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イベント
10月季節イベントとルート拡充、そして。
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これは、「リアル逆ハー補正とかマジ要らないんですけど」な彼女と、「リアルハーレムフラグとか必要ないから二次充させてくれ」な彼が、乱立するリアル恋愛フラグと次々起こる恋愛過程イベント、そして増え続ける逆ハー要員とハーレム要員にSAN値をガンガン減らされた末に、精神的にとどめを刺された出来事イベントの一端である。
+ + + + + +
ハロウィンとは、日本でいうところの収穫祭とお盆とお月見と百鬼夜行と節分を混ぜた西洋のお祭りのようなものだ。
いろいろ間違っているかもしれないけど、少なくとも認識としてはそこまでかけ離れてはいないはずだ。多少ざっくりとはしているかもしれないけど。
そんなハロウィンが、発祥地から遠く離れた東方の地に馴染みだしたのはいつからか、なんていうのはとりあえずどうでもいい。今この現状に対して何の役にも立たないからどうでもいい。
「……っだから!! なんなのこのイベント……!」
「知るか! もうこの世界何起こってもおかしくないってことだろ……!!」
全力疾走中でそれどころじゃないのに叫びながら走ってるのはアレです。現実逃避というやつです。
お互いそれがわかってるので会話になってるわけだよ。まあ逃避するにも現実が容赦なさすぎるけどね!
「さすがにこんな急にファンタジーぶっこんで来るとは思ってなかったぞ!?」
「いやこないだ君のところに新キャラ来たでしょ! あれ既にファンタジー枠だから!!」
「は!?」
「見ちゃったよね、偶然って怖いよね!! あの清楚系美少女羽生えるよ!!」
「今この場でそれ聞きたくなかった……! 絶望しか与えないだろその情報!!」
後ろは怖くて振り向けないけど、イベント入った瞬間から(つまり追いかけられ始めてから)何故か気配で距離が測れるようになったのが助かるような有難迷惑のような。っていうかつらい。精神的につらい。詰められてる! 少しずつ詰められてる……!
画面の向こう側から見ててもこういうのダメだっていうのに! ほんとマジでやめてほしい!!
私も同士も足が速くないのに、すぐに捕まってない――今も逃げ続けられてるのはゲーム補正というやつだと思う。どうあがいても逃げきれないとかクソゲーでしかないから、やりようによっては(現実では死に物狂いでいけば)逃げられないこともない的な。
おかげでこんな、フェロモンダダ漏れ悪魔っ娘と無駄に美貌を誇る吸血鬼に追いかけられるなんて非現実な出来事が起こってもこっちは諦められずに逃げ回って足掻いてるわけだよ! 悪趣味すぎる!!
「!! 見えた……! あと少しだ、コケるなよ!?」
「こっちの台詞!!」
視界の先には、いかにもな教会。これがゴール地点、もとい、このイベントでの重要ポイントだろうというのは、今追いかけてきてるヤツらを視認し即座に走り出した直後、双方合意した。
だって10月入ってからこっち、ここの教会についての話題がやたら耳につくようになったのだ。改装工事が終わっただの、新しい神父とシスターが来ただの、日曜礼拝が行われるようになっただの、バザーがあるだの。
新しいイベントスポットか、もしくは期間限定フラグでこれをダシに誰も彼もが誘いをかけてくるのかと戦々恐々としていたけど、まさかこんな特殊イベント用だとは思わなかったよ! 誰だよ考えたの!!
ほんの少し開いていた扉の隙間に体をねじ込むように中に入る。
一瞬スピード緩めてこっちを先に押し込むなんてことをした同士は後で殴る。
こんな場面にレディファーストはお呼びじゃないし、それであっちだけ捕まったら罪悪感で死ねるでしょうがこっちが! まったくこれだから無自覚フェミニストは!!
