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その雄っぱいで包み込んで
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麗らかな春の陽射しを浴びながら、アドニスは軽やかな足取りで警邏隊の詰所から近所にある小さな公園へと向かった。小さな公園にはベンチと小さな砂場、5本の大きな木しかない。初々しい色合いの木々の葉っぱが目に優しい。木の下に座っている人物を見て、アドニスはパァッと顔を輝かせた。今すぐその人の側に行きたくて、アドニスは駆け出し、大きな声で大好きな名前を呼んだ。
「ホセ班長~!!」
手に持っている本に目を落としていた男が顔を上げ、露骨に嫌そうな顔をした。アドニスが大好きなホセは、服の上からでも鍛えられていることが丸分かりな逞しい身体をしており、筋肉ムキムキおっぱいばいーんな、実に美味しそうで格好いい男だ。歳は29で、アドニスよりも10歳年上である。顔立ちはとても穏やかで、蜂蜜色の髪も深い色合いの青い瞳も優しそうな印象を抱く。キレイに整えられた口髭が大変よく似合っている。客観的に見たら、やや男前よりな気がしないでもない普通の顔立ちだが、アドニスからすると、この世で1番格好いい男である。
アドニスは顔を顰めているホセの目の前に到着すると、すとんとその場でしゃがんだ。
「ホセ班長。今日も素敵なおっぱいですね」
「気持ちが悪い」
「今日は良い天気で気持ちかいいですね。風も暖かくて過ごしやすいです」
「そうだな。開口一番でセクハラをせずに、先にそれを言いなさい」
「えへっ。暖かくなるっていいですね!!ホセ班長の白いシャツを押し上げるおっぱいが堪らんです!!」
「セクハラは止めろ」
「セクハラではないですよ。素直な感想です」
アドニスがだらしなくニヤニヤしながら、清潔感のある白いシャツに包まれたホセの逞しい筋肉で盛り上がった胸元を眺めていると、ホセが大きな溜め息を吐いた。
「アドニス」
「なんです?」
「毎日毎日昼休憩の度にセクハラをしに此処へ来るのは止めなさい」
「ホセ班長に会いたいんですもん」
「僕はセクハラ野郎には会いたくない」
「えー。だってー。ホセ班長のおっぱいが理想的過ぎるから、ついつい口から出ちゃうんですよ。是非ともパイズリをしてほしいです!!むっちむちのムッキムキのおっぱいの谷間に包まれたい!」
「口を閉じろ。変態野郎。君は若いのになんだってそんなに拗らせているんだ」
「さぁ?性癖なので、そこはなんとも言えないですね。気づいたらおっぱいが大好きでした」
「胸が好きならば女を口説きなさい。君は口を開かなければモテるだろう?」
「あ、僕は女は無理なんですよね。男にしか興奮しないし、ときめかないんです」
「あ、そう。ならば、もっと年頃の釣り合う男にしなさい」
「たった10歳しか変わらないじゃないですか」
「10歳差は十分大きいだろう」
「ふふーっ。ホセ班長も男専門でしょ?単なる勘ですけど」
「だったら何だ」
「恋人になってくださいよー。そして、その魅力的過ぎるおっぱいに顔面すりすりさせてください。おっぱいもみもみもしたいです。あとパイズリもお願いします」
「断る。年下は好みじゃない。ましてや品のないセクハラ野郎なんて論外だ」
「セクハラじゃないですよー。愛が零れ落ちてるだけですよー」
「性欲が零れ落ちてるの間違いだろう」
「愛と性欲は繋がってますよね」
「どうでもいい。とにかく。毎日僕に会いに来るのは止めなさい。僕は君とは恋人にならない」
すっぱりと言い切ったホセがアドニスから視線を外し、手元の開いた本の頁に目を落とした。アドニスはいそいそとホセのすぐ隣に腰を下ろし、手に持っていた小さめの鞄からパンと水筒を取り出した。パンを頬張りながら、じーっとホセの横顔を見つめる。伏せられた睫毛は短めで、日に焼けた健康的な肌がとっても魅力的である。癖のない鼻筋も、薄くもなく厚くもない唇も、最高にぐっとくる。前髪が少し長く、側頭部と後頭部は短く刈り上げられている。長めの前髪を後ろに流していて、とてもセクシーで格好いい。ホセはお洒落さんだ。耳朶には小さな黒い石がついたピアスが着いている。シャツから覗く太いしっかりとした首筋には、幾何学模様の黒い入れ墨がチラリと見えていた。ホセはバーバルン族の出身だ。バーバルン族の男は成人を迎える時に身体に入れ墨を施すらしい。ちょこっとだけ見えている首筋や逞しい太い腕、手の甲にある入れ墨しか見たことがない。是非とも全ての入れ墨を眺めて、舐め回したい。
パンをもぐもぐしながら、じーっとホセの横顔を見つめていると、ホセが小さな溜め息を吐いて、パタンと本を閉じた。ホセが顔をこちらに向けた。少し皺が寄っている眉間の少し上にも入れ墨がある。丸い太陽のような絵柄で、ホセによく似合っている。今すぐにでも、ホセの額の太陽にキスをしてみたい。アドニスがそんなことを考えていると、ホセが口を開いた。
「視線が煩い」
「えへっ。ホセ班長の横顔が素敵過ぎるから、つい」
「はぁ……君の感性が心底理解できないな。僕は普通に平凡な顔だ」
「そんなことないですよー。めちゃくちゃ格好いいです!!」
「それはどうも」
「あ、そうそう。ホセ班長。昨日話していた大家さん家の猫ちゃん。無事に見つかりましたよ。屋根裏部屋で寝てたんですって」
「そうなのか。よかったな。見つかって。4日も行方知れずだったのだろう?」
「えぇ。僕も探すのを手伝っていたんですけど、まさか屋根裏部屋にいるとは思いませんでした。天窓が少し開いていたから、そこから出入りしてたみたいです。家猫だから外で怪我をしたりしなくて本当によかったです。大家さんもやっと安心して寝れますよー」
「心配していただろうから、見つかって何よりだな」
「はい。まだ若い猫ちゃんなので、好奇心旺盛過ぎるところがあるんですよねー。や、そこも可愛いんですけど、今回みたいなことがあると、どうしても心配しちゃいますね」
「君は猫を飼わないのか?好きなんだろう?」
「んー。お別れするのが悲しいから自分では飼わないんです。どうしても猫ちゃんは僕より先に逝っちゃいますからね。家族とお別れするのは本当にキツいので。両親が生きていた頃は家で飼ってましたけど、両親が亡くなった後すぐに猫ちゃんも逝っちゃって。やー。もう精神状態がボロボロになりましたねー」
「……その、すまない」
「何がです?」
「あ、いや……」
「あ、もう5年も前の事なので。今は全然大丈夫ですよ。両親の知り合いだった大家さんがすっごく面倒みのいい優しいご夫婦で、めちゃくちゃ可愛がってくれていますし。大家さん家の猫ちゃんも僕に懐いてくれて、すっごいすっごい可愛いですし」
「そうか。その、それならいいのだが。……その猫、そんなに可愛いのか?」
「可愛いですねー。ちょっと赤みがかった茶色い毛並みなんですけど、すっごい美人さんなんですよ。甘えん坊で本当に可愛いんです」
「ふーん」
「ホセ班長。なんなら一緒に大家さん家に行きます?猫ちゃんに会いに」
「え?」
「本っ当に可愛いんですよ!!懐っこい子だから、すぐに慣れて撫でさせてくれますよー」
「……大家さんには迷惑だろう」
「うちの大家さん、お客さんが来るの好きだから大丈夫ですよ。今日にでも伝えておきますし」
ホセが悩むように少しだけ目を泳がせた。アドニスは是非とも大家さんの家の愛くるしい猫にホセを会わせたくて、大家さんの家の猫の可愛らしさを全力でアピールした。ホセは猫好きらしく、詰所の受付をしている隊員の愛猫を、輝くような笑顔で撫でさせてもらっているところを何度も見たことがある。一人暮らしで留守中が心配だからと毎日愛猫と一緒に出勤している受付の隊員とは、アドニスも結構仲良しで、アドニスもたまに可愛い彼の愛猫を撫でさせてもらっている。ホセが猫好きというところも、アドニス的には素敵だなぁと思うポイントの一つである。
