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登場人物紹介(主要キャラクターのみ) ※まだ読んでない方にはネタバレあり
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※キャラクター設定は学院でのゲーム開始時点です。職業欄は、身分も含まれます。
☆ユフィリア・ラピス・フェルヴィティール(元はハルディオン姓)
★年齢:十七歳
★職業:公爵令嬢 シンフォニウム魔法学院生徒会副会長
★得意属性:光
★備考:王太子エルフィンの婚約者
宝珠の神子(本人は、ヒロインの方が神子だと思っている)
光の精霊ラピスフィア
【ゲーム】ハルディオン公爵家にて、両親に甘やかされて我が儘放題に育った。望めば何でも手に入れることが出来たため、世界は自分を中心に廻っていると思い込んでいる典型的な悪役令嬢。王太子エルフィンのことを一目惚れし、強引に婚約者の立場に収まる。平民を見下し、痛め付けることを楽しんでいる。
魔術の素質はあったため、シンフォニウム魔法学院に入学するも、やりたい放題で傲慢に振る舞っていた。自分よりも成績のいいヒロインが気に食わず、言い掛かりをつけて嫌がらせなどをやりまくる。エルフィンが諌めるも、全く聞く耳を持たなかった。
結果、攻略対象者たちに罪の証を突きつけられ、一族ごと断罪・処刑される。全ての攻略対象者ルートで“悪役”として登場する。
【現実】前世で親に冷遇され、事故で亡くなった前世を持つ。今世ではさらに扱いが酷く、自我や感情がろくに育っていなかった。人体実験の披験体にされてしまい、(内容は人工的に精霊を生み出す実験)そのショックで前世の記憶を思い出す。前世で大好きだったゲームと酷似した世界であると気付き、攻略対象者たちに幸せになってもらおうと、断罪エンドを目指している。──が、エルフィンを筆頭に破滅フラグを地道に折られている。(自分が無自覚に折ったものもある)
実は、元々今世の世界生まれの精霊だったが、かつての魔族侵攻において深刻なダメージを負ったため、前世の世界に転生していた。今現在は“半精霊”と化しているため、エルフィンによってマナを供給されているが、本人は気付いていない。
エルフィンに惹かれているが、無自覚なため、エルフィンのアプローチにワタワタする日々を送っている。
☆エルフィン・カイセル・ストランディスタ
★年齢:十七歳
★職業:ストランディスタ王国王太子 シンフォニウム魔法学院生徒会会長
★得意属性:氷
★備考:始祖竜の直系
光の精霊の共鳴者(本人はまだ気づいていない)
公爵令嬢ユフィリアの婚約者
【ゲーム】大国ストランディスタ王国王太子として生まれ、幼い頃から厳しい帝王教育もなんのその、豊かすぎる才能を発揮してきた。大抵のことはそつなくこなせてしまうため、退屈した日々を送っていた。自分の身分目当てに近寄る人間を適当な愛想笑いであしらっているうちに、感情を表に出すことが苦手になってしまう。
強引に婚約者となった『ユフィリア』のことは、彼女の親の所業を知っていたため、嫌々ながらの婚約だった。血を残すためとはいえ、彼女を内心嫌悪していたため、ほとんど交流もなかった。それでも呼ばれてもいないのに勝手に登城してきては、エルフィンに纏わりつき、邪魔ばかりしていた『ユフィリア』への感情は下がる一方だった。シンフォニウム魔法学院に入学しても、『ユフィリア』の傍若無人ぶりは悪化の一途を辿っていた。
そんな中、『ユフィリア』に目を付けられたヒロイン・ウィアナを庇いながら関わり続けていくうちに、彼女に対して愛情が芽生えていく。歪んだ執着心を暴走させた『ユフィリア』が、ウィアナの殺害未遂を起こしたことで、エルフィンに彼女を未だ罪を重ね続ける公爵家ごと断罪すると決断させる切っ掛けとなる。結果、ハルディオン公爵家を一族郎党処刑させるに至る。(エルフィンルートにおいてルティウスは、虐げられていただけで何も知らなかったこともあり、今後に期待する意味も込めて処分は免れさせた)
その後、交流を重ね愛を育んだウィアナに婚姻を申し込み、結婚する。
【現実】大まかなところはゲームと一緒。ただゲームとは違い、特殊能力魔力喰いを持つが故に、周囲の人間に怯えられていたため、他人と距離を置きがちだった。
