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第1章

第49話 実戦訓練

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「小長谷! バッタ連れてきたぞ! あとから蟻も来る! 中隊長としての初陣頑張れよ! 」

 俺は山岳地帯に潜んでいた二百匹ほどのバッタ型インセクトイドを引き連れ、小長谷へインセクトイドを誘導してきたことを無線で伝えた。

 《来たか! 了解だ航! EC中隊『電磁加速砲レールガン 』構え! 撃てっ! 》

 バシュバシュバシュッ!


「ワタルさんお疲れ様でした」

「ああ、結構散らばっていて集めるの大変だったよ。しかし相変わらずサクの射撃の技術は高いな。威力は遠く及ばないけど、Eアーマーの照準補正頼みの姫さんの部隊より技術は上だな」

 俺は隣でEアーマーの操縦席に座るフィロテスを見上げ、Eスーツをの内側から突き上げている大きな胸に向かってそう返答した。

 堪んねえなこのEスーツ。身体の線がビッチリくっきりだもんな。頼んでおいたカレンの分も持ってきてくれたし、今夜は絶対カレンに着せよう。



 小長谷から実戦訓練の手伝いを依頼されてから一週間ほどが経過した今日。

 俺はカレンとトワ。そして2日前に地上へとやってきたフィロテスを連れて、ここオーストラリアへとやってきていた。

 フィロテスが到着した当日は、ホテルの隣の部屋を用意してそこに泊まってもらった。そして翌日はフィロテスを連れて街を観光をした。さすがにフィロテスには帽子を被ってもらったけどな。それでもカレンとトワと並び、美女が三人も歩いてるもんだからそりゃあもう目立ちまくりだった。

 まあそれでも誰も声を掛けては来ないけど。でもトワを初めて街に連れ出した時もそうだったが、無言で大勢の人からスマホを向けらたりして不気味だったな。そんな空気の中でも、フィロテスは一度地上の街を歩いて回りたかったって言って楽しそうだった。

 そして観光を終えた翌日に自衛隊の大型輸送機に乗り、ここオーストラリア西部へとやってきたわけだ。

 フィロテスには事前にオーストラリアに行くことを伝えていたから、Eアーマーを持参してきてもらっている。これはさすがに持ち運びができないので、俺の影空間に入れて運んできた。旧式らしいけどエーテルがある限りはサクの数十倍も頑丈だし、フィロテスも実戦経験がある。地球にいるインセクトイド相手なら余裕だろ。

 今回フィロテスは休暇を取ったらしいんだけど、どうも期限はないらしい。まさか俺へ永久就職しに来たのかと思っていたら、そんな事はなく。彼女は俺とエルサリオンとの関係を繋ぐために、自分が送られたのだと正直に告白してくれた。

 俺とカレンはまあそりゃそうだろうなと思ったよ。でもそれをフィロテスが言っちゃうの? と驚きもした。そしたらフィロテスは俺には嘘をつきたくないって。情報局なんていう部署で出世した自分だけど、俺を騙すようなことはしたくないってさ。今回は俺のもとへ来たかったから任務を受けただけだから、自分のことは気にしないでいいって。

 正直言って胸がドキッとしたよ。これはもう告白じゃねとも思った。カレンも薄っすらと笑っていたから、フィロテスの気持ちに好感を持ったんだと思う。

 カレンはフィロテスを評価しているのは間違いない。こんなことは今までなかった。フィロテスがハーフエルフを差別しなくて、戦闘もできるというのが大きいんだろう。アルガルータのエルフやダークエルフの女戦士は、カレンとはあんまり口をきかなかったしな。リーゼリットはカレンと仲が良かったけど、戦闘はからっきしだったし。

 つまり条件は整ったというわけだ。あとはフィロテスを徹底的に魔銃改造して、一緒に戦えるようにするだけだ。彼女のエーテル保有量を上げるのは少し苦労するけど、いざとなったら月に行ってパワーレベリングをするのもやぶさかではない。宇宙で戦えるかは不安だけど、俺のハーレムのためだ。なんだってしてやるさ。


