5 / 26
5:『脱! 尻軽大作戦!!』
しおりを挟む
マチューが研究室で資料の整理をしていると、静かに研究室のドアが開き、アベルが疲れた様子で入ってきた。
「お疲れ様です。今年の新入生は、どんな感じでしたか?」
「あー、うん。まぁ、概ね例年通りかなぁ。あ、でも、面白そうな子が2人いたかな」
「へぇ。今年の講義は楽しくなりそうですね」
「だと嬉しいねぇ。はぁーー」
「なんです? 大きな溜め息なんか吐いて」
「男日照りなんだよ。マチュー君。……全然! ちんこを突っ込んでくれる男が! 見つからない!」
「研究室で品のないことを叫ばない! もう! いつもの発作ですか」
「いやもう本当に、泣きたくなるくらい、いい竿が見つからなくてさぁ。いいなぁと思って声をかけてもフラれるしぃ。僕って、そんなに魅力無い?」
「抱かれたい派の男には、需要あるんじゃないんですか? 多分」
「抱かれたい男に好かれても嬉しくない!! 僕は! ちんこを! 突っ込まれたいの!!」
「はい! 品のないことを叫ばない!! もう! 学生達に聞かれたらどうするんですか!」
「だぁってぇ……もう本当に男日照り過ぎて、ヤバいんだよぉ。そろそろ本気泣きしそう」
しおしおになっているアベルが、よろよろと自分の机の所に行き、椅子に座って、ぐったりと机に突っ伏した。どうもこれは重症のようである。
マチューは、どうしたものかなぁと考えてみた。男を紹介してやろうにも、マチューはノンケの友達しかいないので、無理だ。男専門が集まるというバーに一緒に行っても、肝心のアベルを抱いてくれる男が見つからなかったら意味が無い。最もやりたくないが、ある意味確実にできるのは、マチューがアベルを抱くことだ。
マチューは、おっさんのアベルでも、普通に勃起する。童貞だが、抱こうと思えば抱けるだろう。アベルのことは、尻軽過ぎること以外は、とても尊敬しているし、敬愛している。アベルの側は居心地がよくて、アベルから様々な事を教えてもらうのは楽しい。アベルの世話を焼くのは、普通に楽しいし、アベルがマチューだけを愛して、マチューだけとしかセックスをしないのであれば、アベルと恋人になることも吝かではない。年の差はあるが、アベルはお茶目で可愛いところもあるし、何より、青臭い理想を持つマチューのことを笑ったり、揶揄ったりしなかった。そのままのマチューのことを、アベルは認めてくれている。仕事のことも、マチュー自身のことも、アベルは認めて、高く評価してくれている。
マチューは、王都で生まれ育った。幼い頃から魔力が多く、魔力コントロールができないうちは、よく魔力を暴走させて、何度かは怪我人まで出していた。マチューを持て余した両親が、知り合いの知り合いだったアベルに、マチューのことを相談した。マチューは、アベルの勧めで、アベルから魔力コントロールを習いながら、国立魔術学園に入学することになった。
国立魔術学園は、13歳から入学できる。成績がよければ、スキップして早めに卒業することもできる。マチューは、13歳で入学し、国立魔術学園の高等部の更に上の研究部にまで進級し、研究部を卒業すると、アベルの助手になった。
周囲から遠巻きにされて、親からも疎まれていたマチューが、普通に生活ができるようになったのは、全てアベルのお陰である。魔術理論の研究が楽しいこともあったが、何より、アベルに恩返しがしたくて、マチューはアベルの助手になった。
マチューは、うーんと小さな声を出しながら、悩んだ。アベルは、マチューには手を出さないと、事ある毎に言っている。実際、一度一緒のベッドに寝た時も、何もしてこなかった。男をとっかえ引っ変えするアベルの尻軽列伝については、アベルが隠さないので、よく知っている。アベルは多分、セックス依存症なのだと思う。専門じゃないから、断言はできないし、あくまで推測だが、あながち間違ってはいない気がする。
ここで安易に男を紹介したり、男専門が集まるバーで男漁りをするよりも、アベルのセックス依存症を改善した方が、後々の為にもなるのではないだろうか。
マチューは、ぼんやりとそう考えると、セックス依存症をどうやったら改善できるのか、考え始めた。あくまで素人考え止まりになるが、何もしないよりマシである。
マチューは、手を動かしながらを、就業時間が終わるまで、頭の中で、アベルのセックス依存症改善策を色々と考えた。
就業時間が過ぎたので、帰り支度を始めたアベルに、マチューは、つつっと近寄って、話しかけた。
「教授。ちょっとした実験がしたいので、お家にお邪魔してもいいですか?」
「実験? 研究室でやればいいじゃない。今からでも付き合うよー」
「いえ。できたら、教授の家の方がいいので」
「一体、なんの実験をするんだい?」
「まぁ、あれです。教授の男日照りの改善方法……みたいな?」
「マジか!? なんの実験か知らないけど、よろしく頼むよ! マチュー君!!」
「はい。僕、頑張りますので、教授も頑張ってください」
「うん!!」
どんよりとした空気をまとっていたアベルが、ぱぁっと弾けるような笑顔になった。
