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第二部
その556 三色の龍
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「おぉ! お前が木龍グランドホルツなのだ?」
「ほっほっほ、長く生きてはいるつもりだったが、ボンといると毎日が新鮮だな」
「いやこれ……どうするんだ?」
炎龍、剣神イヅナ、更には剣鬼オベイルが見上げる四つ足の龍。
それが木龍グランドホルツである。
法王クルスが顔を覆って「父よ、お許しください」と零してから数時間。
俺は剣鬼オベイルの家にやって来ていた。
どうやら木龍もそろそろ頃合いかと思っていたらしく、法王国の近くまではやって来ていたらしい。【テレフォン】でのやり取りを物珍しそうにしていたのだが、そもそも木龍が法王国にいる事が珍しい……というか大事件である。
きっと、明日の夜にある闇ギルドの集会でも話題になるんだろうな。
そして、隣で木龍を見上げる水龍さん。
「強いな」
リィたんは率直な感想を述べ、木龍の強さを皆に知らせた。
それ以外のオリハルコンズの面々は、開いた口が塞がらない様子だ。
五色の龍の三種がこの法王国にいる。それだけに、ここへは法王クルスも来ているのだ。そう、聖騎士団を連れて。
俺は法王クルスに向け一つ頷くと、彼は神聖騎士オルグ、シギュン、そして冒険者ギルドの総括ギルドマスターであるアーダインを連れ前へ出た。
そして、皆と同じように木龍を見上げたのだ。
「お前がミックの友人だな?」
木龍のこの発言にピクリと反応するシギュンとオルグ。
世界のリーダーとも言える法王クルスを「お前」呼ばわりしたのだ。オルグの真摯な反応と、シギュンの最高の演技は当然だろう。
法王クルスが「よい」と指示し、木龍に言う。
「クルス・ライズ・バーリントンだ。この法王国の統治をしている。我が招待に応じてくれて助かる」
そう、表向きは法王クルスが提案し、俺に頼んだ……という事にしているのだ。これはつまり、「法王国に龍族を招いたのはミケラルドだ」と言われないためである。俺が招いたとなれば、それは法王国の侵略ととられても仕方ないからである。
上手い妥協点がココ。そういう訳だ。
「行方不明になっている【地龍】たちを探すためだ。迷惑を掛けるつもりはないが、厄介になる」
「遠方より魔力を抑えてやって来てくれただろう。気を遣ってくれて感謝する」
「人間とは弱き生き物だからな。とはいえ、ここにいる者たちは中々の実力者揃い。お前も含めてな」
「はははは、魔王の復活が近い今……出来る限りの事をしているに過ぎない」
「そうか。では、人間の王よ、その魔王について触れておきたい事がある。ミックと……そうだな、水龍リバイアタンの四人でどうか?」
「願ってもない誘いだ」
そう言って、法王クルスと木龍の話は終わった。
一旦離れた法王クルスは、オルグやシギュンに「危険です」とか言われているのだが、それを聞く彼ではない。
俺とリィたんは木龍の後を付いていく。そして、皆からほんの少し離れた場所にやってきた。
膝を折って座った木龍がリィたんをじっと見る。
「……若いな、過去のリバイアサンと比べると確かに強い。自惚れるだけの才がある」
リィたんの親の話か。しかし、「自惚れ」か。初手でいきなり煽ってきたな。
「ミックと会って変わった、そういう事だ」
「炎剣フレイムタンを呑み込んだ邪龍……か」
「昔の話だ」
そういえばリィたんって初めて会った時に言ってたよな。「古の武器、炎剣フレイムタンを体内に封じし時から我が名は変わった……」とかなんとかって。
フレイムタンがどういう武器なのかは想像が付くが、邪龍?
「邪龍ってどういう事?」
俺が聞くと、木龍は昔を思い出すように話してくれた。
「古の武器、【炎剣フレイムタン】と【氷剣アイスブリンガー】。古の勇士が手に取った両剣は過去幾度となく撃を交わし、遂にフレイムタンはアイスブリンガーを焼失させた。と、ここまでが人間たちでも調べればわかる昔話だ。しかし、この話には続きがある。持ち主が朽ち、土地も朽ち、いつしかフレイムタンは行き場を失った。その膨大な魔力を身に宿しながらも使われる場がない。人々は噂し、風にのってそれは龍族の耳にも届いた。『フレイムタンの魔力を得れば、自身を強化出来る』そんな根も葉もない尾ひれと共にな」
「なるほど、噂に尾ひれか」
言いながら俺はリィたんに目をスライドさせる。
すると、ほんのり頬を赤らめたリィたんが俺から目を逸らしていたのだ。
何あの子、可愛いんだけど?
