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第63話 『恥ずかしぬ』とはこういう事だろうか……。
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告白シーンを見られた訳じゃ無い。
それは分かった。
良かった。
け ど さ!
何で、告白されてお付き合い始めましたって事とか諸々が陛下や父に伝わってるの?!
分かってる――。
分かってるよ、枝葉でしょ?!
お仕事だもんね、仕方ないよね?!
てか、今の抱きしめて貰ってた所も報告入るの????????
ねぇ!
ちょっと?!
「――……アルさん?――……会話も筒抜け?」
「いや、唇を『読むな』って言ってあるから大丈夫かな――……ゴメンなさい……」
発狂はしないけど、SAN値がガリガリ削られてくよ?
私が予想以上に真っ赤になって混乱中になったせいか、アルが目を逸らせた。
だってさ?初彼が出来たと親に言うのも恥ずかしい年頃ですよ?――まぁ、そんな事を報告するような関わり両親として来なかったけど。
それなのに、気持ち的にはハグしてる所とかキスしてる所とかを親に見られたような気持なんだよ……!なんで、そんな所まで報告するのさ?!
父に対する罪悪感とか一瞬だけど吹っ飛んだよ!
「ごめんて、何に対して?」
「う……ちょっと状況を甘く考えてました……」
アルとしては、枝葉が陛下に報告をしたのは確かに恥ずかしいような気持ちはあったらしい。けど、前世を含めて見られる事に慣れていたし枝葉も仕事だからしょうがないよね――と割り切れたと。
別にさ、イチャイチャしてた訳じゃ無いけどさ??枝葉の人がいるって話を聞いた記憶はあるし。見張られ――いや、見守られてるって事実を失念してたのは私が悪いけど、私は枝葉ってソコまで報告するって思って無かった訳ですよ――。
「せめて事前に教えてくれても……」
「――一時的に枝葉は外されたって聞いてたんだよ……けど、魔女の件とかで情報が遅れたからね。知らないうちにつけなおされていたと言うか……けど、俺自身が見られ慣れてるから――ティアがどう思うかまで考えつかなかったと言うか……」
うぅ……。王太子様だからね。常に人目に晒されて観察されてるもんね……。
アルはちょっと待っててと言うと、右手と左手で手話みたいな事をし始めた。半泣きの顔で見守れば、随分離れた木の上の方でチリンと鈴が鳴るような音がして、アルがホッと息を吐く。
「……交渉が成立した――」
「交渉――?」
「今ついてくれてるのは俺の知り合いだから。恋人との逢瀬の詳細は父に命令されない限り話さないで欲しいと――」
アルはそう言って苦笑した。
こ、恋人――うん。いや、そうなんだけど……改めて言われるとちょっと恥ずかしい。鈴のような音は交渉成立の合図だったらしいです。
「条件は何を?」
「――サラディナーサの詰め合わせ菓子、3カ月分――かな?」
交渉と言うからには、何か条件があるだろうと思って聞いたんだけど……アルからはそんな答えが返って来た。もしや女性?と思ったのだけれど、コワモテの男性らしい。
甘党らしいのだけど、お菓子屋さんとかに行くと店員さんとかお客さんに怯えられるんだって。そんなに怖い顔なのだろうか……。甘いものは好きだけど仕事も仕事だし、お店になかなか行けないって随分前にアルは愚痴られた事があるらしい。
「父からの命令があった場合は無理だけど……そこは諦めて欲しい」
「陛下のご下命に逆らえとまでは言えないから――……大丈夫……よ?」
私は、鈴のような音がした方に簡単な礼をした。その後で、再びチリンと音がする。「どうか宜しくお願いします」と言う私の気持ちは枝葉の人に無事伝わったらしい。
「――そう言えば、父がベルク先生に『そろそろ自分を呪うのは止めとけ――お前は幸せになるべきなんだからな――……』って変な事を言ってたんだけど、ティアは聞こえていた??」
「アルも聞こえてたんだ?――……そうだね……ゲームと変化してないなら、理由は想像できるけど……」
私が陛下の言葉を聞いて思い出したのは、ベルク先生のゲームでの設定の話――。
何故、ヒロインに惹かれるかって話でもある。
ベルク先生は、侯爵だ――けれど、本来なら彼は侯爵になる筈では無かった。ベルク家の次男で、子供の頃の夢は王城の魔術師だったし……。
ベルク先生には敬愛する兄がいた。その人は、ベルク先生のお母さんの双子の姉が産んだ子供――そのお姉さんと侯爵は政略結婚ではあったけれど、愛し合っていた――けれど、お兄さんを産んだ後、産後の肥立ちが悪くて亡くなってしまう……。
その後、侯爵は妹と再婚したんだよね……。侯爵は躊躇ったみたいだけれど、姉妹のお家の方では残された長男だけでは侯爵家との繋がりが薄いと判断したんだと思う。幼い子は亡くなる率が高めだから……。
侯爵は見知らぬ他人と再婚するよりも、一卵性の双子だった妹と再婚した方が長男の事も可愛がってくれるだろうと考えたんじゃないかな。
