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38:しょうがねぇな
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アルフレッドはヘロヘロの状態で走っていた。腰の痛みが完全にとれていない。どうやら、女の身体よりも男の身体の方がセックスの時の負担が大きいようである。つやっつやした顔で来たコーネリーも無事に昨夜セックスができたようで、機嫌はめちゃくちゃいいが、腰が引けている。やっと家が見えてきた。ぜーぇ、ぜーぇと荒い息を吐きながら、のろのろと走っていると、向こう側からバージルの姿が見えた。バージルも走って此方に向かっている。出かけていたのだろうか。少しずつ近づいてくるバージルの顔を見て、アルフレッドはぎょっと目を見開いた。
「はぁぁぁぁっ!?血っ!?おいっ!!何があった!!顔面血塗れじゃねぇかっ!!コーネリー!!」
「はいっ!!」
アルフレッドは足に力を入れて、全速力でバージルの元へと走った。バージルは額を怪我しているようで、汗と共に血がだらだらと垂れ落ちている。セドリック達にこんなバージルを見せるわけにはいかない。アルフレッドはバージルの腕を引っ張って、庭のベンチに移動し、バージルをベンチに座らせた。アルフレッドは、ベンチの上に置きっぱなしだった自分の上着を掴み、バージルの額の傷に強く押しつけた。
「コーネリー!!」
「オリビアさんを呼んできます!清潔な布と水と消毒用のアルコールをお借りします!あ、その前に少し見せてください。……これは縫った方がいいです。止血したら病院に行きましょう」
「病院はいい。コーネリー殿はアリアナ殿のところで指導を受けていたのだろう?ちょうどいい練習体だ。コーネリー殿が縫ってくれ」
「はぁっ!?麻酔も何もないんですけど!!痺れの魔法をかけようにも、場所が頭部だし、額だけかけるって、まだ僕できないんですけどぉ!」
「麻酔はいらない。さくっと縫ってくれ」
「ちっ。コーネリー。さっさと処置をしてくれ。お袋にも手伝ってもらえ」
「えぇぇぇぇ!!んもぉぉ!分かりました!!オリビアさん呼んで、必要なものを用意してきます!!課長!とにかく止血をしといてください!!」
「了解」
コーネリーがバタバタと家の中へ走って行った。アルフレッドはバージルの額の傷を強く押さえながら、何故かスッキリしたような顔をしているバージルを睨みつけた。
「何があった」
「実家に呼ばれてな。絶縁宣言をしてきた」
「はぁ?」
「勘当してもらった。二度とあの人達に会う気はない」
「おいおい。何がどうしてそうなった」
「俺からお前とセドリックを取り上げようとした。俺には、俺が守ると、共に生きると、決めたものを守る権利がある。その権利を行使しただけだ」
「……お前なぁ……それでお前が怪我してどうすんだよ。馬鹿野郎」
「この程度で絶縁できるのなら安いものだ」
「この馬鹿。1人で突っ走るな。共に生きると決めたんなら俺も連れていけ。この馬鹿」
「あそこへはお前は連れて行かない。お前が無駄に傷つくだけだ。それに、俺ももう行くことはない」
「……はぁ……そうかよ」
コーネリーとオリビアが慌てた様子で色々持って家から出てきた。コーネリーが改めて傷の具合を診て、オリビアと相談をしながら、治療を始めた。アルフレッドはバージルの背後に回り、バージルの頭が動かないように、頭を両手で掴んで固定した。麻酔なしで傷を縫うのはかなり痛い筈なのに、バージルは一言も声を発さなかった。
処置が終わり、ぐったりとした様子のコーネリーを見送ると、アルフレッドはお湯を沸かし、桶に温度を調節したお湯を入れて、バージルの元に戻った。柔らかいタオルを使って、ぬるま湯でバージルの血塗れの顔を拭いていく。服にもかなり血の染みができている。これは雑巾にもしたくない。バージルの頬の乾いた血の跡を優しく拭きながら、アルフレッドはぶすっとした顔で口を開いた。