暫くの間、べらべらと大家さんの家の猫の愛らしさを語っていると、ホセが呆れた顔をしてアドニスの口元を掌で押さえた。ホセの固くてゴツい掌の感触に、思わず胸がきゅんきゅんと高鳴る。
「もう十分だ。大家さんに猫に会わせてもらえるよう頼んでおいてくれ」
「ふぁい!!」
「僕の次の休みは4日後だ。君は?」
「僕は仕事の予定ですけど、休みます。えぇもう絶対に休みますとも!!」
「わざわざ休むんじゃない。休みが合う日でいいだろう」
「元々決められた休日以外で休暇を取ったことがないので、前々から上司にもう少し休みを取れって言われてるんですよ。少し急ですけど、多分ダメって言われない筈です」
「そうか。……じゃあ、4日後に」
「はいっ!!ご自宅にお迎えに上がります!!官舎にお住まいですよね?」
「いい。君の家に行く。確か、大広場近くの黄色い壁の集合住宅だろう?」
「はい。2階の1番奥の角部屋です。えへへー。それじゃあ楽しみにお待ちしてます」
「あぁ」
アドニスは休日にホセに会えることが嬉しくて、だらしなく顔をゆるめた。ホセが腕時計をチラッと見て、立ち上がった。休憩時間の終わりが近いようだ。アドニスも水筒を鞄に入れてから立ち上がった。
仕事が終わったら集合住宅の隣にある大家さんの家に行って、お願いをしなければ。ついでに飼い猫のシュリと少しだけ戯れたい。シュリは本当に可愛いのだ。
アドニスは弾むような足取りでホセと並んで歩き、警邏隊の詰所へと戻った。
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ホセは静かに起き上がり、床を見下ろした。
「……寝るか?普通」
ホセは小さな溜め息を吐いて、床で毛布1枚に包まって寝息を立てているアドニスの寝顔を眺めた。
昼を少し過ぎた時間からアドニスが住む集合住宅の隣にある大家さんの家で可愛らしい猫と触れ合わせてもらい、夕食までご馳走になって、そのままの流れでアドニスの家で一緒に酒を飲んだ。アドニスは酒に強い方のようで、ホセが手土産に持ってきた酒を飲みながら猫の話で盛り上がり、気づけば結構遅い時間になっていたので泊めてもらうことになった。アドニスの家は台所と風呂トイレ以外は広めの一部屋しかない。ホセは床で寝ると言ったのだが、アドニスが『ベッドで寝てください!』とぐいぐいベッドにホセを押し込んだので、ホセはベッドの布団の中に潜り込んだ。アドニスは予備だという毛布を1枚クローゼットから取り出し、それに包まって床に寝転がり、すぐに寝息を立て始めた。寝るか。普通。
ホセは男しか愛せない。その事に10代半ばで気づいて、故郷を飛び出し、王都へとやって来た。バーバルン族は同性愛に厳しい部族で、男同士で愛し合っていることが知られたら、集落の者達から暴行された上で集落から追放される。ホセは自由に誰かと愛し合う関係になることを求めて、様々な人々が集まる王都へ移り住み、警邏隊に入隊した。今までに2人、恋人ができたことがあるが、残念ながら長続きはしなかった。王都でも同性愛はかなり少数派だし、男運が無いのか、2人ともセックスがしたいだけの最低男だった。1人目は筋金入りの浮気男で、2人目は花街にある男専門のバーで行われた乱交パーティーに参加し、それを自慢気に話してくるような阿呆だった。自分の男を見る目の無さに泣いた。ここ3年は恋人はおらず、1人寂しい生活をしている。
アドニスと初めて会ったのは半年前だ。巡回中に少し治安の悪い地域で破落戸に絡まれているところを助けた。そして何故か懐かれた。
私服だったのでその時は気づかなかったが、アドニスはホセが所属する隊で事務員をしている、謂わば同僚だった。アドニスは端正な顔立ちをしており、少し細身だが、背が高く、バランスのとれた身体つきをしている。いつも出会い頭にセクハラをかましてくるが、アドニスはまるで懐っこい犬のようで、正直に言うと少し可愛い。しかし、成人しているとはいえまだ10代のアドニスに手を出すのは躊躇われる。それにホセは年上派だ。年上の男に優しくよしよしされたい願望がある。昼休憩を詰所の近くの公園で過ごすホセの元に、アドニスは毎日のようにやって来る。開口一番でセクハラをかましてくるが、それ以外は普通にお喋りをして、ニコニコと楽しそうに笑っている。最初の頃は本当にアドニスのことを恋人にするには論外だと思っていたが、半年も経てば、すっかり絆されてしまった。ホセはアドニスが可愛い。可愛いからこそ、アドニスより10歳も年上なオッサンになりかけの自分に臆してしまう。
今日、初めて休日に2人で会った。ホセはかなり浮かれていたし、正直ものすごく期待していた。アドニスと深い仲になれるかもと。普段アドニスを窘める言動をしておいて、今更自分からアドニスを好きだとは言えない。酒に酔った勢いでもなんでもいいから、アドニスに押し倒してもらい、そのままなし崩しに恋人になれたらいいなぁと思っていた。
ホセの目論見は途中までは上手くいった。しかし、まさか肝心なところでアドニスが寝るとは思っていなかった。普段は隙あらばセクハラ発言をする癖に、アドニスは意外な程紳士だった。
ホセは規則正しい寝息を立てているアドニスの寝顔をじっと見つめながら、暫くの間悩み、腹を括った。
アドニスを襲おう。最悪、酒に酔ったことにすればいい。
かなり最低な発想だと自分でも思うが、好き好きアピールをしてくる癖に据え膳に手を出さなかったアドニスが悪い。完全に責任転嫁だが、それは見ないフリをする。
ホセはいそいそと自分のシャツのボタンを外し、上半身裸になると、ベッドから下りた。
ホセはアドニスから毛布を引っぺがすと、ぐっすりと寝ているアドニスに覆い被さり、穏やかな寝息を立てている唇に自分の唇を重ねた。ちゅっ、ちゅっと小さな音を立てて何度も唇に吸いついても、アドニスは起きない。少しむぅっとしながら、ホセはアドニスのシャツのボタンを外し始めた。シャツを開ければ、アドニスの白い肌が露になる。アドニスは肌が白く、ちょこんとした存在感の薄い乳首は可愛らしい淡いピンク色だった。そっとアドニスの肌をやんわりと指先でなぞる。アドニスの肌は瑞々しく張りがあり、筋肉の薄さも相まって、なんだか少し幼さすら感じる身体つきである。少年と大人の男の中間のような、中途半端な身体つきが妙に色っぽい。産毛しか生えていない薄い胸板をやんわりと撫で回し、肌の下に肋骨の存在を感じる脇腹を撫で、ぺたんこの腹を撫でて、周りに少し太めの産毛が生えた臍周りを擽る。そこまでしても、アドニスはまだ夢の中だ。いつもキラキラと輝いてホセを見つめてくる淡い緑色の瞳は伏せられた瞼の下である。柔らかい色合いの明るい茶髪を撫で、ホセは再びアドニスに触れるだけのキスをした。
アドニスの首筋に顔を埋め、瑞々しい肌を味わうように舌を這わせる。首の太い血管をなぞるように舌を這わせれば、アドニスの脈動を舌に感じる。喉仏も舐め回し、くっきりと浮き出た形のいい鎖骨にも舌を這わせ、淡いピンク色の乳輪を舌先でなぞってから乳首に吸いつく。舌先で乳頭をチロチロと擽り、優しく吸ってやれば、少しの時間でアドニスの乳首はちょこんと勃った。勃っても小さな乳首である。きっと弄ったことなどないのだろう。自分の唾液で濡れた可愛らしい乳首を見下ろしてから、ホセは反対側の乳首にも吸いついた。舐めて、吸って、咥えていない乳首も指先で優しく摘んでくりくりと弄る。