マチューは、そわそわし始めたアベルと一緒に、アベルの新居へと向かった。
台所を借りて珈琲を淹れ、居間の大きめのソファーに、拳二つ分開けて、並んで座る。マチューは、珈琲を一口飲んで、少しの緊張で渇いた喉を潤すと、真横で美味しそうに珈琲を飲んでいるアベルの方を向いた。
「教授。セックスをしなくても、心穏やかでいられるようにしましょう」
「えー。セックスは僕の一番の楽しみだよー」
「でも、そのセックスができなくて、この最近、イライラしたり、気分が落ち込んだりしてるでしょ」
「…………まぁ」
「セックスをしなくても、気分が落ち着くようになると、多分、今より楽になりますよ」
「それはそうかもしれないけどー。僕のド淫乱っぷりは筋金入りだぞ? ちょっとやそっとじゃ、治らないよ」
「それはもう、尻軽列伝を聞かされてきたんで、百も承知です。そこで」
「そこで?」
「僕と、セックスは無しの、コミュニケーションをとっていきましょう」
「それなら、普段から普通に話したりしてるじゃない」
「そうなんですけど、それに加えて、毎日一緒にご飯を食べて、手を繋ぐとか、ちょっとした触れ合いをします」
「それで?」
「多分なんですけど、教授って、セックスの快感だけじゃなくて、他人の体温とかにも飢えてるんじゃないと思うんですよ。なので、とりあえず、握手とか、ちょっと手を繋ぐとかしてみて、ちょっとした他人の体温だけで、ある程度満足できるようにしてみるのはどうかと」
「なるほど?」
「題して、『脱! 尻軽大作戦!!』」
「ごめん。そのネーミングセンスは頭悪すぎるよ」
「僕のネーミングセンスはどうでもいいです。教授。僕と一緒にちょっと頑張ってみませんか?」
「うーーーー。……まぁ、確かに、いい竿も見つからないし、見つけてもフラれてばっかだし、でもケツはうずうずするしで、イライラしちゃうし。駄目元でやるだけやってみるかなぁ」
「じゃあ、とりあえず握手です。はい」
「あ、うん」
マチューは、アベルに手を差し出した。アベルのかさついた温かい手が、マチューの手を握った。アベルが、微妙に困った様な顔をした。
「これだけでムラムラするってヤバいな。僕」
「はい。我慢です」
「分かってるよ。君には手を出さないって決めてるもの」
アベルが大きな溜め息を吐いた。
「僕って、どっかおかしいのかなぁ」
「寂しがり屋なだけじゃないですか?」
「そっかな」
「そうですよ」
「単なる淫乱なだけじゃない?」
「淫乱以前に、ただ単に、人恋しいのかもしれませんよ。教授って、何十年も独り暮らしでしょ。1人でご飯食べて、1人で寝てってしてたら、人恋しくもなりますよ」
「そんなもんかなぁ」
「そんなもんです。僕も最近独り暮らしを始めたので、なんとなく寂しい時がありますもん」
「そっかー。僕は寂しがり屋だったのか」
「多分ですけどね」
「マチュー君の手は温かいね」
「教授の手も温かいですよ」
マチューは、握手した手を、やんわりと振って、『今日はここまで』と、温かいアベルの手を離した。
「お疲れ様です。今年の新入生は、どんな感じでしたか?」
「あー、うん。まぁ、概ね例年通りかなぁ。あ、でも、面白そうな子が2人いたかな」
「へぇ。今年の講義は楽しくなりそうですね」
「だと嬉しいねぇ。はぁーー」
「なんです? 大きな溜め息なんか吐いて」
「男日照りなんだよ。マチュー君。……全然! ちんこを突っ込んでくれる男が! 見つからない!」
「研究室で品のないことを叫ばない! もう! いつもの発作ですか」
「いやもう本当に、泣きたくなるくらい、いい竿が見つからなくてさぁ。いいなぁと思って声をかけてもフラれるしぃ。僕って、そんなに魅力無い?」
「抱かれたい派の男には、需要あるんじゃないんですか? 多分」
「抱かれたい男に好かれても嬉しくない!! 僕は! ちんこを! 突っ込まれたいの!!」
「はい! 品のないことを叫ばない!! もう! 学生達に聞かれたらどうするんですか!」
「だぁってぇ……もう本当に男日照り過ぎて、ヤバいんだよぉ。そろそろ本気泣きしそう」
しおしおになっているアベルが、よろよろと自分の机の所に行き、椅子に座って、ぐったりと机に突っ伏した。どうもこれは重症のようである。
マチューは、どうしたものかなぁと考えてみた。男を紹介してやろうにも、マチューはノンケの友達しかいないので、無理だ。男専門が集まるというバーに一緒に行っても、肝心のアベルを抱いてくれる男が見つからなかったら意味が無い。最もやりたくないが、ある意味確実にできるのは、マチューがアベルを抱くことだ。
マチューは、おっさんのアベルでも、普通に勃起する。童貞だが、抱こうと思えば抱けるだろう。アベルのことは、尻軽過ぎること以外は、とても尊敬しているし、敬愛している。アベルの側は居心地がよくて、アベルから様々な事を教えてもらうのは楽しい。アベルの世話を焼くのは、普通に楽しいし、アベルがマチューだけを愛して、マチューだけとしかセックスをしないのであれば、アベルと恋人になることも吝かではない。年の差はあるが、アベルはお茶目で可愛いところもあるし、何より、青臭い理想を持つマチューのことを笑ったり、揶揄ったりしなかった。そのままのマチューのことを、アベルは認めてくれている。仕事のことも、マチュー自身のことも、アベルは認めて、高く評価してくれている。
