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第一部
その376 午後の予定4
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「そうなんですよ、エメラさん。今日は皆と飲み会なんですよ」
俺は午後の審査を終えた後、エメラ商会に来ていた。
当然、俺の顔はデュークのソレなので、カウンター越しにエメラと話すだけだ。
「あらあら、それは楽しそうですねぇ。実は私も楽しみだったんです」
「ん? 何がです?」
そういえばエメラはどこでこの情報を仕入れたんだ?
「いえいえ、それは後でデュークさん自身が確かめた方がいいと思います」
エメラが何を言ってるのか見当もつかないが、今回の飲みの席に何か仕込んだ事は明白だった。これは、心して行かなくちゃいけないな。
「ところでデュークさん」
「何でしょう?」
「お店はお決まりで?」
「え、冒険者ギルドで飲む予定だったんです……が?」
何だろう、エメラの目が怖い。物凄いプレッシャーである。
まるで雷龍シュガリオンのようだ。
これはもしかして、店を変更しろという合図ではなかろうか?
「が、別の店にしようかと思っていたところです」
「ですよねー。女の子とご飯に行くんですもんねー。それにナタリーもいるって話ですけど?」
「いますね」
「ならよしです」
何が「よし」なのだろう。
「いらっしゃいませ。あら?」
店員の声に気付き、俺とエメラが振り返る。
それと同時に、来店中のお客たちの目もそこに向かう。
「あらやだ水龍様よ!」
「こっちは可愛いハーフエルフの女の子よ」
淑女の言葉と共に、客たちのテンションが爆上がりである。
そう、エメラ商会にやって来たのは、リィたんとナタリーだった。
「おい、おいやめろ。こら、何を触っている?」
おしとやかな女性とはいえ、水龍がここに現れたとなればご利益の一つや二つが欲しいのだろう。実に巧妙な触れ方だ。強すぎず、甘すぎず、そっと触れてうっとりする淑女たち。
「わぁわぁ。あのっ、ちょっと。こ、こまりますっ」
一方ナタリーは、頭が触り易い位置にあるせいか、所謂もみくちゃ状態である。
うーむ、俺が止めに入ってもいいのだが、あらぬ疑いを掛けられるのも問題である。仕方ない、エメラにアイコンタクトだ。
頷いた、エメラが前に出て一言。
「VIPルームへどうぞ」
ようやっと解放、そんな顔をしたリィたんが俺に微笑んでから通り過ぎて行く。
そしてナタリーは頬を膨らませ、「何故助けてくれなかったとのか」と言いたげな表情をしながら通り過ぎて行った。
実に二人らしい反応だ。
せめてミケラルドの顔なら……いや、それだと余計に被害が増えるか。
有名になり過ぎるのも問題か。
因みに俺はVIPルームへは入れない。
何故なら俺はデュークであり、通されたのは二人だからだ。
オリハルコンズの審査は明々後日。
それまでにやる事といえば……ふむ、特にないな。
強いてあげるとすれば、今夜の食事くらいか。
どこか良い場所はないか。
だが、法王国程土地勘がない場所もない。
ならば、その国に詳しい者に聞くのが吉、か。
◇◆◇ ◆◇◆
「という訳でやって来ました」
「おい、ハーレム自慢か?」
不服そうな顔で迎えてくれたのは法王クルス君。
「いやいや、どうしたらそうなるんですか。ハーレム要素ほぼないじゃないですか」
「女六人と、お前一人だろう。誰がどう聞いてもハーレムじゃないか」
「ハーレムというのは一人の男に対し複数の女性が取り巻く事を――ん? ……あれ?」
「呆れたヤツだ、男が羨む状況に気付いてなかったのか」
「おかしいですね、いつどこでそうなったのか是非解説書付きで教えて欲しいものです」
「出版されたら買おうじゃないか」
相変わらずノリの良い法王様でいらっしゃる。
「さぁ、気を取り直して! ハーレムです!」
「……呆れたヤツだ。間違えを訂正しただけではないか」
「まぁ取り巻いてるだけで、そこに好意があるのかはわかりませんがね」
「少なくとも友人と食事を共にする仲ではあるのだろう。好意はある。程度はあろうがな」
そいつは盲点だった。
「もしや私、人生勝ち組なのでは?」
「魔生と言わずいいのか?」
「そういう言葉があるのであれば使用しますが」
「聞いた事はないな」
「ならば人生と」
「店を探している……と」
「えぇ、日ごろの労いも兼ねて」
「聞く相手が悪かったな」
「へ?」
「あのな、私は法王だぞ? 城の外にポンポン出られる訳ないだろう。どこかの冒険者兼元首と違ってな」
「皮肉のスパイスとは幸先が良い紹介ですね。まぁ確かに、宮廷料理人がいる法王様にそれを伺うのは難しかったか。これは失礼」
「がしかし、だ」
「ん?」
「当てがない訳じゃない」
「おぉ!」
◇◆◇ ◆◇◆
「で、ここに来たと」
「お久しぶりです、リルハ殿。たらい回しの末、やって参りました」
「まったく、クルスも迷惑な紹介をしてくれるものだ……」
せめて城内の人を紹介してくれよ、法王クルス。
だが、紹介された手前、行かない訳にもいかないのだ。
商人ギルド本部長。つまりは商人ギルドのギルドマスターである。
世間から【白き魔女】の異名で呼ばれているが、見た目が若いだけの婆さんである。現代地球では「ロリBBA」なんて総称されたり揶揄されているが、一国の元首たる者、ババアなんて言い方は相応しくない。
しっかりと「ご老人」、または「お婆ちゃん」と呼ぶ事にしよう。
「お願いします、おば――」
「――よからぬ事を考えているな?」
やめとこう、目がマジだ。
そう、最初の通り「リルハ殿」でいこう。
それが世のため人のためミケラルドのためである。
「お願いします、リルハ殿」
「借りがなければ断っていたところだが……まぁいい。とっておきの店を紹介してやろう」
現代地球程の情報が世に溢れていない弊害こそ、こういったクチコミが必須となる。【テトラ・ビジョン】の魔法を使って穴場の店紹介とかやったら面白いかもしれないな。
まずは一般家庭への普及を目指そう。
これを機に、リルハに色々聞いておくとしよう。
俺は午後の審査を終えた後、エメラ商会に来ていた。
当然、俺の顔はデュークのソレなので、カウンター越しにエメラと話すだけだ。
「あらあら、それは楽しそうですねぇ。実は私も楽しみだったんです」
「ん? 何がです?」
そういえばエメラはどこでこの情報を仕入れたんだ?
「いえいえ、それは後でデュークさん自身が確かめた方がいいと思います」
エメラが何を言ってるのか見当もつかないが、今回の飲みの席に何か仕込んだ事は明白だった。これは、心して行かなくちゃいけないな。
「ところでデュークさん」
「何でしょう?」
「お店はお決まりで?」
「え、冒険者ギルドで飲む予定だったんです……が?」
何だろう、エメラの目が怖い。物凄いプレッシャーである。
まるで雷龍シュガリオンのようだ。
これはもしかして、店を変更しろという合図ではなかろうか?
