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2.元林清斗の同窓会道中。
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「にゃんこ! すごいよ、あと三駅だっていうのに車両故障で運転停止中だって!」
「最後の最後で……」
会場まではここが最後の乗り換え地点だ。けれどここは大きな駅だし、タクシーも多いだろう。猫さんにそれを提案すると「とりあえず地上出るかぁ」との事だった。
実際タクシーは余裕があって、すぐに乗り込めた。早めに動いたのがよかったらしい。今からなら15分程で到着するようだ。
「いやー、楽しみだねぇ」
猫さんは土日なんて普段絶対休めないのに、今日は気合でもぎ取ってきたらしい。その際「上司の弱味フォルダを使う事になった」と言っていたけれど、そもそも何故日頃からそんかものを収集しているんだという話だ。
猫さんは高校時代に比べると、見た目こそ落ち着いた。今は気持ち程度に染めた髪に、化粧も穏やかだ。けれど今日は気持ち張り切っているのか、少しだけ華やかである。そして僕も、普段より気持ちしゃんとして見えるように猫さんがセットしてくれた。
「参加者どうなんだっけ」
「うちのクラスはほぼほぼ参加みたいだねえ」
良くも悪くも、三年の時のクラスは濃かった。とは言え、色々事件があったと知ったのは卒業してからだ。そもそも、僕が猫さん以外とはまともに交流してこなかったというのもある。
会場は、小さなホールだった。受付もしっかりしていて、なんだか結婚式のようですらあった。少しどきどきしてくる。もう開場しているらしく、人の入りがそれなりにあった。
「あ、元林に渡じゃん!」
明るい声だった。振り返るとそこには、三崎くんがいた。見た目は全然変わっていない。
「三崎くんだ! うっわ何!? 全然変わってないじゃん!!」
猫さんがまったく僕と同じ感想だったのに少し笑いそうになるけれど、ぐっと堪える。三崎くんは「そうか?」と笑った。
「まだうちのクラスだった奴ら全然来てねえよ、まあ時間早いしな」
「あ、そうなんだ。葵ちゃんは?」
「あいつは今トイレ……あ、帰ってきた」
三崎くんの視線を辿ると、一人の女性が歩いてきていた。相変わらず美人で、少しどきりとする。この人も全然変わっていない。
「葵ちゃん! 久しぶり!」
「渡さん久しぶり。元林くん? も」
「久しぶりだね」
凪野さんとは学生時代全然話した事が無い。けれどその存在感は抜群だった。とは言え、その裏にも色々あったらしいけれど。
「いやー同窓会っていいね、こういう機会ないとなかなか会えない人もいるわけだし。そうだ、折角だし連絡先交換しようよ」
「い、いいの?」
凪野さんは猫さんを見て、その後三崎くんを見た。すると、三崎くんは苦笑して「そいつとなら全然」と返した。スマートフォンを操作しだす二人を尻目に、三崎くんはこっそり溜息を吐いた。
「……本当は連れてきたくなかったんだけどな」
「そうなの?」
「いやそりゃお前、同窓会なんて不倫の温床だろ」
「それはちょっと偏見が過ぎる気もするけど」
でも言いたい事も分かる。何せあれから十年経つのだ。ただでさえ懐かしさから盛り上がる場面も多いだろうし。それも、あの凪野さんだ。いくら三崎くんと結婚したのを皆知っているとはいえ……誘ってくる奴が居ないとも限らないだろう。けれどそれは、猫さんも同じだ。ただ僕と三崎くんの違いは、ちゃんと相手と公式な関係があるかどうか。
「そういやお前は結局どうなったんだよ、渡と。一緒に来たんだろ」
「……あー、うん。そうだね。一応一緒に住んでる」
「マジか、じゃあもうすぐ結婚?」
そう言えたら、どんなにいいか。
