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付録・短編
第24話 後編
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44 けがれた黄金
最終章 結締めの雫
6
マーヴェリックが注目した部屋の扉は他の部屋のものと違っていた。強固な鉄扉、鍵はいくつもあり、何重に絡まっている南京錠や鎖で覆われている。セキュリティはかなり厳重で明らかに怪しかった。
ガチャガチャ…ガァン…ガン…
「くっ…」
マーヴェリックは鉄扉の部屋に興味を持って、強引に開けようとするが上手くいかなかった。爆弾でもないと破壊することができず、彼は大口径ライフルを置いてきたのを後悔していた。そして…
その時、マーヴェリックは妙な違和感を覚えて、背筋が敏感に反応した。
ドドゥ!ドゥン!!
「俺の部屋を手荒に扱うな、相棒も入ったことないんだぞ」
鉄扉の部屋の向かいの部屋から銃声がした。撃たれた弾はウインチェスターM1887のもので達洋の反撃が始まった。
達洋が愛用しているショットガン(ウインチェスターM1887)は銃整備士の儀一が整備したもので、命中精度は高いが、マーヴェリックに致命傷を与える力は備わっていなかった。
「ちっ、どんな防弾着を着ていやがるんだ」
「…て…手帳は何処だ!?」
「しばらく見ないうちに不細工な顔になったな、何かあったか?」
「黙れぇぇぇぇ!」
マーヴェリックは夏女と会ってから様子がおかしくなった。今の彼は冷静さを欠いて、気持ちが揺れ動いていた。達洋はあの手この手と手段を選ばず、不意打ち 捨て身の戦法で得体の知れない殺し屋に対抗しようとした。
達洋はマーヴェリックに飛び道具が通用しないと分かると、接近戦に切り替えた。彼はショットガンを振り回して、殴り掛かっていった、マーヴェリックはそれを鋼の義手で防いだ。達洋のヤケクソ攻撃は通じず、マーヴェリックの猛攻撃を浴びせられることとなった。
ズズ…ズシン…ズド…
達洋たちが殴り合い、蹴り合い、取っ組み合い、激しい格闘戦を展開したことで、事務所内は地響きを起こしていた。
事務所二階で激闘が続く中、事務所一階は…
バァン!…
事務所玄関にぞろぞろと不法侵入者が入って来た。ウォルター直属の武装部隊であった。彼らは速やかに任務を遂行しようとするが…
「………!」
武装部隊の一人が倒れている夏女を発見した。
〈女は殺すな、生け捕りにしろ〉
「了解」
武装部隊は身動きが取れない夏女を確保しようとするが…
「!!!!」
その時、夏女に異変が起きた。彼女は何事もなかったかのように立ち上がり、武装部隊を驚愕させた。
〈どうした?何か問題が?…おい…〉
ウォルターは武装部隊から現場状況を聴きだそうとするが、彼らの耳に届いていないようであった。
今の夏女は目が虚ろ、感情が読めず、まるで別人で、彼女は不気味さが漂って近寄りがたい存在であった。
「………!」
武装部隊はきびしい訓練を受けた屈強な戦士であるが、狂気に満ちた夏女を目にして、緊張の震えが止まらなかった。そして…
…ドパラララ
「…!!?」
その時、一人の武装部隊隊員が謝って発砲した。彼の誤射が要因となり、夏女の隠された力が解放されようとしていた。これで彼女の秘密が解き明かされようとしていたが…
最終章 結締めの雫
6
マーヴェリックが注目した部屋の扉は他の部屋のものと違っていた。強固な鉄扉、鍵はいくつもあり、何重に絡まっている南京錠や鎖で覆われている。セキュリティはかなり厳重で明らかに怪しかった。
ガチャガチャ…ガァン…ガン…
「くっ…」
マーヴェリックは鉄扉の部屋に興味を持って、強引に開けようとするが上手くいかなかった。爆弾でもないと破壊することができず、彼は大口径ライフルを置いてきたのを後悔していた。そして…
その時、マーヴェリックは妙な違和感を覚えて、背筋が敏感に反応した。
ドドゥ!ドゥン!!
「俺の部屋を手荒に扱うな、相棒も入ったことないんだぞ」
鉄扉の部屋の向かいの部屋から銃声がした。撃たれた弾はウインチェスターM1887のもので達洋の反撃が始まった。
達洋が愛用しているショットガン(ウインチェスターM1887)は銃整備士の儀一が整備したもので、命中精度は高いが、マーヴェリックに致命傷を与える力は備わっていなかった。
「ちっ、どんな防弾着を着ていやがるんだ」
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「しばらく見ないうちに不細工な顔になったな、何かあったか?」
「黙れぇぇぇぇ!」
マーヴェリックは夏女と会ってから様子がおかしくなった。今の彼は冷静さを欠いて、気持ちが揺れ動いていた。達洋はあの手この手と手段を選ばず、不意打ち 捨て身の戦法で得体の知れない殺し屋に対抗しようとした。
達洋はマーヴェリックに飛び道具が通用しないと分かると、接近戦に切り替えた。彼はショットガンを振り回して、殴り掛かっていった、マーヴェリックはそれを鋼の義手で防いだ。達洋のヤケクソ攻撃は通じず、マーヴェリックの猛攻撃を浴びせられることとなった。
ズズ…ズシン…ズド…
達洋たちが殴り合い、蹴り合い、取っ組み合い、激しい格闘戦を展開したことで、事務所内は地響きを起こしていた。
事務所二階で激闘が続く中、事務所一階は…
バァン!…
事務所玄関にぞろぞろと不法侵入者が入って来た。ウォルター直属の武装部隊であった。彼らは速やかに任務を遂行しようとするが…
「………!」
武装部隊の一人が倒れている夏女を発見した。
〈女は殺すな、生け捕りにしろ〉
「了解」
武装部隊は身動きが取れない夏女を確保しようとするが…
「!!!!」
その時、夏女に異変が起きた。彼女は何事もなかったかのように立ち上がり、武装部隊を驚愕させた。
〈どうした?何か問題が?…おい…〉
ウォルターは武装部隊から現場状況を聴きだそうとするが、彼らの耳に届いていないようであった。
今の夏女は目が虚ろ、感情が読めず、まるで別人で、彼女は不気味さが漂って近寄りがたい存在であった。
「………!」
武装部隊はきびしい訓練を受けた屈強な戦士であるが、狂気に満ちた夏女を目にして、緊張の震えが止まらなかった。そして…
…ドパラララ
「…!!?」
その時、一人の武装部隊隊員が謝って発砲した。彼の誤射が要因となり、夏女の隠された力が解放されようとしていた。これで彼女の秘密が解き明かされようとしていたが…
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