マチューは、王都で生まれ育った。幼い頃から魔力が多く、魔力コントロールができないうちは、よく魔力を暴走させて、何度かは怪我人まで出していた。マチューを持て余した両親が、知り合いの知り合いだったアベルに、マチューのことを相談した。マチューは、アベルの勧めで、アベルから魔力コントロールを習いながら、国立魔術学園に入学することになった。
国立魔術学園は、13歳から入学できる。成績がよければ、スキップして早めに卒業することもできる。マチューは、13歳で入学し、国立魔術学園の高等部の更に上の研究部にまで進級し、研究部を卒業すると、アベルの助手になった。
周囲から遠巻きにされて、親からも疎まれていたマチューが、普通に生活ができるようになったのは、全てアベルのお陰である。魔術理論の研究が楽しいこともあったが、何より、アベルに恩返しがしたくて、マチューはアベルの助手になった。
マチューは、うーんと小さな声を出しながら、悩んだ。アベルは、マチューには手を出さないと、事ある毎に言っている。実際、一度一緒のベッドに寝た時も、何もしてこなかった。男をとっかえ引っ変えするアベルの尻軽列伝については、アベルが隠さないので、よく知っている。アベルは多分、セックス依存症なのだと思う。専門じゃないから、断言はできないし、あくまで推測だが、あながち間違ってはいない気がする。
ここで安易に男を紹介したり、男専門が集まるバーで男漁りをするよりも、アベルのセックス依存症を改善した方が、後々の為にもなるのではないだろうか。
マチューは、ぼんやりとそう考えると、セックス依存症をどうやったら改善できるのか、考え始めた。あくまで素人考え止まりになるが、何もしないよりマシである。
マチューは、手を動かしながらを、就業時間が終わるまで、頭の中で、アベルのセックス依存症改善策を色々と考えた。
就業時間が過ぎたので、帰り支度を始めたアベルに、マチューは、つつっと近寄って、話しかけた。
「教授。ちょっとした実験がしたいので、お家にお邪魔してもいいですか?」
「実験? 研究室でやればいいじゃない。今からでも付き合うよー」
「いえ。できたら、教授の家の方がいいので」
「一体、なんの実験をするんだい?」
「まぁ、あれです。教授の男日照りの改善方法……みたいな?」
「マジか!? なんの実験か知らないけど、よろしく頼むよ! マチュー君!!」
「はい。僕、頑張りますので、教授も頑張ってください」
「うん!!」
どんよりとした空気をまとっていたアベルが、ぱぁっと弾けるような笑顔になった。
マチューは、そわそわし始めたアベルと一緒に、アベルの新居へと向かった。
台所を借りて珈琲を淹れ、居間の大きめのソファーに、拳二つ分開けて、並んで座る。マチューは、珈琲を一口飲んで、少しの緊張で渇いた喉を潤すと、真横で美味しそうに珈琲を飲んでいるアベルの方を向いた。
「教授。セックスをしなくても、心穏やかでいられるようにしましょう」
「えー。セックスは僕の一番の楽しみだよー」
「でも、そのセックスができなくて、この最近、イライラしたり、気分が落ち込んだりしてるでしょ」
「…………まぁ」
「セックスをしなくても、気分が落ち着くようになると、多分、今より楽になりますよ」
「それはそうかもしれないけどー。僕のド淫乱っぷりは筋金入りだぞ? ちょっとやそっとじゃ、治らないよ」
「それはもう、尻軽列伝を聞かされてきたんで、百も承知です。そこで」
「そこで?」
「僕と、セックスは無しの、コミュニケーションをとっていきましょう」
「それなら、普段から普通に話したりしてるじゃない」
「そうなんですけど、それに加えて、毎日一緒にご飯を食べて、手を繋ぐとか、ちょっとした触れ合いをします」
「それで?」
「多分なんですけど、教授って、セックスの快感だけじゃなくて、他人の体温とかにも飢えてるんじゃないと思うんですよ。なので、とりあえず、握手とか、ちょっと手を繋ぐとかしてみて、ちょっとした他人の体温だけで、ある程度満足できるようにしてみるのはどうかと」
「なるほど?」
「題して、『脱! 尻軽大作戦!!』」
「ごめん。そのネーミングセンスは頭悪すぎるよ」
「僕のネーミングセンスはどうでもいいです。教授。僕と一緒にちょっと頑張ってみませんか?」
「うーーーー。……まぁ、確かに、いい竿も見つからないし、見つけてもフラれてばっかだし、でもケツはうずうずするしで、イライラしちゃうし。駄目元でやるだけやってみるかなぁ」
「じゃあ、とりあえず握手です。はい」
「あ、うん」
マチューは、アベルに手を差し出した。アベルのかさついた温かい手が、マチューの手を握った。アベルが、微妙に困った様な顔をした。
「これだけでムラムラするってヤバいな。僕」
「はい。我慢です」
「分かってるよ。君には手を出さないって決めてるもの」
アベルが大きな溜め息を吐いた。
「僕って、どっかおかしいのかなぁ」
「寂しがり屋なだけじゃないですか?」
「そっかな」
「そうですよ」
「単なる淫乱なだけじゃない?」
「淫乱以前に、ただ単に、人恋しいのかもしれませんよ。教授って、何十年も独り暮らしでしょ。1人でご飯食べて、1人で寝てってしてたら、人恋しくもなりますよ」
「そんなもんかなぁ」
「そんなもんです。僕も最近独り暮らしを始めたので、なんとなく寂しい時がありますもん」
「そっかー。僕は寂しがり屋だったのか」
「多分ですけどね」
「マチュー君の手は温かいね」
「教授の手も温かいですよ」
マチューは、握手した手を、やんわりと振って、『今日はここまで』と、温かいアベルの手を離した。
10
お気に入りに追加
201
あなたにおすすめの小説
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。
くまだった
BL
新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。
金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。
貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け
ムーンさんで先行投稿してます。
感想頂けたら嬉しいです!
魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!
松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。
15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。
その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。
そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。
だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。
そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。
「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。
前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。
だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!?
「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」
初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!?
銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。
オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う
hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。
それはビッチングによるものだった。
幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。
国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。
※不定期更新になります。
第二王子に転生したら、当て馬キャラだった。
秋元智也
BL
大人気小説『星降る夜の聖なる乙女』のゲーム制作に
携わる事になった。
そこで配信前のゲームを不具合がないか確認する為に
自らプレイしてみる事になった。
制作段階からあまり寝る時間が取れず、やっと出来た
が、自分達で不具合確認をする為にプレイしていた。
全部のエンディングを見る為に徹夜でプレイしていた。
そして、最後の完全コンプリートエンディングを前に
コンビニ帰りに事故に遭ってしまう。
そして目覚めたら、当て馬キャラだった第二王子にな
っていたのだった。
攻略対象の一番近くで、聖女の邪魔をしていた邪魔な
キャラ。
もし、僕が聖女の邪魔をしなかったら?
そしたらもっと早くゲームは進むのでは?
しかし、物語は意外な展開に………。
あれ?こんなのってあり?
聖女がなんでこうなったんだ?
理解の追いつかない展開に、慌てる裕太だったが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる