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入学編 ~特別試験~
第19話
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「お前、何している?」
俺の口からいつもより数段低い声が出てきた。俺はゆっくりと男2に近づこうとした。
「く、来るな!来るなって言ってんだよ、化け物が!」
男は白崎の首に当てていたナイフを俺に向けながらそう言ってきた。俺はその瞬間加速し、男に接近するや否やまずはナイフを離させるために右手首に、その次に掴んでいる手を離させるために背後に回り込みながら右肩に一撃、白崎を離したら白崎を片手で抱きかかえ、再び正面に回り込み空いている手で顎に一撃、計3発をわずか数秒の間で叩き込んだ。男2は何をやられたのか理解もできないまま気絶してしまったようだ。
「白崎、すまない。俺の判断が遅かったばかりに傷を負わせてしまったようだ。」
俺はそう言って抱きかかえながら正悟たちの元へ戻った。白崎も何が起こったのか理解できていない様子ではあったが、俺に抱きかかえられているのを認識すると目から涙があふれて俺に抱き着いてきた。俺は彼女を抱きしめると、ポケットからハンカチを出し彼女の首筋に当ててあげた。
「調子乗ってんじゃねーぞ!」
男1は何が起こったのか理解できていなかったが、自分の優位性がなくなったことを把握するとそう怒鳴りながらナイフを俺に向けて俺に突っ込んできた。白崎を抱いているいて咄嗟に動けなかったが俺が刺されるということはなかった。
「俺のことも忘れないでくれると助かるな~」
そう言いながら正悟は男1の刺そうと突き出してきた腕を躱しながらカウンターを入れるかのように顔面を殴りつけていた。
「これはさっき俺に蹴りをいれた分の仕返しだ、そして、」
顔面を殴られふらついていたところに肉薄し、
「これは蒼を刺そうとした分だ。」
そう言って自分が蹴られたところと同じ腹に蹴りをいれた。さすがの男1も顔面の直後の腹蹴りは効いたのかナイフを落として蹲った。
それから間もなく警察が来た。
「君たち!大丈夫かね!」
昨晩会ったパトロールをしていた人たちだった。
「大丈夫かって言うと微妙だな。あんたらが遅いせいで1人血を流している。」
正悟は昨晩と違って隠れることなくそう答えた。
「すまない、通報を受けてからここへ向かおうとする途中にも同様の事件があって一人をそっちに置いてきていたんだ。遅くなって本当に申し訳ない。」
そう謝罪してきた。
「軽く切られているだけでそこまで重症というわけではない。ガーゼと包帯だけ用意してくれ。」
俺は抱き着いて離れない白崎をあやしながらそう言った。警察は男三人を捕まえてパトカーに押し込むと、「わかった。」とだけ言ってパトカーへ戻った。白崎はどうやら先程の状況を理解してから怖くなって幼児退行を起こしていたようだった。さすがにどうすればいいのかわからず、困惑してしまったが、ここで振りほどくわけにもいかず髪をなでていると警察の人が「これを。」とだけ言って、パトカーの中から救急箱を持ってきてくれた。なぜパトカーにそんなものがあったのかわからないが俺はそれを受け取ると、
「白崎、今から包帯を巻くから一度離れてもらえると助かる。」
俺はそう彼女に告げたのだが。
「いや。はなさない。」
と言って離してもらえなかった。
「嫌といわれても切られてしまっているんだ。簡単に治療を…。」
「いや!はなさないで!」
「だが、白崎、」
「なまえでよんでくれなきゃいや!」
完全に幼児退行してしまってとうとう名前呼びまで強要してきてしまいどうしたものかと思ったが、
「千春、傷が痛むだろう?包帯を巻いてあげるから一度離してくれないか?巻き終わったらまた続きをしてもいいから。」
まずは治療が先だと思い優しい声音でそう言った。
「…ほんとう?」
「ああ、本当だ。」
「…わかった。」