三崎くんに僕と猫さんの関係を伝えた。すると彼は「マジかよ!」と目を見開いた。
「何だそれ! お前はそれでいいのかよ!」
「い、いやよくはないけど。でもまあ、側にいられるだけまだいいのかなって」
しどろもどろな僕に呆れ返っているのか、三崎くんは深く溜息を吐いた。
「いやまあ、それはお前らの問題なんだろうけどさ。いやー愛にも色々な形があるもんだな」
これを愛、と言い切ってしまっていいのかは分からないけれど。それでも、この停滞は……僕の度胸足らずが原因だから何とも言えない。
僕はただ、失いたくないだけだ。
「早いな、もう来てたのか」
声がして、振り返る。するとそこには、背の高い男性がいた。彼を見て、三崎くんは手を挙げる。
「おう、でもまだ全然集まってねえぞ」
「そうか」
三崎くんの視線が、ちらりと泳ぐ。明らかに、何を見たかは一目瞭然だった。
……僕は、彼らの間に起こった事を噂で聞いただけだ。でも、凄まじかったのだということだけは知っている。
「というかお前本当によく来れたな。抜け出したとかでも無いんだろ、その格好」
「まあな、でも二次会は行けない。あ、元林久しぶり」
「久しぶり、浅田くん」
彼もまた、結婚したのだと聞いた。それも、三崎くんの親戚とらしい。それもそれで凄い話だと思う。
……よく考えれば、周りの同年代たちはどんどん結婚していっている。結婚が羨ましい、というよりは……きちんとした形で好きな人と居られるのが、少し羨ましい。
「まあまあ、とりあえずあっち行こうぜ。何人か集まってきてるし」
三崎くんが笑顔で遠く離れた集団を指差す。恐らく、同じクラスだった人達だ。浅田くんは「そうだな」と頷く。そして、ちらりと目線を一瞬だけ動かした。そのまま、歩きだす。
三崎くんが、僕にそっと耳打ちした。
「悪い。渡に『葵を囲っててくれ』って連絡してくれねえか」
「分かった」
世話の焼ける、と思いながらも僕はスマートフォンを操作した。
三崎くんの気持ちは、凪野さんと彼が付き合う前から知っている。だからこそ彼の悲痛さも分かる。うまく関係を構成出来ても、それを保つのにも苦労がいるということなのか。
集団に近付く。すると、その中に。
「あ、仙崎さん」
「元林くん、久しぶり」
かつてのバイト先まで同じだった仙崎さんもいた。彼女もそんなに変わっていない。強いて言うなら、少し疲れていそうなくらいか。
ふと、気付く。
「いや、違うのか。浦見さん、か」
仙崎さんは複雑そうな顔で「仙崎のままでいいよ」と笑った。彼女も、結婚している。それも、かつての生物教師と。
「そういえば今日浦見先生は?」
「家で子ども見てくれてる。今日はリフレッシュしてこいって言ってくれた」
三崎くんが「双子なんだよな」と混ざってくる。
「こないだうちの診療所きたもんな」
「そうそう、びっくりした。名前でもしかしてとは思ったんだけど。でも本当あの時はありがとう、浅田くんも」
「俺は何もしてないけどな」
三崎くんと浅田くんが同じ診療所なのだと、この会話で初めて知った。それもやはり……浅田くんの奥さんの計らいなのだろうか。
そういえば。
「三崎くんところの子どもって、いくつになったんだっけ」
それを聞き、浅田くんは目を逸らす。余計な事を言ったか、と思ったけれど三崎くんはにこやかに携帯を出してきた。
「卒業してからすぐ生まれたから、今小三。これ写真」
「うわ、美人さんじゃん」
正直、凪野さんに瓜二つだった。けれど物静かそうな感じはなくて、いい意味で年相応に溌剌としているような女の子だった。
「だろ。いやー今から将来が怖いわ」
「うちの子とは五歳差なんだね」
「あー、仙崎のとこは両方男……い、いや! やめてくれ、まだ考えさせないでくれ!」