「そうですね。ワタルさんのおっしゃる通り、光学センサーのみであそこまで命中させる技術は素晴らしいと思います。彼らがEライフルを持てば、地上戦で我々と共闘も可能ではないかと思います」

「あ~あの銃ね。増幅装置があっても小長谷たちのエーテル保有量は、まだ全然足らないからな。持たせても使いもんにならないだろうな」

 Eライフルはエーテルを消費する。エルフのエーテル保有量と、Eアーマーに装備されているEコンデンサー(エーテルタンク)が無きゃ戦闘には耐えられないだろう。

 レベル1や2程度のインセクトイドが相手だ。小長谷たちならレールガンで十分対応できる。レールガンにより撃ち出された弾がまとうエーテルも、以前より増えているしな。これも撃つ際にレールガンにエーテルを流せるようになった成果だろうな。

 エーテルが5000くらいに増えたら、隊長クラスに火球の魔結晶でもやるかな。ちなみに小長谷のエーテル保有量は1600で森高2尉たちが1200くらいだ。インセクトイドのレベルが低いのと、遠距離主体の攻撃だったからまあこんなもんだろう。まだまだ先だな。

「確かに今のエーテル保有量では難しいですね」

「まあね。今回の訓練でどこまで上げれるかだよな」

「ワタル……2回撃った」

「ん? ああ、小長谷! 射撃中止だ! お前なんでまた撃とうとしてんだよ! 近接戦で倒さなきゃ効率よくエーテル増えねえだろうが! テンパってねえで剣を抜け! 蟻ももうすぐやってくるぞ! 」

 俺は隣で戦闘を見守っていたカレンの言葉にフィロテスとの会話を中断し、当初予定していた以上の射撃を行おうとしている小長谷へ個別通信を送って制止した。

 今回の訓練でのレールガンの射撃は、あくまでも近接戦闘をしやすくするための間引き用だ。オーストラリアでの実戦訓練は、近接戦が主体だから2回以上撃つなと言っておいたのにあの野郎……バッタの数とその後ろにいる二百匹ほどの蟻の存在にビビったな。

 恐らくバッタを少しでも減らさないと、挟撃されると焦ったんだろう。でもな? こっちは挟撃させたいんだよ。

 《くっ……す、すまん! 総員抜刀! これより近接戦闘を行う! 蟻型が来る前に片付けるぞ! 》

 《 

「それじゃあカレンにフィロテス。危なくなったらフォローしてやってくれ。俺は次の獲物を連れてくる」

 俺はダンゴムシ型インセクトイドの甲殻で作った剣を抜き、襲い掛かるバッタへと向かう小長谷たちを見届けたあと二人にそう指示をした。

「ん、わかった」

「はい! ここは任せてください」

「結界から出ないようにな? あくまでもフォローだから、トドメも刺さないように頼むよ。んじゃ、行ってくる」

 俺は魔銃とEライフルを構えるカレンたちにそう言ってから、エーテルを隠蔽しバッタたちを迂回するように西の山脈地帯へと飛び立った。

 小長谷たちには絶え間なくインセクトイドを送り込む。そして短期間でエーテル保有量を増加させる。

 悪く思うなよ? これもみんなのためなんだ。

 俺は眼下で小長谷たちのいる方向へ全力で移動する蟻型インセクトイドを見ながら、追加のインセクトイドを探しにいくのだった。




 ※※※※※※※※※※




「小長谷追加だ! 今度はちょっと少ないからこれが終わったら場所を変えるぞ! 」

 俺は50機のEC中隊に対し三方向から襲い掛かっている200匹ほどの蟻とバッタを相手に、苦戦している様子の小長谷へ追加のインセクトイドを連れてきたことを告げた。

 《わ、航! まだこっちに……くっ……蟻とバッタ型が残っ……ぬおおっ! も、森高小隊! 一旦下がれ! 》

「オイオイ、まだ4セット目だろ? ここまで連れてきたインセクトイドもたったの千ちょっとだ。しかもカレンたちが囲まれないように調整してる。んなヌルゲーでへばってんなよな」

