寝てたら若返ってました

初めての討伐3

転移先でも揉めそうになって
悔しいが

同僚と言ってたやつに
先ほど描いてもらった手紙を出した

暫く
手紙を読んで

ふんぞり返ってる俺を見て

手紙を見て

俺を見て

指令書を見て
頭を抱えて

ため息をついて

「オイ！いい加減にしろよ！」
たまらず俺が声を荒げると

「失礼な態度、申しわけありませんでした、すぐにこの地の司令官に連絡をとります」
「いや、そのまま現地に行ってサクッとやっつけてくるから、、」
「いえ！正式な指令書が出ているのに現地の司令官が何も知らなかったでは問題です」

なんか押しが強くて
負けた

その人が案内して連れて行ってくれたけど

「宮廷魔導師が来てくれたのか？助かった、さすが陛下！」
そんな声が扉の向こうから聞こえて

案内してくれた人がノックして
扉を開けてくれた

俺が入っていくと

歓喜の顔したイカツイ男の視線は俺の上を通り過ぎた

俺チビだから

あれ？という顔をして
俺の頭を超えて後ろの人と目があったみたいで

そこから
視線が下がって

俺と視線がビタッとあった
驚愕の顔、すぐに俺の後ろに視線がいく

もう一度俺の顔を見る

俺の後ろにまた視線がいく 

なんだろ、さっきもおんなじ目にあった気がする

振り返って
俺を案内してきたやつをみたら
慌てて何かを後ろに隠しやがった

何を隠したんだ？？
魔力で隠したものを前に出させたら

紙に大きく「本当に魔導師です！！失礼な態度は取らないで！」書かれてた

俺の後ろでこんなもん広げてるとは、奴の同僚と言うだけはあるな

「コホン、よく来てくれた魔術師殿」

なんとも言えない雰囲気の中の挨拶になった