ち切って本読み始めたんだぜ?信じられなくないか?」
「千春。さすがに失礼じゃないか?」
俺がそう言うと、本を閉じ正悟の方を見てから俺を見ると、
「ごめんなさい。けれど、どうにも彼のことが信用できなくて。」
「そんなに信用できないか?」
「ええ。貴方と違って彼と話していると何かモヤモヤしたものを感じるの…。こういうのは何だけれど、下心があるわけではないけれど、話している相手のことを見ているわけでもないという感じがして…。」
「なるほど。本人を前にしてこんなことを言われているが、正悟、どうなんだ?」
「さぁ、俺にはそんなつもりはなかったんだが…。話しながら不快感をもたせていたなら仕方ないんじゃないか?少し傷つくけど、嫌々会話されるよりはましだ。」
「そうか。」
俺としては2人の溝が少しでも縮まればこのグループでも活動しやすいと思ったが、どうにも千春には苦手意識があるようで難しそうだった。
リビングに集まってからはこの後どうするか話したりもしたが、お昼までは一緒にいようということになったので、先輩たちが経営するお店にランチを食べに行こうとした。
しかし、実際に向かってみると、残念なことにこの日は休みだった。
先輩たちのお店は祝日にも開いていることはあるが基本的には土日の経営だったようで、GWといえどもいつも開けているわけではなかったようだ。
千春が以前訪れた時にやっていたのは幸運だったようだ。
店がやっていないのでは仕方ないということで、俺たちは彼らに謝ると次回機会があれば来ようということになってその場で解散した。
昼食を抜こうという発想が俺と千春にはなかったので、家に戻ると適当にご飯とおかずを用意して食べた。
その後は今食材も使ってしまったと言こともありデパートへ買い物に2人で出かけた。
デパートで知り合いに会うことはめったにないのだが、先ほど別れた舞依と出くわした。
「あっ。」
「ん?舞依か。」
「買い物?」
「そうだ。舞依も料理するんだな。」
「うん。1人でできることは何でもやろうと思って覚えた。」
「それにしても…結構買うんだな。1人暮らしだよな?」
俺は舞依が押しているカートを見て、俺は思わずそう聞いてしまった。
以前行動していた時も思ったのだが、舞依は量を食べるほうのようだ。
カートには、かご2ついっぱいの食材があるのでこれが1日分なのか買い溜めなのかわからなかったのだ。
「うん、そうだよ?でも、この量は今日だけのじゃないよ。食べようと思えば食べられるけど、1人で食べるならこの量を作る方が面倒くさい。」
「そうか、それなら安心した。」
(だが、食べようと思えば食べられるのか…。)
俺は内心で思ったことは表情に出すことはなくそう言った。
俺たちが話していると、千春も合流をした。
買い物をしている際には、2人で回っていることが大半だが、時々2手に分かれて目当てのものを取りに行くということもあるので今は俺1人だったのだ。
明日、俺がいないということで明日のお昼に作りたいものを俺と別れて考えていたのだ。俺が今かごに集めていたのは今夜の分だ。
「あら、舞依も来ていたのね。」
「さっきぶり。」
「そうね、それにしても…。」
千春も俺と同じことを想ったようで舞依が押しているカートのかごに目線を動かして言葉に詰まっていた。
「さっきも蒼雪運に説明したけど、これは買い溜めの分だよ?」
「そ、そうなのね。こんなに一度に食べるのでは昨日のでは足りなかったのかと思ったわ。」
「………。」
舞依は千春が言ったことを肯定することはなかったが、否定もしなかった。
「2人はもう買い物終わり?」
「そうだな。俺はもう後はレジでいいと思うが、千春はどうだ?」
「私も同じよ。」
「それなら2人に質問したいことがある。」
「質問?」
「うん。」
「いいけれども、場所はどうしようかしら?」
「時間もかからないし、デパートの外で人が少ないところでいいかな?」
「わかったわ。あなたもいいわよね?」
「ああ。」
俺たちはそれぞれ会計を済ませると今回は荷物を配送せずに持ったまま、デパートを出た。
そして、近くにあったベンチに腰掛けると2人で彼女の質問を聞くことにした。
「それで、質問というのは何かしら?」
「うん。相棒のことについてなんだけど。」
俺はそう言われて内心で思わず(またか…。)と思ってしまった。
ここにきて休みの間に多くの人物が相棒について考えているのだと思った。
俺と千春は早々に相棒になり、一緒に生活をしてきているが他の生徒は一人暮らし。ましてや、数か月前までは両親や祖父母も含めて身内と生活をしていた人が大半だ。
クラスメイトのような友人と泊まったりすることはあってもずっと生活をするということは体験したことがないのだ。
だからこそ、俺たちのような生活はどんなものになるのか想像できないのだ。
俺たちは他の人たちから見れば先に相棒を組んでいる身近な人ということで話を聞きたいようだ。
「相棒についてか。何が聞きたいんだ?」
「2人はこうやって一緒に買い物したりするけど、もめたりしないの?それに、2人で一緒にいて面倒だって思うことないの?」
「そうだな…。まず、俺たちももめることはある。もめるたびに2人のルールができている。」
「そうね。私たちの場合は譲り合いが多かったわ。だからその度にどうするか話し合って、決まらなければじゃんけんをして勝った方の意見でいくことにしたりしているわ。けれど、私としてははこういったことがいい経験になっていると思っているわ。意見がぶつかることで彼のことを知れるような気がしているから。」
「なるほど…。」
「それと、面倒と思うことは今のところないな。自室もあってプライベートは確保できているし、千春といること自体に対してストレスもないからな。」
「私は蒼雪君といたいから一緒にいるわけで、それを面倒と思うことはないわ。」
「そっか。じゃあ、友達同士で安易になるのはどう思う?」
「俺はやめるべきだと考えている。俺たちはまだ高校生だ。まだ家庭を持つとはどういうことか理解できていないだろう。だからこそ真面目に考えてどうすべきか判断すべきだ。生活をしていくということは相手を知るということだ。相手のことを知ってその一面に対してどう思うかで続くか、終わるかも別れてくる。」
「私は好きにすべきね。自分の責任にしかならないもの。けれど、相手のことを思いやるならば安易な決断はすべきじゃないわね。一緒の生活をするということは自分と相手の責任両方を持つということだと私は思うわ。責任が分散するのは自分にも来るということだもの。」
「そっか…。」
舞依はそう言って何かを考えていた。
俺と千春はお互いに顔を見合って、舞依が何を考えているかわからないが、彼女が再び口を開くのを待つことにした。
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