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えくすとら
【小ネタ】ついったー再録詰め。8
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大体ソシャゲが発端で逆ハー主人公がテンション上げてるだけ。無自覚って罪だね、という話でもあるかもしれない。
+ + + + + +
「……なんかめちゃくちゃ機嫌よさそうだけど何があった?」
「ふふふ…よくぞ聞いてくれました!」
「おい満面の笑みだぞどうした」
「ガチャ運が! 仕事した……!!」
「……なるほど、昨日開始のコラボ限定スカウトだな? 珍しく声かかんないなとは思ったが」
「いつも爆死して君におすがりしてるみたいな言い分はやめてください。事実だけど心が抉られるので」
「そりゃ悪かった。悪かったからいきなり真顔はやめろこわい」
「でもいいの……今はなんでもゆるせる……世界のすべてを祝福できる……だって4人全員お迎えできたから!」
「全員☆4で10連で1人確定だったっけか? しかもその様子見るに引きずり出したんじゃなくて本当に引きよくお迎えしたんだな……よかったな……」
「いつものコラボ形式と違ってスカウトだよ!って言われたときはどうしようかと思った」
「完全不意打ちだったもんな」
「限界まで石買って最初の10連してまず2人来た時に天を仰いだ」
「言っちゃなんだがあんたの引きとしてかなり珍しいな?」
「うん、ぶっちゃけ『あ、これ全員揃えられないフラグ』と思った。そして続く10連でもう一人、ここでダメなら君に託そうと思った10連でもう一人。しかも各一人じゃなくて重なったんだよ、奇跡じゃない?」
「なんか運が巡ってる時だったんだな、よかったな……」
「そういう君は回したの?」
「あんたと同じ程度には回して同じ程度には出た」
「君の運は安定しすぎだよね……。だけど今回は! それを血涙流して羨ましがらなくてもいい! だってお迎えしたから!!」
「おーい戻ってこーい」
「だって……箱推しが良運営の下で神イベだよ? 一部限定スカウトってわかった瞬間は『は!?』ってなったけど、もはや感謝しかないよ?」
「いやまあ気持ちはわかるけどキャラ変わってるっていうかテンション上がりすぎだから。っつーかあんた一日中そんなだったわけ?」
「一日ずっと世界のすべてを祝福できる気持ちではいたけど、理由を話したのは君だけだよ?」
「……いや、機嫌よすぎて表情筋緩みきってるから」
「?」
「あんた普段そんな笑顔振りまくタイプじゃないだろ? ……いろんな誤解というかなんというかが生まれてったんじゃないかと思って」
「……それはいわゆる……ニコポ的な……?」
「あんた浮かれ切ってていつもなら気づく相手の反応もろくに見てなかっただろうし」
「ひ、否定できない……」
「まあ新しい逆ハー要員が生まれたかはともかく、他は惚れ直すとかそういう部類だろうから、うん」
「なんの慰めにもなってないよね?」
「過ぎたことはどうしようもないだろ。神イベを心の支えに割り切れ」
「……まあ二次元が素晴らしいからいいか」
「どうでもいいか、だろ」
「ばれた?」
「そりゃな。同士なんだから取り繕わなくてもいいっての」
「それはそうなんだけど、こっちにも見栄というものがあってね?」
「あったのか……」
「そんなしみじみ言わなくても。君相手にダメな地出しまくってる自覚はあるけど、君が素で出来た人だからたまにちょっと反省してるんだよ」
「……いきなり褒められると反応に困る」
「ガチで照れられるとこっちも困る。……でもいつも思ってることだから撤回はしない!」
「追い打ちをかけるな。あんた俺のことだからギャルゲー主人公なんだよとかよく言うけど、あんたの言動も相当だからな?」
「えっそんなことは。いかに印象の薄い無難な返答をするかに全身全霊を懸けてるのに」
「自覚がないってこわいよな」
「いやいや本当にないって。あるとしたら君相手だからだよ」
「……俺があんたの逆ハー要員じゃない事実に感謝しろよマジで」
+ + + + + +
男主人公をあからさまに『特別』枠に置いてるのがわかる言動をしている逆ハー主人公は、これが男主人公相手じゃなかったら取り返しがつかないし、男主人公も逆ハー主人公の言動に「だから逆ハー主人公なんだよ……」となることもあるんだよ、というやつ。
