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⒏夢という記憶の再生装置は、嫌な程鮮明に見せてくれる。
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(裂けた傷がまた開いて痛むけれど、眠りにつく事は出来た)
ダニスの子守唄で目を閉じてすぐ、とも思える程の感覚だった。朝日の光で目を覚ますと、すでにダニスは起きていた。サエラを見て微笑む。
『おはよう、よく眠れたかな』
どうやらあの出来事は、幻ではなかったらしい。頷くと、彼はベッドに腰掛けた。
『寝起きすぐで悪いけれど、まず身支度をしようか。朝食の時間に間に合わせたくてね』
ダニスに連れられシャワーを浴びる。いつもタロニ家で冷水を使わされていたのに比べると、遠慮なく湯を使わせてくれるのはとても有り難かった。最初は遠慮したものの、ダニスが辛そうな目をしたのを見てやめた。
シャワーから出ると、一式の服が用意されていた。男性ものだ。恐らく、ここの子息のものなのだろう。着替えて脱衣所のすぐ外にいたダニスに顔を見せると、彼は頷いた。
『ひとまずはこれで我慢して。君の服仕立てがちょっと間に合わなかった』
その言い振りだと、最初からサエラがここにくるのを計画してのは本当のようだった。
ダニスに手を引かれる。優しく温かい手で、なぜか少し泣きそうになった。実際の父親は、こんな優しい力でサエラを引っ張ってなんてくれなかったのに。
大きな扉を開く。そこは居間だった。キッチンも併設されている。
『君にお願いなんだけど、今日から僕たち家族と君の朝食を作ってもらっていいかな。この時間帯で』
『も、勿論です』
ダニスにキッチンの使い方を一通り教わり、早速サエラは作業に取り掛かった。手際良く調理するサエラを、ダニスは微笑ましそうに見ていた。その視線が気になり、顔を上げる。すると彼は照れ臭そうに笑った。
『いや、やはり似ているなと』
『そうなんですか』
面識のない人間相手の事なので実感は湧かないが、彼が嬉しいならそれはきっと良いことなのだろう。そう考えると、サエラの顔にも微笑みが浮かんだ。笑うなど、どれくらいぶりかも分からない。
調理が終わった頃、足音が聞こえてきた。はっとして顔を向けると、一人の少女立っていたい。金髪の、気のきつそうな顔でサエラよりもかなり歳下に見えた。彼女はダニスを見付けると、ぱたぱたと駆け寄ってきた。
『おはようございます、お父様!』
『おはようニエット。今日も元気だね』
恐る恐る顔を出す。するとニエットはびくりと身を跳ねさせると、ダニスの後ろに隠れた。ダニスは苦笑してニエットの肩を抱く。
『ニエット、この子は今日からうちで住み込みしてもらう使用人のサエラだ。サエラ、この子はニエット。妹の方だよ』
『よ、よろしくお願いします』
サエラは深々と頭を下げた。しかし何も返ってこない。恐る恐る顔を上げると、ニエットは不機嫌そうにサエラを見ていた。
『何よ。この家に住むってこと?』
『は、はい』
『あんたに聞いてないんだけど!』
急な怒鳴り声に驚きサエラも身を跳ねさせると、ニエットはダニスの服を思い切り掴んだ。
『どうしてよお父様!うちに使用人なんていらないって言ってたじゃない!それも女の子だなんて!』
『実際問題苦しくなってきたし、この子には縁もあったんだよ』
喚くニエットに対し宥めるように彼女を撫でるダニスは、サエラに申し訳なさそうな視線を向けていた。ニエットはサエラをキッと睨みつけると、ダニスの袖を勢いよく離した。そしてサエラの真正面に立ち、『この、不細工!!』と怒鳴って居間を走って飛び出した。
唖然とするサエラに対して、ダニスは申し訳なさそうに眉を下げる。
『すまない、あの子元々ああいう子でね。それと君は不細工じゃないからね、勢いで言ってしまっただけだろう』
『……私、やっぱり出て行った方が』
サエラの消え入りそうな声に、ダニスは『それは困るなあ』と返した。
『あの子には僕もうまく言っておくよ。根は素直でいい子だから』
そうは言っても、不安である。しかし今は、ダニスを信じるしかないだろう。
また足音が聞こえた。ニエットかと思い身を強ばらせるが、違った。それはダニスにあまりにもよく似た、少年だった。その似具合にどきりとするも、放つ雰囲気があまりにも冷たくて息を呑んだ。
ダニスは『ヴィエロ、おはよう』と彼に声を掛ける。彼はこちらをちらりと見ただけだった。サエラ同じ歳か、少し上くらいだろうか。
ダニスは溜息を吐くと、サエラの手を引いて彼に近付いた。
『ヴィエロ、この子がサエラだ。今日から住み込みで使用人をしてもらう。サエラ、兄の方のヴィエロだよ』
