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02章『続きましてのスリッピィな水汲役』
02章-07
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***02-07-26
どうも、昨日の朝、バルの妹——リアン、と言うらしい——が転けて、足の骨折をしてしまったらしい。
ここで、“バルに妹がいるのか!?”と俺とレイチェルが驚く様を、バルが半眼で睨んでいたのは横に置いておく。
どうもバルの家では毎日、朝、井戸から新鮮な水を、家の中の水ガメに汲み置きしておくことが日課になっていたという。
“いつもは僕の仕事なんだけどなー”と。
が、その前日の疲れで、昨日の朝は寝過ごしてしまっていたらしい。
時計塔の朝の鐘の音を聞いた時、寝過ごしていたバルの代わりに、健気にも幼い妹・リアンちゃん自身が、井戸から水を汲んでこようとしていたのだ。
そして、途中でバランスを崩して転けてしまった。
運が悪いことに、水のたっぷり入った水桶が上から乗ってしまい、足の骨折に繋がってしまった、ということらしい。
因みに、時計塔は朝の7:00、昼の12:00、そして夜の20:00に、それぞれ鐘が鳴る。
なのでバルは結構、早起きしてることになる。
それから、丸一日かけて遠くまでリアンちゃんの足を医者に診てもらいに、行っていたらしい。
「診てくれるお医者さん、近くにはいなかったの?」
とはレイチェルの疑問だが、俺も同じことは思った。
が、
“ウチの周りはヤブ医者ばかりなんで、良いとこにかかるには、少し遠くまで行かなきゃいけなかったんだなー”というバルの言葉に頷くしかなかった。
⭐︎⭐︎⭐︎
どうも、昨日の朝、バルの妹——リアン、と言うらしい——が転けて、足の骨折をしてしまったらしい。
ここで、“バルに妹がいるのか!?”と俺とレイチェルが驚く様を、バルが半眼で睨んでいたのは横に置いておく。
どうもバルの家では毎日、朝、井戸から新鮮な水を、家の中の水ガメに汲み置きしておくことが日課になっていたという。
“いつもは僕の仕事なんだけどなー”と。
が、その前日の疲れで、昨日の朝は寝過ごしてしまっていたらしい。
時計塔の朝の鐘の音を聞いた時、寝過ごしていたバルの代わりに、健気にも幼い妹・リアンちゃん自身が、井戸から水を汲んでこようとしていたのだ。
そして、途中でバランスを崩して転けてしまった。
運が悪いことに、水のたっぷり入った水桶が上から乗ってしまい、足の骨折に繋がってしまった、ということらしい。
因みに、時計塔は朝の7:00、昼の12:00、そして夜の20:00に、それぞれ鐘が鳴る。
なのでバルは結構、早起きしてることになる。
それから、丸一日かけて遠くまでリアンちゃんの足を医者に診てもらいに、行っていたらしい。
「診てくれるお医者さん、近くにはいなかったの?」
とはレイチェルの疑問だが、俺も同じことは思った。
が、
“ウチの周りはヤブ医者ばかりなんで、良いとこにかかるには、少し遠くまで行かなきゃいけなかったんだなー”というバルの言葉に頷くしかなかった。
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