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第一部 自覚と狂宴
第四話 歪な独占欲と関係
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「あああああっ!!! ひ、ァ、――……ッ」
「痛くないデショ、散々後ろ弄ったりしてたんですから」
ねぇ? と耳元で笑えば、柚は耳を赤くし、ふるふると力なく首を振る。
がばがばというわけでもなく、それでも拡張されてるこの後孔は、予想外だった。
帰ったら兄の部屋を模索しよう道具でさえ拡張の楽しみを奪われたのは、妬いてしまう。
枯葉は柚が落ち着くなり、律動をゆーっくりゆーっくりとし、焦れったさを味わわせる。
「あ、か、枯葉」
「なんですか」
「もっと、もっとうご、いて――ッ体あつ……ぐちゃぐちゃなる」
「おねだりならもっと媚びてくださいよ、はしたなく」
耳元で「見てる方もお望みですよ?」と枯葉はカメラを指さし、客がいる事実を意識させた。
途端に柚は、うさぎのようにぷるぷるとし、黙り込む。
意を決したかのように、柚は枯葉を見上げ頬を撫でてから、自分の腹をそうっとなでた。
「沢山、突いてくだ、さい、えっちなオレの体はもっとほしがって、るんです」
「何処に何が欲しいンですか」
「オレの、孔に、枯葉の……おち、ん」
言い終わらないうちに枯葉はぎりぎりまで引き抜いてから一突きする。
柚は目をぱちぱちと白黒させ、悦に体を震わせる、それでもまだ後ろだけでイク体ではないようなので枯葉が前を刺激すれば、呆気なく果て、枯葉も果てることが出来た――。
「よくできました、兄さん」
「――馬鹿、やろ……う」
柚はぜいぜいと息を荒げながら涙目であった。
*
カメラとマイクが切れてることを確認すると、枯葉と柚は一緒に風呂に入りながら、覗き倶楽部について話し出す。
「僕の他にも商品はいますよ」
「その人達もシてるのか」
「はい、決められた組み合わせでね。中にはSM混じりな人もいますよ。リクエストに応えた期間限定AVみたいなものでしょうか。ああ、絶対にネットには流さないのが会員様がたの契約なのでご安心を。兄さんは、今後僕とセットです」
枯葉は湯船の中で柚を抱き寄せ肩に顔を埋める。
(僕とセットでなければ許せない――誰が、この人を、渡すものか)
兄の性癖も解消できて、兄を手に入れる方法はこれしかなかったのだ。
やっと手に入れた、と枯葉は一人兄の温もりに安らぎ笑うのだった。
「痛くないデショ、散々後ろ弄ったりしてたんですから」
ねぇ? と耳元で笑えば、柚は耳を赤くし、ふるふると力なく首を振る。
がばがばというわけでもなく、それでも拡張されてるこの後孔は、予想外だった。
帰ったら兄の部屋を模索しよう道具でさえ拡張の楽しみを奪われたのは、妬いてしまう。
枯葉は柚が落ち着くなり、律動をゆーっくりゆーっくりとし、焦れったさを味わわせる。
「あ、か、枯葉」
「なんですか」
「もっと、もっとうご、いて――ッ体あつ……ぐちゃぐちゃなる」
「おねだりならもっと媚びてくださいよ、はしたなく」
耳元で「見てる方もお望みですよ?」と枯葉はカメラを指さし、客がいる事実を意識させた。
途端に柚は、うさぎのようにぷるぷるとし、黙り込む。
意を決したかのように、柚は枯葉を見上げ頬を撫でてから、自分の腹をそうっとなでた。
「沢山、突いてくだ、さい、えっちなオレの体はもっとほしがって、るんです」
「何処に何が欲しいンですか」
「オレの、孔に、枯葉の……おち、ん」
言い終わらないうちに枯葉はぎりぎりまで引き抜いてから一突きする。
柚は目をぱちぱちと白黒させ、悦に体を震わせる、それでもまだ後ろだけでイク体ではないようなので枯葉が前を刺激すれば、呆気なく果て、枯葉も果てることが出来た――。
「よくできました、兄さん」
「――馬鹿、やろ……う」
柚はぜいぜいと息を荒げながら涙目であった。
*
カメラとマイクが切れてることを確認すると、枯葉と柚は一緒に風呂に入りながら、覗き倶楽部について話し出す。
「僕の他にも商品はいますよ」
「その人達もシてるのか」
「はい、決められた組み合わせでね。中にはSM混じりな人もいますよ。リクエストに応えた期間限定AVみたいなものでしょうか。ああ、絶対にネットには流さないのが会員様がたの契約なのでご安心を。兄さんは、今後僕とセットです」
枯葉は湯船の中で柚を抱き寄せ肩に顔を埋める。
(僕とセットでなければ許せない――誰が、この人を、渡すものか)
兄の性癖も解消できて、兄を手に入れる方法はこれしかなかったのだ。
やっと手に入れた、と枯葉は一人兄の温もりに安らぎ笑うのだった。
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