ヴィエロは何も返さない。ただ、サエラをじっと見ている。先程同じようにサエラは『よろしくお願いします』と頭を下げた。顔を上げると、ヴィエロは……微笑んでいた。そうすると、本当にダニスに瓜二つだった。
『やっと、来たか』
『え?』
『愚図そうだな』
『ぐ……?』
意味がわからず呟いた時には、ヴィエロは既に表情を冷たいものに戻していた。そして顔を背けられる。そのまま彼は出て行った。
ダニスは溜息を吐いて、サエラをキッチンに連れて行った。
『あの子たちの分は、ひとまず保管しておこう。どうせ後で食べにくる』
『……ダニス様』
サエラの声に、ダニスは首傾げる。そんな彼に対して罪悪感が芽生え口つぐむと、ダニスはそっと微笑んだ。
『うまくやれるかって?』
『……はい』
ニエットもだが、ヴィエロの態度もあまりサエラを歓迎しているようにはどうも見えなかった。ただ、あの言葉自体は気になるが……どうしようもないだろう。
ダニスはサエラの頭に手を置いた。そのまま、そっと撫でる。
『大丈夫、二人とも気難しいだけさ。君はここにいてくれ、僕のためにね』
その言葉は、優しかった。そしてその手の温もりも、優しかった。だからこそサエラは、『頑張ります』と返した。
ダニスと二人で向かい合って、朝食を摂る。彼はサエラの料理を大層褒めながら食した。タロニの家ではそんな事が無かったので照れ臭かったが、心がとても温まった。
結果として、残しておいた朝食は昼過ぎには両方とも手をつけられていた。片方は全部片付けられていたが、もう片方はいくつか残してあった。好き嫌いの類なのだろうか。
その日は一日ダニスに仕事を教わることになった。
『僕の仕事はね、この敷地の植物の管理が主なんだ』
畑の配置図見せながら、ダニスは言った。
『従業員も外から雇っているけど、何せ広いからね。君にも少し手伝ってほしい。勿論メインは家事お願いするけどね』
『私に出来るでしょうか』
『大丈夫、きちんと教えるから。でもしばらくは勉強だね』
実際覚える事は多かった。それでもダニスの役に立ちたい一心で頑張る事にした。今朝のニエットとヴィエロの一件からか、彼の優しさがより沁みていった。
夕食を作る事になるも、ヴィエロは仕事の都合でいないためダニスとニエットと自分の分を作った。しかしニエットはサエラの姿を見るだけで嫌そうに顔を歪ませて背を向けた。なので再び、ダニスと二人で夕食を摂った。ヴィエロの分も後に作っておいておいたが、暫くして様子を見にいくと穴が空いたかのような摘み方をされているのを見て頭を抱えた。
うまくやっていけるのだろうか、とサエラの心に闇が落ちていくのだった。
ダニスの子守唄で目を閉じてすぐ、とも思える程の感覚だった。朝日の光で目を覚ますと、すでにダニスは起きていた。サエラを見て微笑む。
『おはよう、よく眠れたかな』
どうやらあの出来事は、幻ではなかったらしい。頷くと、彼はベッドに腰掛けた。
『寝起きすぐで悪いけれど、まず身支度をしようか。朝食の時間に間に合わせたくてね』
ダニスに連れられシャワーを浴びる。いつもタロニ家で冷水を使わされていたのに比べると、遠慮なく湯を使わせてくれるのはとても有り難かった。最初は遠慮したものの、ダニスが辛そうな目をしたのを見てやめた。
シャワーから出ると、一式の服が用意されていた。男性ものだ。恐らく、ここの子息のものなのだろう。着替えて脱衣所のすぐ外にいたダニスに顔を見せると、彼は頷いた。
『ひとまずはこれで我慢して。君の服仕立てがちょっと間に合わなかった』
その言い振りだと、最初からサエラがここにくるのを計画してのは本当のようだった。
ダニスに手を引かれる。優しく温かい手で、なぜか少し泣きそうになった。実際の父親は、こんな優しい力でサエラを引っ張ってなんてくれなかったのに。
大きな扉を開く。そこは居間だった。キッチンも併設されている。
『君にお願いなんだけど、今日から僕たち家族と君の朝食を作ってもらっていいかな。この時間帯で』
『も、勿論です』
ダニスにキッチンの使い方を一通り教わり、早速サエラは作業に取り掛かった。手際良く調理するサエラを、ダニスは微笑ましそうに見ていた。その視線が気になり、顔を上げる。すると彼は照れ臭そうに笑った。
『いや、やはり似ているなと』
『そうなんですか』
面識のない人間相手の事なので実感は湧かないが、彼が嬉しいならそれはきっと良いことなのだろう。そう考えると、サエラの顔にも微笑みが浮かんだ。笑うなど、どれくらいぶりかも分からない。
調理が終わった頃、足音が聞こえてきた。はっとして顔を向けると、一人の少女立っていたい。金髪の、気のきつそうな顔でサエラよりもかなり歳下に見えた。彼女はダニスを見付けると、ぱたぱたと駆け寄ってきた。
『おはようございます、お父様!』
『おはようニエット。今日も元気だね』
恐る恐る顔を出す。するとニエットはびくりと身を跳ねさせると、ダニスの後ろに隠れた。ダニスは苦笑してニエットの肩を抱く。
『ニエット、この子は今日からうちで住み込みしてもらう使用人のサエラだ。サエラ、この子はニエット。妹の方だよ』
『よ、よろしくお願いします』
サエラは深々と頭を下げた。しかし何も返ってこない。恐る恐る顔を上げると、ニエットは不機嫌そうにサエラを見ていた。
『何よ。この家に住むってこと?』
『は、はい』
『あんたに聞いてないんだけど!』
急な怒鳴り声に驚きサエラも身を跳ねさせると、ニエットはダニスの服を思い切り掴んだ。
『どうしてよお父様!うちに使用人なんていらないって言ってたじゃない!それも女の子だなんて!』
『実際問題苦しくなってきたし、この子には縁もあったんだよ』
喚くニエットに対し宥めるように彼女を撫でるダニスは、サエラに申し訳なさそうな視線を向けていた。ニエットはサエラをキッと睨みつけると、ダニスの袖を勢いよく離した。そしてサエラの真正面に立ち、『この、不細工!!』と怒鳴って居間を走って飛び出した。
唖然とするサエラに対して、ダニスは申し訳なさそうに眉を下げる。
『すまない、あの子元々ああいう子でね。それと君は不細工じゃないからね、勢いで言ってしまっただけだろう』
『……私、やっぱり出て行った方が』
サエラの消え入りそうな声に、ダニスは『それは困るなあ』と返した。
『あの子には僕もうまく言っておくよ。根は素直でいい子だから』
そうは言っても、不安である。しかし今は、ダニスを信じるしかないだろう。
また足音が聞こえた。ニエットかと思い身を強ばらせるが、違った。それはダニスにあまりにもよく似た、少年だった。その似具合にどきりとするも、放つ雰囲気があまりにも冷たくて息を呑んだ。
ダニスは『ヴィエロ、おはよう』と彼に声を掛ける。彼はこちらをちらりと見ただけだった。サエラ同じ歳か、少し上くらいだろうか。
ダニスは溜息を吐くと、サエラの手を引いて彼に近付いた。
『ヴィエロ、この子がサエラだ。今日から住み込みで使用人をしてもらう。サエラ、兄の方のヴィエロだよ』
ヴィエロは何も返さない。ただ、サエラをじっと見ている。先程同じようにサエラは『よろしくお願いします』と頭を下げた。顔を上げると、ヴィエロは……微笑んでいた。そうすると、本当にダニスに瓜二つだった。
『やっと、来たか』
『え?』
『愚図そうだな』
『ぐ……?』
意味がわからず呟いた時には、ヴィエロは既に表情を冷たいものに戻していた。そして顔を背けられる。そのまま彼は出て行った。
ダニスは溜息を吐いて、サエラをキッチンに連れて行った。
『あの子たちの分は、ひとまず保管しておこう。どうせ後で食べにくる』
『……ダニス様』
サエラの声に、ダニスは首傾げる。そんな彼に対して罪悪感が芽生え口つぐむと、ダニスはそっと微笑んだ。
『うまくやれるかって?』
『……はい』
ニエットもだが、ヴィエロの態度もあまりサエラを歓迎しているようにはどうも見えなかった。ただ、あの言葉自体は気になるが……どうしようもないだろう。
ダニスはサエラの頭に手を置いた。そのまま、そっと撫でる。
『大丈夫、二人とも気難しいだけさ。君はここにいてくれ、僕のためにね』
その言葉は、優しかった。そしてその手の温もりも、優しかった。だからこそサエラは、『頑張ります』と返した。
ダニスと二人で向かい合って、朝食を摂る。彼はサエラの料理を大層褒めながら食した。タロニの家ではそんな事が無かったので照れ臭かったが、心がとても温まった。
結果として、残しておいた朝食は昼過ぎには両方とも手をつけられていた。片方は全部片付けられていたが、もう片方はいくつか残してあった。好き嫌いの類なのだろうか。
その日は一日ダニスに仕事を教わることになった。
『僕の仕事はね、この敷地の植物の管理が主なんだ』
畑の配置図見せながら、ダニスは言った。
『従業員も外から雇っているけど、何せ広いからね。君にも少し手伝ってほしい。勿論メインは家事お願いするけどね』
『私に出来るでしょうか』
『大丈夫、きちんと教えるから。でもしばらくは勉強だね』
実際覚える事は多かった。それでもダニスの役に立ちたい一心で頑張る事にした。今朝のニエットとヴィエロの一件からか、彼の優しさがより沁みていった。
夕食を作る事になるも、ヴィエロは仕事の都合でいないためダニスとニエットと自分の分を作った。しかしニエットはサエラの姿を見るだけで嫌そうに顔を歪ませて背を向けた。なので再び、ダニスと二人で夕食を摂った。ヴィエロの分も後に作っておいておいたが、暫くして様子を見にいくと穴が空いたかのような摘み方をされているのを見て頭を抱えた。
うまくやっていけるのだろうか、とサエラの心に闇が落ちていくのだった。
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