寝てたら若返ってました

始めての討伐4

司令官さんはマギットというお名前らしく
さらっと挨拶は終了

話している過程で俺の教育係がアスターだと知った途端に態度がガラリと変わった
「数年前に子供を拾ってきた育て子がいると噂で聞いてましたが、、」
ちょいワルオヤジくらいに思ってたけど
アスターって英雄扱いされてた

ヘー、アノ、アスターガネー 知らなかった
ホーソウデスカー





討伐対象だけど

ただのでかいマンドラゴじゃなかった

始めはでかいだけのマンドラゴだった

音を聞かないように馬とか犠牲にしてでも引っこ抜きやなんとかなるレベルで

マンドラゴは結構高く売れるから新しい馬も買えてお金が残るので
問題はなかったはず

ここで問題なのが
村長が業突く張りだった

村人達が反対するのを
荒くれどもを使って押しとどめ

秘密裏に育てた

もっと大きくなってからと
放置したら

そのマンドラゴが
変異した

その地域の魔力を自分で吸い取れるようになって

ドンドン巨大化を始めて

近くの畑の作物が枯れ始め

バレたらヤバイと処罰を恐れた村長が

慌てて村にいる魔法使いに頼んで
攻撃してもらったら
その魔力も吸い取ってさらに大きくなった

広範囲に村の農作物も枯れはじめて

村長に内緒で村の一人が街まで来て
この事件は発覚したそうだ


魔法での攻撃はダメ

ならば剣で直接と兵たちが攻撃を加えようとしたが
近づくと魔力を吸収されて 魔力欠乏で倒れてしまう

ならば火矢での攻撃をしてみたが
すでに大きくなりすぎて皮が厚いのか効き目がなくなっていて
どうにもならなくなり

王宮への討伐願いを出したそうだ

ふーん、魔法がダメなんだー
破裂するくらい一気に喰わせる手もあるけど
失敗したら
次の進化を始めるかもなぁ～

マギットさんが「その方法はリスクが高すぎます、何も手段がなくなった時の最後の手段でお願いします」

「ん、まぁとりあえず現場にいってみようぜ」
馬車でも3日かかるから
今日は泊まって明日からとか言われたけど
「ん？ここまで来たら、上空に上がって村が見えるだろうから近くまで転移を繰り返せば
数時間後には着くんじゃね？」

「さ、、さすが、アスター様の育て子、規格が違う」
そっかな？


一人で行くとさ
また揉めるだろうから

同僚さんが付いてくることになった
名前は自己紹介されたけど
覚えるのがめんどくさくて
忘れた


まぁ、一人くらいだったら連れてけるかな

「しっかり捕まれよ」
「、、、は、ハイ」

ドビュン！！ジャーンプ

「ひゃぁ！！！」
「おら、しっかり見ろ、ヨンク村はどれだ！」
自由落下ぁ～ ヒャッハー、気持ちいい！

「は、、はひーーーー、あっアレです！！」
アレってどれだ
両手でしっかりしがみつきやがって
仕方ない空中に泊まって
「指差せ！」
ブンブン首を振ってしがみついてる

「ささねえーと振り落とすぞ！」

「ひ！アレですあそこの」片手を必死に伸ばして指をさした
おお、あれかあ～

近くの上空に転移！

ポロ、、、転移の衝撃でありゃ、落としちまったぜ
「ひぁぁぁぁぁ！！！」
さよーなら～、、は、まずいな
仕方ないので拾った

「落ちんじゃねぇ、しっかり掴まってろよ！」
「指をさせと言ったのはあなたですよ」

めんどくさい事が色々あったが
俺は出発してその日の昼にはヨンク村に着くことができた

落としかけた同僚さんにはお詫びに
みないふりしつつ
洗浄魔法をズボンにかけてやった