でも色恋っぽいアレにはならないので、つまりお似合いの同士だっていう。
+ + + + + +
「……なんかめちゃくちゃ機嫌よさそうだけど何があった?」
「ふふふ…よくぞ聞いてくれました!」
「おい満面の笑みだぞどうした」
「ガチャ運が! 仕事した……!!」
「……なるほど、昨日開始のコラボ限定スカウトだな? 珍しく声かかんないなとは思ったが」
「いつも爆死して君におすがりしてるみたいな言い分はやめてください。事実だけど心が抉られるので」
「そりゃ悪かった。悪かったからいきなり真顔はやめろこわい」
「でもいいの……今はなんでもゆるせる……世界のすべてを祝福できる……だって4人全員お迎えできたから!」
「全員☆4で10連で1人確定だったっけか? しかもその様子見るに引きずり出したんじゃなくて本当に引きよくお迎えしたんだな……よかったな……」
「いつものコラボ形式と違ってスカウトだよ!って言われたときはどうしようかと思った」
「完全不意打ちだったもんな」
「限界まで石買って最初の10連してまず2人来た時に天を仰いだ」
「言っちゃなんだがあんたの引きとしてかなり珍しいな?」
「うん、ぶっちゃけ『あ、これ全員揃えられないフラグ』と思った。そして続く10連でもう一人、ここでダメなら君に託そうと思った10連でもう一人。しかも各一人じゃなくて重なったんだよ、奇跡じゃない?」
「なんか運が巡ってる時だったんだな、よかったな……」
「そういう君は回したの?」
「あんたと同じ程度には回して同じ程度には出た」
「君の運は安定しすぎだよね……。だけど今回は! それを血涙流して羨ましがらなくてもいい! だってお迎えしたから!!」
「おーい戻ってこーい」
「だって……箱推しが良運営の下で神イベだよ? 一部限定スカウトってわかった瞬間は『は!?』ってなったけど、もはや感謝しかないよ?」
「いやまあ気持ちはわかるけどキャラ変わってるっていうかテンション上がりすぎだから。っつーかあんた一日中そんなだったわけ?」
「一日ずっと世界のすべてを祝福できる気持ちではいたけど、理由を話したのは君だけだよ?」
「……いや、機嫌よすぎて表情筋緩みきってるから」
「?」
「あんた普段そんな笑顔振りまくタイプじゃないだろ? ……いろんな誤解というかなんというかが生まれてったんじゃないかと思って」
「……それはいわゆる……ニコポ的な……?」
「あんた浮かれ切ってていつもなら気づく相手の反応もろくに見てなかっただろうし」
「ひ、否定できない……」
「まあ新しい逆ハー要員が生まれたかはともかく、他は惚れ直すとかそういう部類だろうから、うん」
「なんの慰めにもなってないよね?」
「過ぎたことはどうしようもないだろ。神イベを心の支えに割り切れ」
「……まあ二次元が素晴らしいからいいか」
「どうでもいいか、だろ」
「ばれた?」
「そりゃな。同士なんだから取り繕わなくてもいいっての」
「それはそうなんだけど、こっちにも見栄というものがあってね?」
「あったのか……」
「そんなしみじみ言わなくても。君相手にダメな地出しまくってる自覚はあるけど、君が素で出来た人だからたまにちょっと反省してるんだよ」
「……いきなり褒められると反応に困る」
「ガチで照れられるとこっちも困る。……でもいつも思ってることだから撤回はしない!」
「追い打ちをかけるな。あんた俺のことだからギャルゲー主人公なんだよとかよく言うけど、あんたの言動も相当だからな?」
「えっそんなことは。いかに印象の薄い無難な返答をするかに全身全霊を懸けてるのに」
「自覚がないってこわいよな」
「いやいや本当にないって。あるとしたら君相手だからだよ」
「……俺があんたの逆ハー要員じゃない事実に感謝しろよマジで」
+ + + + + +
男主人公をあからさまに『特別』枠に置いてるのがわかる言動をしている逆ハー主人公は、これが男主人公相手じゃなかったら取り返しがつかないし、男主人公も逆ハー主人公の言動に「だから逆ハー主人公なんだよ……」となることもあるんだよ、というやつ。
でも色恋っぽいアレにはならないので、つまりお似合いの同士だっていう。
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