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第25話 咲茉ちゃんは意地悪です
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咲茉ちゃんを待つこと5分、スマホの画面には咲茉ちゃんの名前が写っていました
「澪ちゃん今どこらへんにいる?私はもう少しでつくところなんだけど」
「集合場所にいるのでそのまま来てもらって大丈夫ですよ」
「わかったー」
プー、プー、プー
咲茉ちゃんはどんな服なんだろう?
最後に遊んだのは中学の春休みだっけ、その時は黒のロングスカートと藍色にTシャツでしたが、今日は何を着てくるのでしょうか
少し、胸の中で楽しみにし、ぼーっとして時間を潰していると、前から咲茉ちゃんらしき人が手を振りながら近づいてきました。
「澪ちゃーん」
「咲茉ちゃん」
私も手を振り返すと、少し走り私に抱きついて来ました。
「咲茉ちゃん!?」
「……いやー久々に遊ぶもんだったから、少し興奮しちゃった。
澪ちゃんの服、とっても似合ってるよ」
「咲茉ちゃんも似合ってますよ」
咲茉ちゃんは白いシンプルなブラウスに深緑のロングスカートを合わせていて、全体的にナチュラルな雰囲気。ブラウスの袖口がふんわりとしていて、どことなく優しげな印象を与えている。
スカートの長さもちょうど良くて、動くたびにふわっと揺れるのが印象的だった。それに、シンプルなブラウスがスカートの鮮やかさを引き立てていて、全体的にまとまりがある。私もこんな絶妙なバランスのコーディネートができるようになりたい、と心の中で思った。
「咲茉ちゃんの、その緑のスカート、とても上品さが出てて大人な感じが出ています」
そう言うと、咲茉ちゃんは少し照れたように笑いながら
「ありがとう! このスカート今回のために新しく買ったんだよ、いやー似合ってるって言われて安心したよ」
と言って裾を握り、その場で一回転して見せてくれた。
そしてここは駅の前、つまり人が沢山いるってことです、咲茉ちゃんは私よりスタイル抜群、なんなら、モデルさんとして働いてるって言われても自然に納得できるレベル、そんな人がスカートの裾を持ち一回転
スマホに視線を奪われるこの世の中、たとえそんな状況でもたった一人美しい人がいれば視線をスマホから外すでしょう
咲茉ちゃんが一回転したことにより、駅前にたくさんいた男性は視線を釘付けにされた。
「澪ちゃんに褒められるとちょっと自信が出るなぁ……澪ちゃんも今日の服装とっても似合ってるよ、ただでさえ制服姿でも清楚感が滲み出てるのに、白のフレアスカートと水色のトップス、そして、そのアクアマリンのイヤリングは蒼君に買ってもらったものかな」
蒼君
その単語を聞いただけで私の心拍数はバク上がりしました。
「な、なんで蒼君に買ってもらったって知ってるんですか?」
自分から、はい買ってもらいました、って宣言しているもんですが、単純に聞いてしまった。
蒼君が周りに言いふらしているのかもって思ったからです
「え、あ、そうなんだ、いや何となく直感で言っただけだけど……蒼君と楽しいショッピングをしたんだーへぇー」
私は手で自分の顔を咲茉ちゃんから隠しながら言いました
「み、皆には言わないでくださいよ」
既に顔はたこのように赤くなっているでしょう
そんな姿を親友に見せたい人はいるのでしょうか?多分全国共通で親友には恥ずかしがっている姿は見せたくないでしょう
「言わないって……そんで」
そんで?
私は既に瀕死なのにそこから更に追い打ちをかけられるなんて信じたくありませんでした。
自分の耳を疑いましたが、自分の耳は健康でした。
「髪型もいつもはストレートなのに、今日はハーフアップ、蒼君に結んでもらったのかな?はははっ、澪ちゃんも彼氏の前ではデレデレのお姫様だねぇー」
「咲茉ちゃん!」
「ごめんごめん、いじりすぎたね」
咲茉ちゃん楽しそうに笑いながら言った
私は早くこの場から離れたかった
◆◆◆
「じゃあ、今日はどこから行こうか?」
中央駅に着き、咲茉ちゃんが楽しそうに話しかけてきて、私は頷いた。おしゃれな彼女と一緒に過ごす時間が、さらに楽しいものになる予感がして、自然と笑顔になった。
「最初は、私が行きたい所で良いですか?」
「良いよ―」
「でしたら、ここに行きましょう」
私は咲茉ちゃんにスマホの地図アプリを見せた
「ここ知ってるー!私も行きたかったんだよ」
「そうなんですか、じゃあ行きましょう」
私が地図アプリで検索したのはとあるカフェです、このカフエは同じクラスの女の子たちが話していたので興味を持ちました。
……私だって一応女の子なので流行には敏感です、そんな話を耳に入ったら誰でも行きたくなるはずです
「ここって、抹茶のパフェが美味しいんだっけ?」
「噂ではそうらしいです、咲茉ちゃんは抹茶あまり好きじゃなかったですよね」
「そうだね、まぁ流石に他の美味しいのが実は埋もれているってのに私はかけるよ」
私より遥かにあるお胸に手をおいて宣言しました。
……良いなぁ
「澪ちゃん?急に目のハイライト消えたけど?」
「男の子って私みたいなお胸が無い人より、咲茉ちゃんみたいにある人のほうが好きになるんでしょうね」
「……澪ちゃんは大丈夫、柊蒼っていう結婚エンド確定した人がいるんだから」
「咲茉ちゃんは蒼君を狙わないでくださいよ」
「う、うん」
咲茉ちゃんは引きつった笑みを浮かべていた。
咲茉ちゃんに少し慰められながらカフェに向かった
「澪ちゃん今どこらへんにいる?私はもう少しでつくところなんだけど」
「集合場所にいるのでそのまま来てもらって大丈夫ですよ」
「わかったー」
プー、プー、プー
咲茉ちゃんはどんな服なんだろう?
最後に遊んだのは中学の春休みだっけ、その時は黒のロングスカートと藍色にTシャツでしたが、今日は何を着てくるのでしょうか
少し、胸の中で楽しみにし、ぼーっとして時間を潰していると、前から咲茉ちゃんらしき人が手を振りながら近づいてきました。
「澪ちゃーん」
「咲茉ちゃん」
私も手を振り返すと、少し走り私に抱きついて来ました。
「咲茉ちゃん!?」
「……いやー久々に遊ぶもんだったから、少し興奮しちゃった。
澪ちゃんの服、とっても似合ってるよ」
「咲茉ちゃんも似合ってますよ」
咲茉ちゃんは白いシンプルなブラウスに深緑のロングスカートを合わせていて、全体的にナチュラルな雰囲気。ブラウスの袖口がふんわりとしていて、どことなく優しげな印象を与えている。
スカートの長さもちょうど良くて、動くたびにふわっと揺れるのが印象的だった。それに、シンプルなブラウスがスカートの鮮やかさを引き立てていて、全体的にまとまりがある。私もこんな絶妙なバランスのコーディネートができるようになりたい、と心の中で思った。
「咲茉ちゃんの、その緑のスカート、とても上品さが出てて大人な感じが出ています」
そう言うと、咲茉ちゃんは少し照れたように笑いながら
「ありがとう! このスカート今回のために新しく買ったんだよ、いやー似合ってるって言われて安心したよ」
と言って裾を握り、その場で一回転して見せてくれた。
そしてここは駅の前、つまり人が沢山いるってことです、咲茉ちゃんは私よりスタイル抜群、なんなら、モデルさんとして働いてるって言われても自然に納得できるレベル、そんな人がスカートの裾を持ち一回転
スマホに視線を奪われるこの世の中、たとえそんな状況でもたった一人美しい人がいれば視線をスマホから外すでしょう
咲茉ちゃんが一回転したことにより、駅前にたくさんいた男性は視線を釘付けにされた。
「澪ちゃんに褒められるとちょっと自信が出るなぁ……澪ちゃんも今日の服装とっても似合ってるよ、ただでさえ制服姿でも清楚感が滲み出てるのに、白のフレアスカートと水色のトップス、そして、そのアクアマリンのイヤリングは蒼君に買ってもらったものかな」
蒼君
その単語を聞いただけで私の心拍数はバク上がりしました。
「な、なんで蒼君に買ってもらったって知ってるんですか?」
自分から、はい買ってもらいました、って宣言しているもんですが、単純に聞いてしまった。
蒼君が周りに言いふらしているのかもって思ったからです
「え、あ、そうなんだ、いや何となく直感で言っただけだけど……蒼君と楽しいショッピングをしたんだーへぇー」
私は手で自分の顔を咲茉ちゃんから隠しながら言いました
「み、皆には言わないでくださいよ」
既に顔はたこのように赤くなっているでしょう
そんな姿を親友に見せたい人はいるのでしょうか?多分全国共通で親友には恥ずかしがっている姿は見せたくないでしょう
「言わないって……そんで」
そんで?
私は既に瀕死なのにそこから更に追い打ちをかけられるなんて信じたくありませんでした。
自分の耳を疑いましたが、自分の耳は健康でした。
「髪型もいつもはストレートなのに、今日はハーフアップ、蒼君に結んでもらったのかな?はははっ、澪ちゃんも彼氏の前ではデレデレのお姫様だねぇー」
「咲茉ちゃん!」
「ごめんごめん、いじりすぎたね」
咲茉ちゃん楽しそうに笑いながら言った
私は早くこの場から離れたかった
◆◆◆
「じゃあ、今日はどこから行こうか?」
中央駅に着き、咲茉ちゃんが楽しそうに話しかけてきて、私は頷いた。おしゃれな彼女と一緒に過ごす時間が、さらに楽しいものになる予感がして、自然と笑顔になった。
「最初は、私が行きたい所で良いですか?」
「良いよ―」
「でしたら、ここに行きましょう」
私は咲茉ちゃんにスマホの地図アプリを見せた
「ここ知ってるー!私も行きたかったんだよ」
「そうなんですか、じゃあ行きましょう」
私が地図アプリで検索したのはとあるカフェです、このカフエは同じクラスの女の子たちが話していたので興味を持ちました。
……私だって一応女の子なので流行には敏感です、そんな話を耳に入ったら誰でも行きたくなるはずです
「ここって、抹茶のパフェが美味しいんだっけ?」
「噂ではそうらしいです、咲茉ちゃんは抹茶あまり好きじゃなかったですよね」
「そうだね、まぁ流石に他の美味しいのが実は埋もれているってのに私はかけるよ」
私より遥かにあるお胸に手をおいて宣言しました。
……良いなぁ
「澪ちゃん?急に目のハイライト消えたけど?」
「男の子って私みたいなお胸が無い人より、咲茉ちゃんみたいにある人のほうが好きになるんでしょうね」
「……澪ちゃんは大丈夫、柊蒼っていう結婚エンド確定した人がいるんだから」
「咲茉ちゃんは蒼君を狙わないでくださいよ」
「う、うん」
咲茉ちゃんは引きつった笑みを浮かべていた。
咲茉ちゃんに少し慰められながらカフェに向かった
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