そんなんだからハーレム主人公になるんだよ! ……なんて言うと同士が絶望で死にそうな気がするので言わないけど。
全力疾走を続けた足が限界を訴えてきて、ついに縺れたのを知覚する。無駄に冷静だ。ハイになりすぎると人間変に冷静になるよね。
石造りの床と熱烈抱擁か……痛いだろうけどまあ逃げ切れたっぽいからいいや――なんて、ずっと背に感じていた気配が消えたのを感じながら思った。のがいけなかった。
この世界を甘く見ていた。
こんな特殊イベントが、こんなあっさりとフラグ不成立で終わるはずがなかったのに。
――それを同士ともども思い知ったのは、教会の神父と修道女にそれぞれ抱き留められ(普通体格的にそれぞれ同性を抱き留めない? なんでご都合主義よろしく異性に抱き留められるの? 二次元なの?)、落ち着くまでどうぞともてなされてお茶とお菓子を御馳走になり、さりげなくしかしごまかすこともできない巧みな話術で教会に逃げ込むまでの事情を聞き出され、その二人がガチの祓魔師だと教えられてしまってからのことだった。
この教会飛び込んだ時点で神父とシスターのフラグ成立とかやめよう? オートでイベント起き続けるとかそんなヌルゲー叩かれるからやめよう?? いっそバグだよやめよう???
お願いだからこれ以上世界観拡充しないでほしい。キャラも増やさないでいい。もうお腹いっぱいだよ追加ディスク何枚目だよ。どんだけ長期構想なんだよボリュームの割合はシナリオに振っとこうよ各キャラの掘り下げがんばっとこうよ最初に提示した世界観守ろうよ!!
しかし現実は容赦なく現実であり続けるわけで、つまり私にも同士にも逃げ場はないんだ……ここが私たちの現実で日常なんだよ……さすがに絶望を感じるよ……。
逃避したい。この現実から逃げ出したい。もう無人島とか行きたい。新しいイベントはノーサンキューです。
誰だそれフラグとか言ったの。やめてください! 現実に心折れる人だっているんですよ!?
後日。
前門のファンタジー枠清楚系美少女、後門の新キャラ癒し系シスターという現実を突きつけられた同士は目が死んだ。しばらく戻らなかった。
しかしこちらはこちらで寡黙系人外イケメンと包容力がありつつも乙女ゲー的ツボを押さえた強引さを発揮する神父に挟まれて瀕死状態だったので労わる余裕はなかった。
現実が容赦なさすぎるので引きこもりたい。もう何でもいいからせめて引きこもりたい。ちょっと現実と戦うには気力が削られすぎたよ……。
+ + + + + +
そうして現実逃避がてら、籠城作戦(という名の引きこもり二次充作戦)を敢行してみた彼らは悟った。悟るしかなかった。
謎の白い光に包まれ、あるいは謎の黒い穴に落ち、辿り着いた先――明らかな異世界を目にして。
……安息の地など、どこにもないのだと。
+ + + + + +
ハロウィンとは、日本でいうところの収穫祭とお盆とお月見と百鬼夜行と節分を混ぜた西洋のお祭りのようなものだ。
いろいろ間違っているかもしれないけど、少なくとも認識としてはそこまでかけ離れてはいないはずだ。多少ざっくりとはしているかもしれないけど。
そんなハロウィンが、発祥地から遠く離れた東方の地に馴染みだしたのはいつからか、なんていうのはとりあえずどうでもいい。今この現状に対して何の役にも立たないからどうでもいい。
「……っだから!! なんなのこのイベント……!」
「知るか! もうこの世界何起こってもおかしくないってことだろ……!!」
全力疾走中でそれどころじゃないのに叫びながら走ってるのはアレです。現実逃避というやつです。
お互いそれがわかってるので会話になってるわけだよ。まあ逃避するにも現実が容赦なさすぎるけどね!
「さすがにこんな急にファンタジーぶっこんで来るとは思ってなかったぞ!?」
「いやこないだ君のところに新キャラ来たでしょ! あれ既にファンタジー枠だから!!」
「は!?」
「見ちゃったよね、偶然って怖いよね!! あの清楚系美少女羽生えるよ!!」
「今この場でそれ聞きたくなかった……! 絶望しか与えないだろその情報!!」
後ろは怖くて振り向けないけど、イベント入った瞬間から(つまり追いかけられ始めてから)何故か気配で距離が測れるようになったのが助かるような有難迷惑のような。っていうかつらい。精神的につらい。詰められてる! 少しずつ詰められてる……!
画面の向こう側から見ててもこういうのダメだっていうのに! ほんとマジでやめてほしい!!
私も同士も足が速くないのに、すぐに捕まってない――今も逃げ続けられてるのはゲーム補正というやつだと思う。どうあがいても逃げきれないとかクソゲーでしかないから、やりようによっては(現実では死に物狂いでいけば)逃げられないこともない的な。
おかげでこんな、フェロモンダダ漏れ悪魔っ娘と無駄に美貌を誇る吸血鬼に追いかけられるなんて非現実な出来事が起こってもこっちは諦められずに逃げ回って足掻いてるわけだよ! 悪趣味すぎる!!
「!! 見えた……! あと少しだ、コケるなよ!?」
「こっちの台詞!!」
視界の先には、いかにもな教会。これがゴール地点、もとい、このイベントでの重要ポイントだろうというのは、今追いかけてきてるヤツらを視認し即座に走り出した直後、双方合意した。
だって10月入ってからこっち、ここの教会についての話題がやたら耳につくようになったのだ。改装工事が終わっただの、新しい神父とシスターが来ただの、日曜礼拝が行われるようになっただの、バザーがあるだの。
新しいイベントスポットか、もしくは期間限定フラグでこれをダシに誰も彼もが誘いをかけてくるのかと戦々恐々としていたけど、まさかこんな特殊イベント用だとは思わなかったよ! 誰だよ考えたの!!
ほんの少し開いていた扉の隙間に体をねじ込むように中に入る。
一瞬スピード緩めてこっちを先に押し込むなんてことをした同士は後で殴る。
こんな場面にレディファーストはお呼びじゃないし、それであっちだけ捕まったら罪悪感で死ねるでしょうがこっちが! まったくこれだから無自覚フェミニストは!!
そんなんだからハーレム主人公になるんだよ! ……なんて言うと同士が絶望で死にそうな気がするので言わないけど。
全力疾走を続けた足が限界を訴えてきて、ついに縺れたのを知覚する。無駄に冷静だ。ハイになりすぎると人間変に冷静になるよね。
石造りの床と熱烈抱擁か……痛いだろうけどまあ逃げ切れたっぽいからいいや――なんて、ずっと背に感じていた気配が消えたのを感じながら思った。のがいけなかった。
この世界を甘く見ていた。
こんな特殊イベントが、こんなあっさりとフラグ不成立で終わるはずがなかったのに。
――それを同士ともども思い知ったのは、教会の神父と修道女にそれぞれ抱き留められ(普通体格的にそれぞれ同性を抱き留めない? なんでご都合主義よろしく異性に抱き留められるの? 二次元なの?)、落ち着くまでどうぞともてなされてお茶とお菓子を御馳走になり、さりげなくしかしごまかすこともできない巧みな話術で教会に逃げ込むまでの事情を聞き出され、その二人がガチの祓魔師だと教えられてしまってからのことだった。
この教会飛び込んだ時点で神父とシスターのフラグ成立とかやめよう? オートでイベント起き続けるとかそんなヌルゲー叩かれるからやめよう?? いっそバグだよやめよう???
お願いだからこれ以上世界観拡充しないでほしい。キャラも増やさないでいい。もうお腹いっぱいだよ追加ディスク何枚目だよ。どんだけ長期構想なんだよボリュームの割合はシナリオに振っとこうよ各キャラの掘り下げがんばっとこうよ最初に提示した世界観守ろうよ!!
しかし現実は容赦なく現実であり続けるわけで、つまり私にも同士にも逃げ場はないんだ……ここが私たちの現実で日常なんだよ……さすがに絶望を感じるよ……。
逃避したい。この現実から逃げ出したい。もう無人島とか行きたい。新しいイベントはノーサンキューです。
誰だそれフラグとか言ったの。やめてください! 現実に心折れる人だっているんですよ!?
後日。
前門のファンタジー枠清楚系美少女、後門の新キャラ癒し系シスターという現実を突きつけられた同士は目が死んだ。しばらく戻らなかった。
しかしこちらはこちらで寡黙系人外イケメンと包容力がありつつも乙女ゲー的ツボを押さえた強引さを発揮する神父に挟まれて瀕死状態だったので労わる余裕はなかった。
現実が容赦なさすぎるので引きこもりたい。もう何でもいいからせめて引きこもりたい。ちょっと現実と戦うには気力が削られすぎたよ……。
+ + + + + +
そうして現実逃避がてら、籠城作戦(という名の引きこもり二次充作戦)を敢行してみた彼らは悟った。悟るしかなかった。
謎の白い光に包まれ、あるいは謎の黒い穴に落ち、辿り着いた先――明らかな異世界を目にして。
……安息の地など、どこにもないのだと。
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