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第4章:ふたりの想い、消えゆく笑顔
121話 ※R18
しおりを挟む湊が体を仰け反らせながら声を上げた。
ぼんやりと湊の視界に映る龍司は、不機嫌そうに眉を寄せていた。
――龍…司…?
湊が涙で霞んだ視界の中龍司を見れば、不機嫌そうな表情だった龍司の表情が意地悪そうな笑みに変わる。
「俺と愛し合っている時に他の事を考えられる余裕があるなんてな…。そんな湊には――俺の事しか考えられなくしてやる。」
不敵に微笑んだ龍司の表情にぞくぞくしてしまった。
中でゆっくり動かされていた指が次第に早くなり、最奥を突き上げられれば出した事のない甲高い声が出てしまった。
「ひううううッ…!!」
龍司の優しい愛撫のおかげもあってか最初よりも大分慣れてきた感じはする。
中でぐちぐちと動き回る指が、次第に“変な感覚”から違う感覚へと変わっていく感じがして、涙で濡れた瞳を龍司に向ける。
「あッ…んんん…やぁッ…そんな激しくしちゃっ…」
…そんなに激しくしちゃ…やだっ…
奥が…龍司の指が奥に当たるたびに頭が真っ白になりそうになる
こんなこと、初めてされるのに…なんで?
気持ちいい。
もっとしてほしい。
――そう思うのは龍司だから?
「ん?…なんだ、指1本じゃ足りなくなってきたのか?」
力が入らない腕を必死に動かして、龍司の腕を両手で掴んで首を横に振るも、湊が伝えたい事は全く龍司に伝わってないようだ。
――――いや、分かっていてわざと分からないフリをしているのかもしれない。龍司の表情が少し意地悪になっている。
必死に目で訴える湊に。仕方ないなとばかりに龍司が溜息をつくと、もう1本指が入ってくる感覚がした。
「あああッ…!ん…ッ…」
ぬちゅう…っと粘着ある音が聞こえて、潤滑油代わりに塗った自らの精液が泡立ってトロリと臀部を伝いシーツに染みを作った。
1本の時とは違う質量に必死で呼吸をしながら落ち着こうとするも、中に入った龍司の指は大人しくしてはくれない。
それぞれ違う生き物のようにバラバラと動きながら中を動き回っていく。
まるで何かを探しているようにうごめく指に、湊の口から出るのは甘い嬌声だった。
「ふッ…ッは…ぁっ…やだ…っん…りゅうっ…じぃ…っ!もう、ほんと、に…おかしくなるよぉ…ッ」
「ッ湊…可愛い…可愛いよ、湊――…んっ」
龍司は、湊の目尻に溜まった涙を舌で舐めとると、びくびくと反応を見せる湊の小ぶりな性器を口に含む。
裏筋に舌を這わせ、口をすぼませながら湊の性器を吸い上げる。
じゅぼッ!じゅぼッ!
あっという間に口の中に収まってしまう可愛らしい性器に愛しさが込上げてきて、あえてやらしい水音が出るように銜えた。
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