 本当はカレンたちにフォローさせたくないんだけど、小長谷は初めての実戦指揮だし部隊の子たちもインセクトイドとの近接戦闘は経験が浅い。さすがに訓練で死なせたくないから手助けをしているが、俺が教えた動きが全然できていないから電力を余計に消耗している。目の前のインセクトイドの処理にいっぱいいっぱいって感じだな。

 それでも俺たちがいるうちに慣れてもらわないとな。でなきゃ次のインセクトイドの侵攻があった時にみんな死ぬ。ここは限界を超えた戦いを経験させないと。

 《そ、それはそうだが! そろそろサクの稼働限界が近い! 一旦電池交換と休憩を! 》

「それは無駄な動きが多いからだろうが。テンパり過ぎなんだよ。とりあえず今回連れてきたのを処理したら移動する。その時に補給と休憩をすればいい。後方支援部隊を呼ぶからそれまでに処理しとけよ? バッタを逃したら支援部隊に被害が出るからな? 」

 《ぐっ……わ、わかった! 若草小隊は下がって新手のバッタ型を射撃! 二射以上するなよ!? 森高小隊は体制を立て直したら俺の小隊と共に残敵を掃討する! 次の群れを処理したら補給を受けれるぞ! 支援部隊のいる方向にインセクトイドを行かせるな! 》

 《 

「そうそう、やればできるんだから泣き声言うなよな。あ~トワ? 聞こえるか? 航だ。支援部隊を前進させてくれ」

 俺は終わりが見えたことで士気が上がり、動きが良くなった中隊を見ながら後方の支援部隊に同行しているトワへとエーテル通信で呼び掛けた。

 《ご主人様。モニターにはまだダグルが残っているように見えやすが……大丈夫でやすか? 》

「大丈夫だ。トワは俺が守るから。心配することはないよ」

 《私は替えのきくオートマタですので心配しておりやせん。後方支援部隊が被害を受ける可能性を指摘しているのでやす》

「何言ってんだ? トワの代わりなんているわけないだろ。トワも一緒にいる支援部隊も傷付けさせることは無いから安心しろ」

 なに言ってんだトワは。さんざん俺から搾り取って馬鹿にして、そのまま勝ち逃げさせるわけないだろ。これは男としてのプライドの問題だ。

 《……承知しましたでやす。ご主人様……デレやせんよ? 》

「だからなに言ってんだ? 」

 《いえ……前進させやす》

「ああ、そうしてくれ。到着する頃には終わってると思うから」

 俺はトワにそう指示をして通信を切った。



 そして1時間ほど経過した頃。

 俺たちのいる荒野の後方に、後方支援部隊の大型輸送車両と補給車両が30台。それと護衛の自走式対空レールガンに電磁砲戦車が50両ほどが現れた。

「あ~駄目だなこりゃ。処理が間に合いそもないな。カレン! 俺はトワのところに行っているからここは頼む! 」

「ん……わかった」

「EC中隊! 支援部隊のとこにバッタを来させたら、夜も同じ数のインセクトイドを誘導してやるからな! 死ぬ気で引きつけて阻止しろ! 」

 俺は万が一を考えてカレンにこの場は任せ、トワのいる支援部隊のところへと飛んでいった。そしてあちこち装甲を破損し、稼働限界ギリギリの中隊へ無線を通して引きつけるように指示をした。

 《よ、夜もだと!? 》

 《ちゅ、中隊長! バッタ型がまだ50匹はいます! 》

 《ど、どうしましょう! レールガンの使用許可を! 》

 《駄目だ! それこそ夜の刑が確定するぞ! ハッ!? そうだ! 総員エーテルを全力で纏え! インセクトイドを引きつけるんだ! 一匹たりとも後方へ逃すな! 》

 《 

 ったく、やっとインセクトイドがエーテルに向かってくるという習性を利用することに気付いたか。

 俺を誘蛾灯にしといて、今まで自分たちがそうするという発想が無かったとか鬼畜過ぎだろ。

 やっぱ今夜も大量に引き連れてこよう。うん、そうしよう。そうすれば早く終わるしな。

 俺はそんなことを考えつつ、トワが乗る指揮車両へ向かうのだった。


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