前世の記憶が甦ったユフィリアと出会い、彼女に融合してしまった宝珠を守るために、婚約を結んだ。初めは宝珠のためだったが、彼女と接していくうちに、ユフィリアに対する愛情が芽生えてゆく。側近候補たちとの交流も、彼を成長させて行く。ユフィリアを護るため、“誓約”をしている。目下の目標は、ユフィリアの破滅フラグを全て叩き折り、彼女に振り向いてもらうこと。国王夫妻である両親も後押ししてくれているため、外堀からじわじわと埋めている。彼女がラピスフィアであると知ってからも、変わらない想いを彼女へ向けている。魔力喰いによってユフィリアから魔力を貰っている代わりに、彼女の体調維持のため、マナ補充を行っている。
☆ルティウス・フォルト・ハルディオン
★年齢:十六歳(ユフィリアとは半年違い)
★職業:公爵子息 シンフォニウム魔法学院生徒会会計
★得意属性:水
★備考:始祖竜の傍系
王太子エルフィンの側近候補
シスコン
【ゲーム】ハルディオン公爵家の遠縁の子供だったが、『ユフィリア』を王太子へ嫁がせるため、かなり強引に引き取られてくる。ところが、『ユフィリア』以外を可愛がる気のない公爵家にて、冷遇されて育つ。魔法の才能には恵まれていたが、常に人格ごと否定され、蔑まれ続けたため、自分に自信が持てずにいた。
魔法学院入学後も、『ユフィリア』の使いっ走り兼玩具にされ、恥をかかされては、虐められる日々が続いていた。
そんなある日、いつものように『ユフィリア』に痛めつけられているところを、たまたまそこを通りかかったヒロイン・ウィアナに助けられる。初めこそ反発するが、交流を重ねていくうちにウィアナに心を開いていく。ある時、『ユフィリア』によって、ウィアナが重傷を負ったことで、家族を断罪する覚悟を決める。断罪後、退院したウィアナに想いを告白し、二人は結ばれる。
【現実】ハルディオン公爵夫妻の実子として生まれる。始祖竜の血が隔世遺伝したおかげで、幼い頃から王族並みに成長が早かった。ある時腹違いの姉──ユフィリアの存在を知り、探検と称して探し始める。出会ったユフィリアの状態があまりにも酷いものであったため、両親に対して疑念を深めていく。その際、無自覚に自分に優しくしてくれたユフィリアの身を案じるようになる。そんな中で王太子エルフィンと出会い、不思議な繋がりが出来る。その後、エルフィンからユフィリアの経緯を聞かされ、彼と協力し、両親を含めた一族の罪を暴くため、現在ハルディオン公爵家で情報を集めている。
ただ、ユフィリアの身を心配し過ぎて、シスコン化している。身体を動かすよりは頭で考えるのが得意な参謀タイプ。
☆シグルド・フレイ・アーティケウス
★年齢:十八歳
★職業:伯爵子息 近衛騎士団第一部隊所属 シンフォニウム魔法学院風紀委員長
★得意属性:火
★備考:始祖竜の直系
ユフィリアの専属護衛騎士
王太子エルフィンの側近候補
脳筋
地の精霊クレイシェスの共鳴者(エルフィン同様、本人は無自覚)
【ゲーム】代々優秀な騎士を輩出している、名門貴族家の次男として生まれる。物心ついたばかりの頃から、祖父の英雄譚を聞きながら育ったため、騎士に対して強い憧れを持つ。ところが、騎士団の手合わせを見学した後、『自分は祖父のような騎士にはなれないのではないか』とスランプに陥ってしまう。
そんなある日、気晴らしに出掛けた街で、大人の男たちに絡まれていた女の子を偶然助ける。その際、少女から尊敬の眼差しと、お礼を言われ、彼女のような人たちを守れる騎士になりたい、と決意をする。
やがて時は経ち、シンフォニウム魔法学院に入学する。努力を重ねたことで、スランプも乗り越え、苦手な分野も克服し、生徒会長に選ばれるまでになる。そして、新入生が入学して間もなく、兼ねてから頭痛の種である『ユフィリア』が平民出身のヒロイン・ウィアナに嫌がらせをしている場面に遭遇する。持ち前の正義感でウィアナを助け、そこでウィアナが十年前に助けた少女に似ていることに気付き、護衛をかってでる。そして、何度か守っていくうちに、やはり“あのときの少女”だと確信する。
そんな時、国を護っていた結界が破られ、魔族が侵攻してくる。シグルドはすでに正規の騎士団員でもあったため、激戦地へ赴くことになる。ウィアナも、自らが得意とする光の魔術で、シグルドを助ける決意をし、その際、シグルドはウィアナに誓いを立てる。
戦地で待っていたのは、魔族へと堕ちた『ユフィリア』だった。苦悩しながらも、二人は力を合わせ、『ユフィリア』を討つ。
その後、最年少で騎士団長に選ばれたシグルドは、“聖女”と呼ばれるようになったウィアナとともに、幸せな夫婦生活を営んでいく。
【現実】エルフィン同様、基本的な生い立ちなどはゲームと同じ。ただ、現実の彼は身体を動かすのは好きだが、勉強は嫌いな脳筋の気配が漂っていた。エルフィンとは従兄弟同士であり、幼馴染み。側近候補であることでやっかまれ、他の子息に嫌がらせされた時に聞いた話が気になり、お忍びで街へ向かう。家へ帰る道すがら、仕事をクビにされた腹いせに暴行されていたユフィリアを見つけ、祖父のセオルディの助力も得て、男たちを捕らえる。ユフィリアの現状を知り、助けたいと願うも、セオルディに『今は耐えろ』と制止される。自分の無力さに悔しさが募り、ユフィリアへ仮の主従の誓いを立てる。時が流れ、エルフィンを訪ねた際にユフィリアと再会する。さらに月日が経ち、成人した折りにユフィリアを主として、正式な主従の誓いを交わす。相変わらず、自分が興味のあること以外は頭に入らない脳筋だが、学院入学後に知り合った親友クーシェのフォローのお陰で、事なきを得ている。
☆セルデュオレクト・ヴァランドーシュ・クレイシス
★年齢:二十歳
★職業:侯爵子息 魔術師団団長補佐 シンフォニウム魔法学院教諭(担当は魔術)
★得意属性:風
★備考:王太子エルフィンの側近候補
地の精霊クレイシェスの契約者
【ゲーム】ストランディスタ王国随一の魔術師と言われる魔術師団長ヴァイスを父に持つ。だが、実力はあるが、性格が軽い軟派者にしか見えない父と折り合いが悪く、幼少時から反発してばかりだった。
姉のように慕っていた小間使いの少女(奴隷として迫害されていた獣人の子供だった)が父親が行った魔法実験の事故で亡くなったことも、親子関係に深刻な溝を作っていた。父の跡など継ぎたくないとばかりに、シンフォニウム魔法学院で教師になることを志す。
そんなある時、公爵家の権力を笠に着て、横暴に振る舞う『ユフィリア』に嫌がらせをされている少女・ウィアナが迫害されながらも健気に侯爵家に仕え、亡くなった少女と重なり、彼女を気にかけるようになる。ウィアナの仲立ちもあり、父親との確執の原因となった事故が、実は誤解だったと判明し、デュオは、ウィアナに感謝しながらも、彼女に惹かれていく。それが、デュオを自分に侍らせたいと考えていた『ユフィリア』の逆鱗に触れ、ウィアナは『ユフィリア』の行った魔法実験の披験体されてしまう。が、その動きを事前に察知していた魔術師団の協力もあり、阻止することに成功する。
結果、リバウンドを受けた『ユフィリア』は、魔術師団の管理塔で生涯幽閉されることとなる。
その後、デュオは父・ヴァイスの跡を継ぎ、父を越える魔術師となった。その理由は、彼の妻となったウィアナの献身もあったとされている。
【現実】軽薄な性格の父にイラっとしつつも、特に反発や確執もなく幼少期を過ごす。獣人の少女(現実では転生した未來のこと)については、奴隷として扱われていたところをヴァイスが保護し、侯爵家の小間使いにしたところはゲーム設定と一緒。
十歳になったある時、デュオは父・ヴァイスから、魔術師団の手伝いを頼まれる。それが、ハルディオン公爵家で魔法実験の披験体にされたユフィリアに関することだった。ユフィリアへの施術時に未來の術の余波を受け、“前世の記憶”を思い出す。それと同時に、獣人の少女が前世の姉・未來だと気付き、共にユフィリアを守ろうと約束を交わす。事情を明かし、受け入れてくれたヴァイスの機転もあり、より近くでユフィリアの護衛と体調管理の任務をこなしていた。未來は無茶な力の行使がたたり、命を落とすが、今度は精霊として生まれ変わる。転生したミラを改めて紹介され、前世のみならず、今世でも不遇の家庭環境にあるはずのユフィリアの優しさに救われる。継続しているユフィリアの護衛任務のためにも、シンフォニウム魔法学院の教師となる。生徒会顧問も任されており、その際に知り合ったある少女が気になっている。
☆クーシェ・クルル・フライベル
★年齢:十八歳(精霊としての実年齢は軽く千を越えている)
