2 / 9
再開
再開(1)
しおりを挟む
「佐倉くん。これ、今月分の薬ね。飲むの忘れちゃダメだよ。」
「はい。分かってますよ、先生。」
佐倉響はこの世界で珍しい男性Ωだ。
それがどれくらい珍しいものか。
人口の0.5%に満たないΩの中の3割に、満たないのが男性Ωであると言えばその珍しさが伺えるだろう。
しかしながら通常15歳ごろ。
遅くても18歳までには訪れる発情期が、20歳になった今でも発情期が訪れず一応薬は飲んでいるものの普通の学生と同じように大学へ通っている。
彼がΩであることを知っているのは担当の医者と、家族。
そして幼馴染のβの白石絋だけだ。
響の通う大学は実家からは通えず、大学の近場のアパートで一人暮らしをしている。
両親にはもし発情期が来たらと心配され反対されたものの、響と同じ大学に進学した絋がアパートの隣室を借りると説得し、一人暮らしをできるようになった。
響は心配で堪らないといった両親の気持ちが全く分からないでいた。
発情期が来ていない響にとってΩの発情期は自分とはどこか遠いもののように感じていたのである。
響にはΩの発情期がどれほど危険なものか分かっていなかったのだ。
「はい。分かってますよ、先生。」
佐倉響はこの世界で珍しい男性Ωだ。
それがどれくらい珍しいものか。
人口の0.5%に満たないΩの中の3割に、満たないのが男性Ωであると言えばその珍しさが伺えるだろう。
しかしながら通常15歳ごろ。
遅くても18歳までには訪れる発情期が、20歳になった今でも発情期が訪れず一応薬は飲んでいるものの普通の学生と同じように大学へ通っている。
彼がΩであることを知っているのは担当の医者と、家族。
そして幼馴染のβの白石絋だけだ。
響の通う大学は実家からは通えず、大学の近場のアパートで一人暮らしをしている。
両親にはもし発情期が来たらと心配され反対されたものの、響と同じ大学に進学した絋がアパートの隣室を借りると説得し、一人暮らしをできるようになった。
響は心配で堪らないといった両親の気持ちが全く分からないでいた。
発情期が来ていない響にとってΩの発情期は自分とはどこか遠いもののように感じていたのである。
響にはΩの発情期がどれほど危険なものか分かっていなかったのだ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
平凡顔のΩですが、何かご用でしょうか。
無糸
BL
Ωなのに顔は平凡、しかも表情の変化が乏しい俺。
そんな俺に番などできるわけ無いとそうそう諦めていたのだが、なんと超絶美系でお優しい旦那様と結婚できる事になった。
でも愛しては貰えて無いようなので、俺はこの気持ちを心に閉じ込めて置こうと思います。
___________________
異世界オメガバース、受け視点では異世界感ほとんど出ません(多分)
わりかし感想お待ちしてます。誰が好きとか
現在体調不良により休止中 2021/9月20日
最新話更新 2022/12月27日
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
番、募集中。
Q.➽
BL
番、募集します。誠実な方希望。
以前、ある事件をきっかけに、番を前提として交際していた幼馴染みに去られた緋夜。
別れて1年、疎遠になっていたその幼馴染みが他の人間と番を結んだとSNSで知った。
緋夜はその夜からとある掲示板で度々募集をかけるようになった。
番のαを募集する、と。
しかし、その募集でも緋夜への反応は人それぞれ。
リアルでの出会いには期待できないけれど、SNSで遣り取りして人となりを知ってからなら、という微かな期待は裏切られ続ける。
何処かに、こんな俺(傷物)でも良いと言ってくれるαはいないだろうか。
選んでくれたなら、俺の全てを懸けて愛するのに。
愛に飢えたΩを救いあげるのは、誰か。
※ 確認不足でR15になってたのでそのままソフト表現で進めますが、R18癖が顔を出したら申し訳ございませんm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる