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4章 旅の始まり
24. 川
しおりを挟むそうしたら、横からルシスさんを目掛けて、少し大きい魔物が攻撃をした。
「え!?」
ルシスさんはその攻撃を余裕に避けて素手で殴った。
ドンッと音がして、その魔物は倒れた。
「……!」
皆んな驚いているようだ。
俺も驚いている、さっきまで戦いをあまりして無かったからてっきり、ガタイはいいが実は弱い系かと思っていた。
俺もまだまだ人を見る目が足りないようだ。
「どうしました?」
「いやぁ……思ったよりも強いんですね」
「まあ、強い人にばっかやらせていたら、成長しませんからね。いや、私が強いと言うより……君達_よりかは強いというだけですからね」
「そ、そうですか……」
何事も無かったかのように、ルシスは歩き出した。
俺は何かを忘れている気がすると思い、ポケットなどをあさっていると、
「あっ!」
それは呪文のようなやつが描かれているカードだった。最初見た時はなんのカードか忘れていたが、これはあの変な占い師から貰ったカードだと、気づいた。
「どうしたの?」
「これあげるよ」
俺はリーアにそのカードを投げた。
「わぁーっと、何これ? カード?」
「それを左胸ら辺に置いておけば良いことあるかもよ……」
「え? わかった、ありがとう……?」
まあ、そのカードに本当に効果があるかは知らないが、あげないよりかは上げた方が良いかも知れない。
進んで行くと、ザァ~ザァ~と川の水が流れる音が聞こえてきた。
「川!」
「危険だぞ!」
リーアは川の音が聞こえる方に、直行した。
リーアのところに行くと、残念がっているようだ。
「なんだ下かぁ……持ってきた水が無くなったから入れようと思ったのに……」
川は見えるが、落ちたら死んじゃうんじゃないかなと思うぐらいの高さのため行くのは困難そうだ。
「オレの水飲むか?」
「うーん、大丈夫」
「そうか」
その横ではツキユがリーアに見せつけるかのように水を飲んでいる。
それを見たリーアは目を薄めて、ツキユをじっと見た。そうしたら、目力に負けたのかツキユは急いで水をしまった。
「森から魔物などが来たら、危険なので運び屋の君は私の右に居た方がいい」
「わかった」
俺の名前は覚えられて居ないのか……流石に悲しいと思った。
ルシスの言った通り、森から魔物が出てきた。
「まず、中央まで誘い込んでぐださい」
ルシスの言われた通りに中央に誘い込み、その魔物の特徴を聞かされて俺とフライヤ以外の人で総攻撃をした。
倒せたみたいだったが、違う魔物がチャンス待っていたような感じでこっちに攻めてきた。
そして、俺は避けようとステップをしたら、
地面からバキバキと音がして、地面が崩れた。
「え!?」
そして、俺を助けるためにルシスが俺に飛び込んできたが、バランスを崩して俺と一緒に落ちた。
「あっ!?」
フライヤも俺を助けようとしたが無理だったようだ。
落ちている間は時間が遅く感じた。
「あ……」
俺は死ぬのか?という言葉が頭をよぎった。
そして、気づいた時には川が目の前に……
ボッチャン!!
ーー
俺は今川の中にいる。スキル【不死身】があるので、もちろん死んでない。
この川は思ったよりも深いようだ。
川の中でぼんやりとしていると、誰かが泳いで俺に近づいてきた。
俺は川から引き上げられて、やっとちゃんと意識が戻った。
「はっ!」
俺は頭を触り、目の前にはルシスがいる。
「生きてる……」
「もちろん」
俺は後ろを触ると、鞄がない事に気づいた。
「鞄なら引き上げて置きましたよ」
俺より先に鞄を引き上げたのだろうか……?
「でも、結構軽かったけど、大丈夫なのか?」
俺は【アイテムボックス】というスキルを使っているため、軽くなっている。というよりも何も入っていない。
この事を言うしかないのだろうか……。
「実はこの鞄はアイテムボックスというか、こんな感じで、無限に出し入れができる物でして……」
ルシスはその鞄をじっと見ている。この鞄が欲しいような目で見て来る。
「あげませんからね」
「わかってますよ」
「ラーメンーー!?」
上からグラスの声が聞こえる。
「大丈夫!! 俺はルシスさんと一緒に王国行くから、グラス達だけで行ってくれ!!」
グラス達は相談をしていたのか、少し時間が経ってから返事を返した。
「わかった!!」
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