★職業:シンフォニウム魔法学院長の孫(学院長は、クーシェが精霊だと知る数少ない人物で、現世における身元保証人) シンフォニウム魔法学院副風紀委員長
★得意属性:地
★備考:地の精霊クレイシェス
本体は犬
【ゲーム】かつて魔族の侵攻から人々を守るために戦った高位精霊の一柱。精霊としては、まだまだ若い。光の精霊ラピスフィアの化身たるヒロイン・ウィアナを狙い再び襲ってくるだろう魔族から守るため、現世にあるシンフォニウム魔法学院へやってくる。初めのうちは、主であるマクスウェルの命令だからと、一歩距離を置いていたが、魔族から彼女を守るうちに、ウィアナに対して恋心を抱いていることに気づく。さらに魔王まで復活し、窮地に立たされるが、ラピスフィアとして覚醒したウィアナや、エルフィンらと力を合わせ、見事魔王を討ち倒す。精霊界へ戻る際、引き留めてきたウィアナに対し、自分の気持ちをウィアナへ打ち明け、人として共に生きる約束をする。
数年後、引き継ぎを終えて現世へ戻ってきたクーシェは、ウィアナと結婚をし、影では王国を見守る守護精霊として生きた。
【現実】ゲーム設定と差異はほぼない。違いは、ラピスフィアの化身がユフィリアだということ。クレイシス侯爵家と代々契約している。自分のミスで彼女を“ゲームの悪役令嬢”に転生させてしまったことを悔やみ、償いも含めて彼女を側で守るために、学院にやってくる。元来ドジっ子と呼ばれているのだが、学院に入学した際、知り合ったシグルドと親しくなり、脳筋な彼のフォロー、もとい、リカバリーに日夜奔走しているためか、ドジの片鱗は見えない。そんな折り、エルフィンらと知り合い、絆を深めていく。
ユフィリアと契約しているミラが気になり、よく声をかけては一緒に森で過ごしている。そろそろ告白をしようか、と悩んでいる。
☆ウィアナ・キューレ
★年齢:十六歳
★職業:シンフォニウム魔法学院新入生 ストランディスタ王国王都シェスタの下町生まれ
★得意属性:闇(本人は光だと思い込んでいる)
★備考:前世は志岐森家の次女
【ゲーム】母親がかつてフェルヴィティール公爵家で侍女をしていた。次期当主のユリウスと恋に落ちるも、身分差から身を引く。その際、すでにウィアナを身籠っていた。市井で平民の男性と結婚し、ウィアナが生まれるも、産後の日達が悪く、間もなく亡くなる。血の繋がらない娘でも、その男性は精一杯の愛情を与え、育てる。そのため生活は貧しくとも、心優しい娘に育つ。ある事情から、シンフォニウム魔法学院への入学を認められる。光の魔術を得意とし、学院でも頭角を現す。毎年恒例の教会へのお祈りの際にそこに奉納されていた宝珠が融合してしまう事件は、真相解明ルートにおいてのみ明かされる情報。悪役令嬢『ユフィリア』の嫌がらせに耐えながらも、健気に努力を重ねるその姿から、攻略対象者たちと愛を育んでいく。
【現実】ゲーム設定とは異なり、平民の両親の下に生まれる。母親は確かにフェルヴィティール公爵家で働いていたが、すでに結婚していた男性との間にウィアナを身籠ったため、仕事を辞めている。そのため、現実のウィアナの父親はいたって普通の平民男性。
前世はユフィリアの前世・美琴を虐めて楽しんでいた異母姉・望結。親に強請れば何でも手に入ったため、我が儘で傲慢な性格。
生まれ変わって間もなくから前世の記憶があったため、今世でも歪んだ性格は変わらず。ただ、今世で生まれた家は、貧しい家庭環境だった。欲しい物が買ってもらえず、常に癇癪を起こしては詰っていたため、両親との折り合いは悪かった。ふとしたことでこの世界が前世で遊んだことのあるゲームと“同じ”で、自分が“ゲームのヒロイン”であると気付き、逆ハーレムを目指すことを決める。
現実の彼女は本当に単なる平民の娘でしかないことには気付かずに。世界は自分のためにあると思い込み、傍若無人に振る舞っていたため、街の人々からの評判は最悪で、両親にもその影響が出ている。本人は言い掛かりによるイジメだと言い張っている。闇の魔術に適性があったことから(闇属性は、暴走すると魔力量に関わらず、危険なことになるため)、力の使い方だけでも教えるべきとされ、試験の合否に関係なく入学を認められる。彼女自身が勉強嫌いなため、成績は常に最下位(実は魔力量も底辺)なのにも気付かず、ゲーム通りエルフィンの次に頭がいいと勘違いしている。周囲(主にユフィリアたちの)に出没しては、揉め事を引き起こすトラブルメーカーとなっていく。
☆ユフィリア・ラピス・フェルヴィティール(元はハルディオン姓)
★年齢:十七歳
★職業:公爵令嬢 シンフォニウム魔法学院生徒会副会長
★得意属性:光
★備考:王太子エルフィンの婚約者
宝珠の神子(本人は、ヒロインの方が神子だと思っている)
光の精霊ラピスフィア
【ゲーム】ハルディオン公爵家にて、両親に甘やかされて我が儘放題に育った。望めば何でも手に入れることが出来たため、世界は自分を中心に廻っていると思い込んでいる典型的な悪役令嬢。王太子エルフィンのことを一目惚れし、強引に婚約者の立場に収まる。平民を見下し、痛め付けることを楽しんでいる。
魔術の素質はあったため、シンフォニウム魔法学院に入学するも、やりたい放題で傲慢に振る舞っていた。自分よりも成績のいいヒロインが気に食わず、言い掛かりをつけて嫌がらせなどをやりまくる。エルフィンが諌めるも、全く聞く耳を持たなかった。
結果、攻略対象者たちに罪の証を突きつけられ、一族ごと断罪・処刑される。全ての攻略対象者ルートで“悪役”として登場する。
【現実】前世で親に冷遇され、事故で亡くなった前世を持つ。今世ではさらに扱いが酷く、自我や感情がろくに育っていなかった。人体実験の披験体にされてしまい、(内容は人工的に精霊を生み出す実験)そのショックで前世の記憶を思い出す。前世で大好きだったゲームと酷似した世界であると気付き、攻略対象者たちに幸せになってもらおうと、断罪エンドを目指している。──が、エルフィンを筆頭に破滅フラグを地道に折られている。(自分が無自覚に折ったものもある)
実は、元々今世の世界生まれの精霊だったが、かつての魔族侵攻において深刻なダメージを負ったため、前世の世界に転生していた。今現在は“半精霊”と化しているため、エルフィンによってマナを供給されているが、本人は気付いていない。
エルフィンに惹かれているが、無自覚なため、エルフィンのアプローチにワタワタする日々を送っている。
☆エルフィン・カイセル・ストランディスタ
★年齢:十七歳
★職業:ストランディスタ王国王太子 シンフォニウム魔法学院生徒会会長
★得意属性:氷
★備考:始祖竜の直系
光の精霊の共鳴者(本人はまだ気づいていない)
公爵令嬢ユフィリアの婚約者
【ゲーム】大国ストランディスタ王国王太子として生まれ、幼い頃から厳しい帝王教育もなんのその、豊かすぎる才能を発揮してきた。大抵のことはそつなくこなせてしまうため、退屈した日々を送っていた。自分の身分目当てに近寄る人間を適当な愛想笑いであしらっているうちに、感情を表に出すことが苦手になってしまう。
強引に婚約者となった『ユフィリア』のことは、彼女の親の所業を知っていたため、嫌々ながらの婚約だった。血を残すためとはいえ、彼女を内心嫌悪していたため、ほとんど交流もなかった。それでも呼ばれてもいないのに勝手に登城してきては、エルフィンに纏わりつき、邪魔ばかりしていた『ユフィリア』への感情は下がる一方だった。シンフォニウム魔法学院に入学しても、『ユフィリア』の傍若無人ぶりは悪化の一途を辿っていた。
そんな中、『ユフィリア』に目を付けられたヒロイン・ウィアナを庇いながら関わり続けていくうちに、彼女に対して愛情が芽生えていく。歪んだ執着心を暴走させた『ユフィリア』が、ウィアナの殺害未遂を起こしたことで、エルフィンに彼女を未だ罪を重ね続ける公爵家ごと断罪すると決断させる切っ掛けとなる。結果、ハルディオン公爵家を一族郎党処刑させるに至る。(エルフィンルートにおいてルティウスは、虐げられていただけで何も知らなかったこともあり、今後に期待する意味も込めて処分は免れさせた)
その後、交流を重ね愛を育んだウィアナに婚姻を申し込み、結婚する。
【現実】大まかなところはゲームと一緒。ただゲームとは違い、特殊能力魔力喰いを持つが故に、周囲の人間に怯えられていたため、他人と距離を置きがちだった。
