最期の天使

始まりの始まり

あるところにアキレア帝国とネモフィラ王国という2つの国がありました。
その二国は隣同士で、領土をめぐって敵対関係にあります。
ある日、ネモフィラ王国の王様は、何気ない日常に生きる民たちに唐突に言い放ちました。
「アキレア帝国を襲撃するぞ！」
民たちはただただ混乱しました。
最初に、ネモフィラ王国の側近たちが空に向かって銃を撃ちます。
その後、戦闘団の者達が銃やら刀やら爆弾やらを持ってアキレア帝国の方向に向かっていきます。
ネモフィラ王国の王様はその様子を見て、大変満足でした。
一方、アキレア帝国では、ネモフィラ王国から聞こえてきた銃声にザワついていました。
アキレア帝国の皇帝は、「これは戦いを始める宣言だ」と即座に気づきました。
その宣言を受けて立つという意味で、側近たちに銃を撃たせました。
その後、民たちに告げました。
「今からネモフィラ王国の者達が攻めてくるであろう。戦える者は武器を持ち、ネモフィラ王国の者達を迎え撃て！」と。
こうして両国の者たちが長年恐れていた戦争が始まってしまったのです。