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4章 「魔物の王」
157話 「湖の主」
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「案内って、構わないけど……お前が目的としてる湖ってどれのことだよ。おっきいのもちっさいのもあるし、どこの湖かに絞らないと俺だって分かんねえよ」
「ならこの国にある湖全てを確認しに行こうか」
「何年かける気だよ!」
何年もかかる訳じゃないだろうが、少なくとも一朝一夕で終わるような仕事量じゃない。ファルベには近いうちに魔界に突入するという大きな仕事がある以上、そんなことに付き合ってられない。
「ではこの国で一番大きな湖はどこにある? そこに案内してもらうというのはどうだ?」
「それなら、まあ急げばそんなに時間はかからないけどな……」
正直、面倒くさい。元々身体に疲労がたまっているのに、マリナとの出会いで精神的にも疲れてきた。そんな状態で離れた場所に行きたくはない。だけど、
「時間がかからないなら行きましょう! ルナも大きな湖見てみたいです!」
「うんうん。観光名所にもなってるし、私も見に行ってみたい。それに、ファルベも、綺麗な風景を見れば疲れた心も癒えるかもしれないし」
「そうですよ! 行きましょう、ししょー!」
これほど楽しそうに話しているルナとメルトを前に断るというのは流石に心が痛む。これから命がけの戦いに挑むための休憩として小旅行を楽しむというのも悪くはない。
「案内するだけだからな。俺は湖の底にまで入らねえから」
「それでいい。探すのは我の仕事だ。少年少女に労力などかけんよ」
ヴォーキンがドンと胸を張る。その姿は頼もしいが、勇ましく去っていったのにすぐ帰ってくるという前科を犯した後ではどうにもしまらない。
「じゃあ馬車を借りるところからだな。面倒だし、高速便を探すか」
「なに、この国では高速便なるものがあるのか?」
「この国ではって……そういえばお前、よその国から来たって言ってたっけ」
世界には四つの大国がある。ここ、アイナハル王国もその一つだが、ヴォーキンの出身地はそれ以外の三つのどれかなのだろう。
ファルベの質問にヴォーキンは大げさな動作で頷くと、
「いかにも。この国より遥か南に位置するグルドラ帝国からやって来たのだ。そこでは強き動物の血肉を食らえば強くなるという言い伝えが浸透していてな。馬はもっぱら食用のものしかないのだ」
「確かに、スキルとか考えず、生身同士でやりあうなら人間より強いだろうけどさ……それだったら移動手段はどうしてんだよ」
馬を食用だけにすると移動が面倒だ。
「うむ、弱き人間が人力で人を運んでいるぞ」
「どんなディストピアだよ」
そんな地獄みたいな光景が許されていいのか。それに、さっきから強気動物、とか弱き者とか、強さを基準にしているあたり、強者と弱者で明確な差が存在する国なのだろう。そんな国で生まれてなくてよかったと心底思う。
「強くなれば自由気ままな生活そのものなのだから悪い側面ばかりではないぞ。見下されたくなければ強く在ればいい。自然の摂理だ」
「それは野生動物とかの話で……って、まあいいか」
価値観が違う人間を説得しようとしても意味はない。生まれも育ちも違うのだから、共感も同情も求めてはいけない。
それが分かっているからこそ、ファルベも無理に説得しようとはせず、引き下がる。
「俺がその国に行くこともないだろうし、国の文化に余計な口出しする必要もねえな」
「かもしれんな。我も特に不満はない。強くなるのはなにをするにも必要なことであるからな」
「私が来た国がアイナハル王国でよかった……」
メルトが心から安堵したようにため息を吐く。確かに、アイナハル王国は人間同士の争いも比較的少ない。もちろん犯罪者も多いが、それでも国内に魔物が出るという特徴故にその数も他の国と比較すれば目に見えて少ないのだ。
もしメルトがファルベを探してグルドラ帝国に行っていたとしたら。どんな目に合うのか想像するだに恐ろしい。
「ししょーそろそろ湖の近くの村に到着しますよ~」
窓の外を見ていたルナが声をかけてくる。流石は高速便。城下町から南の辺境まで一時間程度で着いた。
「だそうだ。とりあえず、情報収集として近隣の住人に話を聞いてみようぜ」
「うむ。構わない」
腕組みをして席に座っているヴォーキンが大きく頷く。偉そうな態度ではあるが、それにふさわしい貫禄があるのでなにも言えない。
馬の足が止まる。御者がこちらに降りるように促されたので、それに従って降りていく。
「なんか馬車から降りると空気が美味しいような気がしますよね」
「錯覚だ。なにも変わらねえよ」
「ししょー無粋です!」
いつもの軽口を交わしながら外に出て、周囲を見回す。村長的な人間がいれば話は早いのだが、ぱっと見いなさそうな感じがする。
「人海戦術でいこう。分散して話を聞いて回った方がいい」
「そうだね。じゃあ私はあっち側から行こうかな」
「ならルナはこちらで!」
「我は向こうだな」
それぞれが別の方向に指を差しながら散っていく。ファルベも違う方向に歩き出す。すると、井戸端会議をしている女性たちの姿があった。
「すみません、少しお聞きしたいことがあるのですが」
「あら、見ない顔ね。どうしたの」
「この近くの大きな湖に、特別な金属が沈んでるって噂話を聞いたんですけど、それは本当ですか」
「あ~噂話っていうか、おとぎ話の類ね」
「……おとぎ話?」
予想外の単語が耳に入って思わず聞き返す。
「そうね。かいつまんで話すと、湖の中には光り輝く金属が沈んでいて、それはそれは綺麗なものだった。何人もその金属を手に入れようと湖に潜ったものの、湖の主によって食べられ、帰ることはなかった……そんな感じのお話。この一帯の村では子供でも知ってる有名なおとぎ話よ」
「その話は事実ではなくて、ただの作り話だと」
「それは確かめた人がいないから分からないわ。でも、湖の中に主と呼ばれる大きな魔物が住んでいるのは本当。たまに湖に入って被害に遭う旅人さんがいるから間違いないわ。湖にさえ入らなければ襲ってはこれないからそんなに気にすることでもないと思うけど」
だとすると、メルトが聞いた話も本当かもしれない。その可能性ができただけで大きな収穫だ。
「ありがとうございます。助かりました」
慣れない敬語でファルベはお礼を言う。それに気を良くしたのか、婦人たちは晴れやかな笑顔を浮かべる。
「いえいえ、構わないわ」
もう一度だけ軽く頭を下げて、みんなと合流しようと馬車を止めている場所に戻る。ファルベがいなくなってから少しして、婦人たちは再び世間話に花を咲かせようとして、
「あ、そういえば言い忘れちゃった」
「どうしたの?」
「しばらく前に湖に用があるって言ってこの村を通っていったおじ様がいたじゃない。彼が湖の方から帰ってくるときにキラキラした金属を持ってたわよね」
「確かにね~まあ、多分さっきの子には関係ない話だろうし、気にしなくても良いんじゃない?」
「そうね」
そんなやり取りをしてから、またなにげないいつもの会話を再開する。
*
「だいたい皆同じような話を聞いてるんだな」
「そうですね。おとぎ話とはいえ、手がかりが見つかって良かったです!」
なにもないよりはマシだが、それでも目的としている金属の存在の確信は得られていない。
「もしかしたら、湖に金属なんてないのかもしれない。それなのに、魔物に食われて殺される可能性が高いんだぞ。正直俺は、やらない方が良いと思ってる」
怪物の存在だけは確実。そんな危険な湖にわざわざ入って危険を冒す必要はない。ヴォーキンの身を想ってのファルベの発言だったが、
「いいや、我は入るぞ。少しでも可能性があるなら、それに賭けてみたいのだ。付け加えるなら、その怪物とやらも我にとっては都合がいい」
「……は? どういう意味だよ」
