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35:遊びましょ

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セベリノは、ニルダに正面から抱っこしてもらい、ニルダの身体に手足を絡みつけ、ご機嫌にニルダの顔にキスの雨を降らせていた。今日はセックス本番はしていないが、また一緒に風呂に入った。コテージの中には2人だけということもあり、現在すっぽんぽんのまま、風呂上がりの身体がほこほこしている状態で、ニルダに2階の寝室まで運んでもらっている。

今日は遅めの朝食を食べた後は、2人で町に行き、土産物屋を冷やかしながら、朝日の絵を探した。町の小さな土産物屋で、とても素敵な絵を見つけることができた。それなりに高かったが、セベリノは即決でその絵を買った。居間に飾るのに、ちょうどいいサイズのものだ。いい買い物ができたと、セベリノはほくほくしながら、ニルダと腕を組んで、のんびりと露天の食べ歩きを楽しんだ。
2人でいくつも露天を梯子して腹がいっぱいになると、のんびりと歩いて宿に戻り、日が暮れるまで、海で遊んだ。波打ち際で水かけっこをしたり、町の近くで見かけた子供達がしていた砂で山を作るのを真似してみたり、海の中に入って少しだけ泳いだり。セベリノはニルダと一緒に、子供の様にはしゃいで笑った。遊び疲れると、砂浜に胡座をかいて座ったニルダの膝の上に座り、ゆるく抱きしめられながら、2人で日が落ち始めるまで、のんびりとお喋りをした。水平線にゆっくりと沈む太陽の美しさを堪能してから、セベリノはニルダと手を繋いで宿へと戻った。

美味しい夕食を楽しんだ後は、風呂でイチャイチャじゃれ合いながら、お互いの身体を洗い合った。広い浴槽の中で胡座をかいているニルダの膝の上に座って、のんびりとお湯に浸かり、一日の疲れを癒やす。程よく疲れた身体が解れたら、あとはもうセックスをするしかない。昨夜も今朝もセックスをしたが、まだ特別オプションを見てすらいない。ニルダには教えていないので、どんな反応がかえってくるか、楽しみである。
寝室のベッドに静かに押し倒され、ニルダに優しく唇を吸われながら、セベリノはふふっと上機嫌に笑った。





------
ニルダはベッドの上で胡座をかき、シーツの上に置かれた箱を見て、首を傾げた。
今夜もセックスをする気満々だったのだが、上機嫌なセベリノに言われて、ニルダは大人しくセベリノから離れ、シーツの上に腰を下ろした。ベッドから下りたセベリノが、クローゼットの中から、やや大きめの上品なデザインの箱を持ってきた。これは何だろう。
ニルダは、わくわくした様子のセベリノをチラッと見て、セベリノが開けた箱の中身を覗き込んだ。
箱の中には、更にいくつも箱が入っていた。どれもガラスでできた箱で、間違いなくペニスを模したものだと分かるものや、先端に向けて細くなっている棒状のもの、見覚えある浄化棒やローションの瓶、よく分からない小さな楕円形のもの、革のベルトや革のベルトがついた丸い物体、それから何故か絵筆や謎の銀色のリングもあった。
ニルダは無言でセベリノを見た。セベリノが頬を赤らめながら、つっとニルダから目を逸らし、早口で話し始めた。


「この宿の特別オプションです。どれを使ってもいいです。使ったものは持ち帰りで、後日残りの宿代と一緒に請求されます。べらぼうに高い料金じゃないです。安心して使えるレベルのお値段です」

「これは」

「お、大人の玩具?」


そういえば、セベリノから借りたエロ本にも魔導具が登場するものがあったなと、ニルダは思い出した。魔石が内蔵されていて、動くという代物らしい。ちゃんと其々の使い方の説明書も箱の中に入っていた。ニルダがまじまじと箱の中のものを見ていると、セベリノがおずおずとニルダを上目遣いで見ながら、口を開いた。


「どれ、使ってみたいですか?」

「……これ」


いまいちどれがいいのか分からなかったので、ニルダはとりあえず革のベルトの拘束具を指差した。セベリノがきょとんとした後、目元を赤く染め、もじもじとし始めた。


「えっと、それはその……もしかして俺が拘束されるんですか?」

「ん」

「うぅっ……待ってなんか興奮する……ヤバい。新た扉が開いちゃう」


恥ずかしそうだが、同時に何やら嬉しそうなセベリノが可愛い。ニルダもなんだかワクワクしてきた。セベリノをどこまで気持ちよくできるだろうか。ニルダはいそいそと革のベルトを箱から取り出し、早速セベリノを拘束すべく、セベリノの腕や足に革のベルトを着けた。
ニルダとセベリノが一緒に寝ても余裕がある程大きなベッドのヘッドボードには、何故か左右の端と中央に、小さな鈎状の突起があった。これはなんの為のものなのだろうかと思っていたのだが、漸く用途が分かった。革の拘束具に着けた紐を固定する為のものである。
ニルダは革のベルトでセベリノの両手を揃える形で手首を拘束し、ヘッドボードにある中央の鈎状の突起に革のベルトの金具に通した紐を括り付けた。革のベルトの内側は柔らかいふわふわとした素材になっており、革のベルトを着けても痛くない仕様になっていたので、安心してセベリノに着けることができた。セベリノの膝近くの太腿にも革のベルトを着け、両足を大きく広げさせて、まんぐり返しに近い角度で、ベッドのヘッドボードの左右の鈎状の突起に紐で括り付けて固定する。
セベリノに苦しくないかとちゃんと確認をしてから、ニルダはセベリノの姿を眺めた。両手を上げ、足を大きく広げて、早くもゆるく勃起している大きなペニスもずっしりとした陰嚢も既にひくついている周りに少しだけ毛が生えたアナルも丸見えである。セベリノの健康的な肌の色と黒い革のベルト、一緒に箱に入っていた赤い紐の色の対比が、なんともいやらしい。やっておいてなんだが、これはちょっとけしからんレベルである。恥ずかしそうに真っ赤になっているセベリノが、なんとも可愛らしい。正直かなり興奮する。
ニルダは、さて次は何を試してみようかと、箱の中を覗きこんだ。真っ先に目に入った絵筆を手に取り、ニルダはちょっと思いついた悪戯をしてみることにした。セベリノがニルダが手に取った絵筆を見て、きょとんと目を丸くした。


「それで何をするんです?」

「色々」


ニルダはセベリノの鼻先をちょこちょこと絵筆の筆先で擽り、小さく笑った。柔らかい絵筆の先で、セベリノの喉を擽ると、セベリノが擽ったそうに笑いながら、拘束されて動けない身体を震わせた。


「ちょっ、ニー。擽ったいですよ。あはっ、はははっ!」


筆先でつつーっと喉仏から鎖骨へとなぞり、今度はもじゃっと毛が生えた脇をこしょこしょと擽る。ふと、ニルダは思った。この場合、毛がない方がいいのではないかと。一応セベリノに許可を取った方がいいかもしれない。ニルダはセベリノの脇をこしょこしょしながら、声を上げて笑っているセベリノに声をかけた。


「セーべ」

「あっは!ははっ!やめてっ!!なに!?」

「剃りたい」

「んっふ!ん?何を?ふはぁ!ちょっ、擽ったい!擽ったい!」

「毛」


ニルダは脇をこしょこしょしていた手を止めると、筆を持ったまま、セベリノの脇の毛を摘み、痛くないように優しくちょんちょんと軽く引っ張った。セベリノがきょとんとして、首を傾げた。


「もしかして、脇毛を剃るんですか?」

「ん」

「え?なんで?」

「なんとなく」

「えー」

「ついでに下の毛も」

「なんで!?」

「なんとなく」

「いやいや。なんか恥ずかしいから嫌ですよ」

「駄目か」

「んーー。えーー。毛がないところ、見たいですか?」

「見たい」

「……まぁ、ニーにしか見せない所だし。剃ってもいいですよ。あ、でも剃刀で切らないでくださいね。痛いのは嫌です」

「当然」

「シャワー室に髭剃り用のクリームと剃刀がありましたよ。剃刀は怪我をしにくい安全なやつでしたから、脇とかもちゃんと剃れると思います。……剃ったら舐めてくれます?」

「ん」

「じゃあ、剃ってください」

「ん」


ニルダは頬を赤く染めているセベリノの唇にキスをしてから、絵筆をシーツの上に置いた。シャワー室から髭剃り用のクリームと剃刀、濡れタオルと乾いたタオルを取ってくると、ニルダはいそいそとセベリノの脇に髭剃り用のクリームを塗った。擽ったそうにクスクス笑っているセベリノの鼻にキスをして、剃刀を手に取る。慎重にじょりじょりとセベリノの脇の毛を剃り、濡れタオルで何回か拭いて、最後に乾いたタオルで濡れた脇をキレイに拭き取った。つるりとした毛がない脇がなんとも新鮮である。普段は毛で殆ど隠れている肌が見えていると、なんだかちょっといやらしい気がする。ニルダは反対側の脇の毛も剃ると、剃刀等を少し離れた位置に置き、セベリノの身体に覆い被さって、ねっとりと毛がないセベリノの脇に舌を這わせた。いつものもじょもじょした固い毛の感触がなく、脇の柔らかい肌を直接舌に感じる。これはこれで非常に楽しい。べろーっとセベリノの脇を下から上へと舐め上げると、セベリノが身体をくねらせて、吐息を漏らすように小さく喘いだ。


「んっ……ニー。きもちいい」


ニルダは気が済むまで、交互に左右の毛がない脇を舐め回した。折角なので、他の毛も剃ってみることにする。具体的には臍周りや下腹部、陰毛を剃る。一応セベリノに許可を取ってから、髭剃り用のクリームを使って、ニルダはセベリノの腹から下の胴体の毛を全て慎重に剃り落とした。

毛がなくなったセベリノの股間は、なんだか一気にいやらしくなった。毛がもじゃもじゃな状態は、大人の男なのだなぁ、自分とは少し違うのだなぁと思っていたのだが、その毛がなくて肌がつるりとしていると、不思議と倒錯的ないやらしさがある。いつもよりも、勃起しているセベリノのペニスが長く見える。こんなに長いものが、いつも自分の中にまるっと入っているとは信じられないくらい、セベリノのペニスが長く見える。陰嚢やアナル周りの毛は、流石に怖くて剃るのは無理だ。ニルダはじっとセベリノのつるりとした股間を見つめた。セベリノの呼吸に合わせて、腹や毛がなくなったなだらかな下腹部がゆるく動く。ニルダはセベリノのつるりとした下腹部を舐め回した。いつものじょりっとした毛の感触がないのが、なんとも新鮮である。セベリノのガチガチに固くなっているペニスも、唾液を擦りつけるように全体を舐めると、ニルダは再び絵筆を手に取った。

ピンと控えめに勃ったセベリノの乳首の先端をすりすりと筆先で擦れば、セベリノが気持ちよさそうに身体をくねらせ、小さく喘いだ。つつーっと筆先を滑らせ、臍をこしょこしょと擽り、下腹部をするりと撫でて、先走りで濡れたペニスの亀頭に筆先を走らせる。先走りが溢れている尿道口を筆先ですりすりと擦り、絵筆にセベリノの先走りを馴染ませていけば、セベリノが喘ぎながら、不自由な状態で腰をくねらせた。ちょこっとだけ筆先の毛を尿道口に差し込めば、セベリノがビクッと身体を震わせ、とぽっと少しだけ白い精液を漏らした。尿道口を擽ってから、ゆっくりと筆先を少し離せば、少量の白い精液が糸を引いた。

ニルダはセベリノの陰嚢も濡れた絵筆で形をなぞるように撫で回し、セベリノの荒い大きな呼吸に合わせて、ひくひくと収縮しているセベリノのアナルを筆先で突いた。細かくなったり広がったりするアナルの皺の溝を一つずつ筆先でなぞれば、セベリノが上擦った声でニルダを呼んだ。


「ニー」

「ん」

「そんなに焦らさないで……」

「もう少し」

「やだ」

「……じゃあ、舐める」

「舐めて」


もう少し絵筆でセベリノに悪戯したかったのだが、セベリノが嫌なら仕方がない。ニルダはセベリノの先走りや精液で濡れた筆先をちろりと舐めると、絵筆をシーツの上に転がし、浄化棒を手に取った。ローションをしっかりと馴染ませた浄化棒をゆっくりとセベリノのアナルの中に入れ、30秒待つ。頭の中で30秒数えながら、熱くて疼いて堪らない自分のまんこに指先で触れれば、ぬるりと熱い愛液が溢れていた。
ニルダはセベリノのアナルから飛び出している細い浄化棒をじっと見つめた。セベリノのアナルが収縮しているのに合わせて、微かに細い浄化棒がゆらゆらと揺れている。何度も見たことがある光景だが、とても興奮する。ニルダは自分のまんこの穴に指を深く突っ込み、膣の中を掻き回しながら、浄化棒の端を咥え、ゆっくりとセベリノのアナルから浄化棒を引き抜いた。
ひくひくと誘うように収縮しているセベリノのアナルを興奮するがままに舐め回し、自分の膣内を指で掻き回す。愛液をしっかりと指に纏わりつかせたら、ニルダは自分のまんこの穴から指を引き抜き、愛液まみれの指先でセベリノのアナルをすりすりと撫でて、ゆっくりとアナルの中に指を押し込んでいった。

ぬこぬこと狭くて熱くてキツいアナルに指を抜き差しして、自分の愛液をセベリノの直腸内とアナルに馴染ませていく。セベリノのアナルから指を引き抜き、自分の疼いて堪らないまんこの穴に指を突っ込んで中を掻き回し、細かく泡だって白っぽくなっている愛液まみれの指を、再びセベリノのアナルに深く突っ込む。何度も自分の愛液を足していきながら、ニルダはじっくりとセベリノのアナルを解した。

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