「そんなどうでもいい噂を嘲笑したのが普通の龍族。そしてそれを真に受けたのが、水龍の称号を継いだばかりのリバイアタン……という訳だ」
「え? フレイムタンを食べれば強くなれるって本気で思っちゃったって事?」
「気になるなら聞いてみればいい」
木龍がリィたんを見、俺がリィたんを見るも、彼女は目を合わせてくれない。
ほんのり赤かった頬が既に真っ赤である。
「む、昔の話だっ!」
などとリィたんは供述しており、
「正道から外れた龍として、当時は邪龍と揶揄されたという訳だ」
「平和な世界だね」
「事実、平和な時期だったからな」
俺の中の邪龍という言葉はとても怖いモノだったけれど、龍族の話す邪龍とは小動物的な可愛いモノなのかもしれない。
「ほっほっほ、長く生きてはいるつもりだったが、ボンといると毎日が新鮮だな」
「いやこれ……どうするんだ?」
炎龍、剣神イヅナ、更には剣鬼オベイルが見上げる四つ足の龍。
それが木龍グランドホルツである。
法王クルスが顔を覆って「父よ、お許しください」と零してから数時間。
俺は剣鬼オベイルの家にやって来ていた。
どうやら木龍もそろそろ頃合いかと思っていたらしく、法王国の近くまではやって来ていたらしい。【テレフォン】でのやり取りを物珍しそうにしていたのだが、そもそも木龍が法王国にいる事が珍しい……というか大事件である。
きっと、明日の夜にある闇ギルドの集会でも話題になるんだろうな。
そして、隣で木龍を見上げる水龍さん。
「強いな」
リィたんは率直な感想を述べ、木龍の強さを皆に知らせた。
それ以外のオリハルコンズの面々は、開いた口が塞がらない様子だ。
五色の龍の三種がこの法王国にいる。それだけに、ここへは法王クルスも来ているのだ。そう、聖騎士団を連れて。
俺は法王クルスに向け一つ頷くと、彼は神聖騎士オルグ、シギュン、そして冒険者ギルドの総括ギルドマスターであるアーダインを連れ前へ出た。
そして、皆と同じように木龍を見上げたのだ。
「お前がミックの友人だな?」
木龍のこの発言にピクリと反応するシギュンとオルグ。
世界のリーダーとも言える法王クルスを「お前」呼ばわりしたのだ。オルグの真摯な反応と、シギュンの最高の演技は当然だろう。
法王クルスが「よい」と指示し、木龍に言う。
「クルス・ライズ・バーリントンだ。この法王国の統治をしている。我が招待に応じてくれて助かる」
そう、表向きは法王クルスが提案し、俺に頼んだ……という事にしているのだ。これはつまり、「法王国に龍族を招いたのはミケラルドだ」と言われないためである。俺が招いたとなれば、それは法王国の侵略ととられても仕方ないからである。
上手い妥協点がココ。そういう訳だ。
「行方不明になっている【地龍】たちを探すためだ。迷惑を掛けるつもりはないが、厄介になる」
「遠方より魔力を抑えてやって来てくれただろう。気を遣ってくれて感謝する」
「人間とは弱き生き物だからな。とはいえ、ここにいる者たちは中々の実力者揃い。お前も含めてな」
「はははは、魔王の復活が近い今……出来る限りの事をしているに過ぎない」
「そうか。では、人間の王よ、その魔王について触れておきたい事がある。ミックと……そうだな、水龍リバイアタンの四人でどうか?」
「願ってもない誘いだ」
そう言って、法王クルスと木龍の話は終わった。
一旦離れた法王クルスは、オルグやシギュンに「危険です」とか言われているのだが、それを聞く彼ではない。
俺とリィたんは木龍の後を付いていく。そして、皆からほんの少し離れた場所にやってきた。
膝を折って座った木龍がリィたんをじっと見る。
「……若いな、過去のリバイアサンと比べると確かに強い。自惚れるだけの才がある」
リィたんの親の話か。しかし、「自惚れ」か。初手でいきなり煽ってきたな。
「ミックと会って変わった、そういう事だ」
「炎剣フレイムタンを呑み込んだ邪龍……か」
「昔の話だ」
そういえばリィたんって初めて会った時に言ってたよな。「古の武器、炎剣フレイムタンを体内に封じし時から我が名は変わった……」とかなんとかって。
フレイムタンがどういう武器なのかは想像が付くが、邪龍?
「邪龍ってどういう事?」
俺が聞くと、木龍は昔を思い出すように話してくれた。
「古の武器、【炎剣フレイムタン】と【氷剣アイスブリンガー】。古の勇士が手に取った両剣は過去幾度となく撃を交わし、遂にフレイムタンはアイスブリンガーを焼失させた。と、ここまでが人間たちでも調べればわかる昔話だ。しかし、この話には続きがある。持ち主が朽ち、土地も朽ち、いつしかフレイムタンは行き場を失った。その膨大な魔力を身に宿しながらも使われる場がない。人々は噂し、風にのってそれは龍族の耳にも届いた。『フレイムタンの魔力を得れば、自身を強化出来る』そんな根も葉もない尾ひれと共にな」
「なるほど、噂に尾ひれか」
言いながら俺はリィたんに目をスライドさせる。
すると、ほんのり頬を赤らめたリィたんが俺から目を逸らしていたのだ。
何あの子、可愛いんだけど?
「そんなどうでもいい噂を嘲笑したのが普通の龍族。そしてそれを真に受けたのが、水龍の称号を継いだばかりのリバイアタン……という訳だ」
「え? フレイムタンを食べれば強くなれるって本気で思っちゃったって事?」
「気になるなら聞いてみればいい」
木龍がリィたんを見、俺がリィたんを見るも、彼女は目を合わせてくれない。
ほんのり赤かった頬が既に真っ赤である。
「む、昔の話だっ!」
などとリィたんは供述しており、
「正道から外れた龍として、当時は邪龍と揶揄されたという訳だ」
「平和な世界だね」
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