293 / 566
第一部
その292 聖女と一緒
しおりを挟む
ランクS冒険者パーティリーダーの男の言い分は尤もであった。
たとえ約束した事だとはいえ、生き残る確率を考えれば、ランクAの仲間よりランクSの仲間だ。
それは国を預かる俺だからこそ理解できた。
だが、しょんぼりとする黒髪美少女を見捨てる事が出来ないのも俺なのだ。
体育座りで俯く色白の少女は、確かに【聖女】と言われるだけの神聖なオーラを纏っているように見えた。
「あの」
珍しくも声を掛けたのは俺だった。
俺の声に反応して聖女が顔を上げる。
そして俺の顔を見て、また俯き、大きな溜め息を吐いたのだった。
「先程のお話、耳に入ってしまいまして。災難でしたね」
「……いえ」
む? これはもしかして…………警戒されている?
そういえばそうだった。俺は男で、相手は少女。
ダンジョン前とはいえ、声を掛けたのが俺だとしたら……これはナンパと間違われても文句言えないのではなかろうか?
俺は咳払いを一つかまし、じりじりと後方へ下がった。
「では、幸多い一日を」
うむ、これならば問題ないだろう。
可哀想な少女を見かねたおっさんが、ただ一言声を掛けるだけ。
現代であればちょっと事案かもしれないが、幸いここはTHEファンタジーだ。問題ないだろう。そもそも聖女の保護者って……確か皇后アイビスだろう?
大丈夫だ、皇后アイビスには貸しがある。いざとなったらそれを存分に使おう。そう思い、俺はダンジョンへと向かう。
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
ランクSのダンジョン前である。五人組の冒険者パーティが先行して侵入した今、この場にいるのは俺と聖女のみ。
即ち、俺を引き留めたのは聖女という事になる。
はて? 一体どうしたのだろうか。
「そこは侵入禁止のダンジョンですよ!」
「許可ならありますけど?」
「たとえランクSでもパーティは四人以上じゃないと――」
「――SSですけど?」
ペラリとアーダイン直筆のサインが入った許可証を見せる。
「へ? えぇええええ!? 何で? 嘘!? どうして!? 貴方がSS!?」
俺の持つ許可証をぐわしと掴み、ぐりんぐりんと目を動かして文章を読む聖女。
彼女が聖女という事に、少々不安を覚えてきたミケラルド君である。
「まさか偽造!?」
その発想がまさかだよ。
「ちょっと付いてきてください!」
「えぇ……」
と、困った顔を浮かべたのはほんの一瞬。
俺は気付いてしまったのだ。
そう、俺の手を引っ張るのは美少女であり聖女なのである。
美少女がおっさんの手を引っ張るこの行為。もしかして俺は先払いの報酬を貰っているのかもしれない。いや待て、この美少女には聖女以外に頭に付く言葉がある。それは「噂の」であったり「知らない」であるのだ。つまり、この手つなぎイベントは一生に一回あるかないかの大イベント。見る人が見ればご褒美ともとれるこの行動。ならばどうして俺にこの手を振り解く事ができよう。
そんな事を考えている内に、俺はまた冒険者ギルドまで戻っていたのだ。
俺の手を引きずかずかと冒険者ギルドの奥に入って行く聖女。
まるで勝手知ったる我が家かなという様子である。
先程までいた応接室に入った俺は、またヤツに会った。
「見覚えのある顔だな」
また会ったな、アーダイン。
というか、まだここにいたのか。
てっきりギルド本部に戻ったのかと思っていたのだが。
「それで? 何でミケラルドが【聖女アリス】と一緒にいるんだ?」
「アーダインさん!」
ばしんとテーブルを叩く聖女。
「この人は本当にSSなのですか!?」
凄いな、ここまで聖女っぽくない聖女は俺の知る限りこの子だけだ。
まぁ、そもそも知っている聖女は物語の中だけの人物だがな。
「さっき付でな。あー、何だ? もしかしてダンジョンの件か?」
「そうです!」
「だとよ」
アーダインは俺にそう言ってニヤリと笑った。
「…………まぁ、薄々気付いてましたけど、SS一人で連れ歩いていいんですか?」
「アリスは特別だ。ランクAだろうが、ダンジョンの侵入許可を持ったヤツが一緒なら、ランクSダンジョンに入る事が出来る。それでもランクAの資格は必要だがな」
「中々危うい橋ですねぇ」
「そんな事はないさ。……本来ならな」
「それはまた、過去の聖女と照らし合わせていると?」
「そういう事だ。聖女と一緒にダンジョンに侵入すれば、本来であれば冒険が格段に楽になる。当然それは聖女の固有能力【聖加護】が理由だ」
アーダインはちらりと聖女アリスを見るが、彼女はつんとした表情のままだった。
「【聖加護】のコントロールが上手くいけば、どの冒険者パーティからも引っ張りだこなんだがな」
「彼女、私を引っ張って連れてきましたよ」
「モテモテだな」
アーダインが茶化すように言うと、アリスがようやく口を開いた。
「わ、私はただこの人が本当にSSなのか確かめたくて……」
もじもじするアリスは中々に可愛いのだが、解せない点がある。
「この許可証、公文書として本当に効果あるんですか?」
ダンジョンの侵入許可証をぺらりと見せ、アーダインに聞く。
「勿論だ、ただ相手が悪かったな」
先程まで面と向かって喋っていたアーダインが俺の耳に口を寄せる。
「相手が子供じゃ通じない事もある」
そう、アーダインが小声で指摘する。
なるほど、彼女に対し子供は禁句って事はわかったぞ。
たとえ約束した事だとはいえ、生き残る確率を考えれば、ランクAの仲間よりランクSの仲間だ。
それは国を預かる俺だからこそ理解できた。
だが、しょんぼりとする黒髪美少女を見捨てる事が出来ないのも俺なのだ。
体育座りで俯く色白の少女は、確かに【聖女】と言われるだけの神聖なオーラを纏っているように見えた。
「あの」
珍しくも声を掛けたのは俺だった。
俺の声に反応して聖女が顔を上げる。
そして俺の顔を見て、また俯き、大きな溜め息を吐いたのだった。
「先程のお話、耳に入ってしまいまして。災難でしたね」
「……いえ」
む? これはもしかして…………警戒されている?
