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  Waning Moon 14

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 ***


――ねぇ、鹿沼さん……、香月さんとおつきあいしてるの?

 社長室から出る際、あたしを呼び止めて社長が耳に囁いた。

 慌てて否定すると、社長は笑う。

――そう? だけど、沼田に言われて裸になろうとしたあなたも、土下座をして靴を舐めようとした課長さんも、お互いが大切でたまらない……そんな風に見えたから。

――オフィスラブしていいのなら、くっつけばとてもいいカップルになると思うわ。私、凄く応援しちゃう!

「……大丈夫ですか、鹿沼さん。なにか社長に困ったことでも言われたのですか?」

「い、いいえ! 社長は気に入って下さったと仰られただけで……。お、お暇(いとま)しましょう!」

――お互いが大切でたまらない……そんな風に見えたから。

「……。手と足、同じ側が出てますよ?」

「え、え?」

――お互いが大切でたまらない……そんな風に見えたから。

「か、課長!」

「はい?」

「守って下さってありがとうございました!」

「………」

「それなのに、課長に土下座させてしまってごめんなさい!」

 頭を下げると、課長があたしの顔を両手で挟んで、課長の目の高さに合わせた。

「あなたが私を守ろうとしたからです。会社のことがあってもなくても、あなたは私を庇おうとして、迷わず服を脱ごうとした。だから私は、平気だったんです」

「平気のわけ、ないっ」

「平気です。あなたが裸になる方が平気じゃない」

「……っ」

 課長はふっと笑ってあたしに言った。

「服を脱ぐなら、俺の前だけにして」

「……課長――っ!!」

「あはははは」
 
 もうなんでこのひとは、心臓に悪いんだろう。
 どうして笑う顔が、こんなに愛おしいと思えるのだろう。

 いつもすました顔をしているくせに、なんであたしだけ……。

――お互いが大切でたまらない……そんな風に見えたから。

「……それと、ありがとうございました、課長。課長の機転のおかげで、仕事を取れました」

「私は、なにもしてませんよ。社長に気に入られたのは、あなたの人柄と努力です。私はそれに乗っかっただけ」

「違います、課長がいなかったら……」

「じゃあ、必要として下さい。ずっと」

 課長は優しく微笑んだ。

 ……やっばいなあ、心臓がドキドキしてくる。
 こうやって絶対自分を誇らない課長が、こうやって優しい顔を見せてくる度に、あたしは――。

 バリバリバリ。

 なにかがなにかに叩きつけるような、そんな凶悪な音を耳にして、あたしと課長は、日本庭園が見える窓の前で呆然とした。

 天気が荒れているのだ。

 凄まじい豪雨が硝子窓を叩きつけ、木々は真横に靡き、真っ暗闇の中雷が光って、どどーんと落ちた。雷が苦手なあたしは、思わず課長に抱きつくようにしがみついた。

 天気が悪いことはわかっていた。山の天気も移ろうものだということもわかっていた。だけどここまでになるとは、予想していなかった。

 ピカッ。

 これは台風が上陸した時のようだ。

 どどーん。

「ひっ」

 窓を壊さんばかりの雨。

 怖い怖い、雷さま嫌い!

「……新幹線、動いているかな」

「へ?」

 課長はスマホを取り出してニュースを見た。

「新幹線、やはり止まっています。電線が落ち、人身事故も起きたようで、今のところ復旧の見込みはないらしい」

 ピカッ。

「じゃ、じゃあどうやって帰るんですか! タクシーで帰れる距離じゃないですよ!? タクシーも雷怖いし!」

 課長はため息をついて、窓の外を眺めた。

 どどーん。

「ここにいましょう。今夜は帰るのは無理だ」

「え?」

 ピカッ。

 顔を傾けてあたしを見たその顔が、雷光に輝く。

「ここに泊まりましょう」

 どどーん。

 あたしの心の中でも轟音が鳴った。

 

 ***


 午後五時になっても土砂降りはやまず、雷鳴と轟音が交互に耳を襲う。新幹線が動く兆しは、それから一時間経ってもまったく見られなかった。

 さらに悪いことに、ここまであがってきた山道が土砂崩れを起こしたらしく、どうしたって帰れそうにない。

 やじまホテルは、ホテルまできた交通手段を問うことなく、帰れなくなった日帰り客のために無料で休憩部屋の個室を貸し出した。宿泊する部屋からはグレードランクは落ちてしまうようだが、ここはすべてにおいて贅をこらした高級旅館だ。休憩部屋であろうとも、宿泊には十分なものらしい。

 今日は元々天候が悪かった平日ということもあり、休憩部屋の解放だけですんだようだ。無論、宿泊棟がいいのであれば半額で貸し出すことにしたようだ。

 社長自らが言い出したらしいその心意気を天晴れと思いつつも、結局どうしたって帰ることの出来ないあたし達も、仕事をお願いした身でありながらお世話になる羽目になるとは、本当に恥ずかしくてたまらない。

 日帰り客休憩用大広間――。

 忙しそうだったから、あたし達の案内は社長に言って最後にして貰った。
 
 ここで足止め食らって帰れないのは確実だから、スマホとパソコンタブレットという文明の機器を使って、進捗情報をうちの会社に伝え、そして斎藤製作所に本格的な発注をかける。頑張っていいもの作ってくれれば、355のホテルが追従するかもしれないよ、と言ったら俄然やる気を出した。

 製作所は結構大きいところで、現役で活躍できる年齢を過ぎた、大手企業に貢献したベテランのプロが勢揃いしていて、作業所も設備がしっかりしていれば、リサイクルだから資材を大量に安く仕入れるコネもある。

 今は閑散期に入ってしまったらしく、20人の従業員がフルに菱形タブレットの制作に取りかかれるようだ。

 見積もりをあたし宛にFAXかメールを頼んだら、すぐきた。タブレットからは、FAXも見れるのだ。

 課長とそれを覗き込んで、大体の試算をしてみたら、うん大丈夫いける。納期も一ヶ月とは言ったけれど、一ヶ月を切って作って貰えるかもしれない。

 よしよし、こっちは大丈夫だ。では会社にと電話をして、電話に出たチクビー木島から衣里、そして結城に代わった。

 三人に大体同じことを話す。打ち合わせはどうなったのか、そして今どういう状況なのか。
 
「――そう、どうしても帰れないのよ、結城。ニュースやってるでしょ? お土産買っていくから、だから……ちゃんとお部屋はふたつだから、そこじゃなくて、あたしが無事に東京に帰れるかどうかを心配してよ! いいって、迎えにこなくても、こんな天気の時に事故るだけだから! あんたは皆と営業頑張って。夜も接待あるって言ってたじゃない。こっちは明日には帰れると思うから。ね!?」

 それでなくとも打ち合わせ先なのだ。普通どう考えたって、ふた部屋でしょう? 第一、ふた部屋と進んで手配して貰ったのは課長だし! 別にあたしは寂しいなあとか、今まで二回も一緒にお泊まりしてるじゃん、とか思っていないし!

 その時差し出された課長のスマホ。彼は彼なりに色々と電話をしていたらしく、電話が繋がっている相手は社長だった。

『よぉ~、カワウソ~。なんだ、お前泳ぐの得意だろ? 水くらい掻き分けて、香月を乗せて帰ってくると思ってたのに』

「社長、あたしはれっきとした人間です。お元気そうでなにより」

『そりゃあ、お前達があの矢島社長に気に入られたなら、元気にならないわけがないだろうよ。女だと思ってなかっただろう。よくやったな』

 褒められるとじーんと胸が熱くなる。

「……社長、課長がすべてやってくれました。あたしはなにも出来なくて」

『さっき矢島社長からお礼の電話あったぞ。お前をえらく気に入って、引き抜きたいと言ってきたから、一応断った』

「一応ってなんですか! あたしはシークレットムーン以外には行きませんからね」

『はははは。……なぁ、鹿沼』

「はい?」

『ありがとうな』

「………」

『お前も香月も、睦月も衣里も居て。しかも木島や三上を中心として、新卒で採用した下までみんなやる気になっている。……社員に恵まれたわ』
 
「そうですよ、社長。社長の会社を守りたい一心なんです。そこで寝そべってないで、現役復帰に頑張って下さい。やじまホテルで湯治でもして!」

『はは……。落ち着いたら、社員旅行やじまホテルにしようか。だけどまあ、今日はゆっくりして来い。せめてもの俺からの感謝だ。べっぴんカワウソになって戻ってこい』

「べっぴんカワウソ……なんかちっとも可愛くないですが、新幹線動くまでは矢島社長のホテルでお世話になってきます。待っていて下さいね」

 とりあえず、社内でやるべきことは遠隔で抑えた。

 あとは、ここのホテルでお泊まり、だ。

 あたしは、平然とした面持ちで、持参していたノート型パソコンを大広間の長い机の上に置いて、キーボードをカタカタしている課長を見つめた。

 お泊まりを、意識しているのはあたしだけだろう。

 考えてみれば、あたしと課長の意識が正常な時のお泊まりは初めての気がする。

 だけどまあ、部屋は別々だし。

「ごめんなさい、お待たせしました」

 矢島社長がやってくる。

「社長自らですか?」

「ええ、接待だと思ってね。あなた方は、宿泊棟に案内するわ。勿論、お代は考えないで。お仕事で還元して頂ければそれでいいわ」

 なにか社長は嬉しそうに、あたし達を和室の棟の奥の部屋に案内した。

「はい、ここは角部屋だから、大きな音をたてても大丈夫。勿論大きな声を出しても大丈夫よ、うふふふ」

 その意味ありげな笑いはなんなのだろうか。

「それと香月さん……」

 矢島社長が課長になにか耳打ちすると、課長の顔が赤くなり、顔を片手で押さえた。

 なに、どんなマジック!?

「ふふ、さあ中にお入り下さい。こちらは特別室になります」

 あたしにはなんの説明もないまま、社長に案内されたのは、20畳が二間ある大広間。欄干や床の間の雰囲気や掛け軸などがかなり高級そうな、和室だった。金箔が散らされたような襖がたくさんあり、そこを開けると別に部屋があるのか押し入れがあるのか、外観からではよくわからない。

 奥には大きな窓と、そこから山間の景色を眺望出来るらしい、籐で出来た二客の椅子と丸テーブルがある。

 生憎のお天気が恨めしい上に、ピカピカ光る雷光がおどろおどろしい。そうあたしが苦笑すると、社長はカーテンをしめてくれた。 
 
 だだっ広い畳の中央にある漆のような素材で出来たワイン色の座卓に、向かい合わせにふたつ置かれた、ワイン色の座布団が敷かれた座椅子に座るように、社長に指示されて座る。

 机の上に用意されているお茶のセット。そこに社長が優雅な手つきで美味しいお茶を入れてくれて、N県名物だという茶菓子も添えてくれた。

 『旅のおてもと』……そう書かれた長細い包みに入ったお菓子を、初めて見た。創業52年と書いてあるが、あたしは知らないものだった。

 社長が部屋の説明をしてくれるが、そのお菓子が気になってあまりよく聞いておらず、最後に我に返った。そして改めて疑問に思い、気になってくる。

「――ということで、今のでお部屋の説明になります。ご質問はございますか?」

 そう、お茶碗から座椅子から、この部屋ですべてがふたり分でセットしてあることの意味を。

「あ、あの……社長。ひとついいですか? あたしのお部屋は、案内して頂けるんですよね? お隣ですか?」

「あら、ここよ」

 邪気のない顔で微笑まれた。

「ここでお隣同士、ゆっくりなさってね」

「え!? ふた間じゃなくふた部屋でお話していたんですが、課長も!」

「まあ、それは残念だわ。ただいま満室なの。だからおふたりでも大丈夫なこちらを使って貰ったんだけれど」

「……ま、満室?」

「ええ、満室。ここ以外はお部屋がないの。そうさっき課長さんにお話したの。ね?」

 課長はまた赤くなって言葉を濁す。

 同室だとあの時に聞いたかもしれないけど、絶対他にも色々言われたんだ。そうじゃないと、眼鏡のレンズがキランと光るはずだ。

 え、なに。

 課長の同意の上で、同室?
 同じお部屋でお泊まりですか?

「ふふふ、お仕事では頼もしいのに、普段は可愛い課長さんね」

 また課長に耳打ちすると、課長の顔が再び真っ赤になった。

 ……むかっ。

 なんで課長、赤くなるの?
 なんでそんな顔を、矢島社長に見せちゃうの? 

 ふぅん? そうきたか。

「ではごゆっくり~」

 出て行く女社長をムカムカとした思いを隠して見送りながら、広い部屋の中であたしは途方に暮れた声を出す。

「課長、なんで同室に反対しなかったんですか? 最初分けてくれって言ってたのは課長じゃないですか」

「満室なら仕方がないでしょう。すみませんが、ちょっと仕事をさせて頂きます。どうぞあなたはあなたのしたいことをしてて下さい」

 社長に向かってはあんなに赤くなっていたのに、なぜかあたしには素っ気ない。顔を合せようともしないで、パソコンをカタカタ始める。

 打ち合わせのこととかでもいい。お話する気がまったくないみたい。

 なんですか、矢島社長の耳打ちにやられちゃいましたか。

 矢島社長、泣きボクロからして、お色気が充ち満ちてますものね。
 もしかして、夜に逢い引きのお約束でもしちゃいましたか。

 ……へぇ、だから真っ赤になったんだ?

「課長」

「はい?」

「それ急ぎなんですか?」

「はい、そうです」

「ふぅん?」

 画面を一瞥してあたしは立ち上がる。

「課長、ひらがな打ちでしたっけ? 同じ日本人として、その画面の、なにを書いているのかまったくわかりませんけど」

「――!!!」

「すみませんでしたね、こんな色気ないのと同室で。どこに行こうともあたしはなにも言いませんし、ご迷惑おかけしませんので、どうぞ思う存分カタカタしてて下さい」

「ちょ、鹿沼「お風呂に行ってきます」」

「待てったら!」

 課長があたしの腕を掴んだ。

「あなたと同室が嫌っていうわけではないんだ」

「……」

「今日は仕事で来たんだし、今日は約束の日でもないし、だから出来れば俺の理性を考えて、別室にと頼んだけど、矢島社長が……」

 また課長は赤い顔になって項垂れる。

「……どこかで落ち合う約束?」

「違う! 社長は、俺とあなたをくっつけようとしているみたいで。その……」

 課長は言いにくそうにしている。

「別に課長が社長にふらっとしてもいい「よくないよ! そんなことはあるはずないんだけど、その……どうしても言わないと駄目?」」

 課長の目が透明な膜で覆われている。そんなに言いたくないのか。

 だけど言ってくれないのは嫌だ。へんに疑ってしまうから。

「はい。言って下さい」

 課長は大きなため息をついてから、あたしの耳元で囁いた。


「"ここは周りに声が聞こえないので、思う存分、鹿沼さんと愛を育んで下さいね"……と言われたんだ」


 つまりは、セックスをすること前提での部屋の提供。


「はああああ!? なんですか、それ! それ二回とも言われたんですか!?」

 課長以上にあたしの方が真っ赤だ。

「いや、二回目は違うけど……」

「じゃあ二回目は?」

「……勘弁してよ」

「駄目です。さあ、言う!」

 課長は、気怠げにぼそぼそと言う。


「避妊具の用意がないなら、箱でお渡ししますよ、と」


「ま、まさか頼んでないですよね!?」

「た、頼むわけないだろう!? だけどそんなこと言われたら……あなたの顔がまともに見れなくなって。とにかく仕事を、と」

「……ぷ」

「笑い事じゃ!」

「ぶははははは!」

「笑うなって!!」

「いや、その……お風呂行きましょう、お風呂!」

 どう反応していいかわからないじゃない。
 そうやって避妊具を使うようなことを想像して、意識してくれていたというのなら。

 ふたりのお泊まりを意識していたのは、あたしだけじゃなかったんだと思うと、なにか顔がにやけてきてしまうから。

「あたし、課長が約束したことを反故にして暴挙に及ぶ野蛮な男だとは思ってませんから。だから大丈夫です! こんなに広ければお布団離せばいいだけだし!」

「……っ」 

 矢島社長の声がふと思い出される。

――オフィスラブしていいのなら、くっつけばとてもいいカップルになると思うわ。私、凄く応援しちゃうわ!

 ……でももしかすると、課長と過ごせる最後の夜になるかもしれない。
 明日、あたしは満月のことを言うから。

「じゃあお風呂行ってきます!」

 楽しければいいなあ、プライベートで過ごす今夜は。

 課長に嫌われてブルームーンを過ごせなくなっても、あたしが課長がいなくても生きていけるくらいの思い出を……ねぇ、下さい。

 最後に一度だけ、あなたに抱かれたいと……、思うんです――。

 




「……言わなきゃよかった。あんなに笑顔で先に拒まれたら……最後までじゃなくても、なにも出来ないじゃないか。これほど俺の誕生日が待ち遠しい時はなかった気がする。早く誕生日来いよ……。俺の理性が崩れる前に」


 出た部屋の向こうで、課長が嘆いているとは知らずに。

 
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