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  Waning Moon 19

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 女子更衣室内――。

 清掃したての時間には、他の利用客がいない。
 着替えとタオルを入れるかごが空のまま、棚に整然と並んでいる。

 どのかごに入れようか迷っていたら、『鹿沼様』と手書きの紙が貼られているのに気づき、そのかごには綺麗に畳まれた浴衣が入っていた。

「……、なにがあったのか、見抜いているよね、あれは」

 さすが客商売に長けた女社長、客の表情や態度の機微の違いを看破できるのか。だとすれば、最初から朱羽だけをからかって追い詰めていたのは、鉄仮面のままで仕事をした朱羽にも、些細な変化があったのだろうか。

 どこになにがあるんだろう。

 首を傾げながら、服を脱いでいく。

 確かにふたりだけの時は、やたら名前を呼ばせたがるし(あたしが呼ぶのを忘れるのもあるけど)、いつも纏っている氷は払拭してくっついてくるし(今ではあたしからくっついているかもしれないけど)、人前ではそんな様子はまったく見せず、女なんてふん!という感じで、キランと眼鏡のレンズを光らせている。

 お前は肉食獣か!と言いたくなるほどえっちなことをしてくるし、わざと言ってくるのに、やけに自制心が強くて紳士的だ。

 アメリカ帰りのせい?
 男ってそういうもの?

 だけど……嬉しかった。満月のあたしを受け入れてくれたことに。
 満月のあたしを知った上ということが、凄く心強かった。

 朱羽がくれた言葉のひとつひとつが、あたしは生きていていいんだと、そう言われている気がした。

 満月が、朱羽を導いてくれたように思えた。

 初めて、満月の夜を待ち遠しく思う。
 享楽に耽りたい……というよりは、朱羽のものになりたいのだ。
 
 抱かれたい。最後までして貰いたい。

 好きだと言ったわけでもないし、言われたわけでもない。

 それでも、セフレは嫌だという彼の言葉を信じて、ブルームーンからあたしも始めたい。久遠に、傍に居て貰いたい。

 満月ではない日に、こんなことを思うなんて――。
 

 
 『源泉掛け流し』

 と書かれてある張り紙を横目に、半透明のガラス戸をスライドさせると、轟音があたしの耳を襲う。服を脱いでいる間、やたらゴォゴォうるさかったのは、高い位置から大量の源泉がひっきりなしに下の浴槽に向けて流れているのだ。まるで滝のように。

 そう思えば、黒い岩を高く積み上げたようなこの雰囲気からしても、さながら渓谷の滝で。

 滝から落ちた湯がまた滝になる。或いは永続的にわき出ている。確かにその動きは久遠。永久に続く運動だ。

「だけどまあ、滝と言うには色が悪いけどね」

 コーヒー色の温泉のため、泥水が巡回しているようにも思えるが、そこはご愛敬。つるつるになる温泉であるのなら、文句はない。

 洗い場は三つしかない。

 ゴォゴォ温泉滝の轟音を聞きながら、今日何回目かの身体を洗う。

 最早大浴場で身体を洗った意味はなく、あたしの肌には朱羽に愛された跡がついているだろう。それ落としたくない気はしたけれど、それでも綺麗な身体を見せたいと思うから。

「まさかあたしがこんなことを思うようになるなんて……」

 苦笑しながら、洗った髪を持参した大きなヘアクリップでまとめ上げる。

「よし、じゃあザップーンしようかしら」

 誰もいないから、タオルは持たず、女裸族。

 かなり大きな浴槽なのに、入ってもどうしても真ん中に行けないこの貧乏性。手前側の岩に掴まりながら、ちんまりと縮こまって熱さを凌ぎ、露天中止と張り紙が貼ってある入り口を見た。

 こんなに熱いなら、お外に出られれば気持ちよかったかもしれない。

 カポッ。

 そんな時、桶をタイル床に置いた時にするような、特有な音が聞こえた。

 誰か来たのかと洗い場を見たが、誰もいない。

 聞き間違いかと思っていたら、やはりまたカポッと音がする。

 そして、

『はぁ……っ』

 と、やけに色っぽい男の声がした。

「え、なに幽霊!?」

 驚くあたしをよそに、また声が聞こえる。

『ぁあ……ヒナ……』

 あ、あたしですか!?
 それとも鳥の雛がどうかしちゃいました!?

『ん……』

 その声は、明らかに快楽を訴えるもので。
 風呂場だから余計に響いてくる。

「やだ……朱羽の声みたいに思えてきちゃう……」

 あたしの妄想からくる幻聴だろうと思うのに、あたしは浴槽の中で足を摺り合わせて、乱れた呼吸を繰り返す。

『好きだ……よ……』

 駄目だ。

『好き、だ……』

 この鼻にかかったような甘い声に、ドキドキが止まらない。

 苦しい――。

 あたし、朱羽とのピンク色の妄想にのぼせちゃう。朱羽があたしに好きだと囁いて、繋げているのだと……そんな風に思ってしまう。

 久遠の湯で、永遠にセックスしたいなんてそんな淫らな願いじゃない。妄想を退散させなきゃ!

 そう思いながら、声がする方向にすぃ~と泳ぐようにして向かう。

 それは滝とは反対奥。

 そしてあたしは見た。

 奥にもあった洗い場。
 そこに膝立ちしながら、片手で鏡を抑えるように前傾姿勢になった……。

「……朱羽だ!!」

 なんでここにいるのか、そんな疑問が思い浮かぶよりも早く、あたしの動きが止まったのは。

『ヒナ……』

 項垂れる朱羽が切なそうにあたしの名前を呼んでいたからだ。

 あたしはわかったのだ。
 ……盛り上がった筋肉を見せる彼の右手が、なにをしているか。

 ドキドキしすぎて、朱羽に見つからないように息を押し殺し、あたしは大きな岩間に隠れた。

 朱羽があたしの名前を呼んで、ひとりでしてる――。

 身体が熱くなる。
 見てはいけないものを見てしまった背徳感はあるけれど、彼への愛おしさが募ってたまらない。

 綺麗だった。いやらしいとかそういうことは全く思わず、あたしの名前を呼んでしているのが、心が奮えるほどに嬉しくて、同時に切ない。

 そこまであたしを求めてくれていたの?
 それなのに約束だからと我慢してくれていたの?
 ひとりでこっそりするくらい、切羽詰まっていたの?

『ヒナ……っ』

 艶めいた朱羽の声。秘部からなにかが呼応したように零れて、じゅんじゅんと疼いている。

 たまらなくなり黒い茂みの奥に指を滑らせると、そこはぬめったものが溢れ出ていて、洪水状態だった。
 朱羽の悩ましい姿に興奮して、あたしもひとりで秘部を触る指を動かす。朱羽を想いながら、その朱羽があたしを触って愛を囁いていると想像したら、たまらなくなったあたしはひとり喘ぐ。
 
「しゅ、う……ん……」

 あたしの指がぬめりを掻き出そうとするが、ぬめりは溢れるばかりだ。

 あたしのここに、朱羽のを繋げて貰いたい。
 朱羽にぎゅっとして貰って、キスをしながら貫いて貰いたい。

『ヒナ……ぁぁ……』

 切なく呼ばれる度に、あたしの細胞が震える。

 どんな顔をして、あたしを呼んでいるの?
 いつも余裕ぶってあたしを翻弄するくせに、なんでそんなに縋り付くような弱々しい声を出すの?

 朱羽、あたしここにいるのに。
 現実のあたしは、ここにいるんだよ?

 空しいよ。
 あなたがそこにいるのに、ひとりでするのは。

 男と女、違う部分はあるけれど、あなたが求めてくれるのなら、あなたの手ではなく、あたしが果てさせて上げたい。

 あたしの顔を見て、あたしの名前を呼んでイッて。

 想像のあたしをどうしているのか、考えると妬けてくる。あなたに触れていいのは、あたしだけにして欲しい。

 それくらい、愛おしくてたまらないの――。





「陽菜!? なんでここに、どこから!?」

 掠れたような朱羽の声。突然現れたあたしに、不安と驚愕に満ちた声と目を向けた。

 このひとは上司で、鉄仮面で。
 どこまでも器が大きくてあたしよりよほど大人で。

 だけど、隠れてこんなことをするなんて、どこまでも可愛い男。
 
 両膝をついたままの状態でじりと朱羽が後退し、じりとあたしは足を進める。

 その距離、広げてなんてあげない。

 あたしも両膝をついて、真っ赤な顔をして目を合わせようとしない朱羽の双肩を掴んで言う。

「選んで、朱羽」

 ……知らぬふりをして、逃してなんてあげない。

 だって心から嬉しいと思ったもの。それをひとりですませて、きっと……あたしに黙って、なにもなかったようにするのだと思えば、そんなの許せない。
 あたしを求めた証拠をなくすなんて許さない。そんなクールさなんていらない。

「そのまま、あたしの目の前で最後までするか、あたしの手で果てるか、それともあたしの口で果てるか、それとも……展望台室での続きをするか」

 両手を伸ばして、朱羽の顔をあたしの正面に向ける。

「選んで。それ以外は駄目」

「陽菜……っ」

 眼鏡をとった、少し怯んだような目の奥に秘めている直情は、偽りなき、欲情の光。ゆらゆら揺れているのは理性なの? 揺れなくてもいいよ、まっすぐあたしに来てよ。

 あたしは固まったままの朱羽に抱きつき、朱羽の胸の蕾を舌で転がす。

 びくっと朱羽の身体が震える。

 ぷくりと膨らんだその蕾が愛おしくて、朱羽がしてくれるように吸い付けば、朱羽の口からまた悩ましい声が零れ落ちた。

 蕾から口を離すと、朱羽は目の元を上気させて、艶めいた顔をしながらもこちらを気怠げに見ている。

 弱々しく潤んだ瞳がたまらない。
 これならまるで小動物だ。

 強気に出れない理由もわかるから、あたしはその小動物が逃げてしまわないように、心の中でおいておいでと指を振りながら笑って言う。

「朱羽、あたしを見て?」

「……っ」

 羞恥なのか顔を背ける朱羽の鎖骨あたりから首筋、耳まで赤い。

 言葉にしなくても、彼の身体は素直な感情を露呈している。

 あたしなんか足元にも及ばない、色々な超絶さを鎧のように身に纏っているのに、生身の彼はこんなに無防備で。

 秘密ごとさらけ出したあたしを受け入れてくれたように、あたしもまた、この噎せ返るほどの色香を放つ可愛い彼を受け入れることに躊躇いはない。
 
「ひとりでイッちゃやだよ? あたしがいるのに。妄想のあたしを抱かないでよ、あたしまだ抱かれていないのに……」

 乗せられたままの朱羽の手を外し、あたしが……朱羽の反り返ったものを手で握ると、それはビクビク震え、朱羽の表情が切ないものに変わる。その被虐的な表情にぞくぞくするのは、あたしの加虐的な部分が刺激されるからだろうか。

 ああ、彼がSになる気分がわかる。あたしは、ここまで可愛く素直ではないだろうけれど。

「うわ……ぬるぬるしてる。これはひとりでしてた時に出ちゃった先走り? それとも石けん? 洗ってる途中で、あたしが欲しくなったの?」

 にちゃにちゃと粘液まみれのいやらしい音をたてて、ゆっくりと上下に扱き、たまに先端の上を親指でくりくりと触ってあげる。

 彼の表情が歪むのを見ると、あたしの興奮もたまらない。

「陽菜……」

「なぁに? 選んでくれないと、やめないよ?」

「……。今更なにをしていたか、なんて……言い訳はしない。けど……、見てたんだろう? 気持ち悪くないの?」

 気持ちいいのかな。声が上擦っている。

「気持ち悪くないよ。朱羽を見ながら、あたしもひとりでしてたもん」

「……っ」

「朱羽のしているのが綺麗で……ひとりでしちゃったの。満月でもないのに、朱羽の喘ぎ声が、朱羽と繋がっている錯覚を引き起こして。こういう女嫌?」

「……嫌、じゃない」

「じゃあ好き?」

「……っ」

「好きじゃないの? あんなに切ない声で、あたしの名前呼んで好きだって言ってたのに……。あ、そうか。ひとりでしてて気持ちよすぎたから……」

「頼むから、もうなにも言わないでくれ」

 ああ、朱羽の顔が沸騰寸前の顔で、泣き出しそうだ。

「嫌。だって嬉しかったもの。なんとかしないといけないくらい、切羽詰まっていたのを我慢していたんでしょう? こんなにガッチガチにして。これだったらなんとかしないと、大変だものね」

「……っ」

「ふふ。朱羽の大きいから、あたしの手に溢れるね。ねぇ、いつからこんなに大きくなったの? いやらしいこと、いろんなところでしたものね。余裕ぶっていたけど、こんなになっちゃってたんだ? 男って大変ね」

「くっ……」

「あれ、なんかまた大きくなった。どうしたの?」

 耐える朱羽の顔にぞくぞくが止まらない。もっともっとこの色気だけを出し続けるこの男の表情を崩して、屈服させてみたい。

「ねぇ、どうやってイクか選んでよ。自分でしたいなら、あたし離れるけど」

 朱羽のを握る手を離し、指先だけでつつつとなぞると、あたしを睨むように見ている朱羽の目が屈辱に潤み、なにか言いたそうな唇を戦慄(わなな)かせている。

「朱羽、そんなにあたしに見せたいの? あたしを呼んでイク?」

 朱羽の唇が尖った瞬間、片手を伸ばしてあたしの腰を引き寄せ、そのまま抱きしめるようにして、一気にあたしをタイルに押し倒した。

 そしてあたしの両足を開いて押し上げるように、尻の下に膝を差し入れ正座をしてくる。

 あたしの背中が痛くないのは、あたしの背中にある朱羽の片腕がクッションになっているからだ。

「……俺、主導権取られるの、嫌なんだけど。俺は、あなたを支配したい男だってこと、忘れないでよ。虐めていいのは、俺だけだ」

 ……一気に逆転される。

「教えてあげようか。俺がなにを思って、してたか」

 艶然と笑う彼の顔は、羞恥さや開き直りなど一切見られない。

 あたしがからかえるだけの可愛らしい彼はいなくなり、いるのはただ……唇から悩ましい熱い吐息を零す、色気に満ちた悠然と構える男で。

 ……あたしを求める、直情の眼差しのまま。

 彼は猛る自分のを片手で掴むと、あたしの秘部にその先端を押しつけ、上下に動かした。

「ぁあああっ、それ駄目っ」

 朱羽が動かす生の堅さと熱さが、あたしの奮える花弁を激しく散らす。花芯を強く抉っては大きく動く。

「やぁぁぁ、そこ、そこ駄目ぇぇぇっ」

 潤んだぬかるみは、朱羽の硬い先端に大きくかき回されているのに蜜は尽きることがなく。さらには粘液同士が混ざるいやらしい音が反響する。
 
「ねぇ、なんでこんなに濡らしてるの? ひとがしてるのを盗み見て、あまつさえそれをオカズにしてここを弄って。その時からこのいやらしい蜜を溢れさせていたの? それとも俺のを弄りながら? ねぇ、陽菜答えてよ、いつから?」 