ヴォーキンは気にも留めずに話す。自分の命を投げ出すが如き行為になんの躊躇いもなく答えられるのは流石に予想外。一体なにがヴォーキンをそこまでさせるのか。
「我には目的がある。そのためには、必ず『不死身殺し』なるものを手に入れなければならない」
「ならこの国にある湖全てを確認しに行こうか」
「何年かける気だよ!」
何年もかかる訳じゃないだろうが、少なくとも一朝一夕で終わるような仕事量じゃない。ファルベには近いうちに魔界に突入するという大きな仕事がある以上、そんなことに付き合ってられない。
「ではこの国で一番大きな湖はどこにある? そこに案内してもらうというのはどうだ?」
「それなら、まあ急げばそんなに時間はかからないけどな……」
正直、面倒くさい。元々身体に疲労がたまっているのに、マリナとの出会いで精神的にも疲れてきた。そんな状態で離れた場所に行きたくはない。だけど、
「時間がかからないなら行きましょう! ルナも大きな湖見てみたいです!」
「うんうん。観光名所にもなってるし、私も見に行ってみたい。それに、ファルベも、綺麗な風景を見れば疲れた心も癒えるかもしれないし」
「そうですよ! 行きましょう、ししょー!」
これほど楽しそうに話しているルナとメルトを前に断るというのは流石に心が痛む。これから命がけの戦いに挑むための休憩として小旅行を楽しむというのも悪くはない。
「案内するだけだからな。俺は湖の底にまで入らねえから」
「それでいい。探すのは我の仕事だ。少年少女に労力などかけんよ」
ヴォーキンがドンと胸を張る。その姿は頼もしいが、勇ましく去っていったのにすぐ帰ってくるという前科を犯した後ではどうにもしまらない。
「じゃあ馬車を借りるところからだな。面倒だし、高速便を探すか」
「なに、この国では高速便なるものがあるのか?」
「この国ではって……そういえばお前、よその国から来たって言ってたっけ」
世界には四つの大国がある。ここ、アイナハル王国もその一つだが、ヴォーキンの出身地はそれ以外の三つのどれかなのだろう。
ファルベの質問にヴォーキンは大げさな動作で頷くと、
「いかにも。この国より遥か南に位置するグルドラ帝国からやって来たのだ。そこでは強き動物の血肉を食らえば強くなるという言い伝えが浸透していてな。馬はもっぱら食用のものしかないのだ」
「確かに、スキルとか考えず、生身同士でやりあうなら人間より強いだろうけどさ……それだったら移動手段はどうしてんだよ」
馬を食用だけにすると移動が面倒だ。
「うむ、弱き人間が人力で人を運んでいるぞ」
「どんなディストピアだよ」
そんな地獄みたいな光景が許されていいのか。それに、さっきから強気動物、とか弱き者とか、強さを基準にしているあたり、強者と弱者で明確な差が存在する国なのだろう。そんな国で生まれてなくてよかったと心底思う。
「強くなれば自由気ままな生活そのものなのだから悪い側面ばかりではないぞ。見下されたくなければ強く在ればいい。自然の摂理だ」
「それは野生動物とかの話で……って、まあいいか」
価値観が違う人間を説得しようとしても意味はない。生まれも育ちも違うのだから、共感も同情も求めてはいけない。
それが分かっているからこそ、ファルベも無理に説得しようとはせず、引き下がる。
「俺がその国に行くこともないだろうし、国の文化に余計な口出しする必要もねえな」
「かもしれんな。我も特に不満はない。強くなるのはなにをするにも必要なことであるからな」
「私が来た国がアイナハル王国でよかった……」
メルトが心から安堵したようにため息を吐く。確かに、アイナハル王国は人間同士の争いも比較的少ない。もちろん犯罪者も多いが、それでも国内に魔物が出るという特徴故にその数も他の国と比較すれば目に見えて少ないのだ。
もしメルトがファルベを探してグルドラ帝国に行っていたとしたら。どんな目に合うのか想像するだに恐ろしい。
「ししょーそろそろ湖の近くの村に到着しますよ~」
窓の外を見ていたルナが声をかけてくる。流石は高速便。城下町から南の辺境まで一時間程度で着いた。
