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異世界で!雄汁ぶしゃぁぁで、お・も・て・な・し!

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徹はすっぽんぽんの状態で全力疾走していた。ぶらんぶらん揺れるペニスが足に当たって地味に邪魔くさい。せめてパンツを穿いていればよかったのに。
後ろから聞こえてくる徹を追う足音に恐怖を感じながら、徹は何がどうしてこうなったと涙目になった。

徹は普通のサラリーマンだった。若干ブラックの気がある会社に勤めており、SNSで日々愚痴を溢したりもしながら、ヲタ活に精を出していた。もう少しで齢32になるが、彼女ができたことはない。徹の彼女は二次元に何人もいる。彼女どころか嫁と言ってもいい。自分でエロ同人誌を作ったりしながら、ひたすら趣味に生きていた。何か悪いことをした覚えはない。ヲタクということ以外、特に特徴もないような平凡な人生を送ってきた。
無難な公立大学を出て、無難っぽい会社に就職して、大きなミスをすることなく、無難に仕事をこなしてきた。平日の夜や休日はゲームと漫画とアニメを楽しみつつ、エロ同人誌を描いて過ごしていた。子供の頃から絵を描くのが大好きで、SNS上では、少数ながらファンだと言ってくれる人がいてくれた。

そんな徹が何故か知らないが、異世界へ召喚されてしまった。救国の神子として。思わず『ラノベかよっ!』と叫んでしまった徹は悪くないと思う。
この世界では、現在瘴気とかいう悪いものが広がり、魔獣が凶暴化しており、各地で被害が広がっているらしい。その瘴気を浄化するのが神子の役目なんだとか。小学生の頃の通知表で、体育がまさかの2だった運動音痴で運動嫌いの徹が、過酷な浄化の旅なんてできる訳がない。
おまけに、神子歓待の儀とやらで、いきなり服をひんむかれて、ものすっごいキラキラエフェクトを背負っているようなピンク髪の超絶美形(男)に、いきなりペニスを握られた。徹は『きゃーー!』と女の子みたいな悲鳴を上げて、慌てて逃げ出し、今に至る。

ジム通いなんてしたことがない徹の足は、もうとっくに限界を迎えている。しかし、走るのを止めたら犯されてしまう。エロ同人みたいに。エロ同人みたいにっ!
エロ同人での異世界転移からのエロ展開は大好物だが、自分がそうなるのは心底嫌だ。百万歩譲って、これが相手が女ならまだマシな気がするが、相手はキラッキラした男だった。女でも正直嫌なのに、男なんてあり得ない。徹は童貞である。知らない女は怖いし、知らない男はもっと怖い。コミュ障舐めんな。初対面の人間と目なんか合わせられないぞ。ボディコミュニケーションなんて論外だ。

徹がひぃひぃ半泣きで走っていると、足が縺れて、ビターンッと硬い石でできた床に倒れた。起き上がって逃げなければいけないが、とにかく息が苦しくて、起き上がれる気がしない。肺も脇腹も痛いし、床に倒れた時に打った肘とか膝とかも痛い。じわぁっと本格的に涙が滲み出す。
徹が何をしたと言うのだ。それなりに真面目に働いて、ヲタ活を楽しんでいただけなのに。何故、徹が救国の神子とやらに選ばれてしまったのか。徹はすんすん鼻を鳴らしながら、脳内で異世界の神を罵りまくった。

ぺた、ぺた、と静かな足音が後ろの方から近づいてくる。もう駄目だ。徹の童貞か処女は、ここで終わった。これから知らない異世界人に犯されちゃうのだ。徹がひんひん泣いていると、徹を追いかけていた全裸のとんでもなく美しい男が、徹の側にしゃがみこんで、泣いている徹の頭をやんわりと撫でた。


