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18話 マグロ様の解体ショー 1
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マグロ様は私達の視線の攻撃に晒せられ、非常に取り乱していた。
私以外にもシグレ様やルック兄さま、ドレーク兄さまからの視線を浴びせられているのだから、仕方ないと言えると思う。それに加えて、自分の味方であるはずのシエナ令嬢からも敵対の視線を浴びせられているのだから……。
シグレ様や兄さま達の質問に対して、真摯に向き合わなかった結果だから自業自得ね。
「マグロ殿……自らの婚約者のせいにしてしまうのは、人格を疑われても仕方ないと思うぞ?」
「し、しかし……シグレ王子殿下! これは紛れもない事実であって……!」
周囲の視線は彼の言葉にさらに厳しくなっていく。まあ、当たり前ではあるんだけれどね。私も彼と婚約者であったことが信じられないというか、信じたくないっていう気持ちになっていくし……。ああ、大きな穴が開いていればすぐさま入ってしまいたい気分になっているわ……。
「事実とは言っても、シエナ嬢が言ったことはあくまでも提案の範疇なのだろう?」
「そ、それは……!!」
シグレ様の鋭い突っ込みにマグロ様は、次の言葉が出て来ないようだった。ルック兄さまやドレーク兄さまは、計画通り! とばかりに含み笑いをしている。おそらくは私の為ではあるんだろうけれど、シグレ第五王子殿下でも利用するしたたかさは凄いものだった。
ああ……でも、シグレ様が私のことを考えて行動してくれなければ、こんなことは起きなかったわけか。そう考えると、兄さま達はあくまでも誘導したに過ぎないのかもしれない。逆に言えば法律に触れないギリギリのところを攻めている感じ……やっぱり、兄さま達は怖いわ。
「シエナ嬢はどうなのだ?」
「はい……王子殿下。私はあくまでも第二夫人に彼女……レミーラ嬢を推薦しただけですわ。まあ、多少、強引に行った方が良いとは進言しましたが。あくまでもその後は、マグロの行動の範疇です」
「なるほど……そういうことらしいが、マグロ殿。何か言いたいことはあるか?」
「うっ……あ、ありません……確かに宮殿前で彼女に第二夫人になるよう強要したのは、事実であります……」
マグロ様は自分のやったことに関して素直に認めているようね。なんだか、解体ショーを見ているような気がするけれど……周囲に居る関係ない貴族達も楽しんで聞き耳を立てているようだし。マグロ様は公爵様だし、今後の信頼関係に影響してくるかもしれないわね。
私としてはシエナ令嬢が勝ち誇っているのは納得できないけれど……シグレ様はそこも見逃さなかった。
「シエナ嬢……まさかとは思うが、其方に罪がないなどと思っていないだろうな?」
「えっ、シグレ王子殿下……?」
急な方向転換にシエナ令嬢は対応し切れていなかった。いや、まさか自分が無傷で済むと思っていたわけじゃないでしょう……?
私以外にもシグレ様やルック兄さま、ドレーク兄さまからの視線を浴びせられているのだから、仕方ないと言えると思う。それに加えて、自分の味方であるはずのシエナ令嬢からも敵対の視線を浴びせられているのだから……。
シグレ様や兄さま達の質問に対して、真摯に向き合わなかった結果だから自業自得ね。
「マグロ殿……自らの婚約者のせいにしてしまうのは、人格を疑われても仕方ないと思うぞ?」
「し、しかし……シグレ王子殿下! これは紛れもない事実であって……!」
周囲の視線は彼の言葉にさらに厳しくなっていく。まあ、当たり前ではあるんだけれどね。私も彼と婚約者であったことが信じられないというか、信じたくないっていう気持ちになっていくし……。ああ、大きな穴が開いていればすぐさま入ってしまいたい気分になっているわ……。
「事実とは言っても、シエナ嬢が言ったことはあくまでも提案の範疇なのだろう?」
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シグレ様の鋭い突っ込みにマグロ様は、次の言葉が出て来ないようだった。ルック兄さまやドレーク兄さまは、計画通り! とばかりに含み笑いをしている。おそらくは私の為ではあるんだろうけれど、シグレ第五王子殿下でも利用するしたたかさは凄いものだった。
ああ……でも、シグレ様が私のことを考えて行動してくれなければ、こんなことは起きなかったわけか。そう考えると、兄さま達はあくまでも誘導したに過ぎないのかもしれない。逆に言えば法律に触れないギリギリのところを攻めている感じ……やっぱり、兄さま達は怖いわ。
「シエナ嬢はどうなのだ?」
「はい……王子殿下。私はあくまでも第二夫人に彼女……レミーラ嬢を推薦しただけですわ。まあ、多少、強引に行った方が良いとは進言しましたが。あくまでもその後は、マグロの行動の範疇です」
「なるほど……そういうことらしいが、マグロ殿。何か言いたいことはあるか?」
「うっ……あ、ありません……確かに宮殿前で彼女に第二夫人になるよう強要したのは、事実であります……」
マグロ様は自分のやったことに関して素直に認めているようね。なんだか、解体ショーを見ているような気がするけれど……周囲に居る関係ない貴族達も楽しんで聞き耳を立てているようだし。マグロ様は公爵様だし、今後の信頼関係に影響してくるかもしれないわね。
私としてはシエナ令嬢が勝ち誇っているのは納得できないけれど……シグレ様はそこも見逃さなかった。
「シエナ嬢……まさかとは思うが、其方に罪がないなどと思っていないだろうな?」
「えっ、シグレ王子殿下……?」
急な方向転換にシエナ令嬢は対応し切れていなかった。いや、まさか自分が無傷で済むと思っていたわけじゃないでしょう……?
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