そう言って彼女は俺をようやく離してくれた。彼女の顔を見ると泣いていたからか目に力もなく幼い雰囲気すらも感じさせてくるようだった。とりあえずまずは包帯を巻いてしまおうと思い、荷物から水とタオルを取ってもらい傷口を濡れたタオルで拭いて、ガーゼを傷口に当て包帯を巻いた。拭いたときの水が染みてまた涙を浮かべていたが、俺が「痛いのは我慢してくれよ。」と言いながらやっていたからか、我慢してくれたみたいだ。包帯を巻き終えると、終わったのを確認して
「また、続きいい、かしら…?」
と不安そう聞いてきた。幼児退行から少し戻っているようだがまだ恐怖が抜けないようだった。俺が続きをしてもいいといったのだから、「そういう約束だったろ?」と言って彼女を抱きしめていた。
その間は正悟と榊が警察の人に話をしてくれていたようでこちらには何も聞いてこなかった。一通りこっちが落ち着いたのを確認してから警察の人は俺たちにも正悟にしたのと同じ質問をしてきた。俺は一通り説明すると、
「なるほど、わかった。本当なら署の方まで来てもらって詳しい話を聞きたいが今は時間がないのだろう?こんなことにも巻き込まれてしまっているしな。何か聞きたいことができたら君たちに連絡をするから今は試験を続けてもらって構わないよ。」
「いいんですか?」
「本来ならダメだけど、今回は上からも許可が出ている。同様の事件の被害者も他にいるしな。」
そう言えば先程同じようなことがあって遅れたと言っていたなと思いだした。
「わかりました。何かあればこちらからも連絡しますので。」
「よろしく頼むよ、じゃあ彼らを連れて行かないといけないからこれで失礼するよ。」
そう言って警察の人はパトカーに乗り行ってしまった。
「蒼。」
正悟は心配そうにそう俺に声をかけてきた。榊も正悟と一緒にこちらに来た。
「どうした?」
「いや、あ~、大丈夫かなって。」
先程の俺の変化のことが気になるのか遠慮がちにそう聞いてきた。
「悪いな、驚かせてしまったようだな。今はもう大丈夫だ。」
「な、なら、いいんだけどよ。にしてもさっきの変わりようにも驚いたぜ。あんなに強いなんて思わなかったぜ?」
「できればさっきのことは忘れるか、黙っててくれると助かるな。」
「やっぱり?まぁいいぜ。お前が話したくなった時に話してくれればいいしな。」
榊は気になっているのかじっと俺を見つめていた。
「………さっきはありがとう。いつか聞かせて?」
「ああ。いつかは話すさ。だが、まだ時期じゃないってだけだ。時が来れば話すからそれまで待っていてほしい。」
「………わかった。」
榊も納得してくれたようだった。
それから数分後、白崎もようやく落ち着いたのか俺から離れた。俺たちも先程の状態の白崎を連れまわすつもりはなかったから近くのベンチで落ち着くまで待っていた。その間に正悟と榊には昼飯になりそうなものをコンビニに買いに行ってもらっていた。
「…ありがとう。おかげで助かったわ。」
顔を赤らめながら彼女はそう言ってきた。
「どういたしまして。もう大丈夫か?」
「ええ、けれど、」
そう彼女は一旦言葉を区切ると、
「…先ほどのことは忘れてくれると嬉しいわ。恥ずかしすぎるの…。」
そう真っ赤になって言ってきた。俺は球を軽くポンポンと叩くと、
「わかった、努力しよう。」
と言って正悟たちの行ったコンビニの方へ向かった。まだ戻ってきていないし、このまま二人でいるよりは移動した方が気分転換にもなると思ったからだ。
「コンビニで昼飯になるものを買ってくるように頼んである、今行けばまだ追いつくだろう。」
俺がそう言うと彼女もついてきた。トラブル前と違って彼女は距離感をどうすべきか悩んでいるようだったが俺は特に気に留めずにいた。少し歩くと、
「待ってちょうだい。」
「ん、どうした?」
彼女が立ち止まってそう言ってくるので、俺も立ち止まった。
「手を、つないでもいいかしら…?」
何かを考えていたようだったが、想定したいたこととはだいぶかけ離れたことを言ってくるので驚いてしまった。
現在時刻13:30 18:00までおよそ4時間 現在集めたスタンプ7
俺の口からいつもより数段低い声が出てきた。俺はゆっくりと男2に近づこうとした。
「く、来るな!来るなって言ってんだよ、化け物が!」
男は白崎の首に当てていたナイフを俺に向けながらそう言ってきた。俺はその瞬間加速し、男に接近するや否やまずはナイフを離させるために右手首に、その次に掴んでいる手を離させるために背後に回り込みながら右肩に一撃、白崎を離したら白崎を片手で抱きかかえ、再び正面に回り込み空いている手で顎に一撃、計3発をわずか数秒の間で叩き込んだ。男2は何をやられたのか理解もできないまま気絶してしまったようだ。
「白崎、すまない。俺の判断が遅かったばかりに傷を負わせてしまったようだ。」
俺はそう言って抱きかかえながら正悟たちの元へ戻った。白崎も何が起こったのか理解できていない様子ではあったが、俺に抱きかかえられているのを認識すると目から涙があふれて俺に抱き着いてきた。俺は彼女を抱きしめると、ポケットからハンカチを出し彼女の首筋に当ててあげた。
「調子乗ってんじゃねーぞ!」
男1は何が起こったのか理解できていなかったが、自分の優位性がなくなったことを把握するとそう怒鳴りながらナイフを俺に向けて俺に突っ込んできた。白崎を抱いているいて咄嗟に動けなかったが俺が刺されるということはなかった。
「俺のことも忘れないでくれると助かるな~」
そう言いながら正悟は男1の刺そうと突き出してきた腕を躱しながらカウンターを入れるかのように顔面を殴りつけていた。
「これはさっき俺に蹴りをいれた分の仕返しだ、そして、」
顔面を殴られふらついていたところに肉薄し、
「これは蒼を刺そうとした分だ。」
そう言って自分が蹴られたところと同じ腹に蹴りをいれた。さすがの男1も顔面の直後の腹蹴りは効いたのかナイフを落として蹲った。
それから間もなく警察が来た。
「君たち!大丈夫かね!」
昨晩会ったパトロールをしていた人たちだった。
「大丈夫かって言うと微妙だな。あんたらが遅いせいで1人血を流している。」
正悟は昨晩と違って隠れることなくそう答えた。
「すまない、通報を受けてからここへ向かおうとする途中にも同様の事件があって一人をそっちに置いてきていたんだ。遅くなって本当に申し訳ない。」
そう謝罪してきた。
「軽く切られているだけでそこまで重症というわけではない。ガーゼと包帯だけ用意してくれ。」
俺は抱き着いて離れない白崎をあやしながらそう言った。警察は男三人を捕まえてパトカーに押し込むと、「わかった。」とだけ言ってパトカーへ戻った。白崎はどうやら先程の状況を理解してから怖くなって幼児退行を起こしていたようだった。さすがにどうすればいいのかわからず、困惑してしまったが、ここで振りほどくわけにもいかず髪をなでていると警察の人が「これを。」とだけ言って、パトカーの中から救急箱を持ってきてくれた。なぜパトカーにそんなものがあったのかわからないが俺はそれを受け取ると、
「白崎、今から包帯を巻くから一度離れてもらえると助かる。」
俺はそう彼女に告げたのだが。
「いや。はなさない。」
と言って離してもらえなかった。
「嫌といわれても切られてしまっているんだ。簡単に治療を…。」
「いや!はなさないで!」
「だが、白崎、」
「なまえでよんでくれなきゃいや!」
完全に幼児退行してしまってとうとう名前呼びまで強要してきてしまいどうしたものかと思ったが、
「千春、傷が痛むだろう?包帯を巻いてあげるから一度離してくれないか?巻き終わったらまた続きをしてもいいから。」
まずは治療が先だと思い優しい声音でそう言った。
「…ほんとう?」
「ああ、本当だ。」
「…わかった。」
そう言って彼女は俺をようやく離してくれた。彼女の顔を見ると泣いていたからか目に力もなく幼い雰囲気すらも感じさせてくるようだった。とりあえずまずは包帯を巻いてしまおうと思い、荷物から水とタオルを取ってもらい傷口を濡れたタオルで拭いて、ガーゼを傷口に当て包帯を巻いた。拭いたときの水が染みてまた涙を浮かべていたが、俺が「痛いのは我慢してくれよ。」と言いながらやっていたからか、我慢してくれたみたいだ。包帯を巻き終えると、終わったのを確認して
「また、続きいい、かしら…?」
と不安そう聞いてきた。幼児退行から少し戻っているようだがまだ恐怖が抜けないようだった。俺が続きをしてもいいといったのだから、「そういう約束だったろ?」と言って彼女を抱きしめていた。
その間は正悟と榊が警察の人に話をしてくれていたようでこちらには何も聞いてこなかった。一通りこっちが落ち着いたのを確認してから警察の人は俺たちにも正悟にしたのと同じ質問をしてきた。俺は一通り説明すると、
「なるほど、わかった。本当なら署の方まで来てもらって詳しい話を聞きたいが今は時間がないのだろう?こんなことにも巻き込まれてしまっているしな。何か聞きたいことができたら君たちに連絡をするから今は試験を続けてもらって構わないよ。」
「いいんですか?」
「本来ならダメだけど、今回は上からも許可が出ている。同様の事件の被害者も他にいるしな。」
そう言えば先程同じようなことがあって遅れたと言っていたなと思いだした。
「わかりました。何かあればこちらからも連絡しますので。」
「よろしく頼むよ、じゃあ彼らを連れて行かないといけないからこれで失礼するよ。」
そう言って警察の人はパトカーに乗り行ってしまった。
「蒼。」
正悟は心配そうにそう俺に声をかけてきた。榊も正悟と一緒にこちらに来た。
「どうした?」
「いや、あ~、大丈夫かなって。」
先程の俺の変化のことが気になるのか遠慮がちにそう聞いてきた。
「悪いな、驚かせてしまったようだな。今はもう大丈夫だ。」
「な、なら、いいんだけどよ。にしてもさっきの変わりようにも驚いたぜ。あんなに強いなんて思わなかったぜ?」
「できればさっきのことは忘れるか、黙っててくれると助かるな。」
「やっぱり?まぁいいぜ。お前が話したくなった時に話してくれればいいしな。」
榊は気になっているのかじっと俺を見つめていた。
「………さっきはありがとう。いつか聞かせて?」
「ああ。いつかは話すさ。だが、まだ時期じゃないってだけだ。時が来れば話すからそれまで待っていてほしい。」
「………わかった。」
榊も納得してくれたようだった。
それから数分後、白崎もようやく落ち着いたのか俺から離れた。俺たちも先程の状態の白崎を連れまわすつもりはなかったから近くのベンチで落ち着くまで待っていた。その間に正悟と榊には昼飯になりそうなものをコンビニに買いに行ってもらっていた。
「…ありがとう。おかげで助かったわ。」
顔を赤らめながら彼女はそう言ってきた。
「どういたしまして。もう大丈夫か?」
「ええ、けれど、」
そう彼女は一旦言葉を区切ると、
「…先ほどのことは忘れてくれると嬉しいわ。恥ずかしすぎるの…。」
そう真っ赤になって言ってきた。俺は球を軽くポンポンと叩くと、
「わかった、努力しよう。」
と言って正悟たちの行ったコンビニの方へ向かった。まだ戻ってきていないし、このまま二人でいるよりは移動した方が気分転換にもなると思ったからだ。
「コンビニで昼飯になるものを買ってくるように頼んである、今行けばまだ追いつくだろう。」
俺がそう言うと彼女もついてきた。トラブル前と違って彼女は距離感をどうすべきか悩んでいるようだったが俺は特に気に留めずにいた。少し歩くと、
「待ってちょうだい。」
「ん、どうした?」
彼女が立ち止まってそう言ってくるので、俺も立ち止まった。
「手を、つないでもいいかしら…?」
何かを考えていたようだったが、想定したいたこととはだいぶかけ離れたことを言ってくるので驚いてしまった。
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