寝てたら若返ってました

始めての討伐

陛下、、

「パパと呼べ！」ペシン！
頭で考えただけで叩かれた・・・

畜生、今日はパパか
どう区分けするんだよ
ワカンねぇ
この虐待親父が！
頭がぐわしと掴まれた

「タイタイ！！」
そのまま風呂に入れられて
体を洗われて
ひよこのおもちゃを渡される
多分だが、アスターが買ってきたものだろう
握って話すと「プーピー」と抜けた音がして地味に面白い
ピコピコ押してると
フッと笑われた気がした、腹立つけど　子供の体に精神が引きずられてる俺はやめられない

湯船だと溺れるので
体が冷えないように
お湯を張った洗面器に座らさせられた

パパが体を洗ってる様子をひよこ握りながらぼんやり見てる
風呂に入らなくても浄化魔法でもいいじゃん

そこのとこはアスターと同じだな
そういや
拾われたばかりの時も
アスターに風呂に入れてもらったっけ
風呂なんて初めてだから
ムッチャ暴れた記憶がある
渾身の力で反撃魔法まで使いまくったけど　全部相殺されて
体の自由を奪われて風呂に入れられたっけ
そういう意味では　アスターは強かったなぁ～　今はただの変態だけど。

最後には俺も慣れて風呂で泳いでたな

懐かしい

しっかし

二人とも腹筋がパキパキに割れてて
腹立つなあ

色々懐かしいこと考えてたら

「ふぁ～、あふ」ゆらゆら、ヤバ眠くなってきた
うとうとしてたら
抱き上げられて
湯船に入れられて
「寝るな、おい、、、、、たく、、仕方ないな」
へへへへ、気持ちいい

「まったく、手がかかるやつだ」
俺は赤ちゃんだからねぇー ふふふ

気がつくと布団に入れられて
背中をポンポン叩かれてた

薄眼を開けると
陛下が
保育園の連絡帳を読んでた

気配に気が付いたのか
スイっとこちらを見てきて

陛下と目があった

あっやべえと思ったら
頭をなぜられた
「始めての討伐、覚えてたか」


しらねぇ
忘れたよ

そのまま
眠りに落ちる俺










始めての討伐は
小さな村の
巨大マンドラゴの討伐だった

簡単な任務だった

10歳の俺
体は小さいけど
団の奴らの中では一番の魔力
子供扱いされるのか気に食わなかった










アスターは俺のこと子ども扱いするし
団の奴らも
俺のことをガキ扱いしてきて
お前ら　俺よりも魔力少ない癖に何かにつけて格下に見やがって！
少し長く生きてるくらいで馬鹿にしやがって
腹が立ったので
見返すために


陛下から指令を受けた時にたかが異常に大きくなった　マンゴラド退治で
補佐がアスターと書いてたのを見て

「俺一人でもできる！」

と叫んだら

陛下が意地の悪い笑顔で
できると思うのなら好きにやってみろ！

しかし

村には被害を出すなよ
そう言われた

たかがでかくなったマンドラゴ、即死させれば
悲鳴をあげるともできない

簡単な任務だと思ってた