「が、別の店にしようかと思っていたところです」
「ですよねー。女の子とご飯に行くんですもんねー。それにナタリーもいるって話ですけど?」
「いますね」
「ならよしです」
何が「よし」なのだろう。
「いらっしゃいませ。あら?」
店員の声に気付き、俺とエメラが振り返る。
それと同時に、来店中のお客たちの目もそこに向かう。
「あらやだ水龍様よ!」
「こっちは可愛いハーフエルフの女の子よ」
淑女の言葉と共に、客たちのテンションが爆上がりである。
そう、エメラ商会にやって来たのは、リィたんとナタリーだった。
「おい、おいやめろ。こら、何を触っている?」
おしとやかな女性とはいえ、水龍がここに現れたとなればご利益の一つや二つが欲しいのだろう。実に巧妙な触れ方だ。強すぎず、甘すぎず、そっと触れてうっとりする淑女たち。
「わぁわぁ。あのっ、ちょっと。こ、こまりますっ」
一方ナタリーは、頭が触り易い位置にあるせいか、所謂もみくちゃ状態である。
うーむ、俺が止めに入ってもいいのだが、あらぬ疑いを掛けられるのも問題である。仕方ない、エメラにアイコンタクトだ。
頷いた、エメラが前に出て一言。
「VIPルームへどうぞ」
ようやっと解放、そんな顔をしたリィたんが俺に微笑んでから通り過ぎて行く。
そしてナタリーは頬を膨らませ、「何故助けてくれなかったとのか」と言いたげな表情をしながら通り過ぎて行った。
実に二人らしい反応だ。
せめてミケラルドの顔なら……いや、それだと余計に被害が増えるか。
有名になり過ぎるのも問題か。
因みに俺はVIPルームへは入れない。
何故なら俺はデュークであり、通されたのは二人だからだ。
オリハルコンズの審査は明々後日。
それまでにやる事といえば……ふむ、特にないな。
強いてあげるとすれば、今夜の食事くらいか。
どこか良い場所はないか。
だが、法王国程土地勘がない場所もない。
ならば、その国に詳しい者に聞くのが吉、か。
◇◆◇ ◆◇◆
「という訳でやって来ました」
「おい、ハーレム自慢か?」
不服そうな顔で迎えてくれたのは法王クルス君。
「いやいや、どうしたらそうなるんですか。ハーレム要素ほぼないじゃないですか」
「女六人と、お前一人だろう。誰がどう聞いてもハーレムじゃないか」
「ハーレムというのは一人の男に対し複数の女性が取り巻く事を――ん? ……あれ?」
「呆れたヤツだ、男が羨む状況に気付いてなかったのか」
「おかしいですね、いつどこでそうなったのか是非解説書付きで教えて欲しいものです」
「出版されたら買おうじゃないか」
相変わらずノリの良い法王様でいらっしゃる。
「さぁ、気を取り直して! ハーレムです!」
「……呆れたヤツだ。間違えを訂正しただけではないか」
「まぁ取り巻いてるだけで、そこに好意があるのかはわかりませんがね」
「少なくとも友人と食事を共にする仲ではあるのだろう。好意はある。程度はあろうがな」
そいつは盲点だった。
「もしや私、人生勝ち組なのでは?」
「魔生と言わずいいのか?」
「そういう言葉があるのであれば使用しますが」
「聞いた事はないな」
「ならば人生と」
「店を探している……と」
「えぇ、日ごろの労いも兼ねて」
「聞く相手が悪かったな」
「へ?」
「あのな、私は法王だぞ? 城の外にポンポン出られる訳ないだろう。どこかの冒険者兼元首と違ってな」
「皮肉のスパイスとは幸先が良い紹介ですね。まぁ確かに、宮廷料理人がいる法王様にそれを伺うのは難しかったか。これは失礼」
「がしかし、だ」
「ん?」
「当てがない訳じゃない」
「おぉ!」
◇◆◇ ◆◇◆
「で、ここに来たと」
「お久しぶりです、リルハ殿。たらい回しの末、やって参りました」
「まったく、クルスも迷惑な紹介をしてくれるものだ……」
せめて城内の人を紹介してくれよ、法王クルス。
だが、紹介された手前、行かない訳にもいかないのだ。
商人ギルド本部長。つまりは商人ギルドのギルドマスターである。
世間から【白き魔女】の異名で呼ばれているが、見た目が若いだけの婆さんである。現代地球では「ロリBBA」なんて総称されたり揶揄されているが、一国の元首たる者、ババアなんて言い方は相応しくない。
しっかりと「ご老人」、または「お婆ちゃん」と呼ぶ事にしよう。
「お願いします、おば――」
「――よからぬ事を考えているな?」
やめとこう、目がマジだ。
そう、最初の通り「リルハ殿」でいこう。
それが世のため人のためミケラルドのためである。
「お願いします、リルハ殿」
「借りがなければ断っていたところだが……まぁいい。とっておきの店を紹介してやろう」
現代地球程の情報が世に溢れていない弊害こそ、こういったクチコミが必須となる。【テトラ・ビジョン】の魔法を使って穴場の店紹介とかやったら面白いかもしれないな。
まずは一般家庭への普及を目指そう。
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