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  Funky Moon 7

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 午後八時二十分――。

 あたしのスマホに朱羽からLINEスタンプが来た。
 付き合ってから、朱羽とは病室に居ても仮眠する時に、必ずネコのスタンプを送ってくる。

「おやすみ」「おはよう」「今日も頑張ろうね」などなど。

 今朱羽から送られたスタンプは、ネコがもじもじして「行ってもいい?」だ。

 朱羽はこのネコシリーズのスタンプが好きらしい。確かに可愛いネコのイラストだけれど、あのすました顔の朱羽がこんな可愛いスタンプを選んで、こっそりあたしに送ってくれていると考えただけで、悶え死んでしまいそうだ。

 今度ギャグ系ではなく、きちんと可愛いスタンプを探して買おうか。

 そう思いながら、あたしはウサギが土下座して「お願いします」と言っているのを選んで返すと、既読マークがすぐ現われ、ネコが喜んで「了解!」と言っているスタンプを寄越した。

 それから十分もしないで、ドアがノックされる。

 途中でLINEを寄越したのか、フェラーリですっ飛んで来たのか。
 家に居るあたしがドアを開けて、外から朱羽を中に招き入れるというのは初めてだ。

「陽菜、行ける?」

 立ち襟のオフホワイトの短丈ジャケットから覗くのは、ワイン色と黒色が混ざったリブ編み模様の、Vネックで長丈のカットソーに、細身の黒いズボン。

 スーツ姿の方が見慣れているせいか、彼の私服姿は目のやり場に困るんだ。すらりとした長身をさらにすらりと見せる白黒に、ワイン色がやけに扇情的で、露わになっている首筋から立ち上る色香に鼻血が吹き出しそう。

 思わず両手で、むずむずする鼻を抑えた。

「鼻かむ?」

「いやいや、違うの。お鼻がむずむずしただけ」

 そう返事をしたら、朱羽が俯き加減にぽつりと言った。

「着てきてくれるんだ?」

 それはあたしの格好か。

 色々一張羅を出してみたけれど、どれもが体温のない白黒ばかりだし、どうせなら朱羽が買ってくれた服装にしようと、あのくすんだサーモンピンクのワンピースに、尻まで隠れる長い黒のカーディガンを羽織ったんだけど。

 そうか、見慣れてしまったから面白くないか。

「じゃあ今着替えて……「なんで着替えるんだよ。玄関にあの靴もあるから、俺……凄く嬉しくて」」

   口元を指で隠すようにしながら、斜めにあたしを見てくる。目が合うとすっとそらされる。

「あなたがそれを選んでくれたのが、俺のもの……っていう実感が……ああ、ごめん。ちょっと見ないで」

 ……なんなのこの可愛い生き物。
 なんで真っ赤な顔でうるうるとした目でそんなことを言うの。

 さっきまで怖い怖い向島専務相手に啖呵切って、はったりかましていたじゃないの。なんなのこのギャップ。鼻だけじゃなくて、あたしの全身がむずむずするんだけれど。

 思い切り抱きついて、むぎゅっとしたいんだけれど。
 それが出来ないなら、せめて手くらい繋ぎたいんだけれど。

「……ああ、なにか熱いね。早く行こう。荷物はこれだけ?」

 玄関に置いてあるトートバックを肩にかけた彼に、あたしは言った。

「……うん。……それと、"あたし"……」

 勇気を出して自分から朱羽の手を繋ぐと、緊張に身体が強張った。手を自分から繋ぐのが慣れていないことが、丸わかりだ。

「………」

「………」

 無言で真っ赤になって俯いているあたしを、そんなにじっと見ないで欲しい。いつものように自然に手を繋いで行こうよ、あ、その前に家の鍵を閉めたいのよ。

 ……ああ、タイミングを外した。

 手汗が出てしまって慌てて手を離そうとしたら、朱羽はぐっとあたしの手を引くと指を絡めてぎゅっと握り、やるせなさそうなため息をついた。

「どうしてあなたはこう、不意打ちで可愛いことを言ってくるのかな」

 朱羽はそのままであたしを抱きしめた。

「このお荷物は、ずっと大切に扱わせて頂きマス」

 そして頭上にすりすりと頬を擦ると、キスを落とした。

 木島くんのようにあたしの全身が熱と発汗でしゅうしゅうしちゃう!

「か、鍵かける!!」

 たまには素直になってみたら、返り討ちに合う。

 ああ、このままベッドへ走って布団を被って丸まりたい気分。

 ……それでも朱羽と繋いだ手を離すことは出来なくて、あたしは家を後にした。



 あたりは暗くなっていたが、闇夜に輝く朱羽の銀色フェラーリ。滑らかな曲線が綺麗な車は、どう見てもオンボロマンションの前に停車しているのはミスマッチだ。

 朱羽は、トランクを開けてあたしの荷物を入れた。

 あたしは二人乗りの車に、荷物をどこに入れるのだろう、もしかするとあたしがお膝にだっこするのかなど考えていたが、ちゃんと後ろにトランクルームはあった。

 普通の四人乗用のセダンなら、大体車体の幅くらいはトランクがあるが、フェラーリの場合は本当に少しだけだ。さすがは高級車、荷物を持ち込まずドライブを楽しめということかしら。

 フェラーリはエンジンが後ろにあれば、ボンネットを上げた中にもっと小さなトランクムールがあるらしい。フェラーリの中でも、朱羽がもっているものはトランクスペースが大きい方だとか。

「だけど多くは積められないんだ。ルーフパネルを格納するから」

 助手席といったら左側のイメージがあるあたしは、朱羽に手を引かれて反対側に連れられた。

「もしかしてこれは、オープンカーになるって奴?」

「そう。さあ、乗って?」

 朱羽が助手席のドアを開けた時、声がした。

「すっげぇ、なんの車? お父さん、何の車!?」

 子供の声に、男声が響く。

「これは、ポルシェだろうな」

 ……フェラーリだよ。

 そう思えど、得意満面のおじさまは間違いに気づいていないようだ。

「うわあ、お兄ちゃんの車、ポルシェなの!? ポルシェね僕、ミニカー持っているんだ!! 格好いいよね!!」

 これは正した方がいいのかと悩んでいたあたしに、朱羽は片手の手のひらをあたしに見せるようにしてあたしを制して、腰を屈めて子供に笑顔で返した。

「格好いいよね。お兄ちゃんもポルシェ大好きだ」

 ……案外朱羽は、子供好きなのかもしれない。
 こうして子供の頭を手を撫でて笑う姿に、きゅんとしてしまう自分がいる。
 
 朱羽も自分の子供に、こうやって優しく接するのだろうか。

 その子供の母親は……、違うひとなら嫌だ。

 先週ホテルで子供を作る作らないの話をした時のことを思い出した。
 あたしもやっぱり、朱羽とあたしの子供が生まれて欲しいと、強く思った。
 
 結婚、か。

 追い詰めたくはないけれど、結婚願望あるわけではないけれど、それでも相手が朱羽ならば、こうした風景を未来にみたいと思う。

 こうした幸せは、あたしの未来にあるのだろうか――。

「残念だけど、お兄ちゃんは出かけないといけないんだ」

「そうか、見ていたかったけど、また今度来る?」

「ああ。何回も来るから、見においで」

「やったぁぁぁぁ!!」

 運転席に乗った朱羽とほぼ同時に、あたしも助手席のドアを閉めた。

 朱羽は運転席につくと、なにやらパチパチとボタンを押す。

 全部英語で書かれているし、運転するのにあれだけ多くのボタンが必要だとは、教習所では習わなかった。だとすればなんだろう。

 IT会社に勤めながらも、最低限の機能だけでいいと思ってしまうあたしは、きっとこういう車は必要がない人種なのだろう。

「これフェラーリだよね?」

「うん、フェラーリ。ポルシェじゃない」

「だったらなんで……」

「お父さんがポルシェと言ったから。あの頃の子供は、親の言うことがすべてだからね。それにポルシェが好きだというのなら、夢を壊したくなかった」

 エンジンがかかりフェラーリが動き出すと、通行人がぎょっとした顔、好奇に満ちた顔で振り返る。

 そりゃあそうだ。こんな車が停車するような、高級感漂う建物はなく、あたしと朱羽は一体何者かと、好奇心に満ちた目で見られているようだ。


「あの子に優しいね、朱羽」

「なんだよ、しみじみと。惚れ直したとか言うつもりか?」

「……うん。きゅんとしちゃった」

 すると突然ブレーキを踏まれ、前傾になったあたしの額を朱羽は右手をあてて支えてくれた。

「頼む、運転中に心臓にくることは言わないで」

「だって聞いてきたから……」

「冗談にきまってるだろ!? 本気でそんなこと聞くかよ、俺、そこまでナルシストじゃないぞ」

「あはははは」
 
 ひとしきり笑ってから、提案してみる。

「今度は待ち合わせ、またコンビニにしない?」

「なんで?」

 朱羽がハンドルを切る。ちらりと見える喉仏に男を感じて、ドキドキしてしまう。

「そんな高級車が停まるところじゃないし」

 ここに住んでいるあたしが恥ずかしくて、今度いいマンション探そうかしらと思えど、もしかするとしばらくただ働きになるかもしれない覚悟はしているため、今は引っ越せない。

「あなたが嫌なら国産車レンタルする。だったらあそこに停まってもいい?」

「いいってそんなことしなくても。なんであそこに停めたいの? 前コンビニに停めてくれたでしょ?」

「……あの時とは状況が違うだろう? 今は……俺があなたの恋人だって、ご近所さんに知らせたい。……見せつけたい」

「なっ……」

 ストレートな言葉を吐く朱羽の眼鏡のレンズが、夜景と対向車線ですれ違う車のヘッドライトで、青白く光る。

「外堀も埋めたいんだよ。あなたの相手は俺だっていうこと、世間に知らしめたい。……ささやかな自己主張と、マーキングだ」

「……朱羽の相手があたしだとバレた時点で、嫌がらせされそう」

 苦笑しながらも、朱羽の言葉が嬉しくてたまらない。

「ああ、そうか。あなたが嫌がらせをされたら、俺の家に転がり込むしかないよね」

「え?」

「それもいいね。嫌がらせをされている最中は、あなたを守るという名目で、壁の薄いあなたの部屋に俺がいればいいし。大変だね、声抑えるの」

「は!?」

「どっちにしても、同棲することになりそうだね。俺、この車好きじゃ無かったけれど、いい車だったなと心から思う」

「朱羽!!」

「あははははは」

「もう、冗談はやめてよ」

「冗談じゃなかったら?」

 目だけは前方を見つめたまま、朱羽は持ち上げたあたしの左手を自分の頬に当て、そして手のひらに唇を押し当てる。

 夜景に包まれた中、それは神聖な儀式のようで、指先まで朱羽への好きが溢れてじわじわと熱くなる。

 朱羽はハンドルを握りながら、執拗にあたしの薬指を噛んだ。

「イタっ、イタイってば!!」

 抵抗すると、歯形がついた指ごと手が離された。

「その傷跡を隠すために、お店に行かないとね。可愛いの沢山見なきゃ」
 


 ヘッドライトの光と共に、朱羽の流し目があたしに注がれて、とにかくもドキドキが止らないあたしは叫ぶ。

「そ、そんな、まだ付き合いたてなのに!!」

「嫌?」

 くぅ、だからその妖しげな流し目をやめてったら。

「い、嫌なわけじゃないけど、まだまだ愛を深め「絆創膏に愛が必要?」」

「へ?」

「普通、傷跡を隠すには絆創膏じゃないか? 陽菜はなにを想像したわけ?」

「い、いや、その……」
 
 やられた!!

「もしかして、左手の薬指に欲しいものあるの?」

 だからやめて、その艶めいた目は。
 夜景と共に、あたしの方が妖しい気分になるから。 

「あなたがおねだりするのなら、いいよ? 明日でも買いにいく?」

「……っ」

「付き合った記念じゃなくて、本物の買っちゃおうか」

 ああ、なんだか変な気分になる。

「あなたが一番欲しいもの、俺におねだりして?」

 あたしが欲しいのは、そんなものより……。

「朱羽が……欲しい」

「………」

「もっとくっついて、朱羽の匂いを思い切り嗅ぎたい」

「………」


「……っ!!!!」


 しーんと静まりかえった車内で、はっと我に返ったあたし。

 今の変態発言じゃないか!!

 そんな時、ETCを通過した。
 よかった、いいところにETC様。話を壊してくれてありがとう。

 そう心の中で拝んでいた時、朱羽がぼそりと言った。

「……今高速じゃなかったら、絶対家に連れ帰ってた」

「へ?」

「先週は俺、浮かれて盛ってばかり居たから、今日は恋人らしくデートをと思ったのに、陽菜……なにを言い出すわけ? なんであなたはそこまでいやらしいんだよ!?」

「いやらしいって……うわっ!!」

 首都高湾岸線を、フェラーリはぐんぐんとスピードを上げた。
 
 もともとはスピードとドライビングテクを競い合うF-1で有名なメーカーの車だから、この車もエンジンからなにからスピードに耐えられる造りになっている。つまり、お得意の分野で優秀さを証明し始めたのだ。

「ちょ、朱羽スピードっ、危ないっ、死ぬっ、朱羽!!」

「わかる!? 今俺の理性、こんな感じなんだよ!!」

「ひっ、わ、わかりましたっ、身に染みましたっ!」

 前の車が慌てて隣の車線に入る。

「もう車で、突然俺を煽るようなことは言わないね!?」

 今なにかスポーツカーみたいの楽に追い越したよ。

 びゅんと一瞬で。

「い、言いません。言いません!」

「"とび出すな、男は急には止まれない"……いいね!?」

「そ、それは"車"が急には止れないのでは……」

「もっとスピード出す!? なんなら最高速度まで行くか!?」

「い、いいえ、わかりましたぁぁぁぁぁ!!」

 ……それからフェラーリは減速し、緩やかに走行した。

 よかった、警察に見つからなくて。まあ見つからない確信があったから、スピードを出したのだろうけれど、見つかったら免停だ。

 そうしたらあたしが帰りに、この怖いフェラーリを運転する羽目になる!!

 あたしはおとなしく雑談をすることにした。

 朱羽はおとなしそうに見えながら、別に無口なわけでもないし、こちらが会話に困ったり、退屈することはない。

 以外に営業向きかもしれないと思いつつも、WEB部から絶対出すまいと改めて心に誓った。


 

 ***


「スピード出したおかげで、思ったより早く着いたね」

「左様ですか、それは結構なことでございましたね」

「また帰りも早く帰ろうか」

「安全運転でよろしくお願いします!」

 車は調布ICを降りた。

 調布市とは東京の多摩地域東部、東京世田谷区の隣に位置する場所で、調布飛行場を横切りながら小金井市に入る。

「えっと、ここは?」

「武蔵野の森公園。忍月に居た頃、この近くで仕事したことがあって、帰りにここの横を通って、星が綺麗だなって思ってたんだ……」

 朱羽が綺麗だと思ったものを、あたしにも見せようとしてくれたことだけでも胸が一杯になる。

 フロントガラスから見ているだけで、東京のネオンが公園の木々で遮られた空には、星が無数に散りばめられ、宝石のように輝いているのが見えて興奮してしまう。

 だが朱羽は駐車場らしき看板を無視した。

「この時間、絶対カップルばかりが公園散歩したり、駐車場でいちゃいちゃしてるだろうから、あそこに停めて歩きたくない」

「でもここに来たのは、ここで星を見るためなんでしょう?」
 
「星空はこの公園の中に入らないと見れないということはない。ここの近くに、ちょっと高台になっている穴場があるんだ。まだ工事がされていなかったら、そこ絶景なんだ。……行こう」


   ・
   ・
   ・
  
   ・


「うわああああ、綺麗……っ」

 朱羽が向かったところは穴場中の穴場だろう。

 あの公園より高い場所から、真上には星と見下ろす角度にすれば夜景が見える。

 欠けた月の光と、天然の星光と人工の光が織りなすイルミネーションは、まるで光の海。空の星が流れて夜景を創り出したかのように見えた。

 最初は車から降りたけれど、ちょっとうすら寒くて、朱羽が暖房を入れてくれて、温まった頃に天井が動き始めた。

 朱羽が押したスイッチひとつで、トランクルームがあった場所が動いて、数十秒でオープンカーに早変わりしたのだ。

 そんな文明の利器に驚愕しながらも、贅沢にも座ったままで見上げることが出来た、夜空の美しさにしばし惚ける。

 朱羽に言われて、朱羽と共にシートを倒して夜空を見上げると、星幽(アストラル)空間に漂っているような錯覚に陥ったあたしは、手を伸ばせば星が掴めそうな気がした。
 
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