50 / 59
第二部
変身
しおりを挟む
ガタガタと窓が揺れる音で目が覚めた。
隣からは髭熊の鼾が聞こえる。ベッドの中から窓を見上げると、暗くてよく分からないがどうやら吹雪いているようだ。
(あんま酷くならなきゃいいが)
雪があまり降ると雪降ろしが大変だし、そもそもこの古い家の耐久性が心配になる。
吹雪が過ぎたらケディに屋根の雪降ろしをさせることを決意して、ベッドから出る。
途端に冷たい空気に襲われた。白息を吐きながら冷えきった室内を横切り、暖炉に火を起こす。火が起きたら、無造作に薪を放り込んで火を大きくした。
椅子に掛けておいたショールを羽織り、暖炉の火に手をかざす。
じんわりと温かいが、室内全体が暖まるまでもう暫くかかりそうだ。
テーブルの上に置いておいた煙草を取り、火のついた薪を使って煙草に火をつける。
深く吸い込み、細く長く煙を吐き出した。
今日の朝食担当はケディである。が、完全に目が覚めてしまったので、手持ち無沙汰だし、作ろうか悩む。
煙草を吸いきるまで考えて、アーチャは立ち上がった。
チェストから厚手のワンピースを取り出して、寝巻きから着替える。寝巻きの洗濯は今日はいいだろう。暖炉を一日中つけているとはいえ、今日は洗濯物が乾く気がしない。
寝巻きを適当に畳んでチェストの上に置いた。
髭熊の鼾を聞きながら台所へ向かい、冷たい水で顔を洗う。暖炉の前で少し温まった体がまた一気に冷える。
少し寒さに震えながら、何はともあれお湯を沸かそうと、鍋に水を入れて火にかける。
今朝は干し肉と芋のスープでいいだろう。確かベーコンと卵があったから、ケディにはそれを焼けばいい。
冷たい手を動かして手早く下拵えをし、簡単な朝食を作っていく。
料理が出来上がって部屋に戻ると、だいぶ室内が暖まっていた。髭熊は相も変わらず鼾をかいて眠っている。
アーチャは水仕事で冷えきった手を無言でケディの首に当てた。
瞬間、ビクッとしたケディが目を開けた。
「……何しやがる」
「朝飯」
「もうちょい、まともに起こせよ」
「めんどい」
ケディが頭を掻きながら起き上がった。
アーチャは再び寒い台所に戻り、お盆に皿をのせてテーブルに運び、皿を並べた後はお茶を入れた。アーチャが動いている間に顔を洗っていたケディが戻ってきた。
食事のセッティングも終わったことだし、椅子に座る。
祈りを捧げるケディを待つことなく、アーチャは先に食べ始めた。熱いスープが体に沁みる。
「今日、私が作ったから、明日はアンタね」
「おう」
祈りを終えたケディも食べ始める。粗野な外見からは想像できない程、食べ方だけは上品だ。
早々と食べ終わったアーチャはその様子をなんとなく眺めてた。
片付けをケディに任せて、アーチャは暖炉の前を陣取って本を読み始めた。もう何度も読んでいるから内容は完全に頭に入っているが、本を読む以外することがない。
惰眠を貪るのもアリかもしれないが、今はそんな気分じゃない。
「行ってくる」
「んー」
身支度を整えたケディがアーチャに一声かけて風呂場の方へ向かっていくのを、生返事で返す。パタンと風呂場からドアを閉める音がしたから今日は風呂場からの出勤なのだろう。
外は吹雪だし、当然と言えば当然である。
アーチャはそのまま昼食まで暖炉の前で本を読んでいた。
ーーーーーー
適当に昼食を食べて片付け、暖炉の前で一服していた時の事である。
バタンっと大きな音がして、急ぎ足と思われる足音が部屋に響いた。
何事かと思って、音のする方を見ると、慌てた様子のウィルがいた。
「アーチャさん!大変です!」
「なにが?」
「兎に角来て下さい!」
暖炉の前に座るアーチャに近づくと、ウィルは急かすようにアーチャの腕を取り、立ち上がらせた。
(なんなんだ?)
疑問に思うが、焦った様子のウィルは無言でアーチャの腕を引いて風呂場へと向かう。
それに着いていくしかないアーチャは半ば引きずられるようにウィルと移動し、気づけばヒューの執務室にいた。
そこには頭を抱えたヒューとバルト、何故か縛られて右頬が腫れている変態、後ろ姿だがケディの姿があった。室内の空気は何故か重い。
「何事ー?」
とりあえず、ゆるーく声をかけた。
部屋にいた全員がアーチャを見た。変態は嬉しそうに全身縛られた状態でうねうねと気持ち悪く動き、アーチャに近づこうとした。
その変態の背を無言でケディが踏んだ。
「で、どうしたのよ」
再び声をかけると、ヒューが青い顔で口を開いた。
「あの……ですね……」
「うん」
「……その……ですね……」
「うん」
言うか言わまいか躊躇しているヒューに若干イラッとする。言いたいことがあるなら早く言え。
「実は……ケディが女になりました……」
「………………」
「………………」
「………………は?」
あり得ない発言に一瞬、何を言ったか理解できなかった。信じられない思いでこちらに背を向けるケディを見る。
普段と変わらないように見せかけて、服が若干だぼついている気がする。背も多分だけど低くなっているし、体も丸みを帯びている気がする。
アーチャは無言で変態を踏むケディの正面に立った。
……髭がない。胸元が膨らんでいる。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
アーチャは腹の底から叫んだ。
隣からは髭熊の鼾が聞こえる。ベッドの中から窓を見上げると、暗くてよく分からないがどうやら吹雪いているようだ。
(あんま酷くならなきゃいいが)
雪があまり降ると雪降ろしが大変だし、そもそもこの古い家の耐久性が心配になる。
吹雪が過ぎたらケディに屋根の雪降ろしをさせることを決意して、ベッドから出る。
途端に冷たい空気に襲われた。白息を吐きながら冷えきった室内を横切り、暖炉に火を起こす。火が起きたら、無造作に薪を放り込んで火を大きくした。
椅子に掛けておいたショールを羽織り、暖炉の火に手をかざす。
じんわりと温かいが、室内全体が暖まるまでもう暫くかかりそうだ。
テーブルの上に置いておいた煙草を取り、火のついた薪を使って煙草に火をつける。
深く吸い込み、細く長く煙を吐き出した。
今日の朝食担当はケディである。が、完全に目が覚めてしまったので、手持ち無沙汰だし、作ろうか悩む。
煙草を吸いきるまで考えて、アーチャは立ち上がった。
チェストから厚手のワンピースを取り出して、寝巻きから着替える。寝巻きの洗濯は今日はいいだろう。暖炉を一日中つけているとはいえ、今日は洗濯物が乾く気がしない。
寝巻きを適当に畳んでチェストの上に置いた。
髭熊の鼾を聞きながら台所へ向かい、冷たい水で顔を洗う。暖炉の前で少し温まった体がまた一気に冷える。
少し寒さに震えながら、何はともあれお湯を沸かそうと、鍋に水を入れて火にかける。
今朝は干し肉と芋のスープでいいだろう。確かベーコンと卵があったから、ケディにはそれを焼けばいい。
冷たい手を動かして手早く下拵えをし、簡単な朝食を作っていく。
料理が出来上がって部屋に戻ると、だいぶ室内が暖まっていた。髭熊は相も変わらず鼾をかいて眠っている。
アーチャは水仕事で冷えきった手を無言でケディの首に当てた。
瞬間、ビクッとしたケディが目を開けた。
「……何しやがる」
「朝飯」
「もうちょい、まともに起こせよ」
「めんどい」
ケディが頭を掻きながら起き上がった。
アーチャは再び寒い台所に戻り、お盆に皿をのせてテーブルに運び、皿を並べた後はお茶を入れた。アーチャが動いている間に顔を洗っていたケディが戻ってきた。
食事のセッティングも終わったことだし、椅子に座る。
祈りを捧げるケディを待つことなく、アーチャは先に食べ始めた。熱いスープが体に沁みる。
「今日、私が作ったから、明日はアンタね」
「おう」
祈りを終えたケディも食べ始める。粗野な外見からは想像できない程、食べ方だけは上品だ。
早々と食べ終わったアーチャはその様子をなんとなく眺めてた。
片付けをケディに任せて、アーチャは暖炉の前を陣取って本を読み始めた。もう何度も読んでいるから内容は完全に頭に入っているが、本を読む以外することがない。
惰眠を貪るのもアリかもしれないが、今はそんな気分じゃない。
「行ってくる」
「んー」
身支度を整えたケディがアーチャに一声かけて風呂場の方へ向かっていくのを、生返事で返す。パタンと風呂場からドアを閉める音がしたから今日は風呂場からの出勤なのだろう。
外は吹雪だし、当然と言えば当然である。
アーチャはそのまま昼食まで暖炉の前で本を読んでいた。
ーーーーーー
適当に昼食を食べて片付け、暖炉の前で一服していた時の事である。
バタンっと大きな音がして、急ぎ足と思われる足音が部屋に響いた。
何事かと思って、音のする方を見ると、慌てた様子のウィルがいた。
「アーチャさん!大変です!」
「なにが?」
「兎に角来て下さい!」
暖炉の前に座るアーチャに近づくと、ウィルは急かすようにアーチャの腕を取り、立ち上がらせた。
(なんなんだ?)
疑問に思うが、焦った様子のウィルは無言でアーチャの腕を引いて風呂場へと向かう。
それに着いていくしかないアーチャは半ば引きずられるようにウィルと移動し、気づけばヒューの執務室にいた。
そこには頭を抱えたヒューとバルト、何故か縛られて右頬が腫れている変態、後ろ姿だがケディの姿があった。室内の空気は何故か重い。
「何事ー?」
とりあえず、ゆるーく声をかけた。
部屋にいた全員がアーチャを見た。変態は嬉しそうに全身縛られた状態でうねうねと気持ち悪く動き、アーチャに近づこうとした。
その変態の背を無言でケディが踏んだ。
「で、どうしたのよ」
再び声をかけると、ヒューが青い顔で口を開いた。
「あの……ですね……」
「うん」
「……その……ですね……」
「うん」
言うか言わまいか躊躇しているヒューに若干イラッとする。言いたいことがあるなら早く言え。
「実は……ケディが女になりました……」
「………………」
「………………」
「………………は?」
あり得ない発言に一瞬、何を言ったか理解できなかった。信じられない思いでこちらに背を向けるケディを見る。
普段と変わらないように見せかけて、服が若干だぼついている気がする。背も多分だけど低くなっているし、体も丸みを帯びている気がする。
アーチャは無言で変態を踏むケディの正面に立った。
……髭がない。胸元が膨らんでいる。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
アーチャは腹の底から叫んだ。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる