12 / 41
えくすとら
【小ネタ】お助けキャラがマスコット的なアレだった場合のIF。
しおりを挟む
お助けキャラが動物とかマスコット的なやつで、しかもベタに人化とかしちゃったら、のもしもの会話。いただいた感想から考えてみたお遊びネタです。
+ + + + + +
「意味がわからないよ!」
「どうした開口一番荒ぶって」
「ちょっとこの世界が……世界の仕組みがわからなくて、というか信じられなくて」
「何があったよ」
「……人化した」
「は?」
「……ヤツが、人化した」
「ヤツってもしかしてお助けキャラなアイツ?」
「人語話す時点でおかしいとは思ってたんだ……思ってたけどまさかあんな質量ガン無視な変化するとは思わないじゃないですか。だって外見マスコットキャラだよ? 手乗り肩乗り頭乗りサイズだよ?」
「落ち着け。いや落ち着けないのはわかるっつーか俺も落ち着けないしテンパってきてるんだが落ち着け。とりあえず何があったのか詳しく」
「いやだこれ以上現実を直視したくない」
「現実とか言ってる時点でもう受け入れるしかないから諦めろ」
「諭してるっぽいけど情報得たいだけでしょ」
「人化のフラグ条件知りたいのは否定しないが、慰めるにも対策考えるにも詳しく聞かないとだろ」
「正直でよろしい。その心がけに免じてフラグ立て条件らしきものを教えて差し上げよう」
「あんた大分キャパオーバー気味だな?」
「そんなの当然でしょう」
「いやそんな堂々と胸張って言う台詞ではないよな?」
「それにしてもアレ、条件っていうほどのトクベツな何かはないっぽいんだよね……少なくともこっちが意識して起こす行動はない」
「マジか」
「マジマジ。選択肢じゃなくて隠しステが関わる感じっていうか」
「げ。それ回避できなくねぇ?」
「うーん……。それがそうでもないんだよね。今思えばアレが最終フラグだったなっていうのがあるから」
「え、何?」
「夜の窓からこんにちはイベント」
「それこんばんはイベントのが正しくねぇ? っつーか夜とか窓からとか何つーベタなイベントだよ」
「窓の外にヤツがちらっとでも見えたらガン無視推奨。そこからの会話も関係してるだろうけど受け入れ自体が問題な気がする」
「ってかつまり入れたのか部屋に。うかつじゃね?」
「だってその前に訪問フラグ立ってて……別イベントの続きだと思ったんだ」
「何があったんだ」
「ちょっと危ないところを助けられて」
「マジで何があった」
「CEROCの危機が」
「またか!」
「またって言うな。あれは回避不能の不慮の事故だよ。妬み嫉まれ嫉妬イベだよ」
「怖いな女の嫉妬」
「うんマジ怖い。護身術とか習うべきかとちょっと思った」
「真面目に習うか護身道具増やすべきだろ」
「まあそれについては後日。で、まあフラグは立ってたんで、背に腹は代えられずに保険をかけてたわけだよ」
「そして案の定助けられ、人化フラグを揃えてしまったと……」
「そういうことになるかな……。ってことで君も関わり持ったその日には窓の外に気をつけるといいよ」
「そーする」
そんな会話をした二人は知らなかった。
護身術云々が新たな出会いイベントの伏線となってしまうことも、この会話自体がフラグとなって翌日に人化状態のお助けキャラと遭遇してしまうことも――知る由もなかったのである。
+ + + + + +
「意味がわからないよ!」
「どうした開口一番荒ぶって」
「ちょっとこの世界が……世界の仕組みがわからなくて、というか信じられなくて」
「何があったよ」
「……人化した」
「は?」
「……ヤツが、人化した」
「ヤツってもしかしてお助けキャラなアイツ?」
「人語話す時点でおかしいとは思ってたんだ……思ってたけどまさかあんな質量ガン無視な変化するとは思わないじゃないですか。だって外見マスコットキャラだよ? 手乗り肩乗り頭乗りサイズだよ?」
「落ち着け。いや落ち着けないのはわかるっつーか俺も落ち着けないしテンパってきてるんだが落ち着け。とりあえず何があったのか詳しく」
「いやだこれ以上現実を直視したくない」
「現実とか言ってる時点でもう受け入れるしかないから諦めろ」
「諭してるっぽいけど情報得たいだけでしょ」
「人化のフラグ条件知りたいのは否定しないが、慰めるにも対策考えるにも詳しく聞かないとだろ」
「正直でよろしい。その心がけに免じてフラグ立て条件らしきものを教えて差し上げよう」
「あんた大分キャパオーバー気味だな?」
「そんなの当然でしょう」
「いやそんな堂々と胸張って言う台詞ではないよな?」
「それにしてもアレ、条件っていうほどのトクベツな何かはないっぽいんだよね……少なくともこっちが意識して起こす行動はない」
「マジか」
「マジマジ。選択肢じゃなくて隠しステが関わる感じっていうか」
「げ。それ回避できなくねぇ?」
「うーん……。それがそうでもないんだよね。今思えばアレが最終フラグだったなっていうのがあるから」
「え、何?」
「夜の窓からこんにちはイベント」
「それこんばんはイベントのが正しくねぇ? っつーか夜とか窓からとか何つーベタなイベントだよ」
「窓の外にヤツがちらっとでも見えたらガン無視推奨。そこからの会話も関係してるだろうけど受け入れ自体が問題な気がする」
「ってかつまり入れたのか部屋に。うかつじゃね?」
「だってその前に訪問フラグ立ってて……別イベントの続きだと思ったんだ」
「何があったんだ」
「ちょっと危ないところを助けられて」
「マジで何があった」
「CEROCの危機が」
「またか!」
「またって言うな。あれは回避不能の不慮の事故だよ。妬み嫉まれ嫉妬イベだよ」
「怖いな女の嫉妬」
「うんマジ怖い。護身術とか習うべきかとちょっと思った」
「真面目に習うか護身道具増やすべきだろ」
「まあそれについては後日。で、まあフラグは立ってたんで、背に腹は代えられずに保険をかけてたわけだよ」
「そして案の定助けられ、人化フラグを揃えてしまったと……」
「そういうことになるかな……。ってことで君も関わり持ったその日には窓の外に気をつけるといいよ」
「そーする」
そんな会話をした二人は知らなかった。
護身術云々が新たな出会いイベントの伏線となってしまうことも、この会話自体がフラグとなって翌日に人化状態のお助けキャラと遭遇してしまうことも――知る由もなかったのである。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる