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20:ハンナおばさんと桃
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ロルフが、野菜を売ったり、配ったりして、家に帰ると、ハンナが来ていた。
居間で、ガルバーンとお茶を飲んでいたハンナに挨拶すると、ハンナが笑って、テーブルの上を指差した。
「アンタ達に、新しいシャツを作ってきたんだよ。やっとのんびり機織りできるだけの余裕が出てきたからね。着てやっておくれよ」
「ありがとう。ハンナおばさん。助かるよ」
「それと、お願いがあってね。森に桃を採りに行ってくれないかい? 桃の木があるのは、森の中の奥の方だし、孫が小さいから、私らでは、採りに行くのが少し難しくてね」
「勿論いいよ。ガルと一緒に行ってくるよ」
「ありがとうね。孫の誕生日に、桃のケーキを作ってやりたくてねぇ。アンタ達にもお裾分けするよ」
「わぁ! ありがとう! ハンナおばさん! いっぱい採ってくるね!」
「頼んだよ。じゃあ、そろそろ、私は帰るね。ミリア1人じゃ、わんぱく坊主達の相手は大変だからね」
「送っていくよ」
「大丈夫よ。まだまだ足腰は丈夫だからね。薬師の先生の薬がよく効くから、膝の痛みも無くなってるのよ」
「そう? じゃあ、気をつけて帰ってね。あっ! やっぱり送っていくよ。干し肉と野菜を持って帰ってよ。すぐに野菜を採ってくるから! ちょっとだけ待ってて!」
「おや。ありがとうね」
ロルフは大急ぎで、畑に向かった。野菜を何種類か採り、井戸でざっと洗ってから、籠に入れた。籠を背負って居間に戻ると、ガルバーンが干し肉を出してくれていた。
ガルバーンと一緒に、ハンナの歩みに合わせて、のんびり喋りながら、ハンナの家に向かう。
「ロルフ。その腕輪、よく似合ってるよ」
「えへへ。ありがとう。ガルの手作りなんだ!」
「ふふふっ。仲がよくていいねぇ。そろそろ昼時だから、久しぶりに、うちでご飯をお食べよ」
「急にご馳走になって、大変じゃない?」
「俺はかなり食うぞ」
「あっはっは! ガルの体格で少食だったら、そっちの方がビックリするさね。心配しなくても大丈夫よ。たまには、婆が作ったものをお食べよ」
「ハンナおばさん。まだまだ若いじゃない」
「もう60だよ。まぁ、まだまだ若い気でいるけどね!」
「そのまま、ずっと若い気でいてよ。その方がずっと元気でいられるから」
「うんうん。そのつもりだよ」
ロルフは、ハンナの家に着くと、ハンナの息子の嫁や子供達に挨拶をして、野菜や干し肉を渡した。ハンナの息子の嫁は大喜びしてくれた。
ハンナとハンナの息子の嫁が食事を作ってくれている間、ロルフ達は、子供達と積み木遊びをして遊んでいた。ハンナ達が作ってくれた料理は、どれも美味しくて、なんだか、久しぶりに贅沢をした気分になった。ガルバーンも美味しそうに食べていた。ガツガツ食べるロルフ達を見て、ハンナが嬉しそうに笑っていた。
数日後。
ロルフは、弓矢を肩にかけ、剣を腰に下げたガルバーンと一緒に、桃を採りに、森へと出かけた。
桃の木があるのは、森の中の奥の方で、熊の縄張りの中にある。万が一、熊に遭遇した時の為に、ガルバーンは完全装備状態だ。ガルバーンは身軽な方がいいから、ロルフが籠を背負った。
朝早くに出て、昼過ぎ頃に、桃の木がある所に到着した。ガルバーンと、試食をしながら、一緒に桃を採りたいが、ガルバーンは熊を警戒中なので、できるだけ急いで桃を採っていく。
幸いにも、熊と遭遇すること無く、桃の収穫は終わった。籠いっぱいに採った桃を背負って、森の外を目指して歩き始める。
まだまだ警戒モードでピリピリしているガルバーンが、すっと左の方を向いた。
「ガル?」
「鹿だ。獲る。この場にいろ」
「あ、はい」
ガルバーンが、ロルフが贈った弓を構え、矢をつがえて、そのまま弓を放った。ロルフの位置からは見えないが、ガルバーンがボソッと呟いた。
「当たった。取ってくる」
「はい」
ガルバーンが背が高い草を掻き分けて行き、少し待っていると、肩に牝鹿を担いで戻ってきた。
「まだ若い雌だ。肉が柔らかくて美味いだろう」
「じゃあ、それもハンナおばさんに分けましょうか。お孫ちゃんの誕生日祝いで」
「あぁ」
ガルバーンが頷いて、また歩き始めた。ロルフもガルバーンの隣を歩きながら、チラッとガルバーンの横顔を見上げた。
真っ直ぐに前を見て歩くガルバーンの横顔は、厳つくて怖いけど、凛としていて格好いい。ロルフのお嫁さんは、間違いなく世界で一番格好いい。ロルフは、むふっと笑って、軽やかな足取りで、家へと急いだ。
夕方には家に到着したので、ガルバーンが急いで鹿を捌いているうちに、ロルフは家の裏の井戸で、ざっと採ったばかりの桃を洗って拭いた。ロルフとガルバーン用に、二つだけ分けておいて、残りは全部ハンナにあげるつもりである。
ロルフが洗った桃を籠に詰め直して、玄関先に行くと、ガルバーンが鹿の解体を終えていた。ロルフは、ガルバーンに頼まれて、桃がいっぱいの籠を置き、家の中に入って、油紙を持ってきた。ガルバーンが大きく切り分けた鹿肉を油紙に包んだ。鹿の残りは、とりあえず家の中に入れて、2人で、ハンナの家へと急いで向かった。
玄関の呼び鈴を鳴らすと、すぐにハンナの息子が顔を出した。ハンナの息子に挨拶をしてから、桃が入った籠と鹿肉を渡すと、ハンナの息子が嬉しそうに笑った。
家の中から、ハンナも出てきて、桃がいっぱいの籠を見ると、とても嬉しそうに笑った。
「ありがとうね。こんなに沢山。ケーキだけじゃ余るから、ジャムも作るよ。出来上がったら、お裾分けに行くからね」
「ありがとう。ハンナおばさん」
「お礼を言うのはこっちの方だよ。鹿肉もありがとう。孫の誕生日が豪華になったわ!」
「ちょっと早いけど、お孫ちゃんのお誕生日おめでとう」
「ありがとう。元気に育ってくれているのが、本当に何よりも嬉しいよ」
「そうだね。元気なのが一番だもんね」
「うんうん。2人とも、本当にありがとう。晩ご飯を食べていくかい?」
「ううん。今日はいいよ。鹿肉の残りの始末があるし」
「そうかい。じゃあ、気をつけておかえり」
「うん。ありがとう。またね。ハンナおばさん」
「ケーキとジャムを作ったら、持っていくよ」
「楽しみにしてる!」
ロルフは、笑顔でハンナ達と別れて、ガルバーンと一緒に、のんびり家路を歩いた。
「ハンナおばさんのケーキ、楽しみですね」
「あぁ。木苺のケーキも美味かった」
「ガルがハンナおばさんに習って作ってくれたのも美味しかったです!」
「ん。来年、また作る」
「やったぁ! 今日の晩ご飯はどうしようかな……いっそ豪快に、庭で鹿肉を焼きますか?」
「それがいい。去年、切り倒した木の枝で、デカい串を作る」
「お願いします。その間に、鹿肉に下味をつけておきますね」
「あぁ」
隣を歩くガルバーンを見上げれば、ガルバーンが、どこか楽しそうに、ほんの微かに口角を上げていた。ロルフは、なんだか嬉しくなって、へらっと笑った。
その日は、庭で豪快に鹿肉を焼き、2人ともお腹いっぱいになるまで食べて、デザートに桃も食べた。甘い桃の果汁が、鹿肉の脂を流してくれて、口の中がサッパリした。
後片付けをしてから、風呂を沸かし、順番に風呂に入った。寝るまでの間に、少しだけ読み書きの練習をする。まだ下手くそだが、ロルフはだいぶ文字を書けるようになってきた。
少し暑くなってきたので、窓を開けて、ガルバーンと一緒にベッドに上がり、夏物の薄い布団に潜り込んだ。ガルバーンにぴったりくっつくと、少し暑いが、全然気にならない。ガルバーンの体温と匂いに、なんだか、とても安心する。ロルフは、今夜もガルバーンにゆるく抱きしめられながら、朝までぐっすり眠った。
翌々日。
昼前に、ハンナとハンナの息子親子が、ロルフの家にやって来た。桃のケーキと、桃のジャムを沢山くれた。
ハンナ達が帰った後で、昼食のデザートに桃のケーキを食べると、ガルバーンが真顔で口を開いた。
「これも作り方を習ってくる」
「やったぁ! 楽しみにしてます! また、桃を採りに行かなきゃですね」
「あぁ」
ロルフは、ガルバーンと一緒に、美味しい桃のケーキを堪能した。
居間で、ガルバーンとお茶を飲んでいたハンナに挨拶すると、ハンナが笑って、テーブルの上を指差した。
「アンタ達に、新しいシャツを作ってきたんだよ。やっとのんびり機織りできるだけの余裕が出てきたからね。着てやっておくれよ」
「ありがとう。ハンナおばさん。助かるよ」
「それと、お願いがあってね。森に桃を採りに行ってくれないかい? 桃の木があるのは、森の中の奥の方だし、孫が小さいから、私らでは、採りに行くのが少し難しくてね」
「勿論いいよ。ガルと一緒に行ってくるよ」
「ありがとうね。孫の誕生日に、桃のケーキを作ってやりたくてねぇ。アンタ達にもお裾分けするよ」
「わぁ! ありがとう! ハンナおばさん! いっぱい採ってくるね!」
「頼んだよ。じゃあ、そろそろ、私は帰るね。ミリア1人じゃ、わんぱく坊主達の相手は大変だからね」
「送っていくよ」
「大丈夫よ。まだまだ足腰は丈夫だからね。薬師の先生の薬がよく効くから、膝の痛みも無くなってるのよ」
「そう? じゃあ、気をつけて帰ってね。あっ! やっぱり送っていくよ。干し肉と野菜を持って帰ってよ。すぐに野菜を採ってくるから! ちょっとだけ待ってて!」
「おや。ありがとうね」
ロルフは大急ぎで、畑に向かった。野菜を何種類か採り、井戸でざっと洗ってから、籠に入れた。籠を背負って居間に戻ると、ガルバーンが干し肉を出してくれていた。
ガルバーンと一緒に、ハンナの歩みに合わせて、のんびり喋りながら、ハンナの家に向かう。
「ロルフ。その腕輪、よく似合ってるよ」
「えへへ。ありがとう。ガルの手作りなんだ!」
「ふふふっ。仲がよくていいねぇ。そろそろ昼時だから、久しぶりに、うちでご飯をお食べよ」
「急にご馳走になって、大変じゃない?」
「俺はかなり食うぞ」
「あっはっは! ガルの体格で少食だったら、そっちの方がビックリするさね。心配しなくても大丈夫よ。たまには、婆が作ったものをお食べよ」
「ハンナおばさん。まだまだ若いじゃない」
「もう60だよ。まぁ、まだまだ若い気でいるけどね!」
「そのまま、ずっと若い気でいてよ。その方がずっと元気でいられるから」
「うんうん。そのつもりだよ」
ロルフは、ハンナの家に着くと、ハンナの息子の嫁や子供達に挨拶をして、野菜や干し肉を渡した。ハンナの息子の嫁は大喜びしてくれた。
ハンナとハンナの息子の嫁が食事を作ってくれている間、ロルフ達は、子供達と積み木遊びをして遊んでいた。ハンナ達が作ってくれた料理は、どれも美味しくて、なんだか、久しぶりに贅沢をした気分になった。ガルバーンも美味しそうに食べていた。ガツガツ食べるロルフ達を見て、ハンナが嬉しそうに笑っていた。
数日後。
ロルフは、弓矢を肩にかけ、剣を腰に下げたガルバーンと一緒に、桃を採りに、森へと出かけた。
桃の木があるのは、森の中の奥の方で、熊の縄張りの中にある。万が一、熊に遭遇した時の為に、ガルバーンは完全装備状態だ。ガルバーンは身軽な方がいいから、ロルフが籠を背負った。
朝早くに出て、昼過ぎ頃に、桃の木がある所に到着した。ガルバーンと、試食をしながら、一緒に桃を採りたいが、ガルバーンは熊を警戒中なので、できるだけ急いで桃を採っていく。
幸いにも、熊と遭遇すること無く、桃の収穫は終わった。籠いっぱいに採った桃を背負って、森の外を目指して歩き始める。
まだまだ警戒モードでピリピリしているガルバーンが、すっと左の方を向いた。
「ガル?」
「鹿だ。獲る。この場にいろ」
「あ、はい」
ガルバーンが、ロルフが贈った弓を構え、矢をつがえて、そのまま弓を放った。ロルフの位置からは見えないが、ガルバーンがボソッと呟いた。
「当たった。取ってくる」
「はい」
ガルバーンが背が高い草を掻き分けて行き、少し待っていると、肩に牝鹿を担いで戻ってきた。
「まだ若い雌だ。肉が柔らかくて美味いだろう」
「じゃあ、それもハンナおばさんに分けましょうか。お孫ちゃんの誕生日祝いで」
「あぁ」
ガルバーンが頷いて、また歩き始めた。ロルフもガルバーンの隣を歩きながら、チラッとガルバーンの横顔を見上げた。
真っ直ぐに前を見て歩くガルバーンの横顔は、厳つくて怖いけど、凛としていて格好いい。ロルフのお嫁さんは、間違いなく世界で一番格好いい。ロルフは、むふっと笑って、軽やかな足取りで、家へと急いだ。
夕方には家に到着したので、ガルバーンが急いで鹿を捌いているうちに、ロルフは家の裏の井戸で、ざっと採ったばかりの桃を洗って拭いた。ロルフとガルバーン用に、二つだけ分けておいて、残りは全部ハンナにあげるつもりである。
ロルフが洗った桃を籠に詰め直して、玄関先に行くと、ガルバーンが鹿の解体を終えていた。ロルフは、ガルバーンに頼まれて、桃がいっぱいの籠を置き、家の中に入って、油紙を持ってきた。ガルバーンが大きく切り分けた鹿肉を油紙に包んだ。鹿の残りは、とりあえず家の中に入れて、2人で、ハンナの家へと急いで向かった。
玄関の呼び鈴を鳴らすと、すぐにハンナの息子が顔を出した。ハンナの息子に挨拶をしてから、桃が入った籠と鹿肉を渡すと、ハンナの息子が嬉しそうに笑った。
家の中から、ハンナも出てきて、桃がいっぱいの籠を見ると、とても嬉しそうに笑った。
「ありがとうね。こんなに沢山。ケーキだけじゃ余るから、ジャムも作るよ。出来上がったら、お裾分けに行くからね」
「ありがとう。ハンナおばさん」
「お礼を言うのはこっちの方だよ。鹿肉もありがとう。孫の誕生日が豪華になったわ!」
「ちょっと早いけど、お孫ちゃんのお誕生日おめでとう」
「ありがとう。元気に育ってくれているのが、本当に何よりも嬉しいよ」
「そうだね。元気なのが一番だもんね」
「うんうん。2人とも、本当にありがとう。晩ご飯を食べていくかい?」
「ううん。今日はいいよ。鹿肉の残りの始末があるし」
「そうかい。じゃあ、気をつけておかえり」
「うん。ありがとう。またね。ハンナおばさん」
「ケーキとジャムを作ったら、持っていくよ」
「楽しみにしてる!」
ロルフは、笑顔でハンナ達と別れて、ガルバーンと一緒に、のんびり家路を歩いた。
「ハンナおばさんのケーキ、楽しみですね」
「あぁ。木苺のケーキも美味かった」
「ガルがハンナおばさんに習って作ってくれたのも美味しかったです!」
「ん。来年、また作る」
「やったぁ! 今日の晩ご飯はどうしようかな……いっそ豪快に、庭で鹿肉を焼きますか?」
「それがいい。去年、切り倒した木の枝で、デカい串を作る」
「お願いします。その間に、鹿肉に下味をつけておきますね」
「あぁ」
隣を歩くガルバーンを見上げれば、ガルバーンが、どこか楽しそうに、ほんの微かに口角を上げていた。ロルフは、なんだか嬉しくなって、へらっと笑った。
その日は、庭で豪快に鹿肉を焼き、2人ともお腹いっぱいになるまで食べて、デザートに桃も食べた。甘い桃の果汁が、鹿肉の脂を流してくれて、口の中がサッパリした。
後片付けをしてから、風呂を沸かし、順番に風呂に入った。寝るまでの間に、少しだけ読み書きの練習をする。まだ下手くそだが、ロルフはだいぶ文字を書けるようになってきた。
少し暑くなってきたので、窓を開けて、ガルバーンと一緒にベッドに上がり、夏物の薄い布団に潜り込んだ。ガルバーンにぴったりくっつくと、少し暑いが、全然気にならない。ガルバーンの体温と匂いに、なんだか、とても安心する。ロルフは、今夜もガルバーンにゆるく抱きしめられながら、朝までぐっすり眠った。
翌々日。
昼前に、ハンナとハンナの息子親子が、ロルフの家にやって来た。桃のケーキと、桃のジャムを沢山くれた。
ハンナ達が帰った後で、昼食のデザートに桃のケーキを食べると、ガルバーンが真顔で口を開いた。
「これも作り方を習ってくる」
「やったぁ! 楽しみにしてます! また、桃を採りに行かなきゃですね」
「あぁ」
ロルフは、ガルバーンと一緒に、美味しい桃のケーキを堪能した。
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