妹は、密かに侯爵に恋をしていたから一、二もなく頷いたらしい。
――結果、それが悲劇を引き起こす。
愛した妻とまったく同じ顔の新しい妻。
侯爵が彼の最愛の妻を忘れる事は無かった。侯爵夫人は、自分を見る侯爵の目の中に姉への想いを見続ける事になる。愛しても愛しても愛されない……彼女がそう感じても不思議では無い。
それでも、子供が産まれれば――そう考えて……。けれど、ベルク先生が産まれても関係は変わらなかった。
子供が出来ても侯爵の中の侯爵夫人は『義妹』のままだったのだ。せめて侯爵が彼女の恋心に気が付いていれば状況は変わったかもしれないけれど……。
ベルク先生が学園にいるとき――彼女の我慢が限界に達した。先生のお兄さんに毒を盛ったのだ――。お兄さんは一命は取り留めたけれど、身体は弱り一生歩けなくなってしまった。
侯爵は、大変後悔した。自分が妻の心を踏みにじって粉々にしてしまった事を――。そしてその報いを受けるのが自分では無かった事を……。
心が壊れてしまった侯爵夫人は、敷地内に作られた塔に幽閉された。侯爵は、成人したベルク先生に家督を譲ると、幼子にかえってしまった侯爵夫人と共に暮らしているのだ。
愛してはいなくても、情はあったのだ。息子を殺されそうになった事を許せはしないだろうけれど、彼女もまた自分のもう一人の息子の母親で……。ましてや、彼女がそんな事をした原因が侯爵本人である。憎み切れなかったのだろう。
『兄上――……ごめんなさい――』
泣いて謝るベルク先生に、お兄さんは誰も悪く無いんだと――ただ、ボタンを掛け間違ってしまっただけなんだとそう告げた。誰に恨み事を言うのでも無く。
お兄さんにとって母親は侯爵夫人だったから、ショックだったと思う。けれど、彼は憎むよりも許す事を選んだ――侯爵夫人の気持ちを理解したからだ。だから、ベルク先生にもそう言ったのだけれど……。
ベルク先生にとっては、責めて貰った方が気持ち的には楽だったのだろう。
先生は、お兄さんになろうとした。仕草、態度――お兄さんの夢――……学園の教師になったのは、お兄さんの夢がそれだったからだ。
自分を殺してお兄さんの人生の代わりを生きようとするベルク先生。先生からすれば、爵位はお兄さんから盗んだものって認識だったんだと思う。
そんな先生にヒロインは『先生にだって幸福になる資格――あるんですよ……そんなんじゃ、お兄さんも哀しみます……』って言うんだよね。ベルク先生はその言葉を切っ掛けに、お兄さんとお父さんと改めて話しあうんだよ。それで、自分は自分の人生を生きて良いんだって思えるようになる――。
ベルク先生、幼馴染と結婚するって聞いてたから、その辺の事は解決したかと思ってた……。けど、あのやり取りを聞けば、解決はして無いって事だよね……。
「アル、気になる――?」
「その聞き方だと、あまり踏み込まない方がよさそうかな?プライベートの話だし、今は聞かない――ゲームと状況もかなり変わっているからね。今は様子を見る事にするよ」
「うん――分かった」
アルの言葉は今の私にとって有難いものだった。
父との話を聞いて――確かに知る事は必要だったと思った――父への誤解が解けたしね?けど、やっぱり同時に思うんだよ。知られたく無かったろうな――って。
私が、ベルク先生のお家の事を知ってるのって、ゲームの設定の話を知っていたからだし、誰から聞いた訳じゃない。本来なら私が知り得ない話なんだよ。
公に聞いている話は、ベルク先生のお兄さんが病を得て嫡子の立場から外れ、先代の侯爵が妻と穏やかに暮らしたいからって理由で早期にベルク先生に爵位を譲ったという話。
父の事が無ければ、アルになら普通に話してしまったかもしれない。けれど、今は――父の『話したく無い事』と、ベルク先生の『話したく無い事』が重なって見えてしまっている。
だから、アルの『様子を見る』って言葉が有難く思えたんだよね……。
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伝達ミス?で車検が一日で終わりませんで……結局代車が出て想定より早く帰宅できました。ポチポチと書ける時間が出来たので、更新ですm(_ _)m
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「――……アルさん?――……会話も筒抜け?」
「いや、唇を『読むな』って言ってあるから大丈夫かな――……ゴメンなさい……」
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だってさ?初彼が出来たと親に言うのも恥ずかしい年頃ですよ?――まぁ、そんな事を報告するような関わり両親として来なかったけど。
それなのに、気持ち的にはハグしてる所とかキスしてる所とかを親に見られたような気持なんだよ……!なんで、そんな所まで報告するのさ?!
父に対する罪悪感とか一瞬だけど吹っ飛んだよ!
「ごめんて、何に対して?」
「う……ちょっと状況を甘く考えてました……」
アルとしては、枝葉が陛下に報告をしたのは確かに恥ずかしいような気持ちはあったらしい。けど、前世を含めて見られる事に慣れていたし枝葉も仕事だからしょうがないよね――と割り切れたと。
別にさ、イチャイチャしてた訳じゃ無いけどさ??枝葉の人がいるって話を聞いた記憶はあるし。見張られ――いや、見守られてるって事実を失念してたのは私が悪いけど、私は枝葉ってソコまで報告するって思って無かった訳ですよ――。
「せめて事前に教えてくれても……」
「――一時的に枝葉は外されたって聞いてたんだよ……けど、魔女の件とかで情報が遅れたからね。知らないうちにつけなおされていたと言うか……けど、俺自身が見られ慣れてるから――ティアがどう思うかまで考えつかなかったと言うか……」
うぅ……。王太子様だからね。常に人目に晒されて観察されてるもんね……。
アルはちょっと待っててと言うと、右手と左手で手話みたいな事をし始めた。半泣きの顔で見守れば、随分離れた木の上の方でチリンと鈴が鳴るような音がして、アルがホッと息を吐く。
「……交渉が成立した――」
「交渉――?」
「今ついてくれてるのは俺の知り合いだから。恋人との逢瀬の詳細は父に命令されない限り話さないで欲しいと――」
アルはそう言って苦笑した。
こ、恋人――うん。いや、そうなんだけど……改めて言われるとちょっと恥ずかしい。鈴のような音は交渉成立の合図だったらしいです。
「条件は何を?」
「――サラディナーサの詰め合わせ菓子、3カ月分――かな?」
交渉と言うからには、何か条件があるだろうと思って聞いたんだけど……アルからはそんな答えが返って来た。もしや女性?と思ったのだけれど、コワモテの男性らしい。
甘党らしいのだけど、お菓子屋さんとかに行くと店員さんとかお客さんに怯えられるんだって。そんなに怖い顔なのだろうか……。甘いものは好きだけど仕事も仕事だし、お店になかなか行けないって随分前にアルは愚痴られた事があるらしい。
「父からの命令があった場合は無理だけど……そこは諦めて欲しい」
「陛下のご下命に逆らえとまでは言えないから――……大丈夫……よ?」
私は、鈴のような音がした方に簡単な礼をした。その後で、再びチリンと音がする。「どうか宜しくお願いします」と言う私の気持ちは枝葉の人に無事伝わったらしい。
「――そう言えば、父がベルク先生に『そろそろ自分を呪うのは止めとけ――お前は幸せになるべきなんだからな――……』って変な事を言ってたんだけど、ティアは聞こえていた??」
「アルも聞こえてたんだ?――……そうだね……ゲームと変化してないなら、理由は想像できるけど……」
私が陛下の言葉を聞いて思い出したのは、ベルク先生のゲームでの設定の話――。
何故、ヒロインに惹かれるかって話でもある。
ベルク先生は、侯爵だ――けれど、本来なら彼は侯爵になる筈では無かった。ベルク家の次男で、子供の頃の夢は王城の魔術師だったし……。
ベルク先生には敬愛する兄がいた。その人は、ベルク先生のお母さんの双子の姉が産んだ子供――そのお姉さんと侯爵は政略結婚ではあったけれど、愛し合っていた――けれど、お兄さんを産んだ後、産後の肥立ちが悪くて亡くなってしまう……。
その後、侯爵は妹と再婚したんだよね……。侯爵は躊躇ったみたいだけれど、姉妹のお家の方では残された長男だけでは侯爵家との繋がりが薄いと判断したんだと思う。幼い子は亡くなる率が高めだから……。
侯爵は見知らぬ他人と再婚するよりも、一卵性の双子だった妹と再婚した方が長男の事も可愛がってくれるだろうと考えたんじゃないかな。
妹は、密かに侯爵に恋をしていたから一、二もなく頷いたらしい。
――結果、それが悲劇を引き起こす。
愛した妻とまったく同じ顔の新しい妻。
侯爵が彼の最愛の妻を忘れる事は無かった。侯爵夫人は、自分を見る侯爵の目の中に姉への想いを見続ける事になる。愛しても愛しても愛されない……彼女がそう感じても不思議では無い。
それでも、子供が産まれれば――そう考えて……。けれど、ベルク先生が産まれても関係は変わらなかった。
子供が出来ても侯爵の中の侯爵夫人は『義妹』のままだったのだ。せめて侯爵が彼女の恋心に気が付いていれば状況は変わったかもしれないけれど……。
ベルク先生が学園にいるとき――彼女の我慢が限界に達した。先生のお兄さんに毒を盛ったのだ――。お兄さんは一命は取り留めたけれど、身体は弱り一生歩けなくなってしまった。
侯爵は、大変後悔した。自分が妻の心を踏みにじって粉々にしてしまった事を――。そしてその報いを受けるのが自分では無かった事を……。
心が壊れてしまった侯爵夫人は、敷地内に作られた塔に幽閉された。侯爵は、成人したベルク先生に家督を譲ると、幼子にかえってしまった侯爵夫人と共に暮らしているのだ。
愛してはいなくても、情はあったのだ。息子を殺されそうになった事を許せはしないだろうけれど、彼女もまた自分のもう一人の息子の母親で……。ましてや、彼女がそんな事をした原因が侯爵本人である。憎み切れなかったのだろう。
『兄上――……ごめんなさい――』
泣いて謝るベルク先生に、お兄さんは誰も悪く無いんだと――ただ、ボタンを掛け間違ってしまっただけなんだとそう告げた。誰に恨み事を言うのでも無く。
お兄さんにとって母親は侯爵夫人だったから、ショックだったと思う。けれど、彼は憎むよりも許す事を選んだ――侯爵夫人の気持ちを理解したからだ。だから、ベルク先生にもそう言ったのだけれど……。
ベルク先生にとっては、責めて貰った方が気持ち的には楽だったのだろう。
先生は、お兄さんになろうとした。仕草、態度――お兄さんの夢――……学園の教師になったのは、お兄さんの夢がそれだったからだ。
自分を殺してお兄さんの人生の代わりを生きようとするベルク先生。先生からすれば、爵位はお兄さんから盗んだものって認識だったんだと思う。
そんな先生にヒロインは『先生にだって幸福になる資格――あるんですよ……そんなんじゃ、お兄さんも哀しみます……』って言うんだよね。ベルク先生はその言葉を切っ掛けに、お兄さんとお父さんと改めて話しあうんだよ。それで、自分は自分の人生を生きて良いんだって思えるようになる――。
ベルク先生、幼馴染と結婚するって聞いてたから、その辺の事は解決したかと思ってた……。けど、あのやり取りを聞けば、解決はして無いって事だよね……。
「アル、気になる――?」
「その聞き方だと、あまり踏み込まない方がよさそうかな?プライベートの話だし、今は聞かない――ゲームと状況もかなり変わっているからね。今は様子を見る事にするよ」
「うん――分かった」
アルの言葉は今の私にとって有難いものだった。
父との話を聞いて――確かに知る事は必要だったと思った――父への誤解が解けたしね?けど、やっぱり同時に思うんだよ。知られたく無かったろうな――って。
私が、ベルク先生のお家の事を知ってるのって、ゲームの設定の話を知っていたからだし、誰から聞いた訳じゃない。本来なら私が知り得ない話なんだよ。
公に聞いている話は、ベルク先生のお兄さんが病を得て嫡子の立場から外れ、先代の侯爵が妻と穏やかに暮らしたいからって理由で早期にベルク先生に爵位を譲ったという話。
父の事が無ければ、アルになら普通に話してしまったかもしれない。けれど、今は――父の『話したく無い事』と、ベルク先生の『話したく無い事』が重なって見えてしまっている。
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