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2016/07/19 離脱症状(抗うつ薬中断症候群)と嫌な思い出
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2016年7月19日。
退院して1週間。今度は自力で車を運転し、病院でA先生に経過報告をした。この時点で既に離脱症状(正式名は『抗うつ薬中断症候群』)が始まっていた。症状は、めまいとふらつき、吐き気、シャンビリ(耳鳴りと手足の震え)、音や光に対する過敏などだ。抗うつ薬を止めようとすると、誰でも起こり得るという。それでも、私の症状はまだ軽い方で、以前の体調の悪さを考えたら、十分我慢できる程度だった。
日中は、熱中症に気を付けながら散歩も始めていた。今は薬を断つための我慢時だと考えた私は、前回と同じく粉薬だけ処方してもらうことにした。もう抗うつ薬は飲みたくなかったのだ。粉薬も、自律神経に作用する以上、「体調が悪い時以外は飲まないようにしてみて」と言われたので、少しずつ飲む回数を減らしていくことになった。14日分(1日3包×14)の粉薬を処方してもらい、それを持って実家に帰ることにした。
(また、加入している生命保険会社に確認をとったところ、入院お見舞金が支給されるとのこと。医者の記入が必要になる書類があるので、この日、それを先生に提出した。記入料金で5400円支払ったが、後日、入院費用+記入料金を遥かに超える見舞金が支給されたので、もしどなたか入院されることがあれば、ぜひ覚えておいてほしい)
2016年7月28日。
Y先輩の仕事が休みの日。約束していた『退院祝いの焼き肉』を実現してもらった。以前、胃炎により嘔吐が続いていた時は、脂っこいものが全く食べられなかったのだが、この日はお腹いっぱいになるまで食べた。それでも以前に比べて食べられる量は少なかったが、十分だった。辞めた職場の愚痴を思いっきり話し、心もすっきりした。今後も、時間が合えば先輩と食事に行く約束をした。
2016年7月31日。
翌日が診察の日だというのもあったのだが、しばらくアパートの方を放置していたので、空気の入れ換えや片付けをするためにアパートへと戻った。布団を干し、掃除機をかけ、風呂場を磨き、冷蔵庫の中の賞味期限切れ食品を処分した。もう必要のない仕事関係の書類やビジネスの本も全て捨てた。嫌な思い出は、切り離したかった。
久しぶりに一人になった。アパートの中にいると、苦しくて、体調の辛かった日々を思い出す。しかし、次の仕事を探すことを考えると、アパートをすぐに解約するわけにもいかず、この後約2週間に1回は片付けも兼ねて戻ってくるようにしたのだが、その度に嫌な思い出が蘇ることになった。
退院して1週間。今度は自力で車を運転し、病院でA先生に経過報告をした。この時点で既に離脱症状(正式名は『抗うつ薬中断症候群』)が始まっていた。症状は、めまいとふらつき、吐き気、シャンビリ(耳鳴りと手足の震え)、音や光に対する過敏などだ。抗うつ薬を止めようとすると、誰でも起こり得るという。それでも、私の症状はまだ軽い方で、以前の体調の悪さを考えたら、十分我慢できる程度だった。
日中は、熱中症に気を付けながら散歩も始めていた。今は薬を断つための我慢時だと考えた私は、前回と同じく粉薬だけ処方してもらうことにした。もう抗うつ薬は飲みたくなかったのだ。粉薬も、自律神経に作用する以上、「体調が悪い時以外は飲まないようにしてみて」と言われたので、少しずつ飲む回数を減らしていくことになった。14日分(1日3包×14)の粉薬を処方してもらい、それを持って実家に帰ることにした。
(また、加入している生命保険会社に確認をとったところ、入院お見舞金が支給されるとのこと。医者の記入が必要になる書類があるので、この日、それを先生に提出した。記入料金で5400円支払ったが、後日、入院費用+記入料金を遥かに超える見舞金が支給されたので、もしどなたか入院されることがあれば、ぜひ覚えておいてほしい)
2016年7月28日。
Y先輩の仕事が休みの日。約束していた『退院祝いの焼き肉』を実現してもらった。以前、胃炎により嘔吐が続いていた時は、脂っこいものが全く食べられなかったのだが、この日はお腹いっぱいになるまで食べた。それでも以前に比べて食べられる量は少なかったが、十分だった。辞めた職場の愚痴を思いっきり話し、心もすっきりした。今後も、時間が合えば先輩と食事に行く約束をした。
2016年7月31日。
翌日が診察の日だというのもあったのだが、しばらくアパートの方を放置していたので、空気の入れ換えや片付けをするためにアパートへと戻った。布団を干し、掃除機をかけ、風呂場を磨き、冷蔵庫の中の賞味期限切れ食品を処分した。もう必要のない仕事関係の書類やビジネスの本も全て捨てた。嫌な思い出は、切り離したかった。
久しぶりに一人になった。アパートの中にいると、苦しくて、体調の辛かった日々を思い出す。しかし、次の仕事を探すことを考えると、アパートをすぐに解約するわけにもいかず、この後約2週間に1回は片付けも兼ねて戻ってくるようにしたのだが、その度に嫌な思い出が蘇ることになった。
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