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6章:本当のこと…
14話
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「まず、ずっと隠しててごめん。やましいことがあったから、中々話せなかったわけではなく、私の中で心の整理が必要で。今日、その心の準備ができたので、ようやく話す覚悟が持てました」
前置きが長いと思われているに違いない。
それに自分で仰々しくしてしまった…。もっとナチュラルに話せばよかったと後悔している。
それでも、もう話し始めてしまったので、引き返せない。そのまま喋り続けた。
「この間、バイト終わりに蒼空に告白されたの。
びっくりして、頭が追いつかなくて。早く断らなきゃと思ったんだけど、上手く躱されちゃって。すぐに断れなくてごめん…」
こんなことを聞かされても、愁は複雑な気持ちかもしれない。
気分を害したと思いつつも、もう一人では抱えきれなかった。
「…そうだったのか。幸奈、話してくれてありがとう」
とても穏やかな笑顔で、優しく包み込んでくれた。
たったそれだけのことで、私は目から涙が零れ落ちた。
ずっと怖かった。このまま話さない方が、平和に事が解決すると思ったりもした。
でも、愁とこれからも長く付き合っていくのであれば、向き合うことから逃げてはダメだ。
私は愁と恋人として、これからも付き合っていきたいし、バイトも続けていきたい。
多くを望んではいけないと分かっていながらも、多くを望んでしまう。
でも、最初から諦めるのはでなく、ちゃんと自分の気持ちを口にした上で、どうすればいいのか考えればいいだけの話だ。
今の私達ならそれができる気がした。頑張って勇気を出してよかったと、心の底からそう思った。
「愁、全部受け止めてくれてありがとうね」
愁が居なかったら私は今、こんな風に前に進むことはできなかったと思う。
愁が居てくれてよかった。やっぱり私には愁しかいない。
「幸奈のことが大好きだからね。それに俺の過去の過ちを、幸奈も受け止めてくれたから。今度は俺の番だなと思って」
愁はずっと私に黙って、人を利用して恋人のフリを続けていた。
そのことを私以上に本人が気にしている。私が温かく受け入れないと、愁との未来はないと悟った。
もう愁とすれ違うのは嫌だ。早く愁と恋人になりたいと思ったから、私は愁の過去を受け入れた。
私がちゃんと受け入れたから、愁も同じように応えてくれた。
こうやって一つずつお互いのことを知り、良いところも悪いところも受け入れていけたらいいなと思う。
「私はただ愁が好きで。愁と恋人になりたかったから」
「なら、俺も同じだよ。幸奈のことが好きで。幸奈の彼氏として、幸奈の傍に居たいからだよ」
どんなことがあっても、私達は壁を乗り越えて、傍に居る。
これから先、どんなことがあっても、愁とずっと一緒に居られると、この時そう思った。
「私もずっと愁の傍に居たい」
思いっきり愁に抱きついた。もう絶対に愁を離したくないと伝えるために。
「離さないよ。絶対に…」
お互いに愛を再確認した。もう絶対に揺らがない。何があってもこの人と離れない。そう確信した。
「愁、久しぶりに会えたからその…」
モジモジしながら甘えた。これで伝わるだろうか。
伝わることを願った。自分からお願いすることがこんなにも恥ずかしいことを知った。
「いいよ。しよっか」
お互いにゆっくり唇を重ね合った。
そのまま徐々に深く重なっていき、久しぶりに彼の熱を感じた。
それがとても心地良くて。彼の体温や温もりが一番安心するということを知った。
だからこそ、この人を絶対に離さない。この人の傍にずっと居ると決めた。
「愁、大好きだよ。愁しかいないよ」
「俺も幸奈しかいない。幸奈が大好き」
そのまま抱きしめ合って眠りについた。
朝、幸せな気持ちのまま目が覚めた。幸せすぎてもう一度、朝から求め合った。
まるで気まずかったのが嘘みたいに。何事もなかったかのように愛し合った。
もう二人の間に隠し事はない。お互いの気持ちをちゃんと確かめ合った。
ちゃんと話し合うのは大事だ。付き合う前に色々あったからこそ、ちゃんと話し合う大切さを学んだ。
今の私達なら大丈夫だ。これから先どんな壁にぶち当たっても、一緒に乗り越えていけそうだ。
そうやって二人で乗り越えていきたい。これから先もずっと…。
今はこの時を噛み締め、この人の温もりと優しさに包まれていたいと思った。
前置きが長いと思われているに違いない。
それに自分で仰々しくしてしまった…。もっとナチュラルに話せばよかったと後悔している。
それでも、もう話し始めてしまったので、引き返せない。そのまま喋り続けた。
「この間、バイト終わりに蒼空に告白されたの。
びっくりして、頭が追いつかなくて。早く断らなきゃと思ったんだけど、上手く躱されちゃって。すぐに断れなくてごめん…」
こんなことを聞かされても、愁は複雑な気持ちかもしれない。
気分を害したと思いつつも、もう一人では抱えきれなかった。
「…そうだったのか。幸奈、話してくれてありがとう」
とても穏やかな笑顔で、優しく包み込んでくれた。
たったそれだけのことで、私は目から涙が零れ落ちた。
ずっと怖かった。このまま話さない方が、平和に事が解決すると思ったりもした。
でも、愁とこれからも長く付き合っていくのであれば、向き合うことから逃げてはダメだ。
私は愁と恋人として、これからも付き合っていきたいし、バイトも続けていきたい。
多くを望んではいけないと分かっていながらも、多くを望んでしまう。
でも、最初から諦めるのはでなく、ちゃんと自分の気持ちを口にした上で、どうすればいいのか考えればいいだけの話だ。
今の私達ならそれができる気がした。頑張って勇気を出してよかったと、心の底からそう思った。
「愁、全部受け止めてくれてありがとうね」
愁が居なかったら私は今、こんな風に前に進むことはできなかったと思う。
愁が居てくれてよかった。やっぱり私には愁しかいない。
「幸奈のことが大好きだからね。それに俺の過去の過ちを、幸奈も受け止めてくれたから。今度は俺の番だなと思って」
愁はずっと私に黙って、人を利用して恋人のフリを続けていた。
そのことを私以上に本人が気にしている。私が温かく受け入れないと、愁との未来はないと悟った。
もう愁とすれ違うのは嫌だ。早く愁と恋人になりたいと思ったから、私は愁の過去を受け入れた。
私がちゃんと受け入れたから、愁も同じように応えてくれた。
こうやって一つずつお互いのことを知り、良いところも悪いところも受け入れていけたらいいなと思う。
「私はただ愁が好きで。愁と恋人になりたかったから」
「なら、俺も同じだよ。幸奈のことが好きで。幸奈の彼氏として、幸奈の傍に居たいからだよ」
どんなことがあっても、私達は壁を乗り越えて、傍に居る。
これから先、どんなことがあっても、愁とずっと一緒に居られると、この時そう思った。
「私もずっと愁の傍に居たい」
思いっきり愁に抱きついた。もう絶対に愁を離したくないと伝えるために。
「離さないよ。絶対に…」
お互いに愛を再確認した。もう絶対に揺らがない。何があってもこの人と離れない。そう確信した。
「愁、久しぶりに会えたからその…」
モジモジしながら甘えた。これで伝わるだろうか。
伝わることを願った。自分からお願いすることがこんなにも恥ずかしいことを知った。
「いいよ。しよっか」
お互いにゆっくり唇を重ね合った。
そのまま徐々に深く重なっていき、久しぶりに彼の熱を感じた。
それがとても心地良くて。彼の体温や温もりが一番安心するということを知った。
だからこそ、この人を絶対に離さない。この人の傍にずっと居ると決めた。
「愁、大好きだよ。愁しかいないよ」
「俺も幸奈しかいない。幸奈が大好き」
そのまま抱きしめ合って眠りについた。
朝、幸せな気持ちのまま目が覚めた。幸せすぎてもう一度、朝から求め合った。
まるで気まずかったのが嘘みたいに。何事もなかったかのように愛し合った。
もう二人の間に隠し事はない。お互いの気持ちをちゃんと確かめ合った。
ちゃんと話し合うのは大事だ。付き合う前に色々あったからこそ、ちゃんと話し合う大切さを学んだ。
今の私達なら大丈夫だ。これから先どんな壁にぶち当たっても、一緒に乗り越えていけそうだ。
そうやって二人で乗り越えていきたい。これから先もずっと…。
今はこの時を噛み締め、この人の温もりと優しさに包まれていたいと思った。
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