わいわいしてる集団の中、浅田くんをちらりと見る。彼は気分が悪そうに目を逸らしていた。さすがに気になって、そっと歩み寄る。
「大丈夫?」
「ああ、悪い」
そう言いつつ、彼の顔からは笑みが消えていた。
「最後の最後で……」
会場まではここが最後の乗り換え地点だ。けれどここは大きな駅だし、タクシーも多いだろう。猫さんにそれを提案すると「とりあえず地上出るかぁ」との事だった。
実際タクシーは余裕があって、すぐに乗り込めた。早めに動いたのがよかったらしい。今からなら15分程で到着するようだ。
「いやー、楽しみだねぇ」
猫さんは土日なんて普段絶対休めないのに、今日は気合でもぎ取ってきたらしい。その際「上司の弱味フォルダを使う事になった」と言っていたけれど、そもそも何故日頃からそんかものを収集しているんだという話だ。
猫さんは高校時代に比べると、見た目こそ落ち着いた。今は気持ち程度に染めた髪に、化粧も穏やかだ。けれど今日は気持ち張り切っているのか、少しだけ華やかである。そして僕も、普段より気持ちしゃんとして見えるように猫さんがセットしてくれた。
「参加者どうなんだっけ」
「うちのクラスはほぼほぼ参加みたいだねえ」
良くも悪くも、三年の時のクラスは濃かった。とは言え、色々事件があったと知ったのは卒業してからだ。そもそも、僕が猫さん以外とはまともに交流してこなかったというのもある。
会場は、小さなホールだった。受付もしっかりしていて、なんだか結婚式のようですらあった。少しどきどきしてくる。もう開場しているらしく、人の入りがそれなりにあった。
「あ、元林に渡じゃん!」
明るい声だった。振り返るとそこには、三崎くんがいた。見た目は全然変わっていない。
「三崎くんだ! うっわ何!? 全然変わってないじゃん!!」
猫さんがまったく僕と同じ感想だったのに少し笑いそうになるけれど、ぐっと堪える。三崎くんは「そうか?」と笑った。
「まだうちのクラスだった奴ら全然来てねえよ、まあ時間早いしな」
「あ、そうなんだ。葵ちゃんは?」
「あいつは今トイレ……あ、帰ってきた」
三崎くんの視線を辿ると、一人の女性が歩いてきていた。相変わらず美人で、少しどきりとする。この人も全然変わっていない。
「葵ちゃん! 久しぶり!」
「渡さん久しぶり。元林くん? も」
「久しぶりだね」
凪野さんとは学生時代全然話した事が無い。けれどその存在感は抜群だった。とは言え、その裏にも色々あったらしいけれど。
「いやー同窓会っていいね、こういう機会ないとなかなか会えない人もいるわけだし。そうだ、折角だし連絡先交換しようよ」
「い、いいの?」
凪野さんは猫さんを見て、その後三崎くんを見た。すると、三崎くんは苦笑して「そいつとなら全然」と返した。スマートフォンを操作しだす二人を尻目に、三崎くんはこっそり溜息を吐いた。
「……本当は連れてきたくなかったんだけどな」
「そうなの?」
「いやそりゃお前、同窓会なんて不倫の温床だろ」
「それはちょっと偏見が過ぎる気もするけど」
でも言いたい事も分かる。何せあれから十年経つのだ。ただでさえ懐かしさから盛り上がる場面も多いだろうし。それも、あの凪野さんだ。いくら三崎くんと結婚したのを皆知っているとはいえ……誘ってくる奴が居ないとも限らないだろう。けれどそれは、猫さんも同じだ。ただ僕と三崎くんの違いは、ちゃんと相手と公式な関係があるかどうか。
「そういやお前は結局どうなったんだよ、渡と。一緒に来たんだろ」
「……あー、うん。そうだね。一応一緒に住んでる」
「マジか、じゃあもうすぐ結婚?」
そう言えたら、どんなにいいか。
三崎くんに僕と猫さんの関係を伝えた。すると彼は「マジかよ!」と目を見開いた。
「何だそれ! お前はそれでいいのかよ!」
「い、いやよくはないけど。でもまあ、側にいられるだけまだいいのかなって」
しどろもどろな僕に呆れ返っているのか、三崎くんは深く溜息を吐いた。
「いやまあ、それはお前らの問題なんだろうけどさ。いやー愛にも色々な形があるもんだな」
これを愛、と言い切ってしまっていいのかは分からないけれど。それでも、この停滞は……僕の度胸足らずが原因だから何とも言えない。
僕はただ、失いたくないだけだ。
「早いな、もう来てたのか」
声がして、振り返る。するとそこには、背の高い男性がいた。彼を見て、三崎くんは手を挙げる。
「おう、でもまだ全然集まってねえぞ」
「そうか」
三崎くんの視線が、ちらりと泳ぐ。明らかに、何を見たかは一目瞭然だった。
……僕は、彼らの間に起こった事を噂で聞いただけだ。でも、凄まじかったのだということだけは知っている。
「というかお前本当によく来れたな。抜け出したとかでも無いんだろ、その格好」
「まあな、でも二次会は行けない。あ、元林久しぶり」
「久しぶり、浅田くん」
彼もまた、結婚したのだと聞いた。それも、三崎くんの親戚とらしい。それもそれで凄い話だと思う。
……よく考えれば、周りの同年代たちはどんどん結婚していっている。結婚が羨ましい、というよりは……きちんとした形で好きな人と居られるのが、少し羨ましい。
「まあまあ、とりあえずあっち行こうぜ。何人か集まってきてるし」
三崎くんが笑顔で遠く離れた集団を指差す。恐らく、同じクラスだった人達だ。浅田くんは「そうだな」と頷く。そして、ちらりと目線を一瞬だけ動かした。そのまま、歩きだす。
三崎くんが、僕にそっと耳打ちした。
「悪い。渡に『葵を囲っててくれ』って連絡してくれねえか」
「分かった」
世話の焼ける、と思いながらも僕はスマートフォンを操作した。
三崎くんの気持ちは、凪野さんと彼が付き合う前から知っている。だからこそ彼の悲痛さも分かる。うまく関係を構成出来ても、それを保つのにも苦労がいるということなのか。
集団に近付く。すると、その中に。
「あ、仙崎さん」
「元林くん、久しぶり」
かつてのバイト先まで同じだった仙崎さんもいた。彼女もそんなに変わっていない。強いて言うなら、少し疲れていそうなくらいか。
ふと、気付く。
「いや、違うのか。浦見さん、か」
仙崎さんは複雑そうな顔で「仙崎のままでいいよ」と笑った。彼女も、結婚している。それも、かつての生物教師と。
「そういえば今日浦見先生は?」
「家で子ども見てくれてる。今日はリフレッシュしてこいって言ってくれた」
三崎くんが「双子なんだよな」と混ざってくる。
「こないだうちの診療所きたもんな」
「そうそう、びっくりした。名前でもしかしてとは思ったんだけど。でも本当あの時はありがとう、浅田くんも」
「俺は何もしてないけどな」
三崎くんと浅田くんが同じ診療所なのだと、この会話で初めて知った。それもやはり……浅田くんの奥さんの計らいなのだろうか。
そういえば。
「三崎くんところの子どもって、いくつになったんだっけ」
それを聞き、浅田くんは目を逸らす。余計な事を言ったか、と思ったけれど三崎くんはにこやかに携帯を出してきた。
「卒業してからすぐ生まれたから、今小三。これ写真」
「うわ、美人さんじゃん」
正直、凪野さんに瓜二つだった。けれど物静かそうな感じはなくて、いい意味で年相応に溌剌としているような女の子だった。
「だろ。いやー今から将来が怖いわ」
「うちの子とは五歳差なんだね」
「あー、仙崎のとこは両方男……い、いや! やめてくれ、まだ考えさせないでくれ!」
わいわいしてる集団の中、浅田くんをちらりと見る。彼は気分が悪そうに目を逸らしていた。さすがに気になって、そっと歩み寄る。
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