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1学期編 ~中間試験~
第17話
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「次は私が話すわ。」
しばらくして千春はそう宣言をした。
「無理しなくていいんじゃないか?蒼のあんな話を聞かされた後でいいのか?」
「大丈夫よ。それに私自身がどういう経験を経てここにいるのか知ってもらいたいことに変わりないわ。それに彼の話を聞く限り私のなんて大したことないように思えてしまうわ。」
「それは違う。」
俺は千春の言ったことを否定して一呼吸置くと、
「人の経験は様々で、当事者にならないとどう感じるかも異なる。俺は俺自身の過去に思うところがないことに対し、お前らは思うところがあった。千春の過去にあったことは千春がそう感じずにはいられなかった紛れもない千春自身の出来事だ。誰かと比較して大したことないと言っていいことではない。」
「そうね…。ごめんなさい。発言を訂正するわ。」
そう言って紅茶を一口飲み、俺に話したことと同様のこと(※入学編34話参照)を話し始めた。
もちろん話したのは俺への気持ち以外のところだ。
今回は俺に一度話していたこともあって落ち着いて話すことができていた。
「……というわけで、今の私のような状態になったわ。弱い私ではなく強い私になりたい、そう言った願いがある。そのために何をするのが正しいのかはわからないけれど、私が信じた強さを求めるわ。私のような人を救えるように。」
千春は最後にそう締めくくると、口を閉ざした。
俺は一度聞いていたため、改めて何かを言う必要はないと思いそのまま黙ったままでいた。
正悟は、話を聞いたのちに小さな声で「なるほどな…。」とつぶやいてそれっきりだった。
舞依は、俺の時と同様に思うことがあったのか俯いたままだった。
少し経ち、
「………どうして…。」
「ん?」
「…どうして、前向きになれるの…?どうして何ともなかったようにできるの…?」
舞依は俯いてそう聞こえるギリギリの声でそう言った。
「私は前向きなのかはわからないわ。ただ、そうしないと兄さんに顔向けできない、そう思ったから進むしかないと思ったのよ。」
「俺は何とも思っていないと言ったが、そう感じるしかできないからだ。これを良いものと思うのは勝手だが、万人が願うことではないな。」
「……私には、羨ましいことだよ…。」
舞依は顔を上げそう言った。
声が震えていたが、予想した通り舞依の目には涙があふれていた。
「………私ね、昔はこんな感じじゃなかったよ…?」
そう前置きをしてから彼女はポツポツと今の自分になってしまった経緯を話し始めた。
「昔の私は明るくて今とは対照的な女の子だった。今の私からは想像できないかな?
そんな私の側には小さいころから一緒にいた男の子がいたの。彼とは家族ぐるみの付き合いがあった。
そして、小学校高学年のころから自然な形で私たちは付き合い始めていた。私が彼を振り回して彼も「やれやれ。」って言ってそんな私のわがままに付き合ってくれていた。
とっても幸せだった。ずっと彼と一緒言いたいってそう思っていたの。
だけど、私は気づけなかった。
彼が自分の心の中に抱え込んでいたことを。
中学二年生になってゴールデンウィークも明けていつものように一緒に彼と学校に行こうと思って待ち合わせ場所で待っていた。
けど、時間になっても彼は出てこなくて、彼の家に行った。そして、彼の母親に言われて彼の部屋に行くと…。
………首をつっていたわ。
私は最初何が何だか受け入れられなかった。悲鳴も出なかった。何度も彼の名前を呼び続けた。返事なんてなかった。
なかなか降りてこない私たちの様子を見に彼の母親が来て、悲鳴をあげられてようやく彼が命を絶ったと理解した。
そして、気づいたら私は自分の部屋に寝かされていた。
後で聞いた話によると彼の母親が悲鳴を上げてから少しして私は意識を失ってしまったみたい。
それから私は色々な人から彼の様子に何か変化はなかったか聞かれたけど、答えられなかった。私は彼がいつも通りにしていて何かを悩んでいるとかそういう話をしてくれたことはなかったから。
彼の葬儀を終えて、少ししてから学校に行くと変な噂が蔓延していた。
彼が自殺した原因は私にあると。
私が彼を振り回しすぎてもうついていけなくなったから、私が彼にそうしろと命令したから、気づけば私のせいだと多くの人が言っていた。
先生からもそうだったのかと確認されたくらいだ。
噂は全部否定を最初のころはしていたけど、それを認める人は誰もいなかった。
私は学校に行くのが嫌になっていくことを止めた。
両親も心配はしてくれたけど、誰とも話したくなかったから特に何も言わなかった。
けど両親には噂を知られてしまった。お母さんは私を抱きしめてくれた、お父さんは私の頭をずっと撫でてくれた。
信じてもらえてうれしかった。
けど、彼の両親は違った。
彼の両親は私のことをかわいがってくれていたのに真逆の対応をしてきた。
自分たちも気づくことはなかったのに自殺の原因は私にあると言ってきた。
そうなってくると、近所でもそんな話をまき散らされてとてもじゃないけど住んでいることができなくなって引っ越すしかなかった。
引っ越すことにお父さんにもお母さんにも迷惑をかけた。
引っ越してからは学校に行かないとって思ったけど、私の心は耐えられなくて部屋に引きこもって勉強をしていた。
勉強さえしていれば少なくとも迷惑にはならないと私は思ったから。
けど、そのままじゃお母さんたちに申し訳なく思い、3年生からは学校に行くことにした。
でも、私の心に与えた影響は不登校だけじゃなかった。
会話の仕方を忘れた、話す意義も見いだせなくなった、周囲の人に関わる理由もわからなくなった。
だから登校するようになっても以前の私と違ってもうだれかと話すことは最低限でしかなかった。
それで困ることはなかったし、誰とも関わらなければ何かあってももう私のせいにされることはないと思った。
だから、私は人と関わらないでいいように自分でできることを増やした。
けど、ここに来てからどうすればいいかわからなくなった。
千春たちが私の側にいる、千春たちが私に話しかけてくる、私がどうすればいいかわからなくなってきた。
私はみんなと一緒にいていい存在じゃない。
でも、みんなといて楽しいと思っちゃった。蒼雪君も私のために不良を倒してくれた。
こんな気持ち抱いちゃダメなのに、私はもう傷つきたくないのに…っ、私はどうすればいいの…?」
最後は泣きながらそう俺たちに訴えかけてきた。
「舞依、私はあなたと仲良くしたいと思っているわ。この島に来てから最初に仲良くなった女子で、一緒にいて、その、心強いとも思えたわ。私にない視点で意見をくれる、貴重な人だと思ったわ。」
「俺は舞依がしたいと思う自分の心に従った方がいいと思うぞ。確かに舞依の過去に辛いことがあったということは分かったが、ここにいるのはその時周囲にいた人とは違う。ここにいる俺や千春、正悟は簡単に見捨てるようなことはない、そうだろ?」
「ええ。」
「もちろんだ。それに、俺はこんな性格をしているが人の本質を見抜ける自信はある。俺の直感は榊が悪い奴じゃないってそう言っている。だから、榊のせいでその男が自殺したとは思っていない。周囲の心ない発言はデマだってそう思っている。」
「………ありがとう…。」
舞依はそう言ってからすすり泣いていた。
千春は舞依の正面に行き彼女の頭を抱いていた。
俺と正悟も特に何も言わず、彼女が落ち着くのを待っていた。
しばらくして千春はそう宣言をした。
「無理しなくていいんじゃないか?蒼のあんな話を聞かされた後でいいのか?」
「大丈夫よ。それに私自身がどういう経験を経てここにいるのか知ってもらいたいことに変わりないわ。それに彼の話を聞く限り私のなんて大したことないように思えてしまうわ。」
「それは違う。」
俺は千春の言ったことを否定して一呼吸置くと、
「人の経験は様々で、当事者にならないとどう感じるかも異なる。俺は俺自身の過去に思うところがないことに対し、お前らは思うところがあった。千春の過去にあったことは千春がそう感じずにはいられなかった紛れもない千春自身の出来事だ。誰かと比較して大したことないと言っていいことではない。」
「そうね…。ごめんなさい。発言を訂正するわ。」
そう言って紅茶を一口飲み、俺に話したことと同様のこと(※入学編34話参照)を話し始めた。
もちろん話したのは俺への気持ち以外のところだ。
今回は俺に一度話していたこともあって落ち着いて話すことができていた。
「……というわけで、今の私のような状態になったわ。弱い私ではなく強い私になりたい、そう言った願いがある。そのために何をするのが正しいのかはわからないけれど、私が信じた強さを求めるわ。私のような人を救えるように。」
千春は最後にそう締めくくると、口を閉ざした。
俺は一度聞いていたため、改めて何かを言う必要はないと思いそのまま黙ったままでいた。
正悟は、話を聞いたのちに小さな声で「なるほどな…。」とつぶやいてそれっきりだった。
舞依は、俺の時と同様に思うことがあったのか俯いたままだった。
少し経ち、
「………どうして…。」
「ん?」
「…どうして、前向きになれるの…?どうして何ともなかったようにできるの…?」
舞依は俯いてそう聞こえるギリギリの声でそう言った。
「私は前向きなのかはわからないわ。ただ、そうしないと兄さんに顔向けできない、そう思ったから進むしかないと思ったのよ。」
「俺は何とも思っていないと言ったが、そう感じるしかできないからだ。これを良いものと思うのは勝手だが、万人が願うことではないな。」
「……私には、羨ましいことだよ…。」
舞依は顔を上げそう言った。
声が震えていたが、予想した通り舞依の目には涙があふれていた。
「………私ね、昔はこんな感じじゃなかったよ…?」
そう前置きをしてから彼女はポツポツと今の自分になってしまった経緯を話し始めた。
「昔の私は明るくて今とは対照的な女の子だった。今の私からは想像できないかな?
そんな私の側には小さいころから一緒にいた男の子がいたの。彼とは家族ぐるみの付き合いがあった。
そして、小学校高学年のころから自然な形で私たちは付き合い始めていた。私が彼を振り回して彼も「やれやれ。」って言ってそんな私のわがままに付き合ってくれていた。
とっても幸せだった。ずっと彼と一緒言いたいってそう思っていたの。
だけど、私は気づけなかった。
彼が自分の心の中に抱え込んでいたことを。
中学二年生になってゴールデンウィークも明けていつものように一緒に彼と学校に行こうと思って待ち合わせ場所で待っていた。
けど、時間になっても彼は出てこなくて、彼の家に行った。そして、彼の母親に言われて彼の部屋に行くと…。
………首をつっていたわ。
私は最初何が何だか受け入れられなかった。悲鳴も出なかった。何度も彼の名前を呼び続けた。返事なんてなかった。
なかなか降りてこない私たちの様子を見に彼の母親が来て、悲鳴をあげられてようやく彼が命を絶ったと理解した。
そして、気づいたら私は自分の部屋に寝かされていた。
後で聞いた話によると彼の母親が悲鳴を上げてから少しして私は意識を失ってしまったみたい。
それから私は色々な人から彼の様子に何か変化はなかったか聞かれたけど、答えられなかった。私は彼がいつも通りにしていて何かを悩んでいるとかそういう話をしてくれたことはなかったから。
彼の葬儀を終えて、少ししてから学校に行くと変な噂が蔓延していた。
彼が自殺した原因は私にあると。
私が彼を振り回しすぎてもうついていけなくなったから、私が彼にそうしろと命令したから、気づけば私のせいだと多くの人が言っていた。
先生からもそうだったのかと確認されたくらいだ。
噂は全部否定を最初のころはしていたけど、それを認める人は誰もいなかった。
私は学校に行くのが嫌になっていくことを止めた。
両親も心配はしてくれたけど、誰とも話したくなかったから特に何も言わなかった。
けど両親には噂を知られてしまった。お母さんは私を抱きしめてくれた、お父さんは私の頭をずっと撫でてくれた。
信じてもらえてうれしかった。
けど、彼の両親は違った。
彼の両親は私のことをかわいがってくれていたのに真逆の対応をしてきた。
自分たちも気づくことはなかったのに自殺の原因は私にあると言ってきた。
そうなってくると、近所でもそんな話をまき散らされてとてもじゃないけど住んでいることができなくなって引っ越すしかなかった。
引っ越すことにお父さんにもお母さんにも迷惑をかけた。
引っ越してからは学校に行かないとって思ったけど、私の心は耐えられなくて部屋に引きこもって勉強をしていた。
勉強さえしていれば少なくとも迷惑にはならないと私は思ったから。
けど、そのままじゃお母さんたちに申し訳なく思い、3年生からは学校に行くことにした。
でも、私の心に与えた影響は不登校だけじゃなかった。
会話の仕方を忘れた、話す意義も見いだせなくなった、周囲の人に関わる理由もわからなくなった。
だから登校するようになっても以前の私と違ってもうだれかと話すことは最低限でしかなかった。
それで困ることはなかったし、誰とも関わらなければ何かあってももう私のせいにされることはないと思った。
だから、私は人と関わらないでいいように自分でできることを増やした。
けど、ここに来てからどうすればいいかわからなくなった。
千春たちが私の側にいる、千春たちが私に話しかけてくる、私がどうすればいいかわからなくなってきた。
私はみんなと一緒にいていい存在じゃない。
でも、みんなといて楽しいと思っちゃった。蒼雪君も私のために不良を倒してくれた。
こんな気持ち抱いちゃダメなのに、私はもう傷つきたくないのに…っ、私はどうすればいいの…?」
最後は泣きながらそう俺たちに訴えかけてきた。
「舞依、私はあなたと仲良くしたいと思っているわ。この島に来てから最初に仲良くなった女子で、一緒にいて、その、心強いとも思えたわ。私にない視点で意見をくれる、貴重な人だと思ったわ。」
「俺は舞依がしたいと思う自分の心に従った方がいいと思うぞ。確かに舞依の過去に辛いことがあったということは分かったが、ここにいるのはその時周囲にいた人とは違う。ここにいる俺や千春、正悟は簡単に見捨てるようなことはない、そうだろ?」
「ええ。」
「もちろんだ。それに、俺はこんな性格をしているが人の本質を見抜ける自信はある。俺の直感は榊が悪い奴じゃないってそう言っている。だから、榊のせいでその男が自殺したとは思っていない。周囲の心ない発言はデマだってそう思っている。」
「………ありがとう…。」
舞依はそう言ってからすすり泣いていた。
千春は舞依の正面に行き彼女の頭を抱いていた。
俺と正悟も特に何も言わず、彼女が落ち着くのを待っていた。
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