アドニスの乳首から口を離し、痕がつかない程度に優しくアドニスの肌を吸いながら、徐々に下へと下がる。臍周りを舐めながら、ズボンのベルトを外し、ボタンも外して、チャックを下ろした。アドニスの肌から口を離し、チラリと見えている白いパンツごと、ゆっくりとズボンを脱がせていく。白い下腹部に生えた薄い少し濃いめの茶色い陰毛が現れ、ピンクがかった淡い色合いのペニスが姿を見せた。アドニスのペニスを見て、ホセは思わず、ぴゅーぅっと口笛を吹いた。アドニスのペニスは萎えていても太くて長い。先っぽは半分皮を被っていて、なんとも可愛い。少年趣味はないのだが、大きさの割に無垢な色合いと子供っぽい皮被りな様子に、なんとも興奮を煽られる。
ホセはズボンとパンツを完全に脱がせてから、チリチリの薄い陰毛をジョリジョリと指先で撫で回した。ここまでされても起きないアドニスに、微妙に不安を感じる。酒が入っているとはいえ、危機感が薄過ぎやしないだろうか。酔わされて変な男に持ち帰られたら、確実に犯されること間違いなしである。現にホセが今まさに食おうとしているのだが。
ホセはアドニスの薄い陰毛を指先で弄りながら、少しの間考えた。このままアドニスのペニスを舐めて勃たせてアナルに咥えてこんでもいいのだが、どうせなら起きているアドニスとセックスをしたいし、アドニスに触れてもらいたい。
ホセはいそいそとズボンとパンツを脱ぎ捨てて全裸になった。ホセのやや赤黒いペニスはもう完全に勃起している。ホセは童貞ではない。抱かれることの方が多かったし、自分でも所謂大人の玩具を使ってアナルで自慰をするが、一応ペニスも使ったことがある。とはいえ、巨根の部類に余裕で入るアドニスのペニスよりもホセのペニスの方が大きい。ペニスが大きくて、中々すんなり入る相手がいないから、ホセが抱かれることが多いという感じである。恋人は2人しかできたことがないが、一夜限りの遊びなら何度かしたことがある。花街に男専門が集まるバーがあり、そこで知り合った男とセックスをした。20歳前後の頃の話だ。好奇心と性欲に動かされた結果である。
ホセはアドニスの柔らかさがほんのり残る頬を両手の指先で摘み、むにーっと引っ張った。
‐‐‐‐‐‐
アドニスは頬の痛みで目が覚めた。目を開ければ、大好きなホセの顔が見えた。寝起きにホセの顔を見られるなんて最高だと思ったのも束の間、ホセが裸だということに気づいて、アドニスは間抜けにぽかんと口を開けた。全裸のホセがアドニスの身体の上に跨がっている。幾何学模様の黒い入れ墨で彩られたむっちりとしたばいんばいんのおっぱいも、おっぱいの下の方にある薄めの茶褐色の乳首も、バッキバキに割れている腹筋やその下に続く下腹部、かなり大きな少し赤黒い勃起したペニスまで丸見えである。臍周りや浮き出た腰骨の辺りにも入れ墨があり、なんとも色っぽい。
あ、これ夢だ。アドニスはそう確信して、ふんすふんすと興奮した荒い鼻息を吐きながら、躊躇なくホセのムッキムキでむっちむちなおっぱいに両手を伸ばした。自分も全裸ののようである。やっぱり夢だ。なんて素晴らしい夢なのだろう。ホセの逞しい筋肉の存在も、筋肉の上にある脂肪の弾力ある柔らかさも、少し高めの体温も、大変リアルである。
アドニスは思わず、だらしなく顔をデレッと崩した。
「おっぱいおっぱい」
「阿呆だな」
「ちくびちくび」
「んっ」
ホセのぷっくりとした淡い茶褐色の乳首を両手の指先で優しく摘めば、ホセが気持ちよさそうな鼻に抜ける声を出した。実に色っぽい。そのまま乳首をくりくりと弄ると、ホセが熱い吐息を吐いて、腰をくねらせ、元気いっぱいに勃起しちゃったアドニスのペニスに自分のペニスを擦りつけた。熱くて固いホセのペニスの裏筋とアドニスのペニスの裏筋に擦れる。いやらしさ満点である。アドニスはホセの乳首をピコピコと優しく指で弾きながら、夢の中のホセにおねだりをした。
「ホセ班長。おっぱいペロペロしたいです」
「好きにしなさい」
「やっほい!!」
アドニスは1度ホセの乳首から手を離し、身体を起こした。残念ながら、腹筋だけで起き上がれる程鍛えられた腹筋なんてない。ホセのきゅっと引き締まった腰やむっちりとした大きめの尻を撫で回しながら、アドニスはホセのむっきりむっちりな胸板に顔を擦りつけ、すーはーすーはーと匂いを嗅ぎ、躊躇なくぷっくりとした乳首に吸いついた。少し汗の匂いが混ざったホセの体臭が本当にリアルである。筋肉の存在も感じるむっちりとした尻肉の感触も堪らない。口内のぷっくりとした乳首をペロペロ舐め回し、技巧も何もなくちゅーちゅーと吸えば、アドニスの後頭部をホセのゴツい手が優しく撫でた。乳首を吸いながら目だけでホセを見上げれば、ホセが小さく笑った。ちゅぽんと乳首から口を離し、舌を伸ばして、ねっとりと見せつけるようにホセのぷっくりとした乳首に舌を這わせれば、ホセが笑みが深まった。
ホセの胸の谷間に舌を這わせ、反対側の乳首にも吸いつき、好き放題に舐め回すと、ホセが両手でアドニスの頭を包み込み、自分の胸にアドニスの頭を押しつけるようにした。興奮しまくって正直ヤバイ。むっちりとした尻肉をむにむに揉みながら、黒い入れ墨をなぞるようにホセのおっぱいに舌を這わせると、ホセがクックッと笑った。
「ホセはんちょー」
「ん?」
「ここにちんこすりすりしたい。パイズリしてください。パイズリ」
「いいぞ」
「ひゃっほい!」
アドニスは浮かれた声を上げて、弾力のある柔らかいホセのおっぱいから顔を離した。ホセがアドニスの上からどいて、すぐ隣にころんと仰向けに寝転がった。アドニスは鼻息荒くホセの胸の辺りにも跨り、ガチガチに勃起しているペニスをホセの胸の谷間に擦りつけた。ホセが両手で自分のおっぱいを寄せてくれた。微妙にペニスがホセのおっぱいで挟まれる。最高過ぎて鼻血を噴き出しそうだ。アドニスのペニスの先っぽをホセが咥えた。熱くぬるついたホセの口内に敏感な先っぽが包まれ、初めて感じる強烈な快感に、アドニスは腰を震わせて喘いだ。アドニスは童貞である。ペニスを舐められるのも初めてだ。皮が剥けて剥き出しになっている亀頭をホセの熱い舌が這う。どっと先走りが溢れていく。アドニスは熱い息を吐きながら、ゆっくりと腰を動かし、ホセのおっぱいに竿を擦りつけながら、ホセの口内にペニスを抜き差しし始めた。ホセの魅力的な唇に、自分のペニスが包まれている。エロ過ぎる光景とヤバい快感に、アドニスは情けない声を上げた。
「はぁはぁ、ホセ班長、イッちゃう、イッちゃう」
「んっ」
「あぁっ、吸わないでっ、出ちゃう、出ちゃうぅ」
ホセがアドニスのペニスに舌を這わせながら、優しくペニスを吸ってきた。あまりの気持ちよさに、へこへこと腰が勝手に動いてしまう。ホセがアドニスの尻を優しく撫でてきた。我慢なんてできる訳がない。
アドニスはだらしない声を上げながら、ホセの口からペニスを引き抜き、ホセの顔に向けて勢いよく精液を飛ばした。ホセの癖のない鼻筋や口髭に白い精液がかかっていく。ホセが赤い舌を伸ばして、びゅるっ、びゅるっと精液を吐き出しているアドニスのペニスを再び咥え、尿道口をちゅうっと吸った。堪らない快感に腰がビクビク震えてしまう。アドニスの精液で彩られたホセの顔が最高にいやらしい。射精を終えたペニスをキレイにするように、皮の内側にまで舌を潜り込ませて、ホセがアドニスのペニスを舐め回してくれる。
ちゅぽっとアドニスのペニスから口を離したホセが、唇にも垂れているアドニスの精液を舐めとった。自分の唇を舐めているホセがドスケベ過ぎてヤバい。アドニスはうっとりとホセを見下ろして、ホセのむっきりむっちりなおっぱいを両手で揉みしだいた。
「アドニス。交代だ。ちょっとどきなさい」
「はい」
アドニスが素直にホセの胸の上からどくと、ホセがその場で四つん這いになった。肩を床につけるように上体を伏せ、誘うようにふりふりとデカい尻を左右に小さく振った。アドニスはふんすふんすと荒い鼻息を吐きながら、いそいそとホセの尻の真正面に移動した。ホセが両手で自分の尻肉を掴み、むにぃっと自分の尻肉を開いた。ちょろっと少し周りに毛が生えているホセのアナルが丸見えになる。ホセのアナルはぷっくりと縦に割れていて、ほんのり黒みがかったような濃い赤い色をしていた。ひくひくと微かに収縮しており、なんともいやらしい。ホセのアナルを見ているだけで、口内に唾液が溢れてくる。ごくっと生唾を飲み込んだアドニスをホセが顔だけで振り返って見て、色っぽい笑みを浮かべた。
「舐めてくれ」
「喜んでっ!!」
アドニスは勢いよくホセの尻に顔を埋め、ホセのアナルに舌を這わせた。ぺちゃぺちゃと夢中でホセのアナルの表面を舐め回し、尖らせた舌先をホセのアナルに突っ込めば、ホセが低い掠れた喘ぎ声を上げた。腰をくねらせ、デカい尻を震わせるホセが絶妙にいやらしく、アドニスのペニスはまた勃起した。自分の尻肉を掴むホセの両手に自分の手を重ね、舌で犯すようにホセのアナルに舌を抜き差しする。舌をホセのアナルがキツく締めつけてくる。舌を上下に動かしてみれば、ホセが気持ちよさそうに小さく喘いだ。興奮し過ぎて、ペニスが微妙に痛いくらい張り詰めている。
アドニスはホセのアナルから舌を離し、ホセの尻の谷間に鼻先を擦りつけた。
「ホセはんちょー。ちんこ挿れたいです」
「ははっ。解すから少しだけ待て」
ホセが自分の尻から手を離し、床の上に転がっていた小さな黒い巾着袋を手に取った。中から何かを取り出して、口に放り込み、噛み始めた。暫く何かを噛んでいたホセが、自分の掌にとろーっとした透明な液体を吐き出した。茶色いものも口から出したホセを見て、アドニスはホセの尻を両手で揉みながら首を傾げた。
「それ何ですか?」
「ん?知らないのか?ナナクルの根だ」
「ナナクルの根って消毒液みたいなやつですよね」
「ナナクルの根を噛むとぬるぬるの液体がいっぱい出てくる。それを潤滑剤として使うんだ。香油よりも安全だし手軽だ」
「へぇー」
「は、あ……」
「わー。わー」
ホセが濡れた指で自分のアナルに触れた。アドニスが両手でホセの尻肉を開いているので、ホセの太い指がぷっくりとしたアナルに入り込んでいく様子がよく見える。ホセの太い指がゆっくりとアナルに出入りしている。エロ過ぎて、いっそ感動してしまう。腰をくねらせながら、ホセが自分のアナルを弄っている。アドニスは自分の指を咥えこんでいるホセのアナルをガン見した。本当に鼻血が出そう。アドニスがじっと見ている前で、ホセがアナルから指を引き抜き、今度は揃えた2本の指をゆっくりと自分のアナルに突っ込んだ。
アドニスはホセがいいと言うまで、はぁはぁしながら、じっとホセが自分でアナルを解す様子をガン見し続けた。
‐‐‐‐‐‐
ホセがアナルに咥えこんでいた3本の自分の指を引き抜いた。ホセのアナルは濡れてひくひくといやらしく収縮している。ホセがころんと体勢を変え、仰向けになり、膝を立てて両足を大きく広げ、腰を浮かせた。アドニスにみせつけるように自分のおっぱいを両手で揉みながら、ホセが腰をくねらせた。
「ほら。挿れたいんだろう?」
「はいぃぃぃぃっ!!」
アドニスががばっとホセの身体に覆い被さると、ホセが自分のおっぱいから手を離し、膝裏を掴んで更に腰を浮かせた。アドニスは片手で自分のガッチガチのペニスを掴み、先走りが出まくっているペニスの先っぽをアドニスの濡れた熱いアナルに押しつけた。ホセのむっきりむっちりなおっぱいに頬をつけ、ゆっくりと腰を動かして、ホセのアナルにペニスを押し込んでいく。キツい締めつけの所を通り過ぎれば、熱くて柔らかいものにペニスが包まれる。ペニスが蕩けてしまいそうなくらい気持ちがいい。アドニスは熱い息を吐きながら、ゆっくりと根元近くまで深くホセのアナルにペニスを突っ込んだ。気持ちよすぎて、なんかもう泣きそう。トン、とペニスの先っぽが突き当りのような内壁に当たった。ホセの身体がビクッと震え、ホセが大きな声を上げた。ぐりぐりとそこにペニスの先っぽを押しつけると、ホセのアナルがキツく締まり、ペニスの先っぽがまるで吸いつかれるかのようにホセの内壁が蠢く。気持ちよすぎて、ちょっと精液が漏れてしまった。
アドニスは低い喘ぎ声をもらすホセの唇に噛みつくような勢いで唇を重ねた。ホセの口内に舌を突っ込み、めちゃくちゃに舐め回す。ホセの口内は青臭い苦味のある味がした。ホセがアドニスの舌に自分の舌を擦りつけてきた。アドニスはホセとぬるぬると舌を絡めながら、本能の赴くままに腰を激しく振り始めた。勢いよくペニスを先っぽギリギリまで引き抜き、また勢いよく深くホセの奥へと押し込む。ホセがアドニスの首に両手を絡め、激しく動かしているアドニスの腰に両足を絡めた。ホセはアドニスのおっぱいを両手で揉みしだきながら、夢中で腰を振った。ホセの奥深くを突き上げる度に、ホセが掠れた喘ぎ声を上げる。ホセの喘ぎ声を飲み込むように無我夢中でキスをして、腰を振りまくる。気持ちよすぎて本当にヤバい。ホセが仰け反るようにして小さく叫んだ。
「あぁっ!ヤバいっ!イクッ!イクッ!」
「僕も出ちゃうっ、あっ、あっ、出るっ、出るっ」
「あっ、あっ、っあぁぁぁぁっ!!」
「うぁぁっ……」
アドニスの腹に熱い液体がかかる感覚がした。ホセが射精したようだ。アドニスもぐいぐいホセの尻に強く下腹部を押しつけ、ホセの奥深くにぐりぐりとペニスの先っぽを押しつけるようにして思いっきり精液を吐き出した。ビクンビクンとホセの身体が震える。アドニスの精液を搾り取るかのように、キツくアナルで射精しているペニスを締めつけられる。目の裏がチカチカする程気持ちがいい。アドニスはだらしなく垂れているホセの涎を舐めとりながら、じっとホセの瞳を見つめた。ホセの優しい深い色合いの青い瞳は、今は潤んで蕩けた熱を孕んでいる。はーっ、はーっと、お互いに荒い息を吐きながら、視線を絡めて、触れるだけのキスをした。唇を触れ合わせながら、ホセが楽しそうな声で囁いた。
「まだ、できるだろう?」
「うん」
「もう1回」
「ホセ班長」
「ん」
「大好き」
「うん。ふふっ」
ホセの目が嬉しそうに弓形に細くなった。アドニスは再びゆっくりと腰を動かして、ひたすらホセのいやらしい身体の熱と快感に溺れた。
‐‐‐‐‐‐
ホセは目覚めると、ぼーっと天井を見上げた。自分の胸にはアドニスの頭が乗っかっている。アドニスが頬をホセの胸につけ、穏やかな寝息を立てている。微妙に濡れた感じがするのは、多分アドニスの涎だろう。
ホセはアドニスの後頭部をやんわり撫でながら、大きく欠伸をした。腰とアナルが鈍く痛む。技巧も何もないアドニスとのセックスは実に楽しかったし、一生懸命腰を振って気持ちよさそうに喘ぐアドニスが最高に可愛かった。ホセが騎乗位で可愛がってやれば、アドニスは大変可愛らしく喘いで、早々とホセのアナルの奥深くに射精した。若いだけあって、アドニスは回復力が素晴らしく、覚えているだけでも6回はホセの中で射精した。アドニスのペニスは勃起したら皮がちゃんと剥け、更に大きくなり、ホセの結腸まで届いて、ホセをとっても気持ちよくしてくれた。技巧がないのが逆に興奮と快感を煽り、控えめに言っても最高のセックスだった。
昨夜の激しいセックスを思い返しながら満足気な溜め息を吐いていると、アドニスが寝惚けたような声を上げ、ホセの身体にしがみついている腕に力を込めた。
「アドニス」
「んー」
「アドニス。起きろ」
「んー?ん?ん?」
アドニスがのろのろとホセの胸から顔を上げ、ホセを見て、ぽかんと間抜けに口を大きく開いた。ホセはクックッと小さく笑いながら、アドニスの頭をやんわり撫でた。
「おはよう」
「おはようございます?え?あれ?あれ?夢?まだ夢?」
「夢じゃないぞ」
「え?え?」
「そろそろ起きよう。仕事に遅れる」
「はぇ?あれ?あれ?」
「アドニス」
「は、はい?」
「僕が好きだろう?」
「あ、はい。それはもう」
「ふふっ。僕は浮気は許さない主義だから」
「え?え?」
ホセは混乱しまくっているアドニスの唇にキスをして、クックッと笑った。
セックスが夢でなかったこと、少し遠回しなホセの恋人宣言を理解したアドニスに勢いよく突撃されたのは、その日の昼休憩の時だった。
(おしまい)
「ホセ班長~!!」
手に持っている本に目を落としていた男が顔を上げ、露骨に嫌そうな顔をした。アドニスが大好きなホセは、服の上からでも鍛えられていることが丸分かりな逞しい身体をしており、筋肉ムキムキおっぱいばいーんな、実に美味しそうで格好いい男だ。歳は29で、アドニスよりも10歳年上である。顔立ちはとても穏やかで、蜂蜜色の髪も深い色合いの青い瞳も優しそうな印象を抱く。キレイに整えられた口髭が大変よく似合っている。客観的に見たら、やや男前よりな気がしないでもない普通の顔立ちだが、アドニスからすると、この世で1番格好いい男である。
アドニスは顔を顰めているホセの目の前に到着すると、すとんとその場でしゃがんだ。
「ホセ班長。今日も素敵なおっぱいですね」
「気持ちが悪い」
「今日は良い天気で気持ちかいいですね。風も暖かくて過ごしやすいです」
「そうだな。開口一番でセクハラをせずに、先にそれを言いなさい」
「えへっ。暖かくなるっていいですね!!ホセ班長の白いシャツを押し上げるおっぱいが堪らんです!!」
「セクハラは止めろ」
「セクハラではないですよ。素直な感想です」
アドニスがだらしなくニヤニヤしながら、清潔感のある白いシャツに包まれたホセの逞しい筋肉で盛り上がった胸元を眺めていると、ホセが大きな溜め息を吐いた。
「アドニス」
「なんです?」
「毎日毎日昼休憩の度にセクハラをしに此処へ来るのは止めなさい」
「ホセ班長に会いたいんですもん」
「僕はセクハラ野郎には会いたくない」
「えー。だってー。ホセ班長のおっぱいが理想的過ぎるから、ついつい口から出ちゃうんですよ。是非ともパイズリをしてほしいです!!むっちむちのムッキムキのおっぱいの谷間に包まれたい!」
「口を閉じろ。変態野郎。君は若いのになんだってそんなに拗らせているんだ」
「さぁ?性癖なので、そこはなんとも言えないですね。気づいたらおっぱいが大好きでした」
「胸が好きならば女を口説きなさい。君は口を開かなければモテるだろう?」
「あ、僕は女は無理なんですよね。男にしか興奮しないし、ときめかないんです」
「あ、そう。ならば、もっと年頃の釣り合う男にしなさい」
「たった10歳しか変わらないじゃないですか」
「10歳差は十分大きいだろう」
「ふふーっ。ホセ班長も男専門でしょ?単なる勘ですけど」
「だったら何だ」
「恋人になってくださいよー。そして、その魅力的過ぎるおっぱいに顔面すりすりさせてください。おっぱいもみもみもしたいです。あとパイズリもお願いします」
「断る。年下は好みじゃない。ましてや品のないセクハラ野郎なんて論外だ」
「セクハラじゃないですよー。愛が零れ落ちてるだけですよー」
「性欲が零れ落ちてるの間違いだろう」
「愛と性欲は繋がってますよね」
「どうでもいい。とにかく。毎日僕に会いに来るのは止めなさい。僕は君とは恋人にならない」
すっぱりと言い切ったホセがアドニスから視線を外し、手元の開いた本の頁に目を落とした。アドニスはいそいそとホセのすぐ隣に腰を下ろし、手に持っていた小さめの鞄からパンと水筒を取り出した。パンを頬張りながら、じーっとホセの横顔を見つめる。伏せられた睫毛は短めで、日に焼けた健康的な肌がとっても魅力的である。癖のない鼻筋も、薄くもなく厚くもない唇も、最高にぐっとくる。前髪が少し長く、側頭部と後頭部は短く刈り上げられている。長めの前髪を後ろに流していて、とてもセクシーで格好いい。ホセはお洒落さんだ。耳朶には小さな黒い石がついたピアスが着いている。シャツから覗く太いしっかりとした首筋には、幾何学模様の黒い入れ墨がチラリと見えていた。ホセはバーバルン族の出身だ。バーバルン族の男は成人を迎える時に身体に入れ墨を施すらしい。ちょこっとだけ見えている首筋や逞しい太い腕、手の甲にある入れ墨しか見たことがない。是非とも全ての入れ墨を眺めて、舐め回したい。
パンをもぐもぐしながら、じーっとホセの横顔を見つめていると、ホセが小さな溜め息を吐いて、パタンと本を閉じた。ホセが顔をこちらに向けた。少し皺が寄っている眉間の少し上にも入れ墨がある。丸い太陽のような絵柄で、ホセによく似合っている。今すぐにでも、ホセの額の太陽にキスをしてみたい。アドニスがそんなことを考えていると、ホセが口を開いた。
「視線が煩い」
「えへっ。ホセ班長の横顔が素敵過ぎるから、つい」
「はぁ……君の感性が心底理解できないな。僕は普通に平凡な顔だ」
「そんなことないですよー。めちゃくちゃ格好いいです!!」
「それはどうも」
「あ、そうそう。ホセ班長。昨日話していた大家さん家の猫ちゃん。無事に見つかりましたよ。屋根裏部屋で寝てたんですって」
「そうなのか。よかったな。見つかって。4日も行方知れずだったのだろう?」
「えぇ。僕も探すのを手伝っていたんですけど、まさか屋根裏部屋にいるとは思いませんでした。天窓が少し開いていたから、そこから出入りしてたみたいです。家猫だから外で怪我をしたりしなくて本当によかったです。大家さんもやっと安心して寝れますよー」
「心配していただろうから、見つかって何よりだな」
「はい。まだ若い猫ちゃんなので、好奇心旺盛過ぎるところがあるんですよねー。や、そこも可愛いんですけど、今回みたいなことがあると、どうしても心配しちゃいますね」
「君は猫を飼わないのか?好きなんだろう?」
「んー。お別れするのが悲しいから自分では飼わないんです。どうしても猫ちゃんは僕より先に逝っちゃいますからね。家族とお別れするのは本当にキツいので。両親が生きていた頃は家で飼ってましたけど、両親が亡くなった後すぐに猫ちゃんも逝っちゃって。やー。もう精神状態がボロボロになりましたねー」
「……その、すまない」
「何がです?」
「あ、いや……」
「あ、もう5年も前の事なので。今は全然大丈夫ですよ。両親の知り合いだった大家さんがすっごく面倒みのいい優しいご夫婦で、めちゃくちゃ可愛がってくれていますし。大家さん家の猫ちゃんも僕に懐いてくれて、すっごいすっごい可愛いですし」
「そうか。その、それならいいのだが。……その猫、そんなに可愛いのか?」
「可愛いですねー。ちょっと赤みがかった茶色い毛並みなんですけど、すっごい美人さんなんですよ。甘えん坊で本当に可愛いんです」
「ふーん」
「ホセ班長。なんなら一緒に大家さん家に行きます?猫ちゃんに会いに」
「え?」
「本っ当に可愛いんですよ!!懐っこい子だから、すぐに慣れて撫でさせてくれますよー」
「……大家さんには迷惑だろう」
「うちの大家さん、お客さんが来るの好きだから大丈夫ですよ。今日にでも伝えておきますし」
ホセが悩むように少しだけ目を泳がせた。アドニスは是非とも大家さんの家の愛くるしい猫にホセを会わせたくて、大家さんの家の猫の可愛らしさを全力でアピールした。ホセは猫好きらしく、詰所の受付をしている隊員の愛猫を、輝くような笑顔で撫でさせてもらっているところを何度も見たことがある。一人暮らしで留守中が心配だからと毎日愛猫と一緒に出勤している受付の隊員とは、アドニスも結構仲良しで、アドニスもたまに可愛い彼の愛猫を撫でさせてもらっている。ホセが猫好きというところも、アドニス的には素敵だなぁと思うポイントの一つである。
暫くの間、べらべらと大家さんの家の猫の愛らしさを語っていると、ホセが呆れた顔をしてアドニスの口元を掌で押さえた。ホセの固くてゴツい掌の感触に、思わず胸がきゅんきゅんと高鳴る。
「もう十分だ。大家さんに猫に会わせてもらえるよう頼んでおいてくれ」
「ふぁい!!」
「僕の次の休みは4日後だ。君は?」
「僕は仕事の予定ですけど、休みます。えぇもう絶対に休みますとも!!」
「わざわざ休むんじゃない。休みが合う日でいいだろう」
「元々決められた休日以外で休暇を取ったことがないので、前々から上司にもう少し休みを取れって言われてるんですよ。少し急ですけど、多分ダメって言われない筈です」
「そうか。……じゃあ、4日後に」
「はいっ!!ご自宅にお迎えに上がります!!官舎にお住まいですよね?」
「いい。君の家に行く。確か、大広場近くの黄色い壁の集合住宅だろう?」
「はい。2階の1番奥の角部屋です。えへへー。それじゃあ楽しみにお待ちしてます」
「あぁ」
アドニスは休日にホセに会えることが嬉しくて、だらしなく顔をゆるめた。ホセが腕時計をチラッと見て、立ち上がった。休憩時間の終わりが近いようだ。アドニスも水筒を鞄に入れてから立ち上がった。
仕事が終わったら集合住宅の隣にある大家さんの家に行って、お願いをしなければ。ついでに飼い猫のシュリと少しだけ戯れたい。シュリは本当に可愛いのだ。
アドニスは弾むような足取りでホセと並んで歩き、警邏隊の詰所へと戻った。
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ホセは静かに起き上がり、床を見下ろした。
「……寝るか?普通」
ホセは小さな溜め息を吐いて、床で毛布1枚に包まって寝息を立てているアドニスの寝顔を眺めた。
昼を少し過ぎた時間からアドニスが住む集合住宅の隣にある大家さんの家で可愛らしい猫と触れ合わせてもらい、夕食までご馳走になって、そのままの流れでアドニスの家で一緒に酒を飲んだ。アドニスは酒に強い方のようで、ホセが手土産に持ってきた酒を飲みながら猫の話で盛り上がり、気づけば結構遅い時間になっていたので泊めてもらうことになった。アドニスの家は台所と風呂トイレ以外は広めの一部屋しかない。ホセは床で寝ると言ったのだが、アドニスが『ベッドで寝てください!』とぐいぐいベッドにホセを押し込んだので、ホセはベッドの布団の中に潜り込んだ。アドニスは予備だという毛布を1枚クローゼットから取り出し、それに包まって床に寝転がり、すぐに寝息を立て始めた。寝るか。普通。
ホセは男しか愛せない。その事に10代半ばで気づいて、故郷を飛び出し、王都へとやって来た。バーバルン族は同性愛に厳しい部族で、男同士で愛し合っていることが知られたら、集落の者達から暴行された上で集落から追放される。ホセは自由に誰かと愛し合う関係になることを求めて、様々な人々が集まる王都へ移り住み、警邏隊に入隊した。今までに2人、恋人ができたことがあるが、残念ながら長続きはしなかった。王都でも同性愛はかなり少数派だし、男運が無いのか、2人ともセックスがしたいだけの最低男だった。1人目は筋金入りの浮気男で、2人目は花街にある男専門のバーで行われた乱交パーティーに参加し、それを自慢気に話してくるような阿呆だった。自分の男を見る目の無さに泣いた。ここ3年は恋人はおらず、1人寂しい生活をしている。
アドニスと初めて会ったのは半年前だ。巡回中に少し治安の悪い地域で破落戸に絡まれているところを助けた。そして何故か懐かれた。
私服だったのでその時は気づかなかったが、アドニスはホセが所属する隊で事務員をしている、謂わば同僚だった。アドニスは端正な顔立ちをしており、少し細身だが、背が高く、バランスのとれた身体つきをしている。いつも出会い頭にセクハラをかましてくるが、アドニスはまるで懐っこい犬のようで、正直に言うと少し可愛い。しかし、成人しているとはいえまだ10代のアドニスに手を出すのは躊躇われる。それにホセは年上派だ。年上の男に優しくよしよしされたい願望がある。昼休憩を詰所の近くの公園で過ごすホセの元に、アドニスは毎日のようにやって来る。開口一番でセクハラをかましてくるが、それ以外は普通にお喋りをして、ニコニコと楽しそうに笑っている。最初の頃は本当にアドニスのことを恋人にするには論外だと思っていたが、半年も経てば、すっかり絆されてしまった。ホセはアドニスが可愛い。可愛いからこそ、アドニスより10歳も年上なオッサンになりかけの自分に臆してしまう。
今日、初めて休日に2人で会った。ホセはかなり浮かれていたし、正直ものすごく期待していた。アドニスと深い仲になれるかもと。普段アドニスを窘める言動をしておいて、今更自分からアドニスを好きだとは言えない。酒に酔った勢いでもなんでもいいから、アドニスに押し倒してもらい、そのままなし崩しに恋人になれたらいいなぁと思っていた。
ホセの目論見は途中までは上手くいった。しかし、まさか肝心なところでアドニスが寝るとは思っていなかった。普段は隙あらばセクハラ発言をする癖に、アドニスは意外な程紳士だった。
ホセは規則正しい寝息を立てているアドニスの寝顔をじっと見つめながら、暫くの間悩み、腹を括った。
アドニスを襲おう。最悪、酒に酔ったことにすればいい。
かなり最低な発想だと自分でも思うが、好き好きアピールをしてくる癖に据え膳に手を出さなかったアドニスが悪い。完全に責任転嫁だが、それは見ないフリをする。
ホセはいそいそと自分のシャツのボタンを外し、上半身裸になると、ベッドから下りた。
ホセはアドニスから毛布を引っぺがすと、ぐっすりと寝ているアドニスに覆い被さり、穏やかな寝息を立てている唇に自分の唇を重ねた。ちゅっ、ちゅっと小さな音を立てて何度も唇に吸いついても、アドニスは起きない。少しむぅっとしながら、ホセはアドニスのシャツのボタンを外し始めた。シャツを開ければ、アドニスの白い肌が露になる。アドニスは肌が白く、ちょこんとした存在感の薄い乳首は可愛らしい淡いピンク色だった。そっとアドニスの肌をやんわりと指先でなぞる。アドニスの肌は瑞々しく張りがあり、筋肉の薄さも相まって、なんだか少し幼さすら感じる身体つきである。少年と大人の男の中間のような、中途半端な身体つきが妙に色っぽい。産毛しか生えていない薄い胸板をやんわりと撫で回し、肌の下に肋骨の存在を感じる脇腹を撫で、ぺたんこの腹を撫でて、周りに少し太めの産毛が生えた臍周りを擽る。そこまでしても、アドニスはまだ夢の中だ。いつもキラキラと輝いてホセを見つめてくる淡い緑色の瞳は伏せられた瞼の下である。柔らかい色合いの明るい茶髪を撫で、ホセは再びアドニスに触れるだけのキスをした。
アドニスの首筋に顔を埋め、瑞々しい肌を味わうように舌を這わせる。首の太い血管をなぞるように舌を這わせれば、アドニスの脈動を舌に感じる。喉仏も舐め回し、くっきりと浮き出た形のいい鎖骨にも舌を這わせ、淡いピンク色の乳輪を舌先でなぞってから乳首に吸いつく。舌先で乳頭をチロチロと擽り、優しく吸ってやれば、少しの時間でアドニスの乳首はちょこんと勃った。勃っても小さな乳首である。きっと弄ったことなどないのだろう。自分の唾液で濡れた可愛らしい乳首を見下ろしてから、ホセは反対側の乳首にも吸いついた。舐めて、吸って、咥えていない乳首も指先で優しく摘んでくりくりと弄る。
アドニスの乳首から口を離し、痕がつかない程度に優しくアドニスの肌を吸いながら、徐々に下へと下がる。臍周りを舐めながら、ズボンのベルトを外し、ボタンも外して、チャックを下ろした。アドニスの肌から口を離し、チラリと見えている白いパンツごと、ゆっくりとズボンを脱がせていく。白い下腹部に生えた薄い少し濃いめの茶色い陰毛が現れ、ピンクがかった淡い色合いのペニスが姿を見せた。アドニスのペニスを見て、ホセは思わず、ぴゅーぅっと口笛を吹いた。アドニスのペニスは萎えていても太くて長い。先っぽは半分皮を被っていて、なんとも可愛い。少年趣味はないのだが、大きさの割に無垢な色合いと子供っぽい皮被りな様子に、なんとも興奮を煽られる。
ホセはズボンとパンツを完全に脱がせてから、チリチリの薄い陰毛をジョリジョリと指先で撫で回した。ここまでされても起きないアドニスに、微妙に不安を感じる。酒が入っているとはいえ、危機感が薄過ぎやしないだろうか。酔わされて変な男に持ち帰られたら、確実に犯されること間違いなしである。現にホセが今まさに食おうとしているのだが。
ホセはアドニスの薄い陰毛を指先で弄りながら、少しの間考えた。このままアドニスのペニスを舐めて勃たせてアナルに咥えてこんでもいいのだが、どうせなら起きているアドニスとセックスをしたいし、アドニスに触れてもらいたい。
ホセはいそいそとズボンとパンツを脱ぎ捨てて全裸になった。ホセのやや赤黒いペニスはもう完全に勃起している。ホセは童貞ではない。抱かれることの方が多かったし、自分でも所謂大人の玩具を使ってアナルで自慰をするが、一応ペニスも使ったことがある。とはいえ、巨根の部類に余裕で入るアドニスのペニスよりもホセのペニスの方が大きい。ペニスが大きくて、中々すんなり入る相手がいないから、ホセが抱かれることが多いという感じである。恋人は2人しかできたことがないが、一夜限りの遊びなら何度かしたことがある。花街に男専門が集まるバーがあり、そこで知り合った男とセックスをした。20歳前後の頃の話だ。好奇心と性欲に動かされた結果である。
ホセはアドニスの柔らかさがほんのり残る頬を両手の指先で摘み、むにーっと引っ張った。
‐‐‐‐‐‐
アドニスは頬の痛みで目が覚めた。目を開ければ、大好きなホセの顔が見えた。寝起きにホセの顔を見られるなんて最高だと思ったのも束の間、ホセが裸だということに気づいて、アドニスは間抜けにぽかんと口を開けた。全裸のホセがアドニスの身体の上に跨がっている。幾何学模様の黒い入れ墨で彩られたむっちりとしたばいんばいんのおっぱいも、おっぱいの下の方にある薄めの茶褐色の乳首も、バッキバキに割れている腹筋やその下に続く下腹部、かなり大きな少し赤黒い勃起したペニスまで丸見えである。臍周りや浮き出た腰骨の辺りにも入れ墨があり、なんとも色っぽい。
あ、これ夢だ。アドニスはそう確信して、ふんすふんすと興奮した荒い鼻息を吐きながら、躊躇なくホセのムッキムキでむっちむちなおっぱいに両手を伸ばした。自分も全裸ののようである。やっぱり夢だ。なんて素晴らしい夢なのだろう。ホセの逞しい筋肉の存在も、筋肉の上にある脂肪の弾力ある柔らかさも、少し高めの体温も、大変リアルである。
アドニスは思わず、だらしなく顔をデレッと崩した。
「おっぱいおっぱい」
「阿呆だな」
「ちくびちくび」
「んっ」
ホセのぷっくりとした淡い茶褐色の乳首を両手の指先で優しく摘めば、ホセが気持ちよさそうな鼻に抜ける声を出した。実に色っぽい。そのまま乳首をくりくりと弄ると、ホセが熱い吐息を吐いて、腰をくねらせ、元気いっぱいに勃起しちゃったアドニスのペニスに自分のペニスを擦りつけた。熱くて固いホセのペニスの裏筋とアドニスのペニスの裏筋に擦れる。いやらしさ満点である。アドニスはホセの乳首をピコピコと優しく指で弾きながら、夢の中のホセにおねだりをした。
「ホセ班長。おっぱいペロペロしたいです」
「好きにしなさい」
「やっほい!!」
アドニスは1度ホセの乳首から手を離し、身体を起こした。残念ながら、腹筋だけで起き上がれる程鍛えられた腹筋なんてない。ホセのきゅっと引き締まった腰やむっちりとした大きめの尻を撫で回しながら、アドニスはホセのむっきりむっちりな胸板に顔を擦りつけ、すーはーすーはーと匂いを嗅ぎ、躊躇なくぷっくりとした乳首に吸いついた。少し汗の匂いが混ざったホセの体臭が本当にリアルである。筋肉の存在も感じるむっちりとした尻肉の感触も堪らない。口内のぷっくりとした乳首をペロペロ舐め回し、技巧も何もなくちゅーちゅーと吸えば、アドニスの後頭部をホセのゴツい手が優しく撫でた。乳首を吸いながら目だけでホセを見上げれば、ホセが小さく笑った。ちゅぽんと乳首から口を離し、舌を伸ばして、ねっとりと見せつけるようにホセのぷっくりとした乳首に舌を這わせれば、ホセが笑みが深まった。
ホセの胸の谷間に舌を這わせ、反対側の乳首にも吸いつき、好き放題に舐め回すと、ホセが両手でアドニスの頭を包み込み、自分の胸にアドニスの頭を押しつけるようにした。興奮しまくって正直ヤバイ。むっちりとした尻肉をむにむに揉みながら、黒い入れ墨をなぞるようにホセのおっぱいに舌を這わせると、ホセがクックッと笑った。
「ホセはんちょー」
「ん?」
「ここにちんこすりすりしたい。パイズリしてください。パイズリ」
「いいぞ」
「ひゃっほい!」
アドニスは浮かれた声を上げて、弾力のある柔らかいホセのおっぱいから顔を離した。ホセがアドニスの上からどいて、すぐ隣にころんと仰向けに寝転がった。アドニスは鼻息荒くホセの胸の辺りにも跨り、ガチガチに勃起しているペニスをホセの胸の谷間に擦りつけた。ホセが両手で自分のおっぱいを寄せてくれた。微妙にペニスがホセのおっぱいで挟まれる。最高過ぎて鼻血を噴き出しそうだ。アドニスのペニスの先っぽをホセが咥えた。熱くぬるついたホセの口内に敏感な先っぽが包まれ、初めて感じる強烈な快感に、アドニスは腰を震わせて喘いだ。アドニスは童貞である。ペニスを舐められるのも初めてだ。皮が剥けて剥き出しになっている亀頭をホセの熱い舌が這う。どっと先走りが溢れていく。アドニスは熱い息を吐きながら、ゆっくりと腰を動かし、ホセのおっぱいに竿を擦りつけながら、ホセの口内にペニスを抜き差しし始めた。ホセの魅力的な唇に、自分のペニスが包まれている。エロ過ぎる光景とヤバい快感に、アドニスは情けない声を上げた。
「はぁはぁ、ホセ班長、イッちゃう、イッちゃう」
「んっ」
「あぁっ、吸わないでっ、出ちゃう、出ちゃうぅ」
ホセがアドニスのペニスに舌を這わせながら、優しくペニスを吸ってきた。あまりの気持ちよさに、へこへこと腰が勝手に動いてしまう。ホセがアドニスの尻を優しく撫でてきた。我慢なんてできる訳がない。
アドニスはだらしない声を上げながら、ホセの口からペニスを引き抜き、ホセの顔に向けて勢いよく精液を飛ばした。ホセの癖のない鼻筋や口髭に白い精液がかかっていく。ホセが赤い舌を伸ばして、びゅるっ、びゅるっと精液を吐き出しているアドニスのペニスを再び咥え、尿道口をちゅうっと吸った。堪らない快感に腰がビクビク震えてしまう。アドニスの精液で彩られたホセの顔が最高にいやらしい。射精を終えたペニスをキレイにするように、皮の内側にまで舌を潜り込ませて、ホセがアドニスのペニスを舐め回してくれる。
ちゅぽっとアドニスのペニスから口を離したホセが、唇にも垂れているアドニスの精液を舐めとった。自分の唇を舐めているホセがドスケベ過ぎてヤバい。アドニスはうっとりとホセを見下ろして、ホセのむっきりむっちりなおっぱいを両手で揉みしだいた。
「アドニス。交代だ。ちょっとどきなさい」
「はい」
アドニスが素直にホセの胸の上からどくと、ホセがその場で四つん這いになった。肩を床につけるように上体を伏せ、誘うようにふりふりとデカい尻を左右に小さく振った。アドニスはふんすふんすと荒い鼻息を吐きながら、いそいそとホセの尻の真正面に移動した。ホセが両手で自分の尻肉を掴み、むにぃっと自分の尻肉を開いた。ちょろっと少し周りに毛が生えているホセのアナルが丸見えになる。ホセのアナルはぷっくりと縦に割れていて、ほんのり黒みがかったような濃い赤い色をしていた。ひくひくと微かに収縮しており、なんともいやらしい。ホセのアナルを見ているだけで、口内に唾液が溢れてくる。ごくっと生唾を飲み込んだアドニスをホセが顔だけで振り返って見て、色っぽい笑みを浮かべた。
「舐めてくれ」
「喜んでっ!!」
アドニスは勢いよくホセの尻に顔を埋め、ホセのアナルに舌を這わせた。ぺちゃぺちゃと夢中でホセのアナルの表面を舐め回し、尖らせた舌先をホセのアナルに突っ込めば、ホセが低い掠れた喘ぎ声を上げた。腰をくねらせ、デカい尻を震わせるホセが絶妙にいやらしく、アドニスのペニスはまた勃起した。自分の尻肉を掴むホセの両手に自分の手を重ね、舌で犯すようにホセのアナルに舌を抜き差しする。舌をホセのアナルがキツく締めつけてくる。舌を上下に動かしてみれば、ホセが気持ちよさそうに小さく喘いだ。興奮し過ぎて、ペニスが微妙に痛いくらい張り詰めている。
アドニスはホセのアナルから舌を離し、ホセの尻の谷間に鼻先を擦りつけた。
「ホセはんちょー。ちんこ挿れたいです」
「ははっ。解すから少しだけ待て」
ホセが自分の尻から手を離し、床の上に転がっていた小さな黒い巾着袋を手に取った。中から何かを取り出して、口に放り込み、噛み始めた。暫く何かを噛んでいたホセが、自分の掌にとろーっとした透明な液体を吐き出した。茶色いものも口から出したホセを見て、アドニスはホセの尻を両手で揉みながら首を傾げた。
「それ何ですか?」
「ん?知らないのか?ナナクルの根だ」
「ナナクルの根って消毒液みたいなやつですよね」
「ナナクルの根を噛むとぬるぬるの液体がいっぱい出てくる。それを潤滑剤として使うんだ。香油よりも安全だし手軽だ」
「へぇー」
「は、あ……」
「わー。わー」
ホセが濡れた指で自分のアナルに触れた。アドニスが両手でホセの尻肉を開いているので、ホセの太い指がぷっくりとしたアナルに入り込んでいく様子がよく見える。ホセの太い指がゆっくりとアナルに出入りしている。エロ過ぎて、いっそ感動してしまう。腰をくねらせながら、ホセが自分のアナルを弄っている。アドニスは自分の指を咥えこんでいるホセのアナルをガン見した。本当に鼻血が出そう。アドニスがじっと見ている前で、ホセがアナルから指を引き抜き、今度は揃えた2本の指をゆっくりと自分のアナルに突っ込んだ。
アドニスはホセがいいと言うまで、はぁはぁしながら、じっとホセが自分でアナルを解す様子をガン見し続けた。
‐‐‐‐‐‐
ホセがアナルに咥えこんでいた3本の自分の指を引き抜いた。ホセのアナルは濡れてひくひくといやらしく収縮している。ホセがころんと体勢を変え、仰向けになり、膝を立てて両足を大きく広げ、腰を浮かせた。アドニスにみせつけるように自分のおっぱいを両手で揉みながら、ホセが腰をくねらせた。
「ほら。挿れたいんだろう?」
「はいぃぃぃぃっ!!」
アドニスががばっとホセの身体に覆い被さると、ホセが自分のおっぱいから手を離し、膝裏を掴んで更に腰を浮かせた。アドニスは片手で自分のガッチガチのペニスを掴み、先走りが出まくっているペニスの先っぽをアドニスの濡れた熱いアナルに押しつけた。ホセのむっきりむっちりなおっぱいに頬をつけ、ゆっくりと腰を動かして、ホセのアナルにペニスを押し込んでいく。キツい締めつけの所を通り過ぎれば、熱くて柔らかいものにペニスが包まれる。ペニスが蕩けてしまいそうなくらい気持ちがいい。アドニスは熱い息を吐きながら、ゆっくりと根元近くまで深くホセのアナルにペニスを突っ込んだ。気持ちよすぎて、なんかもう泣きそう。トン、とペニスの先っぽが突き当りのような内壁に当たった。ホセの身体がビクッと震え、ホセが大きな声を上げた。ぐりぐりとそこにペニスの先っぽを押しつけると、ホセのアナルがキツく締まり、ペニスの先っぽがまるで吸いつかれるかのようにホセの内壁が蠢く。気持ちよすぎて、ちょっと精液が漏れてしまった。
アドニスは低い喘ぎ声をもらすホセの唇に噛みつくような勢いで唇を重ねた。ホセの口内に舌を突っ込み、めちゃくちゃに舐め回す。ホセの口内は青臭い苦味のある味がした。ホセがアドニスの舌に自分の舌を擦りつけてきた。アドニスはホセとぬるぬると舌を絡めながら、本能の赴くままに腰を激しく振り始めた。勢いよくペニスを先っぽギリギリまで引き抜き、また勢いよく深くホセの奥へと押し込む。ホセがアドニスの首に両手を絡め、激しく動かしているアドニスの腰に両足を絡めた。ホセはアドニスのおっぱいを両手で揉みしだきながら、夢中で腰を振った。ホセの奥深くを突き上げる度に、ホセが掠れた喘ぎ声を上げる。ホセの喘ぎ声を飲み込むように無我夢中でキスをして、腰を振りまくる。気持ちよすぎて本当にヤバい。ホセが仰け反るようにして小さく叫んだ。
「あぁっ!ヤバいっ!イクッ!イクッ!」
「僕も出ちゃうっ、あっ、あっ、出るっ、出るっ」
「あっ、あっ、っあぁぁぁぁっ!!」
「うぁぁっ……」
アドニスの腹に熱い液体がかかる感覚がした。ホセが射精したようだ。アドニスもぐいぐいホセの尻に強く下腹部を押しつけ、ホセの奥深くにぐりぐりとペニスの先っぽを押しつけるようにして思いっきり精液を吐き出した。ビクンビクンとホセの身体が震える。アドニスの精液を搾り取るかのように、キツくアナルで射精しているペニスを締めつけられる。目の裏がチカチカする程気持ちがいい。アドニスはだらしなく垂れているホセの涎を舐めとりながら、じっとホセの瞳を見つめた。ホセの優しい深い色合いの青い瞳は、今は潤んで蕩けた熱を孕んでいる。はーっ、はーっと、お互いに荒い息を吐きながら、視線を絡めて、触れるだけのキスをした。唇を触れ合わせながら、ホセが楽しそうな声で囁いた。
「まだ、できるだろう?」
「うん」
「もう1回」
「ホセ班長」
「ん」
「大好き」
「うん。ふふっ」
ホセの目が嬉しそうに弓形に細くなった。アドニスは再びゆっくりと腰を動かして、ひたすらホセのいやらしい身体の熱と快感に溺れた。
‐‐‐‐‐‐
ホセは目覚めると、ぼーっと天井を見上げた。自分の胸にはアドニスの頭が乗っかっている。アドニスが頬をホセの胸につけ、穏やかな寝息を立てている。微妙に濡れた感じがするのは、多分アドニスの涎だろう。
ホセはアドニスの後頭部をやんわり撫でながら、大きく欠伸をした。腰とアナルが鈍く痛む。技巧も何もないアドニスとのセックスは実に楽しかったし、一生懸命腰を振って気持ちよさそうに喘ぐアドニスが最高に可愛かった。ホセが騎乗位で可愛がってやれば、アドニスは大変可愛らしく喘いで、早々とホセのアナルの奥深くに射精した。若いだけあって、アドニスは回復力が素晴らしく、覚えているだけでも6回はホセの中で射精した。アドニスのペニスは勃起したら皮がちゃんと剥け、更に大きくなり、ホセの結腸まで届いて、ホセをとっても気持ちよくしてくれた。技巧がないのが逆に興奮と快感を煽り、控えめに言っても最高のセックスだった。
昨夜の激しいセックスを思い返しながら満足気な溜め息を吐いていると、アドニスが寝惚けたような声を上げ、ホセの身体にしがみついている腕に力を込めた。
「アドニス」
「んー」
「アドニス。起きろ」
「んー?ん?ん?」
アドニスがのろのろとホセの胸から顔を上げ、ホセを見て、ぽかんと間抜けに口を大きく開いた。ホセはクックッと小さく笑いながら、アドニスの頭をやんわり撫でた。
「おはよう」
「おはようございます?え?あれ?あれ?夢?まだ夢?」
「夢じゃないぞ」
「え?え?」
「そろそろ起きよう。仕事に遅れる」
「はぇ?あれ?あれ?」
「アドニス」
「は、はい?」
「僕が好きだろう?」
「あ、はい。それはもう」
「ふふっ。僕は浮気は許さない主義だから」
「え?え?」
ホセは混乱しまくっているアドニスの唇にキスをして、クックッと笑った。
セックスが夢でなかったこと、少し遠回しなホセの恋人宣言を理解したアドニスに勢いよく突撃されたのは、その日の昼休憩の時だった。
(おしまい)
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