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第二章 王族として、神子として~三年前~
☆ 自覚する想い~シュディス視点~
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ズ……ジュル……ごくっ……ジュル……ズズ………ごくっ
吹き抜ける風が若干肌寒いテラスに、僕─シュディスが血を啜り、飲み下す音が耳に届く。それに伴うセシリアの喘ぎ声も。
「っは……ぁ……あぁ……あ、ん」
「ん───」
僕が血を吸い上げるたび、セシリアの華奢な身体がびくん、びくんと跳ね上がる。快感を感じているらしいことが分かり、思わず顔が緩む。よかった、と。苦痛を与えてしまうよりはずっといいから。
念のためにと、吸血前に遮音結界を張っておいて正解だったと思う。血を吸い始めて喉を通った瞬間から吸血に夢中になり、彼女の口を塞ぐのを忘れていたから。
……セシリアの快楽に喘ぐ声を聞きたいと思ってしまったのもあるけど。
セシリアの血を夢中で吸い、次々と体内に取り込んでいく。
干からびていた地面に水が吸い込まれていくように、セシリアの血が僕の身体に染み渡っていくのを感じる。完熟した果物のように甘く……美味しい。王族という立場柄、質のいい食材を口にする機会は多かったけれど、こんなに美味しいものはこれまで口にしたことがない。そう思うほど、セシリアの血は極上だった。セシリアがより強い快楽を感じるほど、血の味に深みが増すようだ。
感じた変化はそれだけじゃなかった。
ついさきほどまで身を焼くように苛んでいた飢餓感が嘘のように鎮まっていく。自分の中の狂気が消え去っていくのがはっきりと感じられた。
もっと。もっとこの血が欲しい。もっと感じて欲しい。そう思った僕は、突き立てた牙をさらに深く食い込ませた。
「ひぁあああーーっ!!」
セシリアがその衝撃に耐え兼ねたように悲鳴のような声をあげた。「ぁ……ぁ……」と声にならない声を漏らしながら、ぴくぴく痙攣している。
どうやら彼女はイッたらしい。その瞬間の彼女の血は、例えようもないほど甘美な味がした。
その声に、艶を増した表情に、ゾクゾクと心が打ち震える。なんだろう、この気持ちは。心の中で普段抑えていた扉が開きかける音がする。
もっと啼かせたい───そう思った僕は、今度は強めに吸血してみた。
「──んぁあ!? ……ぁ、イッちゃ……かりゃあ……も、ア………!」
「ん……(ごくっ)、ん………(ごくっ)」
達したばかりなのに、続けざまに与えられる快楽に、彼女は見悶えていた。待ったをかけるその言葉が舌っ足らずになっていて、たまらない。もっと啼かせたくなる。
過ぎた快楽は、拷問にも等しい。セシリアは今そう感じているのだろう。
それ以上は、と嫌がっているらしいその様子をみると、さらに感じさせたくなる。
彼女の制止する声を無視して吸血を続けていると、セシリアがぱくぱくと口を動かしているのに気がついた。言葉の内容が気になり、牙をいったん抜いた。セシリアは理性が飛んでいるのか、うわ言のように口にしてるようだ。
「セシリア、どうしたの?」
「ぅ、ん……え……しゅ……」
「……うん?」
おかしいな。上手く聞き取れなかったのかな?
『もうやめて』と恨めしげに僕を見るその目と視線が合って、ゾクゾクが最高潮に達しつつあった、その時だ。
「こ………え……す……め」
「ん?」
「ん……っ、こにょ……ど……えしゅ……!」
僕の心の中のあの扉が完全に開く音がした。自然と唇が弧を描いた。
「───ふぅん?」
この時の僕は、髄分と黒い笑みが浮かんでいたと思う。
もともと開きかけていたそれは、友人をからかったりすることにしか発揮されていなかったのだけど。でも……そんなことを言われたら……ねえ?