「大丈夫ですか?神子様」

「……うぇっ、うぇっ、だいじょばない……」

「床は冷たいでしょう?とりあえずお部屋にお連れしますね」

「犯されるのはやだぁ!!」

「犯しませんから。さ、参りましょう。まずは温かい飲み物でも飲みましょうね」


徹が優しい声に顔を上げると、キラッキラエフェクトを背負った超絶美形が、少し困ったように眉を下げていた。
潰れた蛙みたいな体勢だった徹がのろのろと起き上がると、超絶美形がふわっと徹を横抱きに抱え上げた。所謂お姫様抱っこである。いっそ白目を剥いて気絶したいくらい恥ずかしい。
徹は顔を両手で覆って、小さく奇声を発した。

超絶美形はそのまま歩き出した。安定感が半端ない。超絶美形の身体はそんなに筋肉ムキムキな感じじゃない。どちらかといえば、ほっそりと痩せているのに、どっから力が出ているのか。異世界人ぱねぇ。
徹は超絶美形な異世界人に運ばれて、温かい部屋へと入った。

部屋にあった馬鹿でかいベッドに座らされた徹に、すぐにキラッキラエフェクト超絶美形が温かい飲み物を差し出してくれた。どうやらホットミルクのようである。蜂蜜っぽい風味が微かにして、ほんのり甘くて素直に美味しい。
徹がほっと息を吐くと、全裸のままの超絶美形が小さく笑った。


「改めて、自己紹介を。私は神官をしておりますシャータと申します」

「あ、ご丁寧にどうも。神崎徹です」

「トール様とお呼びしてもよろしいでしょうか」

「様……は、なんかちょっと……」

「じゃあ、トールちゃんで」

「いきなり砕けたな!?」

「トールちゃんは私と性交するのが嫌ですか?」

「嫌です」

「即答されると傷つきます」

「え、あ、すんません」

「神官は男しかなれないのです。そして、神子様歓待の儀は神官にしかできません。諦めてください」

「諦めたら大事なもの失っちゃうでしょう!?」

「……もしや、トールちゃんは童貞ですか?」

「……う、そうだけど……」


徹が気まずくて手の中のカップに視線を落とし、目を泳がせていると、パンッとシャータが手を叩いた。チラッとシャータを見れば、シャータが嬉しそうな笑みを浮かべていた。キラッキラエフェクトが増して、いっそ眩しいレベルである。


「それは素晴らしい。私も未経験ですから、お揃いですね」

「そうですね?」

「あ、ご安心ください。自慰は毎晩しておりまして、後ろもバッチリ開発済みですので」

「その顔でオナニーすんの!?」

「おなにー?」

「自慰のこと」

「普通にしますが、なにか?」

「え、あ、いや……」


シャータが不思議そうな顔でこてんと首を傾げた。シャータは本当に超絶美形だ。ピンク色の長い真っ直ぐな髪はサラサラで、陶器のように美しい白い肌に、涼やかな目元、バッサバサの睫毛、すっと通った形のいい鼻に、淡い桃色の少し薄めの唇。顔のパーツが全部完璧に配置されている気がする。喋らなければ、まるで人形みたいだ。
ていうか、ピンク髪って男でも淫乱なのか。ピンク髪が淫乱ちゃんなのはエロ同人のセオリーだが、男でもそれが適応されるのか。毎晩オナニーしまくって、アナルも自己開発済みなんて、淫乱以外の何物でもない気がする。

シャータがにっこりと笑った。


「一度、生のおちんちんを試してみたかったんですよね」

「えぇ……」

「神官は基本的に性交が禁じられておりますから、今まで誰ともしたことがないのです。私の相棒は木製で、硬さは十分なんですけど、なんだか物足りなくて……あ、そこまで大きなものは使っておりませんよ?前立腺はガンガン開発しましたけど、結腸までは流石に手を出しにくくて……」

「前立腺はともかく、けっちょうって何」

「前立腺の更に奥にある部分らしいです。そこを開発すると、脳みそがぶっ飛びそうな快感を得られるとかなんとか」

「へぇー」

「ところで、トールちゃん」

「『トールちゃん』で確定かよ」

「身体、熱くないですか?」

「え?……言われてみれば?」


確かに、ちょっと身体が内側からポカポカしてきた気がする。ホットミルクを飲んだからだろう。きっと身体を温めてくれる効果があるものを入れてくれたのだろう。シャータの細やかな優しい気遣いに気づいて、徹は少しだけ感動した。冷えてた身体が温まると、それだけで少し落ち着いた気がする。いきなり召喚されて、頭の中がめちゃくちゃだったのが、シャータの優しさのお陰で、なんだか少しだけ冷静になれた。
シャータがにっこりと優しく微笑んだ。


「媚薬が効いてきたのですね」

「媚薬入りかよっ!?」

「はい。少し多めに入れておいたので、そろそろトールちゃんのおちんちんが元気いっぱいになりますよ」

「俺の感動を返せぇぇ!!」

「ご安心ください。トールちゃんのおちんちんは私が責任もって気持ちよくしますので!」

「安心できるかぁ!やだぁ!犯されるぅ!!」

「おちんちんを突っ込むのはトールちゃんですよ?」

「世の中には逆レイプってもんがあるんだよぉ!」

「ぎゃくれいぷ。よく分かりませんが、トールちゃんは寝転がって、あんあんしてるだけでいいですよ。さぁ、めくるめく快感の世界へ参りましょう」

「きゃーーーー!!おかぁさぁぁぁぁん!!」

「うふふっ。トールちゃんったら、なんだか可愛らしいですね」


徹は火照り始めた身体をシャータに押し倒された。身体が温かいを通り越して、熱い。特に下腹部が熱く、自分のペニスが勃起しちゃったのが嫌でも分かる。
徹のペニスは日本人の平均くらいの大きさだ。嘘だ。平均よりも小さめの仮性包茎ペニスである。
シャータに片手で肩を押さえられながら、シャータが勃起した徹のペニスを掴んだ。


「それでは。私の準備は万全ですので、いただきます」

「やだぁぁぁぁ!男のケツで卒業すんのはやだぁぁ!!」

「ふふっ。私のケツマンコは具合がいいですよ。多分」

「多分かよ」

「はぁい。入れまーす。……は、あぁ……」

「う、わ、わ、あ……」

「あぁ……生おちんちん、すごい……」

「マ、マジで入れやがった!」


シャータが素早く徹の股間を跨ぎ、腰を下ろした。熱く濡れたものにペニスの先っぽが触れたと思った瞬間、ずるぅっと熱くぬるついた柔らかいものにペニスが包まれていった。括約筋でペニスの根元をキツく締めつけられている。ちょっと油断したら射精しちゃいそうなくらい、シャータの中は気持ちがいい。
シャータが白磁の頬を赤く染め、ぶるっと身震いをした。


「生のおちんちん……いい……動きますよ」

「ちょっ、まっ、あっ、やめっ、あぁっ」

「はぁ、あぁんっ、あぁっ、すごいっ、あたるっ、あたってるぅっ!」

「ひぃぃっ!そんなっ、しめんなっ!やぁぁ!でるっ、でるぅぅっ!」

「あっは!出していいですよぉ。ほら。ほらぁ!」

「あぁぁぁっ!でちゃうぅぅぅ!!」

「あぁ!……おちんちん、ビクビクしてるぅ!」


シャータにアナルでペニスを扱かれて、徹は呆気なくシャータの中に精液をぶち撒けた。悔しいけど感じちゃう。シャータのアナルの括約筋の締めつけと、ペニスに絡みつく中の熱い柔らかさが悪い。

はぁ、はぁ、と荒い息を吐く徹を見下ろして、シャータがうっとりと笑った。


「金玉空っぽになるまで、私の中に出しましょうね」

「……マジで?」

「ふふっ。はぁ……トールちゃんの、おちんちんは、ちょうど、前立腺に、あたって、きもちいいっ」

「あっ、まっ、うごくなっ、いって、いったばっか、あぁっ!!」

「あっは!硬くなった!あぁっ!いいっ!いいっ!」

「こんのぉ!ド淫乱やろー!!」

「あっははは!ほらほらぁ!トールちゃんもきもちいいでしょう?」

「あぁっ!腰回すのやめっ、んぅぅぅぅ!」

「あぁ……そろそろ、私も、げんかい……あっあっあっ、イクッ、イクッ!~~~~っ、あぁぁっ!!」


徹のペニスをアナルに咥え込んで、上下に身体を動かしていたシャータが、深く徹のペニスをアナルで飲み込み、ぶらんぶらん揺れていたデカチンから、ぷしゃぁぁっと勢いよく精液を飛ばした。勢いがよ過ぎて、熱い精液が徹の胸や顎の辺りまで飛んでくる。

背をしならせて、天井を見上げてイッたシャータが、徹を見下ろして、うっとりとした顔で笑った。


「ふふっ。最高でした。まだまだ楽しみましょう?トールちゃん」

「ぴ、ぴんく髪はド淫乱……」

「ふふっ。私の腹が膨れるまで出してくださいね。えいっ」

「あひぃん!ちょっ、いきなり締めるのはなしっ!」

「あっは!ほぉら、私の中はきもちいいでしょう?」

「くぅっ……き、きもちいい……」

「うふふっ。いい子ですね。トールちゃん。夜はまだまだ長いですよ。はっ、あっ、あんっ」

「んぅっ、は、あぁっ、搾り取られるぅぅ!」


徹はド淫乱全開のシャータに、本当に金玉がすっからかんになるまで精液を搾り取られた。




------
魂が口から出ている気がする程燃え尽きて真っ白になっている徹の隣に寝転がり、シャータがキラッキラエフェクトを背負って、楽しそうに笑いながら、徹の頬をつんつん突いている。


「トールちゃん。素敵な夜でしたね」

「……しぬかとおもった」

「トールちゃんったら、あんなに激しくしてくれるんですもの。私、感動しました」

「……だって、気持ちよくて、つい……」

「あ、そうそう。伝え忘れていました。浄化の旅のお供は私です。こう見えて、魔術の腕は国でも指折りなのですよ。旅の先々でも、いっぱい性交しましょうね!」

「先行きに不安しかないなぁ!」

「大丈夫ですよ。トールちゃんは私が守りますから」

「あ、はい。どうも」


徹はご機嫌なシャータに横から抱きつかれて、ちゅっ、ちゅっと、顔中にキスされながら、遠くを見つめた。

お母さん。僕は汚れちゃったのかもしれません。最後らへんは、自分から腰を振りまくってました。正直、エロいシャータに興奮しました。
僕は大人の階段を上ってしまったのです。

徹が脳内で口煩かった母親に懺悔していると、シャータが少し髭が伸びた徹の頬に頬ずりをした。


「トールちゃん。浄化の旅が終わったら結婚式ですね」

「え?誰と誰が結婚すんの?」

「私とトールちゃんです。あ、貞操帯をつけなきゃ」

「はぁ!?」

「安心してください。私にしか外せないものですから。浮気は許しませんからね。浮気したら、監禁して二度と外には出しませんから」

「ヤ、ヤンデレ要素持ち……だと……?」

「トールちゃん。私は責任持って貴方を国一番の幸せ者にしますね!」

「あ、はい」


キラッキラエフェクトを背負って、慈愛に満ちた笑みを浮かべるシャータを眺めながら、徹は遠い目をして、なんかもう色々諦めた。

それから一週間後に浄化の旅に出発した。シャータは細かい気遣いをしてくれつつ、いつも徹を助けてくれた。
約一年かかった浄化の旅から帰還すると、本当にシャータと結婚式を挙げた。
この頃には、徹も献身的で優しくてド淫乱なシャータのことを割と好きになっていた。人間って単純なものである。

なんだかんだで、年老いてシャータに見送られるまで、徹はシャータの側で、結構幸せに暮らした。



(おしまい)

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