前世の記憶が甦ったユフィリアと出会い、彼女に融合してしまった宝珠を守るために、婚約を結んだ。初めは宝珠のためだったが、彼女と接していくうちに、ユフィリアに対する愛情が芽生えてゆく。側近候補たちとの交流も、彼を成長させて行く。ユフィリアを護るため、“誓約”をしている。目下の目標は、ユフィリアの破滅フラグを全て叩き折り、彼女に振り向いてもらうこと。国王夫妻である両親も後押ししてくれているため、外堀からじわじわと埋めている。彼女がラピスフィアであると知ってからも、変わらない想いを彼女へ向けている。魔力喰いによってユフィリアから魔力を貰っている代わりに、彼女の体調維持のため、マナ補充を行っている。
☆ルティウス・フォルト・ハルディオン
★年齢:十六歳(ユフィリアとは半年違い)
★職業:公爵子息 シンフォニウム魔法学院生徒会会計
★得意属性:水
★備考:始祖竜の傍系
王太子エルフィンの側近候補
シスコン
【ゲーム】ハルディオン公爵家の遠縁の子供だったが、『ユフィリア』を王太子へ嫁がせるため、かなり強引に引き取られてくる。ところが、『ユフィリア』以外を可愛がる気のない公爵家にて、冷遇されて育つ。魔法の才能には恵まれていたが、常に人格ごと否定され、蔑まれ続けたため、自分に自信が持てずにいた。
魔法学院入学後も、『ユフィリア』の使いっ走り兼玩具にされ、恥をかかされては、虐められる日々が続いていた。
そんなある日、いつものように『ユフィリア』に痛めつけられているところを、たまたまそこを通りかかったヒロイン・ウィアナに助けられる。初めこそ反発するが、交流を重ねていくうちにウィアナに心を開いていく。ある時、『ユフィリア』によって、ウィアナが重傷を負ったことで、家族を断罪する覚悟を決める。断罪後、退院したウィアナに想いを告白し、二人は結ばれる。
【現実】ハルディオン公爵夫妻の実子として生まれる。始祖竜の血が隔世遺伝したおかげで、幼い頃から王族並みに成長が早かった。ある時腹違いの姉──ユフィリアの存在を知り、探検と称して探し始める。出会ったユフィリアの状態があまりにも酷いものであったため、両親に対して疑念を深めていく。その際、無自覚に自分に優しくしてくれたユフィリアの身を案じるようになる。そんな中で王太子エルフィンと出会い、不思議な繋がりが出来る。その後、エルフィンからユフィリアの経緯を聞かされ、彼と協力し、両親を含めた一族の罪を暴くため、現在ハルディオン公爵家で情報を集めている。
ただ、ユフィリアの身を心配し過ぎて、シスコン化している。身体を動かすよりは頭で考えるのが得意な参謀タイプ。
☆シグルド・フレイ・アーティケウス
★年齢:十八歳
★職業:伯爵子息 近衛騎士団第一部隊所属 シンフォニウム魔法学院風紀委員長
★得意属性:火
★備考:始祖竜の直系
ユフィリアの専属護衛騎士
王太子エルフィンの側近候補
脳筋
地の精霊クレイシェスの共鳴者(エルフィン同様、本人は無自覚)
【ゲーム】代々優秀な騎士を輩出している、名門貴族家の次男として生まれる。物心ついたばかりの頃から、祖父の英雄譚を聞きながら育ったため、騎士に対して強い憧れを持つ。ところが、騎士団の手合わせを見学した後、『自分は祖父のような騎士にはなれないのではないか』とスランプに陥ってしまう。
そんなある日、気晴らしに出掛けた街で、大人の男たちに絡まれていた女の子を偶然助ける。その際、少女から尊敬の眼差しと、お礼を言われ、彼女のような人たちを守れる騎士になりたい、と決意をする。
やがて時は経ち、シンフォニウム魔法学院に入学する。努力を重ねたことで、スランプも乗り越え、苦手な分野も克服し、生徒会長に選ばれるまでになる。そして、新入生が入学して間もなく、兼ねてから頭痛の種である『ユフィリア』が平民出身のヒロイン・ウィアナに嫌がらせをしている場面に遭遇する。持ち前の正義感でウィアナを助け、そこでウィアナが十年前に助けた少女に似ていることに気付き、護衛をかってでる。そして、何度か守っていくうちに、やはり“あのときの少女”だと確信する。
そんな時、国を護っていた結界が破られ、魔族が侵攻してくる。シグルドはすでに正規の騎士団員でもあったため、激戦地へ赴くことになる。ウィアナも、自らが得意とする光の魔術で、シグルドを助ける決意をし、その際、シグルドはウィアナに誓いを立てる。
戦地で待っていたのは、魔族へと堕ちた『ユフィリア』だった。苦悩しながらも、二人は力を合わせ、『ユフィリア』を討つ。