 あたしが朱羽にした言葉責め以上のものが返ってくる。
 にわか言葉責めは、本家本元には敵わない。

「俺がしてるの、そんなによかった? 自分でしちゃうほど。すごいよね、男のしているのでしちゃう女って。それとも女ってそういうもの? みんないやらしいの?」

 羞恥に答えられず、ぶるぶる奮えて両手で顔を押さえる。

「見なよ、陽菜。俺がしてるとこ。ああ、手よりあなたの蜜が気持ちいい。なんかさ……俺の深層まで浸透してこようと…ぅ…ん、するんだ」

 上擦った声。

 指の隙間から見る朱羽は、目を苦しげに瞑り、半開きの口元を見せるようにして、気持ちいいと体現していた。
  
「教えてあげるよ、陽菜。俺はね、ん……あな……たの蜜を絡ませて、奥に激しく擦りあげるのを想像したよ。ここの奥に」

 膣の浅瀬に先端がぐりぐりとねじ込まれ、あたしは嬌声を上げた。

「はっ、は……挿れたいよ、そりゃああなたのナカだ。だけど、ただ挿れてるだけじゃ……俺は満足出来ない。空しくて」

 朱羽が覆い被さってきて、あたしの唇を奪う。

「だからブルームーンまで、必死に我慢してるんじゃないかっ」

 彼の腰だけが動き、あたしの秘部全体に彼の質量ある熱いものが擦られていく。

 口を塞がれて声が出せない。だけど欲しかったところに、朱羽のが強くあたって、まるで繋がっているような幸福感と快感をもたらした。

 彼の背中に指を食い込ませて快感を訴えると、彼は舌を絡ませながら、ふっと笑った気がした。

「――ぅぅああっ!!」

 彼の堅い先端であたしの秘粒を貫くような動きに変えてくる。

「ふぁっ、んんんっ、んぅぅっ」

 びりびりとした……痛いくらいの刺激が身体に広がって身体が震え、気持ちいいと訴える嬌声が止まらない。
 
 口を塞いだまま、根元まであたしの蜜園に滑らせながら粒を刺激する彼は、あたしの頭を撫でながら執拗に獰猛なキスを続けて。

 無意識にあたしの腰も動き、彼の動きとはまた違う動きによる快感を生みだす。彼の首に両手を回しぴったりとくっつきながら舌を絡ませ、あたしはびくんびくんと震えながら果てを迎えた。

 そして彼はあたしの尻のさらに下に滑り込ませるようにして、欲の白濁液を迸らせた。

 互いの荒い息が止まらない。

 それを抑えるように、朱羽はあたしの顔に啄むようなキスの雨を降らせて、落ち着かせた。

 熱いものが腰にある――。

 ぼうっとした頭のあたしは秘部の奥深いところに入れたくなったが、彼の手があたしの手を押さえた。

「子供は、ちゃんとして作ろう? こんな時じゃなく、ブルームーンの後に」

 そう艶めいた顔で微笑まれた。

「それ……」

「どうとでもとっていいよ。ただ……あなたとの子供が出来たなら、俺、幸せすぎて死ぬかもしれない」

 身体をぎゅっと抱きしめられて、耳元で嬉しそうに囁かれ、あたしは……そんな未来もいいなと思った。

 付き合ってもいない、好きだと告白したわけでもない。
 だけど朱羽の温もりとその声は、偽りないものだと思えるから。

 その時だ。


「いいのか~? ここ貸し切りなんだろ?」

「いいんだって。だって混浴はここだけなんだぞ? 女ひっかけられるのはここしかねーんだから。気にしない気にしない、言われたら気づきませんでした~ってばっくればいいって」


 あたし達は顔を見合わせた。

 ここが混浴だということよりも、男が複数入ってくるということに焦る。

 あたしは隠すタオルもない全裸状態だ。
 
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