「だそうだ。とりあえず、情報収集として近隣の住人に話を聞いてみようぜ」
「うむ。構わない」
腕組みをして席に座っているヴォーキンが大きく頷く。偉そうな態度ではあるが、それにふさわしい貫禄があるのでなにも言えない。
馬の足が止まる。御者がこちらに降りるように促されたので、それに従って降りていく。
「なんか馬車から降りると空気が美味しいような気がしますよね」
「錯覚だ。なにも変わらねえよ」
「ししょー無粋です!」
いつもの軽口を交わしながら外に出て、周囲を見回す。村長的な人間がいれば話は早いのだが、ぱっと見いなさそうな感じがする。
「人海戦術でいこう。分散して話を聞いて回った方がいい」
「そうだね。じゃあ私はあっち側から行こうかな」
「ならルナはこちらで!」
「我は向こうだな」
それぞれが別の方向に指を差しながら散っていく。ファルベも違う方向に歩き出す。すると、井戸端会議をしている女性たちの姿があった。
「すみません、少しお聞きしたいことがあるのですが」
「あら、見ない顔ね。どうしたの」
「この近くの大きな湖に、特別な金属が沈んでるって噂話を聞いたんですけど、それは本当ですか」
「あ~噂話っていうか、おとぎ話の類ね」
「……おとぎ話?」
予想外の単語が耳に入って思わず聞き返す。
「そうね。かいつまんで話すと、湖の中には光り輝く金属が沈んでいて、それはそれは綺麗なものだった。何人もその金属を手に入れようと湖に潜ったものの、湖の主によって食べられ、帰ることはなかった……そんな感じのお話。この一帯の村では子供でも知ってる有名なおとぎ話よ」
「その話は事実ではなくて、ただの作り話だと」
「それは確かめた人がいないから分からないわ。でも、湖の中に主と呼ばれる大きな魔物が住んでいるのは本当。たまに湖に入って被害に遭う旅人さんがいるから間違いないわ。湖にさえ入らなければ襲ってはこれないからそんなに気にすることでもないと思うけど」
だとすると、メルトが聞いた話も本当かもしれない。その可能性ができただけで大きな収穫だ。
「ありがとうございます。助かりました」
慣れない敬語でファルベはお礼を言う。それに気を良くしたのか、婦人たちは晴れやかな笑顔を浮かべる。
「いえいえ、構わないわ」
もう一度だけ軽く頭を下げて、みんなと合流しようと馬車を止めている場所に戻る。ファルベがいなくなってから少しして、婦人たちは再び世間話に花を咲かせようとして、
「あ、そういえば言い忘れちゃった」
「どうしたの?」
「しばらく前に湖に用があるって言ってこの村を通っていったおじ様がいたじゃない。彼が湖の方から帰ってくるときにキラキラした金属を持ってたわよね」
「確かにね~まあ、多分さっきの子には関係ない話だろうし、気にしなくても良いんじゃない?」
「そうね」
そんなやり取りをしてから、またなにげないいつもの会話を再開する。
*
「だいたい皆同じような話を聞いてるんだな」
「そうですね。おとぎ話とはいえ、手がかりが見つかって良かったです!」
なにもないよりはマシだが、それでも目的としている金属の存在の確信は得られていない。
「もしかしたら、湖に金属なんてないのかもしれない。それなのに、魔物に食われて殺される可能性が高いんだぞ。正直俺は、やらない方が良いと思ってる」
怪物の存在だけは確実。そんな危険な湖にわざわざ入って危険を冒す必要はない。ヴォーキンの身を想ってのファルベの発言だったが、
「いいや、我は入るぞ。少しでも可能性があるなら、それに賭けてみたいのだ。付け加えるなら、その怪物とやらも我にとっては都合がいい」
「……は? どういう意味だよ」
ヴォーキンは気にも留めずに話す。自分の命を投げ出すが如き行為になんの躊躇いもなく答えられるのは流石に予想外。一体なにがヴォーキンをそこまでさせるのか。
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