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4章 旅の始まり
27. 普通の村
しおりを挟む村に入って見たら、ほかの村と特に変わらない雰囲気だった。
しかし、見た目が少しがらの悪い人が、普通のところよりも多い気がした。
「はぁー、普通の村だな。俺の道の方だったら、知り合いがいたのに……」
ルシスはザードの近くに掛けるより、少し小さめな声で言った。
「ここは、熟女が多いですよー……」
「なに!? それを早く言えよー」
ザードは小走りで、「どっか行って来る」と言ってどっか行った。
「はぁー」
「きっと大変何だろうな。ザードの弟だったら」
「そうだろうね……」
「あれ、ラクトさんの兄はザードじゃ無いのかしら?」
「そうだけど……まあいいや」
「私は何か間違えたかしら?」
アリナさん? はどこで何を間違えてたのかがとても気になるようで、ラクトとに色々質問している。執事がいつものように笑顔でその様子見ている。
「あれ……さんじゃないですか?」
男がルシスに向かって誰かの名前を言った。
「あのー、人違いじゃないですか?」
男はルシスの顔をみて、
「なんだ、人違いかよ」
男はそう言って、どっかに行った。
「なんだ今の?」
「さあ? それじゃあ、どっかでご飯などを食べるか」
「そうだなぁ」
「いや、私の質問はまだ終わって……」
アリナをなんとか納得させて飲み場みたいな場所に座った。
メニューを見たが、どれを選んで良いか分からないので、適当に選んだ。
「わかりました。少しお待ちください」
ラクトは何かを選んで、アリナは飲まないらしい。
そして、少し経ったら店員さんが飲み物を持って来た。
「どうぞ」
俺はその飲み物を手に取るとラクトが、
「乾杯ー!」
「乾杯……!」
アリナはその様子を静かに見つめるように見ている。
俺はその飲み物を飲んでみた。
「う?」
「どうした?」
「なんか違うような」
「お酒だけど、どうした?」
「え!?」
俺は急いで、それを飲むのをやめた。
「うん? 自分で選んだんじゃ無いのか?
まさか飲めないとか?」
「そうだけど、ラクトは何歳なんだ?」
「知らないけど、十なん年は生きてると思う」
「お酒は何歳から飲んで良いの?」
「知らない、僕は小さい時から飲んでたからね」
この世界はお酒に関してはあまり厳しくないようだ。だからって俺は飲まないが……。
「飲みたく無いなら、僕が飲んであげるよ」
「それは良いけど……昼からお酒を飲んでも良いのか?」
「少しなら、大丈夫だよ」
思ったのだが、リーアとかグラスはお酒とか飲んでなかったな。
俺と同じでお酒を飲まない人達なのかな?
「あのさ、ルシスはどこに行ったんだ?」
「確かに、居ないな」
「ルシスさんなら先ほどどっかに行かれました」
「執事って話せたんだ……」
「もちろん、人間でございますので」
そしたら、近くからザードの声が聞こえる。
変な感じがしたので、恐る恐る見てみると、
「あははは」
「あーん」
「君達は可愛いね」
「そんなこと無いわよ~」
そこにはザードと熟女達が居た。
俺達は何も無かったかのように、立ち去ることにした。
「みんなどこに行く?」
「あそこから、離れられるならどこでも良いわよ」
「僕も賛成だぁ!」
ラクトは頭を抱えている。
ーー
「よし、みんな行くかぁ」
「そ、うわね」
「ルシス以外は、なんか俺を避けて無いか?」
「確かに、気になりました」
「いや、別に……」
「なんか気が狂うな、せっかく気分がいいのに」
「うっ」
「どうした?」
「なんでも無い……」
みんなさっきの事を一瞬思い出したようだ。
「本当に君達に何があったんだ?」
その後普通に物事が進むと思っていた、時が俺にもあったのかもしれない。
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