そういえばそうだった。俺は男で、相手は少女。
ダンジョン前とはいえ、声を掛けたのが俺だとしたら……これはナンパと間違われても文句言えないのではなかろうか?
俺は咳払いを一つかまし、じりじりと後方へ下がった。
「では、幸多い一日を」
うむ、これならば問題ないだろう。
可哀想な少女を見かねたおっさんが、ただ一言声を掛けるだけ。
現代であればちょっと事案かもしれないが、幸いここはTHEファンタジーだ。問題ないだろう。そもそも聖女の保護者って……確か皇后アイビスだろう?
大丈夫だ、皇后アイビスには貸しがある。いざとなったらそれを存分に使おう。そう思い、俺はダンジョンへと向かう。
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
ランクSのダンジョン前である。五人組の冒険者パーティが先行して侵入した今、この場にいるのは俺と聖女のみ。
即ち、俺を引き留めたのは聖女という事になる。
はて? 一体どうしたのだろうか。
「そこは侵入禁止のダンジョンですよ!」
「許可ならありますけど?」
「たとえランクSでもパーティは四人以上じゃないと――」
「――SSですけど?」
ペラリとアーダイン直筆のサインが入った許可証を見せる。
「へ? えぇええええ!? 何で? 嘘!? どうして!? 貴方がSS!?」
俺の持つ許可証をぐわしと掴み、ぐりんぐりんと目を動かして文章を読む聖女。
彼女が聖女という事に、少々不安を覚えてきたミケラルド君である。
「まさか偽造!?」
その発想がまさかだよ。
「ちょっと付いてきてください!」
「えぇ……」
と、困った顔を浮かべたのはほんの一瞬。
俺は気付いてしまったのだ。
そう、俺の手を引っ張るのは美少女であり聖女なのである。
美少女がおっさんの手を引っ張るこの行為。もしかして俺は先払いの報酬を貰っているのかもしれない。いや待て、この美少女には聖女以外に頭に付く言葉がある。それは「噂の」であったり「知らない」であるのだ。つまり、この手つなぎイベントは一生に一回あるかないかの大イベント。見る人が見ればご褒美ともとれるこの行動。ならばどうして俺にこの手を振り解く事ができよう。
そんな事を考えている内に、俺はまた冒険者ギルドまで戻っていたのだ。
俺の手を引きずかずかと冒険者ギルドの奥に入って行く聖女。
まるで勝手知ったる我が家かなという様子である。
先程までいた応接室に入った俺は、またヤツに会った。
「見覚えのある顔だな」
また会ったな、アーダイン。
というか、まだここにいたのか。
てっきりギルド本部に戻ったのかと思っていたのだが。
「それで? 何でミケラルドが【聖女アリス】と一緒にいるんだ?」
「アーダインさん!」
ばしんとテーブルを叩く聖女。
「この人は本当にSSなのですか!?」
凄いな、ここまで聖女っぽくない聖女は俺の知る限りこの子だけだ。
まぁ、そもそも知っている聖女は物語の中だけの人物だがな。
「さっき付でな。あー、何だ? もしかしてダンジョンの件か?」
「そうです!」
「だとよ」
アーダインは俺にそう言ってニヤリと笑った。
「…………まぁ、薄々気付いてましたけど、SS一人で連れ歩いていいんですか?」
「アリスは特別だ。ランクAだろうが、ダンジョンの侵入許可を持ったヤツが一緒なら、ランクSダンジョンに入る事が出来る。それでもランクAの資格は必要だがな」
「中々危うい橋ですねぇ」
「そんな事はないさ。……本来ならな」
「それはまた、過去の聖女と照らし合わせていると?」
「そういう事だ。聖女と一緒にダンジョンに侵入すれば、本来であれば冒険が格段に楽になる。当然それは聖女の固有能力【聖加護】が理由だ」
アーダインはちらりと聖女アリスを見るが、彼女はつんとした表情のままだった。
「【聖加護】のコントロールが上手くいけば、どの冒険者パーティからも引っ張りだこなんだがな」
「彼女、私を引っ張って連れてきましたよ」
「モテモテだな」
アーダインが茶化すように言うと、アリスがようやく口を開いた。
「わ、私はただこの人が本当にSSなのか確かめたくて……」
もじもじするアリスは中々に可愛いのだが、解せない点がある。
「この許可証、公文書として本当に効果あるんですか?」
ダンジョンの侵入許可証をぺらりと見せ、アーダインに聞く。
「勿論だ、ただ相手が悪かったな」
先程まで面と向かって喋っていたアーダインが俺の耳に口を寄せる。
「相手が子供じゃ通じない事もある」
そう、アーダインが小声で指摘する。
なるほど、彼女に対し子供は禁句って事はわかったぞ。
0
お気に入りに追加
447
あなたにおすすめの小説
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる