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王都ルミエラ編
41話 今日はきっとわたしの記念日
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白リムジンのちょっと短いやつみたいな蒸気自動車が迎えに来ていました。わたしのトートバッグや仕事靴はトランクに乗せておいてくださるそうです。とりあえず財布だけ取り出そうとしたら、「それは男性たちの顔に泥を塗る行為よ」とレアさんに言われました。お誘いしたのはこちらからでもそのルール適用されるんですかね。完全割り勘主義のわたしには未知の世界です。
お手洗いで盛大に嘆いてちょっと落ち着きましたがオリヴィエ様の前に出たら元の木阿弥なんですよ。モンドセレクションノミネートだってそのご尊顔をまっすぐに仰げるような自信はくれません。自動車内でもわたしの隣にはオリヴィエ様が座って、降りた後も右腕を出してエスコートしてくださいました。それでまたコンサート中のことを思い出して、たぶんわたしは顔が真っ赤です。
あのですね。言い訳をさせてください。はい。あのですね。はい。コンサート会場でですね。はい。待ち合わせの二階ホールで。オリヴィエ様がいらして。めちゃくちゃびっくりして。で、バルコニー席までやっぱりエスコートしてくださって。ちょっとゆったりめの二人がけ椅子がふたつある場所で。はい。わたしもちろんレアさんと座ろうと思ったんですけど。もちろんそう思ったんですけど。わたしがオリヴィエ様の腕から手を外そうとしたらこう、なんかこう、オリヴィエ様が腕をスライドさせるようにですね、はい。動かしてですね、はい。手を。わたしの左手を。握られたわけですよ、はい。ぎゃあああああああああああああああああ。
それでですね、仰天しましてね。どれくらいの仰天かというと鶴瓶さんと中居くんが『二次元を愛した女に十四年目に起きた奇跡』みたいなフルハイビジョンテロップでばばーんと全国へお届けしちゃいそうな仰天でしてね。人生で仰天という言葉を自分に適用することがあろうとは。よもやよもやだ。それでその仰天した真っ白な頭でいたものですから、その流れでごく自然にオリヴィエ様と同じ椅子に座ってしまったわけですよ。もう本当にそれはそれは自然に。しぬ。思い出しただけでしぬ。わたし今生きてる。しぬ。
そして群馬に思いを馳せてやり過ごせず、今に至るわけでございます。わたしなにも悪くないな???? わたし無実だな????
さすがにごはん食べるところでは二人掛け椅子はないと思いますので。今度は腕スライドとかないと思いますので。きっとだいじょうぶ。さっきよりはずっと。ええきっともっとずっと。それなのに胃が痛いのはなぜだろなー。ふしぎー。
すっげー格調高いレストランでした。なんか高級ホテルみたいな入り口。すっごい高い天井に逆さにしたウエディングケーキみたいなシャンデリアがぶら下がってるの。でもあれ全部オイルランプなのよねきっと。まだ電球発明されてないからね、グレⅡ世界。
胃の痛みでちょっと冷静になれました。今わたしの隣にいるのはオリヴィエ様ではなく一般男性だと思えばいいのでは? そうすれば落ち着けるのでは? ……ああ、むり。ちょうむりあり得ない。そっちのがツーアウト満塁フルカウントで投げるピッチャー並みにプレッシャーかかる。マウンド上がったことないけど。
通されたのは四人掛けの丸テーブルでした。センターにピンクを基調としたアレンジのお花があります。オリヴィエ様が椅子を引いてくれたので、そこに座りました。レアさんはわたしの正面の席を、ミュラさんに引かれて。オリヴィエ様はわたしの左手に。ミュラさんは右手に着きました。
で、恥ずかしながら。わたしテーブルマナーとかほとんど身についてないんですよね。なんとなくはわかりますけど、そういうの求められる場所に行くことも稀だったもので。それにその偏った知識がグレⅡ世界で使えるかどうかもわかりません。ので、お作法なにもわかりません! と正直にお伝えしました。
「知ってるわよ? 毎日いっしょにごはん食べてるんだから」
あっけらかんとレアさんがおっしゃいます。ええええええ。じゃあなんでこんなしっかりしたところに。
「ボーヴォワール閣下にそのことはお伝えしているわ。教えてもらいなさいよ」
「……は?」
オリヴィエ様は本当に教えてくださる気まんまんだったらしく。コンサートの会話をしながらオリヴィエ様の手元を見て、わたしもその動きを真似ました。わたしも普通の会話だけをしているよりはずっと緊張せずにいられたし、普通ならオリヴィエ様が隣にいらっしゃるという非常事態に固まっていたでしょうけど、覚えなきゃという気持ちもあってぎこちなくもちゃんと食事をできました。なんかレアさんにはいろいろ見透かされている気がします。
短い白リムジンもどきで帰宅しました。オリヴィエ様もミュラさんもいっしょに乗って送ってくださって、家の前でお別れです。暗かったこともあってか、最後はちゃんとオリヴィエ様の顔を見て「今日はありがとうございました」って言えました。オーバル型のメガネの奥で、紫の瞳が微笑みました。
「たのしかったですよ。では、また」
運転手さんがドアを開けてくれたのでレアさんといっしょに降りました。閉められたドアに向かって頭を下げます。レアさんは笑顔で手を振っていました。お見送りして、いっぺんにどっと疲れが来ました。
玄関ドアに近づくと、中からアシモフたんのきゅーんきゅーんという声が聴こえます。レアさんが「ぎゃー、ごめんねええええええええ‼」と言いながら鍵をガチャガチャと開けます。わふっと飛びかかってきたアシモフたんを抱きとめて、「ただいまあああああ」と頬ずりしました。
着替えもせずにそのままお互いリビングでぐでーとしました。なんだかんだ楽しかった。今日ずっと考えていたことをレアさんに聞きます。
「レアさん、どうやってオリヴィエ様を呼べたんです?」
「んー……」
ひっくり返っているアシモフたんのお腹をなでながら、レアさんは言います。
「ソノコ、前に身元保証人がボーヴォワール閣下だって言ってたじゃない? それに、状況もミュラさん窓口にして伝わってるはずだって」
「はい、お知らせしましたね」
「『あんたが保護してる外国人女性が、トラウマ抱えてがんばってるのに放置しとくのかよ』って伝えたのよ」
「はああああああ⁉」
ぐでーから思わず起き上がりました。なんですってええええええええ⁉
「まあもちろん言葉はラッピングしたけど。ソノコ、元気そうに見えるけどさ。じつはまだ男性怖いでしょ?」
「……バレました?」
「バレバレ」
アシモフたんはされるがままになっていて、レアさんの笑顔は優しかったです。
「て言っても、気づいたのはミュラさん来たときだけど。アシモフが彼に飛びかかったとき、べつにあたしを待たなくたってソノコが引き剥がせばよかったじゃない。でもなんかどうしたらいいかわかんない感じで、そのままにしてた。それ見てなんとなく」
そっかー、わたし、あのときそんな不安そうにしてたのかなあ。いっつも会ってる人だし、だいじょうぶだと思ってたんです。でもちょっと怖かった。
「でもね、ファピー観戦のとき。控え室でティミーがどさくさにまぎれてソノコをハグしてもだいじょうぶだったじゃない」
「寿命縮みましたが」
「でもまあ、ファンのふつーの反応に留まっていたっていうか。だから、ふたつ仮説を立てた。ひとつ。興奮状態だと恐怖が吹っ飛ぶ! ふたつ。『あの顔』が最高にソノコ好みで、あれならおっけー!」
えっ……コナンくん……?
「だから、ミュラさん通して手紙を送ったの。『ソノコはあなたを本当に信頼しているみたいです。今まさにあなたの助けを必要としています。普通の生活に戻れるよう、彼女を支援できるのはあなただけです』って」
「あ、良かった。『あなたはソノコ好みです』とかは伝えてないんですね」
「伝えたに決まってるでしょう」
「しんだ」
羞恥心でしねる。しんだ。さようなら。
「『とにかく男性への恐怖心を薄めるのが目的です。いろいろスキンシップお願いします』って書いたけど、なんかもう恋人みたいだったわねー! ときめいたわー!」
「あなたが元凶かああああああああああああああああ」
夜遅くまで笑って、だらだらして、いろんなことを話しました。
レアさんがやさしくて、ちょっと泣きそうになって、でも笑いました。
お手洗いで盛大に嘆いてちょっと落ち着きましたがオリヴィエ様の前に出たら元の木阿弥なんですよ。モンドセレクションノミネートだってそのご尊顔をまっすぐに仰げるような自信はくれません。自動車内でもわたしの隣にはオリヴィエ様が座って、降りた後も右腕を出してエスコートしてくださいました。それでまたコンサート中のことを思い出して、たぶんわたしは顔が真っ赤です。
あのですね。言い訳をさせてください。はい。あのですね。はい。コンサート会場でですね。はい。待ち合わせの二階ホールで。オリヴィエ様がいらして。めちゃくちゃびっくりして。で、バルコニー席までやっぱりエスコートしてくださって。ちょっとゆったりめの二人がけ椅子がふたつある場所で。はい。わたしもちろんレアさんと座ろうと思ったんですけど。もちろんそう思ったんですけど。わたしがオリヴィエ様の腕から手を外そうとしたらこう、なんかこう、オリヴィエ様が腕をスライドさせるようにですね、はい。動かしてですね、はい。手を。わたしの左手を。握られたわけですよ、はい。ぎゃあああああああああああああああああ。
それでですね、仰天しましてね。どれくらいの仰天かというと鶴瓶さんと中居くんが『二次元を愛した女に十四年目に起きた奇跡』みたいなフルハイビジョンテロップでばばーんと全国へお届けしちゃいそうな仰天でしてね。人生で仰天という言葉を自分に適用することがあろうとは。よもやよもやだ。それでその仰天した真っ白な頭でいたものですから、その流れでごく自然にオリヴィエ様と同じ椅子に座ってしまったわけですよ。もう本当にそれはそれは自然に。しぬ。思い出しただけでしぬ。わたし今生きてる。しぬ。
そして群馬に思いを馳せてやり過ごせず、今に至るわけでございます。わたしなにも悪くないな???? わたし無実だな????
さすがにごはん食べるところでは二人掛け椅子はないと思いますので。今度は腕スライドとかないと思いますので。きっとだいじょうぶ。さっきよりはずっと。ええきっともっとずっと。それなのに胃が痛いのはなぜだろなー。ふしぎー。
すっげー格調高いレストランでした。なんか高級ホテルみたいな入り口。すっごい高い天井に逆さにしたウエディングケーキみたいなシャンデリアがぶら下がってるの。でもあれ全部オイルランプなのよねきっと。まだ電球発明されてないからね、グレⅡ世界。
胃の痛みでちょっと冷静になれました。今わたしの隣にいるのはオリヴィエ様ではなく一般男性だと思えばいいのでは? そうすれば落ち着けるのでは? ……ああ、むり。ちょうむりあり得ない。そっちのがツーアウト満塁フルカウントで投げるピッチャー並みにプレッシャーかかる。マウンド上がったことないけど。
通されたのは四人掛けの丸テーブルでした。センターにピンクを基調としたアレンジのお花があります。オリヴィエ様が椅子を引いてくれたので、そこに座りました。レアさんはわたしの正面の席を、ミュラさんに引かれて。オリヴィエ様はわたしの左手に。ミュラさんは右手に着きました。
で、恥ずかしながら。わたしテーブルマナーとかほとんど身についてないんですよね。なんとなくはわかりますけど、そういうの求められる場所に行くことも稀だったもので。それにその偏った知識がグレⅡ世界で使えるかどうかもわかりません。ので、お作法なにもわかりません! と正直にお伝えしました。
「知ってるわよ? 毎日いっしょにごはん食べてるんだから」
あっけらかんとレアさんがおっしゃいます。ええええええ。じゃあなんでこんなしっかりしたところに。
「ボーヴォワール閣下にそのことはお伝えしているわ。教えてもらいなさいよ」
「……は?」
オリヴィエ様は本当に教えてくださる気まんまんだったらしく。コンサートの会話をしながらオリヴィエ様の手元を見て、わたしもその動きを真似ました。わたしも普通の会話だけをしているよりはずっと緊張せずにいられたし、普通ならオリヴィエ様が隣にいらっしゃるという非常事態に固まっていたでしょうけど、覚えなきゃという気持ちもあってぎこちなくもちゃんと食事をできました。なんかレアさんにはいろいろ見透かされている気がします。
短い白リムジンもどきで帰宅しました。オリヴィエ様もミュラさんもいっしょに乗って送ってくださって、家の前でお別れです。暗かったこともあってか、最後はちゃんとオリヴィエ様の顔を見て「今日はありがとうございました」って言えました。オーバル型のメガネの奥で、紫の瞳が微笑みました。
「たのしかったですよ。では、また」
運転手さんがドアを開けてくれたのでレアさんといっしょに降りました。閉められたドアに向かって頭を下げます。レアさんは笑顔で手を振っていました。お見送りして、いっぺんにどっと疲れが来ました。
玄関ドアに近づくと、中からアシモフたんのきゅーんきゅーんという声が聴こえます。レアさんが「ぎゃー、ごめんねええええええええ‼」と言いながら鍵をガチャガチャと開けます。わふっと飛びかかってきたアシモフたんを抱きとめて、「ただいまあああああ」と頬ずりしました。
着替えもせずにそのままお互いリビングでぐでーとしました。なんだかんだ楽しかった。今日ずっと考えていたことをレアさんに聞きます。
「レアさん、どうやってオリヴィエ様を呼べたんです?」
「んー……」
ひっくり返っているアシモフたんのお腹をなでながら、レアさんは言います。
「ソノコ、前に身元保証人がボーヴォワール閣下だって言ってたじゃない? それに、状況もミュラさん窓口にして伝わってるはずだって」
「はい、お知らせしましたね」
「『あんたが保護してる外国人女性が、トラウマ抱えてがんばってるのに放置しとくのかよ』って伝えたのよ」
「はああああああ⁉」
ぐでーから思わず起き上がりました。なんですってええええええええ⁉
「まあもちろん言葉はラッピングしたけど。ソノコ、元気そうに見えるけどさ。じつはまだ男性怖いでしょ?」
「……バレました?」
「バレバレ」
アシモフたんはされるがままになっていて、レアさんの笑顔は優しかったです。
「て言っても、気づいたのはミュラさん来たときだけど。アシモフが彼に飛びかかったとき、べつにあたしを待たなくたってソノコが引き剥がせばよかったじゃない。でもなんかどうしたらいいかわかんない感じで、そのままにしてた。それ見てなんとなく」
そっかー、わたし、あのときそんな不安そうにしてたのかなあ。いっつも会ってる人だし、だいじょうぶだと思ってたんです。でもちょっと怖かった。
「でもね、ファピー観戦のとき。控え室でティミーがどさくさにまぎれてソノコをハグしてもだいじょうぶだったじゃない」
「寿命縮みましたが」
「でもまあ、ファンのふつーの反応に留まっていたっていうか。だから、ふたつ仮説を立てた。ひとつ。興奮状態だと恐怖が吹っ飛ぶ! ふたつ。『あの顔』が最高にソノコ好みで、あれならおっけー!」
えっ……コナンくん……?
「だから、ミュラさん通して手紙を送ったの。『ソノコはあなたを本当に信頼しているみたいです。今まさにあなたの助けを必要としています。普通の生活に戻れるよう、彼女を支援できるのはあなただけです』って」
「あ、良かった。『あなたはソノコ好みです』とかは伝えてないんですね」
「伝えたに決まってるでしょう」
「しんだ」
羞恥心でしねる。しんだ。さようなら。
「『とにかく男性への恐怖心を薄めるのが目的です。いろいろスキンシップお願いします』って書いたけど、なんかもう恋人みたいだったわねー! ときめいたわー!」
「あなたが元凶かああああああああああああああああ」
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