寝てたら若返ってました

保育園

アスターは教師の仕事が忙しいのか帰ってこない
このまま
また100年くらい帰ってこないかもな

仲間たちはほとんど寝ちゃったけど
シオンと社長だけは起きてる

年齢を止めてしまうくらい魔力のある仲間はあれから一人も
現れてないそうだ

魔力を持つものが少なくなってきてるから
もしかしたら
もう現れないのかもしれねーよな
普通の寿命こえてさ
なんで俺今もここにいきて、、、

なんて
つらつら考えてたら
頭をガシリ！と鷲掴みされた！


痛い！イダダダ

俺様 社長、降臨！
「何、余計なこと考えてる！お前は俺のもんだ、下僕は俺の言う事だけを聞いていろ」

「イ、たいたい！！ヤっ！」少しは喋れるようになったぞ！
ニヤリと笑うと軽くペシンと頭叩いてきた
なんですかこの児童虐待
「パパ！といえ！ほうら、パパだ、ククク、言えるだろう」



そのあと
ビェービーエ！！と泣かされて

「何やってるんです？遅刻しますよ！」とシオンがやってきて

俺が泣いてる様子を見て
「またですか？」と呆れてた

転移で保育園に行くのはすっごい高位魔術しさんしかできないらしく
日常生活で使うのは絶対にダメ！とシオンに注意されてるので
車での送迎です

ちくしょう
遅刻ギリギリだ

保母さんが俺の目が真っ赤で泣いた跡があって、
さらに
不機嫌なのを見て

「あらあら、サイちゃんは珍しく御機嫌斜めね 
どうしたのぉ？」となぜてくれた

「どうやら、保育園に置いていかれることを理解したみたいで出発前にひどく泣かれてしまいまして、遅くなって申し訳ありません」少し困った顔をしながら、父子家庭のイケメンお父さんの苦悩
を保母さんに披露してくれた！！

陛下は大嘘ついてる！！

「うぁ！ああ！ああ！」違うぞこのやろう

「おっと、申し訳ありませんがよろしくお願いします」
保母さんにポイと渡されて、
やつはその長いコンパスの脚でスタスタと去っていった

ちくしょう！！！逃げんなぁ！！！叫んで
暴れたら

「よしよし、パパはお仕事さんだから寂しいけど頑張りましょうね、お友達が待ってるわよー」

違う！！！そうじゃない！！
「ウェーン！！」悔しくて涙が出てきた

他の保母さんが
「あら？いつも良い子のサイちゃんが泣くなんてめずらしいわね」
「パパから離れるのが嫌で泣いちゃったみたい」
「サイちゃんがそんな状態になるなんて、成長してきてるのねー」

違うー！！しばらく泣いて
落ち着きたら

諦めて、ハイハイの練習です タカバイもできるようになりました
次の目標はお座りです