その後、最年少で騎士団長に選ばれたシグルドは、“聖女”と呼ばれるようになったウィアナとともに、幸せな夫婦生活を営んでいく。
【現実】エルフィン同様、基本的な生い立ちなどはゲームと同じ。ただ、現実の彼は身体を動かすのは好きだが、勉強は嫌いな脳筋の気配が漂っていた。エルフィンとは従兄弟同士であり、幼馴染み。側近候補であることでやっかまれ、他の子息に嫌がらせされた時に聞いた話が気になり、お忍びで街へ向かう。家へ帰る道すがら、仕事をクビにされた腹いせに暴行されていたユフィリアを見つけ、祖父のセオルディの助力も得て、男たちを捕らえる。ユフィリアの現状を知り、助けたいと願うも、セオルディに『今は耐えろ』と制止される。自分の無力さに悔しさが募り、ユフィリアへ仮の主従の誓いを立てる。時が流れ、エルフィンを訪ねた際にユフィリアと再会する。さらに月日が経ち、成人した折りにユフィリアを主として、正式な主従の誓いを交わす。相変わらず、自分が興味のあること以外は頭に入らない脳筋だが、学院入学後に知り合った親友クーシェのフォローのお陰で、事なきを得ている。
☆セルデュオレクト・ヴァランドーシュ・クレイシス
★年齢:二十歳
★職業:侯爵子息 魔術師団団長補佐 シンフォニウム魔法学院教諭(担当は魔術)
★得意属性:風
★備考:王太子エルフィンの側近候補
地の精霊クレイシェスの契約者
【ゲーム】ストランディスタ王国随一の魔術師と言われる魔術師団長ヴァイスを父に持つ。だが、実力はあるが、性格が軽い軟派者にしか見えない父と折り合いが悪く、幼少時から反発してばかりだった。
姉のように慕っていた小間使いの少女(奴隷として迫害されていた獣人の子供だった)が父親が行った魔法実験の事故で亡くなったことも、親子関係に深刻な溝を作っていた。父の跡など継ぎたくないとばかりに、シンフォニウム魔法学院で教師になることを志す。
そんなある時、公爵家の権力を笠に着て、横暴に振る舞う『ユフィリア』に嫌がらせをされている少女・ウィアナが迫害されながらも健気に侯爵家に仕え、亡くなった少女と重なり、彼女を気にかけるようになる。ウィアナの仲立ちもあり、父親との確執の原因となった事故が、実は誤解だったと判明し、デュオは、ウィアナに感謝しながらも、彼女に惹かれていく。それが、デュオを自分に侍らせたいと考えていた『ユフィリア』の逆鱗に触れ、ウィアナは『ユフィリア』の行った魔法実験の披験体されてしまう。が、その動きを事前に察知していた魔術師団の協力もあり、阻止することに成功する。
結果、リバウンドを受けた『ユフィリア』は、魔術師団の管理塔で生涯幽閉されることとなる。
その後、デュオは父・ヴァイスの跡を継ぎ、父を越える魔術師となった。その理由は、彼の妻となったウィアナの献身もあったとされている。
【現実】軽薄な性格の父にイラっとしつつも、特に反発や確執もなく幼少期を過ごす。獣人の少女(現実では転生した未來のこと)については、奴隷として扱われていたところをヴァイスが保護し、侯爵家の小間使いにしたところはゲーム設定と一緒。
十歳になったある時、デュオは父・ヴァイスから、魔術師団の手伝いを頼まれる。それが、ハルディオン公爵家で魔法実験の披験体にされたユフィリアに関することだった。ユフィリアへの施術時に未來の術の余波を受け、“前世の記憶”を思い出す。それと同時に、獣人の少女が前世の姉・未來だと気付き、共にユフィリアを守ろうと約束を交わす。事情を明かし、受け入れてくれたヴァイスの機転もあり、より近くでユフィリアの護衛と体調管理の任務をこなしていた。未來は無茶な力の行使がたたり、命を落とすが、今度は精霊として生まれ変わる。転生したミラを改めて紹介され、前世のみならず、今世でも不遇の家庭環境にあるはずのユフィリアの優しさに救われる。継続しているユフィリアの護衛任務のためにも、シンフォニウム魔法学院の教師となる。生徒会顧問も任されており、その際に知り合ったある少女が気になっている。
☆クーシェ・クルル・フライベル
★年齢:十八歳(精霊としての実年齢は軽く千を越えている)
★職業:シンフォニウム魔法学院長の孫(学院長は、クーシェが精霊だと知る数少ない人物で、現世における身元保証人) シンフォニウム魔法学院副風紀委員長
★得意属性:地
★備考:地の精霊クレイシェス
本体は犬
【ゲーム】かつて魔族の侵攻から人々を守るために戦った高位精霊の一柱。精霊としては、まだまだ若い。光の精霊ラピスフィアの化身たるヒロイン・ウィアナを狙い再び襲ってくるだろう魔族から守るため、現世にあるシンフォニウム魔法学院へやってくる。初めのうちは、主であるマクスウェルの命令だからと、一歩距離を置いていたが、魔族から彼女を守るうちに、ウィアナに対して恋心を抱いていることに気づく。さらに魔王まで復活し、窮地に立たされるが、ラピスフィアとして覚醒したウィアナや、エルフィンらと力を合わせ、見事魔王を討ち倒す。精霊界へ戻る際、引き留めてきたウィアナに対し、自分の気持ちをウィアナへ打ち明け、人として共に生きる約束をする。
数年後、引き継ぎを終えて現世へ戻ってきたクーシェは、ウィアナと結婚をし、影では王国を見守る守護精霊として生きた。
【現実】ゲーム設定と差異はほぼない。違いは、ラピスフィアの化身がユフィリアだということ。クレイシス侯爵家と代々契約している。自分のミスで彼女を“ゲームの悪役令嬢”に転生させてしまったことを悔やみ、償いも含めて彼女を側で守るために、学院にやってくる。元来ドジっ子と呼ばれているのだが、学院に入学した際、知り合ったシグルドと親しくなり、脳筋な彼のフォロー、もとい、リカバリーに日夜奔走しているためか、ドジの片鱗は見えない。そんな折り、エルフィンらと知り合い、絆を深めていく。
ユフィリアと契約しているミラが気になり、よく声をかけては一緒に森で過ごしている。そろそろ告白をしようか、と悩んでいる。
☆ウィアナ・キューレ
★年齢:十六歳
★職業:シンフォニウム魔法学院新入生 ストランディスタ王国王都シェスタの下町生まれ
★得意属性:闇(本人は光だと思い込んでいる)
★備考:前世は志岐森家の次女
【ゲーム】母親がかつてフェルヴィティール公爵家で侍女をしていた。次期当主のユリウスと恋に落ちるも、身分差から身を引く。その際、すでにウィアナを身籠っていた。市井で平民の男性と結婚し、ウィアナが生まれるも、産後の日達が悪く、間もなく亡くなる。血の繋がらない娘でも、その男性は精一杯の愛情を与え、育てる。そのため生活は貧しくとも、心優しい娘に育つ。ある事情から、シンフォニウム魔法学院への入学を認められる。光の魔術を得意とし、学院でも頭角を現す。毎年恒例の教会へのお祈りの際にそこに奉納されていた宝珠が融合してしまう事件は、真相解明ルートにおいてのみ明かされる情報。悪役令嬢『ユフィリア』の嫌がらせに耐えながらも、健気に努力を重ねるその姿から、攻略対象者たちと愛を育んでいく。
【現実】ゲーム設定とは異なり、平民の両親の下に生まれる。母親は確かにフェルヴィティール公爵家で働いていたが、すでに結婚していた男性との間にウィアナを身籠ったため、仕事を辞めている。そのため、現実のウィアナの父親はいたって普通の平民男性。
前世はユフィリアの前世・美琴を虐めて楽しんでいた異母姉・望結。親に強請れば何でも手に入ったため、我が儘で傲慢な性格。
生まれ変わって間もなくから前世の記憶があったため、今世でも歪んだ性格は変わらず。ただ、今世で生まれた家は、貧しい家庭環境だった。欲しい物が買ってもらえず、常に癇癪を起こしては詰っていたため、両親との折り合いは悪かった。ふとしたことでこの世界が前世で遊んだことのあるゲームと“同じ”で、自分が“ゲームのヒロイン”であると気付き、逆ハーレムを目指すことを決める。
現実の彼女は本当に単なる平民の娘でしかないことには気付かずに。世界は自分のためにあると思い込み、傍若無人に振る舞っていたため、街の人々からの評判は最悪で、両親にもその影響が出ている。本人は言い掛かりによるイジメだと言い張っている。闇の魔術に適性があったことから(闇属性は、暴走すると魔力量に関わらず、危険なことになるため)、力の使い方だけでも教えるべきとされ、試験の合否に関係なく入学を認められる。彼女自身が勉強嫌いなため、成績は常に最下位(実は魔力量も底辺)なのにも気付かず、ゲーム通りエルフィンの次に頭がいいと勘違いしている。周囲(主にユフィリアたちの)に出没しては、揉め事を引き起こすトラブルメーカーとなっていく。
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