上 下
7 / 11
ー1ー異世界生活の始まり

⒍ 久しぶりのお風呂だな

しおりを挟む

金髪で血のような赤い目をした、男性は木の上で休んでいた。

「はぁ~」

あの記憶喪失の男は確かハーツと言う名前だった気がするな、でもまさかあいつ、、、と一緒に居るとは思わなかった。それのせいで尾行している事がバレるてさらに、変身してる事もバレた。せっかく高くで買ったマジックボールで姿を変えて、まだ街にも行って居ないのに、でもあの時に顔を隠して正解だった。もしあいつに俺のことがバレたら面倒くさいからな、あいつとハーツが別れる時まで、遠くに居るしかない。

「でも、バレてるかもな」 

でもこの近くにいるマモノは俺にとっては物凄く弱く、俺にとっては素材も安い為、食材にする時以外は倒しても意味がない。

きっと多分ハーツはあいつに絶対にポロロを勧められるんだろうな、俺が知っている中でポロロをちゃんと出来るようになった人はあまりいない気がするけどな次会ったら、聞こーと。






ーー

俺は今お風呂を作るためにサリィさんに頼まれて、木を持って来く途中だ。

思ったのだが、この世界だと1日は何時間が不明らしいが、確かに朝、昼、夕方、夜さえ知ってれば確かに大丈夫だ。そうしたらカレンダーみたいな物がこの世界いに有るのだろうか。やっぱりサリィさんに質問してみるしか無さそうだな。

そしてサリィさんが居るだろうという所に着いた。

「サリィさん!!」

右から茂みの音が聞こえて来た。もちろんサリィさんだと思うが。

「木を持って来たか」
「これで大丈夫でしょうか」
「ああ、ところで思ったのだが何故私の時は敬語といかその話のしかたんだ?あの男の時だと話し方が自然というか……なんだ?」

確かに俺はサリィさんと話す時は敬語でいつも話している。それは多分だが俺よりも年上だと思ったからそうしたのだろうか、または助けて貰ったからなのだろうか。まあ、俺はバイトなどはいつも敬語だから慣れているが。

「サリィさんは敬語よりもタメ口の方がいいんでしょうか?」
「ーそうだな、私的にはタメ口の方が気楽なのだが……思ったのだがハーツは記憶を失う時は貴族だったのかも知れないな」
「どうしてですか?」
「話し方とかが貴族達に似ているからそう感じたのかもしれないな」

貴族か、この世界だと貴族とはどのような人達を示しているのだろうか。まあ俺は異世界から来たから貴族のはずは無いが。でも、髪の色が変わっているし、実は異世界転生の可能性もあり得る。それともこの世界は実はゲームでしたと言う可能性もないわけでも無い。

「じゃあタメ口にしますね」
「そうしてくれ」
「でも、いつも敬語で 話していたのになんか変な感じだな」
「確かに新鮮な感じがするかも知れないな」
「でも……やっぱりサリィさんと話す時は敬語にしますね」
「そうか……まあどっちでもいいが」

やっぱりいつも敬語で話していたのに、急に言葉を変えると変な感じだ。例えば、バイトの先輩や部活の先輩などには何故か先輩じゃなくなっても敬語で話してしまう感じと似ている気がする。

「そうだ!」
「なんだ?」
「質問なんですけど、サリィさんは何歳何ですか?」
「……」

たしか、女性には聞かない方が良いとは、分かっているのだが、ある事を知る為にどうしても知りたかったのだ。

「あの、サリィさん?」
「ところで何歳とはなんだ」
「え、あれですよ。生まれて、何年経っているかですよ」
「何を言っているんだ、まさかハーツは生まれた時から数えているのか、王様でもあるまいし」

うーんこれはきっとカレンダーなどが無い感じだな、でも王様の年齢は数えるんだな。

「ハーツは変な質問ばかりしてくるな、この前も1日何時間あるかとか言っていたしな」
「そうですかね……」

俺は苦笑いをしながら言った。

でもまだサリィさんで良かった気がするな、他の人だったら、あれと言うか……まあ記憶喪失といっても流石にこの世界の常識を知る必要がある。サリィさんといる内に色々分かって行かなければ、この先どうなるかわからないからな。

「所でお風呂はどうやって作るんですか?」
「もちろんポロロで作る」
「毎回思うのだが、ポロロは本当に便利ですね」
「まあそんな簡単には使えるようにならないが」
「いつ、教えてくれるんですか?ポロロを」
「明日教えあげるよ」

サリィさんは集めてきた木を一箇所にまとめた。
そして、ポロロで何かをすると木と木一つ一つが光出して、勝手に動き出した。実際はサリィさんが動かしているのだが。そしたら突然、煙が爆発したかのように煙が出てきた。
俺はすぐに顔を隠した。

俺は煙が口に入りゲホンゲホンと咳をした。
目の前には縦130センチ横60~70センチぐらいのタルがあった。

「タル風呂だぞ、見た目はタルだけど中は綺麗になっている」
「先にどちらが入りますか?」
「ハーツが先でいいぞ」
「私は周りのマモノが近づかないようにするから」

まだ夕食を食べていないが先に入っておくか。でも3、4日ぶりのお風呂だ。よく自分も耐えたと思っている。体は相当臭そうだけど多分石鹸は無いんだろうな。

「よし、冷たい水か暖かい水どちらが良いい?」
「もちろん、暖かい方ですよ」

そしてサリィさんが行って俺は服を脱いだ、だが流石にパンツだけでも着ようとしたが、一枚しかないので諦めることにした。

「はぁ~、気持ちがいい」

久しぶりのお風呂は思った以上に気持ちが良かった。数分入っているとなんだろう体どーよんとする感じが………



ーー

「はっ」

何かが当たった気がした。周りを見るとサリィさんがいた。

「私も早く入りたいんだか……」
「今出ます」

俺は少し寝ていたようだ、サリィさんを待たせてしまったので、急いで服を着た。けれどど、タオルが無かったので服が濡れている。そしていつの間にか夜になっていたので、寒い。それより、サリィさんのところに行かなければ。

「サリィさんすみません」
「まあしょうがない、久しぶりのお風呂だからな、あとマモノから私を守ってくれよ」

そして、サリィさんは俺に戦い方のアドバイスなどをして、タル風呂がある方へ歩いて行った。

今は夜だからマモノめっちゃ出て来るんじゃないか。
サリィさんの後に入れば良かったのかもしれない。

そして、お風呂中のサリィさんから守るためマモノを倒すことになった。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします

暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。 いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。 子を身ごもってからでは遅いのです。 あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」 伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。 女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。 妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。 だから恥じた。 「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。 本当に恥ずかしい… 私は潔く身を引くことにしますわ………」 そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。 「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。 私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。 手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。 そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」 こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。 --------------------------------------------- ※架空のお話です。 ※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。 ※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

処理中です...