ごめんね、セシリア。余計にやめてあげられなくなった。もっとその声が聞きたくなった。僕によって啼かされている、君の声を。
お仕置きも兼ねて、僕はもう一度セシリアに牙を突き立てた。そして勢いよく血を吸い上げる。セシリアの絶叫が辺りに響き渡った。またイッたのだろう、その叫びにまたゾクゾクした。
まあ、遮音結界を張ってあるから、誰かに聞き咎められることはないし。
「も、やみぇちぇ……っ! おかしく、なりゅっ、きゃりゃぁ……っひ、──ぁああ!!」
一度牙を抜くと見せかけて、より深く食い込ませた。その衝撃でセシリアが三度目の絶頂を迎えても、僕は彼女への吸血をやめることができなかった。……決して、『ドS』という呟きを聞いてカチンときたからではないよ?
◇◆◇
それから三十分くらい経っただろうか。もっと欲しいと思う気持ちもあるが、さすがにこれ以上はやめたほうがいいだろう。名残惜しく思いつつも、ズッという音と共に牙を引き抜いた。
「ぁん……っ!」
「ん………。───ふぅ」
血を綺麗に舐めとり、一息ついた。
身体が嘘みたいに軽い。こんなにすっきりとした気分は、随分久しぶりだった。セシリアがいなくなってからは飢えが加速度的に酷くなっていたからな。
「セシリア?」
「う……ん………」
声をかけても反応が返ってこない。
身体が弛緩していて、くったりしている。どうやら気を失ってしまったようだ。彼女の喘ぐ声を聞きたいがために、血を吸いすぎたかな。
正気を失ってしたとはいえ……これ、夜這いを仕掛けて襲ったと言われて責められても言い訳できないな。クルーシス殿下たちにはきちんと謝罪と説明をしなければ。
そう思いつつ、自身も立ち上がりながら、セシリアをそっと抱き上げる。長時間外にいてはさすがに身体が冷える。室内に入り、寝室のベッドにセシリアを寝かせた。
吸血による倦怠感からか、気怠げな顔ながらも艶を帯びた顔を見ていると、吸血衝動とは違う衝動が湧き上がる。僕は激しく首を振った。さすがに『今は』駄目だ。
この子はまだ12歳だ。それに婚約もしていない相手を抱こうなど、王族として以前に、人として駄目だろう。そうでなくとも王候貴族は、女性側の純潔を重要視するのだから。
でも心の中ではセシリアに対する想いが溢れていた。
少しでも側にいたい。思いっきり抱きしめて、彼女の温もりを感じていたい。
セシリアは『いずれ素敵な出会いがある』と言ったけれど、セシリアがいてくれるなら、そんな出会いなんていらない。僕に微笑みながら『貴方の心を守る』と言ってくれた彼女が愛おしくてたまらない。
愛しいと思うからこそ、“僕”という存在を直に感じて欲しい。彼女と深く繋がりたい。
僕はハッとした。それらを思い浮かべた自分に、驚きを隠せなかったのだ。こんな感情は、決して『妹』への情愛ではない。どう考えても異性への──好意を抱く相手へのそれだ。
もしかして、僕は。セシリアを───?
そう自身に問いかけて導きだされた答えに、自然と心が暖かくなるのを感じた。そう思えたことに、不思議と忌避感はなかった。
むしろ妹なんだと言い聞かせることで、無意識に自身の心に蓋をしていたことに気がついた。
ああ──そうか。僕はセシリアを妹としてではなくて、一人の女性として見ていたのか。だからあの時、自分で頼んだこととはいえキリアがセシリアに触れるのが気にくわなかったんだ。
ベッドの縁に座り、彼女の頭を撫でる。そのたびに言い表せない愛しさが込み上げる。
セシリアが好きだ。この気持ちをもう誤魔化せない。自覚した今は、誤魔化したいとも思わないけど。……ネスティアへ縁談を打診してみようか。“あれ”が仕出かしたことを忘れたわけではないけど。駄目で元々だし、諦めるつもりもないけど。
なにより、セシリアには心から僕を望んで欲しいから。想いを伝えるくらいは許されるだろうか。
セシリアは言ってくれた。僕を受け入れてくれるって。まあ、僕が吸血鬼でもって意味なのは分かってるけど。
でも、それでも嬉しかった。僕が吸血鬼化しつつあるのを知ってもなお、側にいてくれると言った君の言葉が。
命を奪われる行為なのに、忌避するどころか自ら血を提供してくれた献身が。
僕の本性を知ってなお、悪態はついても拒絶はしなかった。
だから。ごめん、セシリア。僕はもう、君を手放すことはできなさそうだ。
吹き抜ける風が若干肌寒いテラスに、僕─シュディスが血を啜り、飲み下す音が耳に届く。それに伴うセシリアの喘ぎ声も。
「っは……ぁ……あぁ……あ、ん」
「ん───」
僕が血を吸い上げるたび、セシリアの華奢な身体がびくん、びくんと跳ね上がる。快感を感じているらしいことが分かり、思わず顔が緩む。よかった、と。苦痛を与えてしまうよりはずっといいから。
念のためにと、吸血前に遮音結界を張っておいて正解だったと思う。血を吸い始めて喉を通った瞬間から吸血に夢中になり、彼女の口を塞ぐのを忘れていたから。
……セシリアの快楽に喘ぐ声を聞きたいと思ってしまったのもあるけど。
セシリアの血を夢中で吸い、次々と体内に取り込んでいく。
干からびていた地面に水が吸い込まれていくように、セシリアの血が僕の身体に染み渡っていくのを感じる。完熟した果物のように甘く……美味しい。王族という立場柄、質のいい食材を口にする機会は多かったけれど、こんなに美味しいものはこれまで口にしたことがない。そう思うほど、セシリアの血は極上だった。セシリアがより強い快楽を感じるほど、血の味に深みが増すようだ。
感じた変化はそれだけじゃなかった。
ついさきほどまで身を焼くように苛んでいた飢餓感が嘘のように鎮まっていく。自分の中の狂気が消え去っていくのがはっきりと感じられた。
もっと。もっとこの血が欲しい。もっと感じて欲しい。そう思った僕は、突き立てた牙をさらに深く食い込ませた。
「ひぁあああーーっ!!」
セシリアがその衝撃に耐え兼ねたように悲鳴のような声をあげた。「ぁ……ぁ……」と声にならない声を漏らしながら、ぴくぴく痙攣している。
どうやら彼女はイッたらしい。その瞬間の彼女の血は、例えようもないほど甘美な味がした。
その声に、艶を増した表情に、ゾクゾクと心が打ち震える。なんだろう、この気持ちは。心の中で普段抑えていた扉が開きかける音がする。
もっと啼かせたい───そう思った僕は、今度は強めに吸血してみた。
「──んぁあ!? ……ぁ、イッちゃ……かりゃあ……も、ア………!」
「ん……(ごくっ)、ん………(ごくっ)」
達したばかりなのに、続けざまに与えられる快楽に、彼女は見悶えていた。待ったをかけるその言葉が舌っ足らずになっていて、たまらない。もっと啼かせたくなる。
過ぎた快楽は、拷問にも等しい。セシリアは今そう感じているのだろう。
それ以上は、と嫌がっているらしいその様子をみると、さらに感じさせたくなる。
彼女の制止する声を無視して吸血を続けていると、セシリアがぱくぱくと口を動かしているのに気がついた。言葉の内容が気になり、牙をいったん抜いた。セシリアは理性が飛んでいるのか、うわ言のように口にしてるようだ。
「セシリア、どうしたの?」
「ぅ、ん……え……しゅ……」
「……うん?」
おかしいな。上手く聞き取れなかったのかな?
『もうやめて』と恨めしげに僕を見るその目と視線が合って、ゾクゾクが最高潮に達しつつあった、その時だ。
「こ………え……す……め」
「ん?」
「ん……っ、こにょ……ど……えしゅ……!」
僕の心の中のあの扉が完全に開く音がした。自然と唇が弧を描いた。
「───ふぅん?」
この時の僕は、髄分と黒い笑みが浮かんでいたと思う。
もともと開きかけていたそれは、友人をからかったりすることにしか発揮されていなかったのだけど。でも……そんなことを言われたら……ねえ?
ごめんね、セシリア。余計にやめてあげられなくなった。もっとその声が聞きたくなった。僕によって啼かされている、君の声を。
お仕置きも兼ねて、僕はもう一度セシリアに牙を突き立てた。そして勢いよく血を吸い上げる。セシリアの絶叫が辺りに響き渡った。またイッたのだろう、その叫びにまたゾクゾクした。
まあ、遮音結界を張ってあるから、誰かに聞き咎められることはないし。
「も、やみぇちぇ……っ! おかしく、なりゅっ、きゃりゃぁ……っひ、──ぁああ!!」
一度牙を抜くと見せかけて、より深く食い込ませた。その衝撃でセシリアが三度目の絶頂を迎えても、僕は彼女への吸血をやめることができなかった。……決して、『ドS』という呟きを聞いてカチンときたからではないよ?
◇◆◇
それから三十分くらい経っただろうか。もっと欲しいと思う気持ちもあるが、さすがにこれ以上はやめたほうがいいだろう。名残惜しく思いつつも、ズッという音と共に牙を引き抜いた。
「ぁん……っ!」
「ん………。───ふぅ」
血を綺麗に舐めとり、一息ついた。
身体が嘘みたいに軽い。こんなにすっきりとした気分は、随分久しぶりだった。セシリアがいなくなってからは飢えが加速度的に酷くなっていたからな。
「セシリア?」
「う……ん………」
声をかけても反応が返ってこない。
身体が弛緩していて、くったりしている。どうやら気を失ってしまったようだ。彼女の喘ぐ声を聞きたいがために、血を吸いすぎたかな。
正気を失ってしたとはいえ……これ、夜這いを仕掛けて襲ったと言われて責められても言い訳できないな。クルーシス殿下たちにはきちんと謝罪と説明をしなければ。
そう思いつつ、自身も立ち上がりながら、セシリアをそっと抱き上げる。長時間外にいてはさすがに身体が冷える。室内に入り、寝室のベッドにセシリアを寝かせた。
吸血による倦怠感からか、気怠げな顔ながらも艶を帯びた顔を見ていると、吸血衝動とは違う衝動が湧き上がる。僕は激しく首を振った。さすがに『今は』駄目だ。
この子はまだ12歳だ。それに婚約もしていない相手を抱こうなど、王族として以前に、人として駄目だろう。そうでなくとも王候貴族は、女性側の純潔を重要視するのだから。
でも心の中ではセシリアに対する想いが溢れていた。
少しでも側にいたい。思いっきり抱きしめて、彼女の温もりを感じていたい。
セシリアは『いずれ素敵な出会いがある』と言ったけれど、セシリアがいてくれるなら、そんな出会いなんていらない。僕に微笑みながら『貴方の心を守る』と言ってくれた彼女が愛おしくてたまらない。
愛しいと思うからこそ、“僕”という存在を直に感じて欲しい。彼女と深く繋がりたい。
僕はハッとした。それらを思い浮かべた自分に、驚きを隠せなかったのだ。こんな感情は、決して『妹』への情愛ではない。どう考えても異性への──好意を抱く相手へのそれだ。
もしかして、僕は。セシリアを───?
そう自身に問いかけて導きだされた答えに、自然と心が暖かくなるのを感じた。そう思えたことに、不思議と忌避感はなかった。
むしろ妹なんだと言い聞かせることで、無意識に自身の心に蓋をしていたことに気がついた。
ああ──そうか。僕はセシリアを妹としてではなくて、一人の女性として見ていたのか。だからあの時、自分で頼んだこととはいえキリアがセシリアに触れるのが気にくわなかったんだ。
ベッドの縁に座り、彼女の頭を撫でる。そのたびに言い表せない愛しさが込み上げる。
セシリアが好きだ。この気持ちをもう誤魔化せない。自覚した今は、誤魔化したいとも思わないけど。……ネスティアへ縁談を打診してみようか。“あれ”が仕出かしたことを忘れたわけではないけど。駄目で元々だし、諦めるつもりもないけど。
なにより、セシリアには心から僕を望んで欲しいから。想いを伝えるくらいは許されるだろうか。
セシリアは言ってくれた。僕を受け入れてくれるって。まあ、僕が吸血鬼でもって意味なのは分かってるけど。
でも、それでも嬉しかった。僕が吸血鬼化しつつあるのを知ってもなお、側にいてくれると言った君の言葉が。
命を奪われる行為なのに、忌避するどころか自ら血を提供してくれた献身が。
僕の本性を知ってなお、悪態はついても拒絶はしなかった。
だから。ごめん、セシリア。僕はもう、君を手放すことはできなさそうだ。
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