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3.ブーゲンビリアは、あなたしか見えないと咽び泣く
この身が震えるほどに欲しいと思うのは
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真宮は香乃の名前を呼んだ後、美しい横顔を香乃に見せたまま動かなくなった。
どう言葉を切り出していいのか、言いあぐねているようにも思えた。
遠くで横切る客が見えるのに、誰も香乃と真宮に気づかない。
まるで現世から隔離された特殊な空間のように、張り詰められた空気が漂っている。
(息をすることすら……しにくい)
真宮に話しかけられる雰囲気ではない。
ましてや「あのキスのことだけど、わたしのことを見限って忘れてね」などと、気楽に言える話題でもない。
こうなったのも、自業自得。
しかも僅かな間とはいえ、熟考の末に選んだ選択肢の結末だ。
(ここは、一度仕切り直しをした方が……)
――逃げるな、もういい加減。
香乃の足が逃走の姿勢を取ろうとした途端、河原崎の言葉が蘇る。
真宮と近しい河原崎は、一体なにを知っているというのか。
ひとつわかることがあるとすれば、香乃が真宮から逃れようとした結果、真宮を自分から切り離すことに失敗し、河原崎が恐れる真宮の怒りを買ってしまっているということだ。
河原崎曰く……反撃を考えているダークな真宮が降臨なされているらしい。
(逃げたいけど……逃げちゃ駄目。自業自得なんだから)
香乃は逃げずにここに残る決意を固め、こくりと唾を飲み込んだ。
真宮の頭の中には、どんな報復方法が渦巻いているのか。
なまじそれが外見からわからないだけに、無性に怖い。
……どうせ死ぬのなら、さっさと殺されよう。
育ってしまった真宮への想いごと、今ここで。
胸が軋んだ音をたてたが、香乃は意志の力でねじ伏せる。
「総支配人」
香乃の震えた声に、真宮がゆっくりと顔を向け、香乃を見つめる。
勿忘草の瞳に囚われると、香乃の心に熱が点り、きゅっと胸の奥が切なく奮える。
(ああ、やっぱりわたしは……彼のことが好きなんだ)
昔も今も、やはり囚われるのはこの勿忘草で。
恋の甘みも苦みを知った今ですら、泣きたくなるほどに、いまだ恋い焦がれている。
どんなに牧瀬の心に応えようと思っても、真宮には心身が無条件に縛られる。
九年間、手が届かなかった男性を。
九年後、さらに手が届かない御曹司を。
――恋愛は、頭でするもんじゃねえよ。聞いたことあるだろう? 恋は気づけば……堕ちているものだって。……あんた、覚えないわけ?
真宮が自分に向けている執着が、九年前に向けられたという恋情と同じかどうかは、正直わからない。彼が固執するのは、実ることがなかった九年前の恋ゆえのように思えるのだ。
若さを失った三十路女では、志帆に勝る魅力があるとは思えないから。
――逃げるな、もういい加減。
(ああ、彼の気持ちを考えないようにしているのも、逃げていることになるのかな)
真宮の本音がなんであれ、自分は牧瀬を選んだのだ。
彼にそう宣言したのだ。
こんなに改まって、真宮を拒むつもりはなかったけれど、自分から真宮をふるなんておこがましいと思うから。最後くらいは逃げずに、きちんと真宮にふられよう。
泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣けばきっと、心の中の真宮も薄れていくだろうから。
「わたし――」
「蓮見さん」
真宮がゆっくりと、しかし強い語調で香乃の言葉を遮った。
「俺を、キス程度で切れるとお思いですか?」
まるで香乃から出てくる言葉を、聞きたくないというように。
「あのですね」
「蓮見さん」
またもや真宮は、香乃に二の句を続けさせない。
香乃の気持ちを考慮しようとしないというよりは、香乃がなにを言い出すかわかった上で、揺るぎない意志に従って、不必要なものをハナから排除する――そんな切り捨て方だった。
香乃が覚悟を決めたように、真宮もまたなにか心に決めたことがあるのだと、香乃は薄々と感じた。
それは、たとえば……香乃への憤りを、言葉を選ばずにストレートにぶつけることとか。
「俺がなにより憤慨しているのは、俺を切ろうとしているあなたでもなければ、牧瀬さんでもない。あなたに背を向けられる道しか選んで貰えない、不甲斐ない俺自身だ」
しかし真宮が激しい怒りを感じ、ストレートにぶつけている相手は、彼自身だという。
それは違う。
彼は非がない。非があるのは自分なのに――。
焦って否定しようとする香乃に、真宮はなにも言わせず、さらに言葉を重ねた。
「あなたが牧瀬さんの恋人である以上、彼とキスすることもそれ以上のことがあることも覚悟はしています。俺は九年もあなたを苦しめた。だからあなたがどこでなにをしていようが、あなたの心がどこにあろうが、俺には口を挟む権利はない」
表情を隠すほど、その面差しは曇っているというのに、碧眼だけはどこまでも澄んでいる。
「だからあなたはなにも罪悪感など感じることはない。あなたが悪いわけではないのだから。悪いのは……諦められないあなたを、いつも逃がしてばかりいる、俺だ」
香乃の心を見透かしているかのように。
そして、彼の心を隠さぬように。
「わかっています。あなたが牧瀬さんには、俺には向けない安心したような顔を見せることも。信頼しきっていることも。……牧瀬さんが羨ましいです、正直。俺は、あなたを泣かせてばかりだから」
「違います。わたしが勝手に泣いて……」
「いいえ。現に今も、あなたは泣きそうだ。俺に対して、罪の意識に溢れている」
真宮は碧眼を、苦しげに細めた。
「それに。勿忘草があなたのためだけに、今もなお咲いているということを、その意味を、俺はまだあなたに信じさせていない」
香乃の胸がきゅっと絞られる。
「……九年前のことなら、志帆さんがしたことだと……」
九年前、彼は志帆となにもなかった。
すべては志帆の暴走だったのだと信じれば――彼の言葉は、決して軽いものではない。
そう思うのに、どこか真剣に受け取るのが怖くて逃げようとしてしまう自分がいる。
「あなたが信じる気になったのは、九年前のことだけだ。あなたは俺を信じようとしてくれていない。だから離れようとしている。俺を簡単に切り捨てられると思っている。俺の気持ちもただの執着にして」
真宮の辛辣な言葉が香乃の心に突き刺さる。
「信じてませんよね、蓮見さん。俺があなたの誤解を解くまでは我慢していると言った言葉の意味。九年前の誤解が解けてきたのなら、俺、我慢しませんよ?」
勿忘草の瞳に、ぎらついた……挑発的なものが過ぎる。
(囚われては駄目。わたしは牧瀬を選んだの)
「わ、わたしは……恋人が」
「十分知っています」
特別なはずの存在で牽制しても、真宮に一蹴されてしまう。
「あなたは、彼が好きなんでしょう?」
「――っ」
それどころか、反撃を食らう。
どん、と直接心臓を叩かれている心地がした。
(どうして、そうだと即答しないの。わたしは牧瀬を……)
「……そう思っていました。あなたと牧瀬さんがキスしているのを見るまでは」
「え……」
真宮が少しだけ顔を傾けながら、香乃に言った。
「蓮見さん。忘れていませんか? 俺だって、あなたとキスしたんです」
相変わらず真宮の顔からは表情は読めないが、その声は切なさに満ちて。
――ごめん……。これだけじゃ……我慢、出来ない……。
思い出せば、身体が発火する。
パチパチと赤いものが爆ぜてしまう。
「俺の腕の中で、俺に染まるあなたを俺は見たんです。でも、牧瀬さんの腕の中にいるあなたは違った。そして牧瀬さんの唇には血がついていた。抵抗、していたんでしょう?」
鋭い指摘だった。
「ねぇ、蓮見さん。あの時あなたは、泣きそうな顔で俺を見た。俺には助けてって聞こえた。それなのになぜ、俺から逃れて、牧瀬さんを選ぼうとするんですか?」
香乃は、真宮を見くびっていたのだ。
真宮は、香乃ごとき小手先の演技で騙される男ではなかった。
「九年前のように、あなたの心に俺は残れませんか」
……言えばいいだけだ。
しっかりとはっきりと。
今は真宮にその気はないと。
この先もそんな気分にならないのだと。
「……蓮見さん」
気づけば真宮が距離を詰め、香乃の手を取り、
「――あなたが、好きです」
切なげに瞳を揺らしながら、静かに香乃の手の甲に口づけた。
「あなただけを想い続けてきました。もうずっと、気が狂いそうになるほど――」
ふわりと漂う、勿忘草の香り。
手の甲で感じる、弾力あるその唇に身体が甘く痺れて。
ストレートな告白を、なかったことにできる技量は香乃にはなかった。
否定する気持ちは生まれず、ただ嬉しくて。
身体のすべてが奮えるのだ。
まるで唇を重ね合わせた九年前のように。
駄目だと思うほどに、真宮が恋しくなる。
(ああ、わたしはこんなに彼が好きで……)
心の奥底から湧き上がるような恋の熱。
翻弄されないように、ただ身体を硬くして耐えているのがやっとで。
……彼だけだ。
こんなに自分が、唇を重ねたいと思うのは。
その心が欲しいと思うのは。
涙が落ちる目をそっと閉じれば、音が聞こえる。
かさり、かさりと本の頁が捲られる音。
懐古的な匂いに包まれながら、隣席の彼を焦がれた九年前が今の自分に重なる。
――逃げないで。
ああ、昔も今も。
この身が震えるほどに欲しいと思うのは、真宮穂積、ただひとりだけだ。
どう言葉を切り出していいのか、言いあぐねているようにも思えた。
遠くで横切る客が見えるのに、誰も香乃と真宮に気づかない。
まるで現世から隔離された特殊な空間のように、張り詰められた空気が漂っている。
(息をすることすら……しにくい)
真宮に話しかけられる雰囲気ではない。
ましてや「あのキスのことだけど、わたしのことを見限って忘れてね」などと、気楽に言える話題でもない。
こうなったのも、自業自得。
しかも僅かな間とはいえ、熟考の末に選んだ選択肢の結末だ。
(ここは、一度仕切り直しをした方が……)
――逃げるな、もういい加減。
香乃の足が逃走の姿勢を取ろうとした途端、河原崎の言葉が蘇る。
真宮と近しい河原崎は、一体なにを知っているというのか。
ひとつわかることがあるとすれば、香乃が真宮から逃れようとした結果、真宮を自分から切り離すことに失敗し、河原崎が恐れる真宮の怒りを買ってしまっているということだ。
河原崎曰く……反撃を考えているダークな真宮が降臨なされているらしい。
(逃げたいけど……逃げちゃ駄目。自業自得なんだから)
香乃は逃げずにここに残る決意を固め、こくりと唾を飲み込んだ。
真宮の頭の中には、どんな報復方法が渦巻いているのか。
なまじそれが外見からわからないだけに、無性に怖い。
……どうせ死ぬのなら、さっさと殺されよう。
育ってしまった真宮への想いごと、今ここで。
胸が軋んだ音をたてたが、香乃は意志の力でねじ伏せる。
「総支配人」
香乃の震えた声に、真宮がゆっくりと顔を向け、香乃を見つめる。
勿忘草の瞳に囚われると、香乃の心に熱が点り、きゅっと胸の奥が切なく奮える。
(ああ、やっぱりわたしは……彼のことが好きなんだ)
昔も今も、やはり囚われるのはこの勿忘草で。
恋の甘みも苦みを知った今ですら、泣きたくなるほどに、いまだ恋い焦がれている。
どんなに牧瀬の心に応えようと思っても、真宮には心身が無条件に縛られる。
九年間、手が届かなかった男性を。
九年後、さらに手が届かない御曹司を。
――恋愛は、頭でするもんじゃねえよ。聞いたことあるだろう? 恋は気づけば……堕ちているものだって。……あんた、覚えないわけ?
真宮が自分に向けている執着が、九年前に向けられたという恋情と同じかどうかは、正直わからない。彼が固執するのは、実ることがなかった九年前の恋ゆえのように思えるのだ。
若さを失った三十路女では、志帆に勝る魅力があるとは思えないから。
――逃げるな、もういい加減。
(ああ、彼の気持ちを考えないようにしているのも、逃げていることになるのかな)
真宮の本音がなんであれ、自分は牧瀬を選んだのだ。
彼にそう宣言したのだ。
こんなに改まって、真宮を拒むつもりはなかったけれど、自分から真宮をふるなんておこがましいと思うから。最後くらいは逃げずに、きちんと真宮にふられよう。
泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣けばきっと、心の中の真宮も薄れていくだろうから。
「わたし――」
「蓮見さん」
真宮がゆっくりと、しかし強い語調で香乃の言葉を遮った。
「俺を、キス程度で切れるとお思いですか?」
まるで香乃から出てくる言葉を、聞きたくないというように。
「あのですね」
「蓮見さん」
またもや真宮は、香乃に二の句を続けさせない。
香乃の気持ちを考慮しようとしないというよりは、香乃がなにを言い出すかわかった上で、揺るぎない意志に従って、不必要なものをハナから排除する――そんな切り捨て方だった。
香乃が覚悟を決めたように、真宮もまたなにか心に決めたことがあるのだと、香乃は薄々と感じた。
それは、たとえば……香乃への憤りを、言葉を選ばずにストレートにぶつけることとか。
「俺がなにより憤慨しているのは、俺を切ろうとしているあなたでもなければ、牧瀬さんでもない。あなたに背を向けられる道しか選んで貰えない、不甲斐ない俺自身だ」
しかし真宮が激しい怒りを感じ、ストレートにぶつけている相手は、彼自身だという。
それは違う。
彼は非がない。非があるのは自分なのに――。
焦って否定しようとする香乃に、真宮はなにも言わせず、さらに言葉を重ねた。
「あなたが牧瀬さんの恋人である以上、彼とキスすることもそれ以上のことがあることも覚悟はしています。俺は九年もあなたを苦しめた。だからあなたがどこでなにをしていようが、あなたの心がどこにあろうが、俺には口を挟む権利はない」
表情を隠すほど、その面差しは曇っているというのに、碧眼だけはどこまでも澄んでいる。
「だからあなたはなにも罪悪感など感じることはない。あなたが悪いわけではないのだから。悪いのは……諦められないあなたを、いつも逃がしてばかりいる、俺だ」
香乃の心を見透かしているかのように。
そして、彼の心を隠さぬように。
「わかっています。あなたが牧瀬さんには、俺には向けない安心したような顔を見せることも。信頼しきっていることも。……牧瀬さんが羨ましいです、正直。俺は、あなたを泣かせてばかりだから」
「違います。わたしが勝手に泣いて……」
「いいえ。現に今も、あなたは泣きそうだ。俺に対して、罪の意識に溢れている」
真宮は碧眼を、苦しげに細めた。
「それに。勿忘草があなたのためだけに、今もなお咲いているということを、その意味を、俺はまだあなたに信じさせていない」
香乃の胸がきゅっと絞られる。
「……九年前のことなら、志帆さんがしたことだと……」
九年前、彼は志帆となにもなかった。
すべては志帆の暴走だったのだと信じれば――彼の言葉は、決して軽いものではない。
そう思うのに、どこか真剣に受け取るのが怖くて逃げようとしてしまう自分がいる。
「あなたが信じる気になったのは、九年前のことだけだ。あなたは俺を信じようとしてくれていない。だから離れようとしている。俺を簡単に切り捨てられると思っている。俺の気持ちもただの執着にして」
真宮の辛辣な言葉が香乃の心に突き刺さる。
「信じてませんよね、蓮見さん。俺があなたの誤解を解くまでは我慢していると言った言葉の意味。九年前の誤解が解けてきたのなら、俺、我慢しませんよ?」
勿忘草の瞳に、ぎらついた……挑発的なものが過ぎる。
(囚われては駄目。わたしは牧瀬を選んだの)
「わ、わたしは……恋人が」
「十分知っています」
特別なはずの存在で牽制しても、真宮に一蹴されてしまう。
「あなたは、彼が好きなんでしょう?」
「――っ」
それどころか、反撃を食らう。
どん、と直接心臓を叩かれている心地がした。
(どうして、そうだと即答しないの。わたしは牧瀬を……)
「……そう思っていました。あなたと牧瀬さんがキスしているのを見るまでは」
「え……」
真宮が少しだけ顔を傾けながら、香乃に言った。
「蓮見さん。忘れていませんか? 俺だって、あなたとキスしたんです」
相変わらず真宮の顔からは表情は読めないが、その声は切なさに満ちて。
――ごめん……。これだけじゃ……我慢、出来ない……。
思い出せば、身体が発火する。
パチパチと赤いものが爆ぜてしまう。
「俺の腕の中で、俺に染まるあなたを俺は見たんです。でも、牧瀬さんの腕の中にいるあなたは違った。そして牧瀬さんの唇には血がついていた。抵抗、していたんでしょう?」
鋭い指摘だった。
「ねぇ、蓮見さん。あの時あなたは、泣きそうな顔で俺を見た。俺には助けてって聞こえた。それなのになぜ、俺から逃れて、牧瀬さんを選ぼうとするんですか?」
香乃は、真宮を見くびっていたのだ。
真宮は、香乃ごとき小手先の演技で騙される男ではなかった。
「九年前のように、あなたの心に俺は残れませんか」
……言えばいいだけだ。
しっかりとはっきりと。
今は真宮にその気はないと。
この先もそんな気分にならないのだと。
「……蓮見さん」
気づけば真宮が距離を詰め、香乃の手を取り、
「――あなたが、好きです」
切なげに瞳を揺らしながら、静かに香乃の手の甲に口づけた。
「あなただけを想い続けてきました。もうずっと、気が狂いそうになるほど――」
ふわりと漂う、勿忘草の香り。
手の甲で感じる、弾力あるその唇に身体が甘く痺れて。
ストレートな告白を、なかったことにできる技量は香乃にはなかった。
否定する気持ちは生まれず、ただ嬉しくて。
身体のすべてが奮えるのだ。
まるで唇を重ね合わせた九年前のように。
駄目だと思うほどに、真宮が恋しくなる。
(ああ、わたしはこんなに彼が好きで……)
心の奥底から湧き上がるような恋の熱。
翻弄されないように、ただ身体を硬くして耐えているのがやっとで。
……彼だけだ。
こんなに自分が、唇を重ねたいと思うのは。
その心が欲しいと思うのは。
涙が落ちる目をそっと閉じれば、音が聞こえる。
かさり、かさりと本の頁が捲られる音。
懐古的な匂いに包まれながら、隣席の彼を焦がれた九年前が今の自分に重なる。
――逃げないで。
ああ、昔も今も。
この身が震えるほどに欲しいと思うのは、真宮穂積、ただひとりだけだ。
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