「任務でもねぇのに怪我してんじゃねぇぞ」
「今回だけだ」
「あっそ。次やらかしやがったら、お前のケツに酒瓶を突っ込むからな」
「覚えておこう」
「バージル。痛むか」
「それなりに。だが、問題ない」
「今夜は風呂はやめておけ。つーか、傷が完全に塞がるまで仕事は休め」
「……次の護衛任務は10日後だったな。3日程休むか」
「怪我してんだから、ちゃんと休めよ。洗濯も掃除もなしだ。ベッドで大人しくしてろ」
「アルフレッド」
「なんだ」
「今夜したい」
「ダメ。せめて明後日あたりにしろ」
「今夜がいい」
「傷が開いたらどうすんだ。馬鹿野郎」
「アルフレッド」
「あ?」
「今夜、触れたい」
「てめぇこの野郎。……はぁ……少しだけだぞ。お前は動くな。俺が動く」
「妥協しよう」
「妥協してくれるなら、しない方向で妥協しやがれ」
「断る。お前に触れたい」
「……あっそ」
アルフレッドが眉間に深い皺を寄せて、拭いたばかりのバージルの頬を摘まんで引っ張ると、バージルが可笑しそうに笑った。いつもよりも、なんだか無防備な、少しだけ幼さを感じるような笑みだった。アルフレッドはガシガシと自分の頭を掻いて、バージルの唇に触れるだけのキスをした。
-----
オリビアから今夜は入浴禁止だと言われてしまったので、バージルはアルフレッドに温かいタオルで身体を拭いてもらっていた。自分でも普通にできるのだが、アルフレッドが顰め面で『俺がやる』と言って、バージルの服を脱がせ始めたので、アルフレッドにしてもらうことにした。風呂場の脱衣所で全裸になったバージルの身体を、アルフレッドが優しく温かいタオルで拭いてくれる。なんだか腹の奥がむず痒い。少し落ち着かない。顔や首回り、腕、胸、腹、背中、足を拭かれた。尻も拭かれて、バージルはアルフレッドのタオルを持つ手をやんわりと握った。
「股間は自分で拭く」
「ダメ。俺が拭く」
「お前にされたら勃つ」
「勃ったら口で抜いてやるから大人しくしてろ」
「いや、ここは脱衣所なんだが」
「だから?」
「オリビアさんが……」
「来ねぇよ。セドリックを頼んでるし」
「いや、しかし……」
「大人しくしてろ」
「……分かった」
不機嫌丸出しの雰囲気のアルフレッドの言葉に、バージルは頷くしかなかった。今まで見たことがない程、アルフレッドが不機嫌である。
アルフレッドにペニスや陰嚢を優しく拭かれたら、案の定バージルのペニスは勃起した。アルフレッドがバージルの前に跪き、丁寧に柔らかく温かいタオルでペニス全体を拭いてから、勃起したバージルのペニスの先っぽにキスをした。アルフレッドがタオルを床に置き、竿をやんわりと片手で握って、敏感な亀頭に舌をぬるぅっと這わせた。堪らない快感に、思わず熱い溜め息が出る。ペニス全体を優しく舐められ、陰嚢にも舌を這わされた。陰嚢をそれぞれ口に含んで優しく吸い、ペニスの根元から先っぽに向けて、裏筋をねっとりと舐め上げられる。バージルがじっとアルフレッドの顔を見下ろしていると、アルフレッドが目線だけで見上げてきた。見せつけるように赤い舌を伸ばし、カリの辺りを舌で擽ってくる。快感と興奮で、どっと先走りが溢れ出てしまう。アルフレッドの頭を撫でれば、アルフレッドが少し目を細め、バージルを見上げたまま、ペニスの先っぽを口に咥えた。温かいアルフレッドの口内の粘膜の感触が気持ちよくて堪らない。アルフレッドの舌が円を描くように動き、亀頭を舐め回される。同時に竿をペニスの根元近くから手でしごかれ、急速に射精感が高まっていく。じゅるじゅるとバージルのペニスを吸いながら、アルフレッドの頭が前後に動き、唇でペニスをしごいてくる。バージルの顔を見上げているアルフレッドの深い蒼の瞳に、熱が籠っている。このまま、この場で押し倒して、アルフレッドを貪りたい。アルフレッドの唇と舌がバージルのペニスに這い、竿をしごかれ、空いている手で陰嚢を優しく揉まれる。高まり続ける射精感に抗うことができない。直接的な快感もだが、バージルのペニスを口に含んで奉仕しているアルフレッドの姿に酷く興奮する。バージルはアルフレッドの頭を両手で掴み、腰を少しだけ押し込んで、アルフレッドの口内に思いっきり精液をぶちまけた。
驚いたように目を見開いたアルフレッドが、じゅるっ、じゅるっ、と射精しているバージルのペニスを吸ってくる。あまりの快感にバージルが低く喘ぐと、アルフレッドの目が楽しそうに細められた。バージルが射精を終えて萎えたペニスをアルフレッドの口内から引き抜けば、アルフレッドが見せつけるように口を大きく開けた。アルフレッドの赤い舌の上に、白いバージルの精液がある。アルフレッドが口を閉じ、ごくんと、バージルの精液を飲み込んだ。驚いて目を丸くするバージルを見上げて、アルフレッドが右の口角だけを上げて笑った。
「クソ不味い」
「飲むものではないだろう」
「うるせぇ。気分だ。続きは夜だ。もう勃たせるなよ。飯を食わねぇと、治るものも治らない」
「分かった」
アルフレッドがさっと自身の唾液で濡れたバージルのペニスをタオルで拭ったので、バージルは大人しくパンツを穿いて、服を着た。洗面台で手を洗い、口を濯いだアルフレッドと一緒に脱衣所から出る。脱衣所の入り口のすぐ側で、アルフレッドに胸倉を掴まれて引き寄せられた。ちゅっと小さな音を立てて、アルフレッドがバージルの唇を優しく吸った。
唇を触れさせたまま、アルフレッドが囁いた。
「晩飯、何が食いてぇ?」
「肉。羊」
「しょうがねぇな」
アルフレッドがクックッと笑いながら、もう一度バージルの唇を吸って、離れた。台所に向かうアルフレッドをその場で見送り、バージルは自分の頬を手で擦った。微妙に顔が熱い。多分、ただ単に射精したばかりだからだろう。
バージルは微かに口角を上げて、セドリックがいる居間へと向かった。
「はぁぁぁぁっ!?血っ!?おいっ!!何があった!!顔面血塗れじゃねぇかっ!!コーネリー!!」
「はいっ!!」
アルフレッドは足に力を入れて、全速力でバージルの元へと走った。バージルは額を怪我しているようで、汗と共に血がだらだらと垂れ落ちている。セドリック達にこんなバージルを見せるわけにはいかない。アルフレッドはバージルの腕を引っ張って、庭のベンチに移動し、バージルをベンチに座らせた。アルフレッドは、ベンチの上に置きっぱなしだった自分の上着を掴み、バージルの額の傷に強く押しつけた。
「コーネリー!!」
「オリビアさんを呼んできます!清潔な布と水と消毒用のアルコールをお借りします!あ、その前に少し見せてください。……これは縫った方がいいです。止血したら病院に行きましょう」
「病院はいい。コーネリー殿はアリアナ殿のところで指導を受けていたのだろう?ちょうどいい練習体だ。コーネリー殿が縫ってくれ」
「はぁっ!?麻酔も何もないんですけど!!痺れの魔法をかけようにも、場所が頭部だし、額だけかけるって、まだ僕できないんですけどぉ!」
「麻酔はいらない。さくっと縫ってくれ」
「ちっ。コーネリー。さっさと処置をしてくれ。お袋にも手伝ってもらえ」
「えぇぇぇぇ!!んもぉぉ!分かりました!!オリビアさん呼んで、必要なものを用意してきます!!課長!とにかく止血をしといてください!!」
「了解」
コーネリーがバタバタと家の中へ走って行った。アルフレッドはバージルの額の傷を強く押さえながら、何故かスッキリしたような顔をしているバージルを睨みつけた。
「何があった」
「実家に呼ばれてな。絶縁宣言をしてきた」
「はぁ?」
「勘当してもらった。二度とあの人達に会う気はない」
「おいおい。何がどうしてそうなった」
「俺からお前とセドリックを取り上げようとした。俺には、俺が守ると、共に生きると、決めたものを守る権利がある。その権利を行使しただけだ」
「……お前なぁ……それでお前が怪我してどうすんだよ。馬鹿野郎」
「この程度で絶縁できるのなら安いものだ」
「この馬鹿。1人で突っ走るな。共に生きると決めたんなら俺も連れていけ。この馬鹿」
「あそこへはお前は連れて行かない。お前が無駄に傷つくだけだ。それに、俺ももう行くことはない」
「……はぁ……そうかよ」
コーネリーとオリビアが慌てた様子で色々持って家から出てきた。コーネリーが改めて傷の具合を診て、オリビアと相談をしながら、治療を始めた。アルフレッドはバージルの背後に回り、バージルの頭が動かないように、頭を両手で掴んで固定した。麻酔なしで傷を縫うのはかなり痛い筈なのに、バージルは一言も声を発さなかった。
処置が終わり、ぐったりとした様子のコーネリーを見送ると、アルフレッドはお湯を沸かし、桶に温度を調節したお湯を入れて、バージルの元に戻った。柔らかいタオルを使って、ぬるま湯でバージルの血塗れの顔を拭いていく。服にもかなり血の染みができている。これは雑巾にもしたくない。バージルの頬の乾いた血の跡を優しく拭きながら、アルフレッドはぶすっとした顔で口を開いた。
「任務でもねぇのに怪我してんじゃねぇぞ」
「今回だけだ」
「あっそ。次やらかしやがったら、お前のケツに酒瓶を突っ込むからな」
「覚えておこう」
「バージル。痛むか」
「それなりに。だが、問題ない」
「今夜は風呂はやめておけ。つーか、傷が完全に塞がるまで仕事は休め」
「……次の護衛任務は10日後だったな。3日程休むか」
「怪我してんだから、ちゃんと休めよ。洗濯も掃除もなしだ。ベッドで大人しくしてろ」
「アルフレッド」
「なんだ」
「今夜したい」
「ダメ。せめて明後日あたりにしろ」
「今夜がいい」
「傷が開いたらどうすんだ。馬鹿野郎」
「アルフレッド」
「あ?」
「今夜、触れたい」
「てめぇこの野郎。……はぁ……少しだけだぞ。お前は動くな。俺が動く」
「妥協しよう」
「妥協してくれるなら、しない方向で妥協しやがれ」
「断る。お前に触れたい」
「……あっそ」
アルフレッドが眉間に深い皺を寄せて、拭いたばかりのバージルの頬を摘まんで引っ張ると、バージルが可笑しそうに笑った。いつもよりも、なんだか無防備な、少しだけ幼さを感じるような笑みだった。アルフレッドはガシガシと自分の頭を掻いて、バージルの唇に触れるだけのキスをした。
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オリビアから今夜は入浴禁止だと言われてしまったので、バージルはアルフレッドに温かいタオルで身体を拭いてもらっていた。自分でも普通にできるのだが、アルフレッドが顰め面で『俺がやる』と言って、バージルの服を脱がせ始めたので、アルフレッドにしてもらうことにした。風呂場の脱衣所で全裸になったバージルの身体を、アルフレッドが優しく温かいタオルで拭いてくれる。なんだか腹の奥がむず痒い。少し落ち着かない。顔や首回り、腕、胸、腹、背中、足を拭かれた。尻も拭かれて、バージルはアルフレッドのタオルを持つ手をやんわりと握った。
「股間は自分で拭く」
「ダメ。俺が拭く」
「お前にされたら勃つ」
「勃ったら口で抜いてやるから大人しくしてろ」
「いや、ここは脱衣所なんだが」
「だから?」
「オリビアさんが……」
「来ねぇよ。セドリックを頼んでるし」
「いや、しかし……」
「大人しくしてろ」
「……分かった」
不機嫌丸出しの雰囲気のアルフレッドの言葉に、バージルは頷くしかなかった。今まで見たことがない程、アルフレッドが不機嫌である。
アルフレッドにペニスや陰嚢を優しく拭かれたら、案の定バージルのペニスは勃起した。アルフレッドがバージルの前に跪き、丁寧に柔らかく温かいタオルでペニス全体を拭いてから、勃起したバージルのペニスの先っぽにキスをした。アルフレッドがタオルを床に置き、竿をやんわりと片手で握って、敏感な亀頭に舌をぬるぅっと這わせた。堪らない快感に、思わず熱い溜め息が出る。ペニス全体を優しく舐められ、陰嚢にも舌を這わされた。陰嚢をそれぞれ口に含んで優しく吸い、ペニスの根元から先っぽに向けて、裏筋をねっとりと舐め上げられる。バージルがじっとアルフレッドの顔を見下ろしていると、アルフレッドが目線だけで見上げてきた。見せつけるように赤い舌を伸ばし、カリの辺りを舌で擽ってくる。快感と興奮で、どっと先走りが溢れ出てしまう。アルフレッドの頭を撫でれば、アルフレッドが少し目を細め、バージルを見上げたまま、ペニスの先っぽを口に咥えた。温かいアルフレッドの口内の粘膜の感触が気持ちよくて堪らない。アルフレッドの舌が円を描くように動き、亀頭を舐め回される。同時に竿をペニスの根元近くから手でしごかれ、急速に射精感が高まっていく。じゅるじゅるとバージルのペニスを吸いながら、アルフレッドの頭が前後に動き、唇でペニスをしごいてくる。バージルの顔を見上げているアルフレッドの深い蒼の瞳に、熱が籠っている。このまま、この場で押し倒して、アルフレッドを貪りたい。アルフレッドの唇と舌がバージルのペニスに這い、竿をしごかれ、空いている手で陰嚢を優しく揉まれる。高まり続ける射精感に抗うことができない。直接的な快感もだが、バージルのペニスを口に含んで奉仕しているアルフレッドの姿に酷く興奮する。バージルはアルフレッドの頭を両手で掴み、腰を少しだけ押し込んで、アルフレッドの口内に思いっきり精液をぶちまけた。
驚いたように目を見開いたアルフレッドが、じゅるっ、じゅるっ、と射精しているバージルのペニスを吸ってくる。あまりの快感にバージルが低く喘ぐと、アルフレッドの目が楽しそうに細められた。バージルが射精を終えて萎えたペニスをアルフレッドの口内から引き抜けば、アルフレッドが見せつけるように口を大きく開けた。アルフレッドの赤い舌の上に、白いバージルの精液がある。アルフレッドが口を閉じ、ごくんと、バージルの精液を飲み込んだ。驚いて目を丸くするバージルを見上げて、アルフレッドが右の口角だけを上げて笑った。
「クソ不味い」
「飲むものではないだろう」
「うるせぇ。気分だ。続きは夜だ。もう勃たせるなよ。飯を食わねぇと、治るものも治らない」
「分かった」
アルフレッドがさっと自身の唾液で濡れたバージルのペニスをタオルで拭ったので、バージルは大人しくパンツを穿いて、服を着た。洗面台で手を洗い、口を濯いだアルフレッドと一緒に脱衣所から出る。脱衣所の入り口のすぐ側で、アルフレッドに胸倉を掴まれて引き寄せられた。ちゅっと小さな音を立てて、アルフレッドがバージルの唇を優しく吸った。
唇を触れさせたまま、アルフレッドが囁いた。
「晩飯、何が食いてぇ?」
「肉。羊」
「しょうがねぇな」
アルフレッドがクックッと笑いながら、もう一度バージルの唇を吸って、離れた。台所に向かうアルフレッドをその場で見送り、バージルは自分の頬を手で擦った。微妙に顔が熱い。多分、ただ単に射精したばかりだからだろう。
バージルは微かに口角を上げて、セドリックがいる居間へと向かった。
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