246 / 566
第一部
その245 検証結果
しおりを挟む
「えーっと、ここまでを整理すると……分裂体はミックの魔力から出来てる。ミックだけの言う事を聞いて、【テレパシー】でも応用が出来る。ちょっと挙動はおかしいけど、外見はミック。ミック自身が【チェンジ】で外見を変えたら、以降出した分裂体もその外見になる。ミックが触れて「戻れ」と指示すると、ミックの身体の中に消えて、服だけが残る…………う~ん、こんなところ?」
「うん、そんなところ」
「この子使えるの?」
そう言いながらナタリーが分裂体の頭を撫でる。
そう、分裂体は今、俺の命令によってナタリーを肩車しているのだ。
重要なのは、常に爽やかスマイルを絶やさない事だ。
「か、影武者くらいには……使えるかな」
「二体目は出せないんだよね?」
「うん」
「あ、あれは? 戦闘能力っ」
ずびしと俺を指差したナタリー。
「確かに、それは気になるとこだね。よし、ナタリーをおろせ」
直後、分裂体の上半身がゆっくり倒れていく。
まるで機械のようにお辞儀し、やがて半分に折れていく。
新体操選手レベルの前屈だ。いや、関節がない分……気持ち悪い程に折りたたまれている。ちょっと前の携帯電話のようである。
ナタリーが分裂体から下りると、すぐに元に戻る。
「よし、俺と戦え」
新たなる指示により、拳を固め、ファイティングポーズをとる分裂体。
駆けた直後、右手を振りかぶった分裂体。
攻撃を難なく避けると、次はキックを繰り出す。
俺はこれを足の付け根で止め、身体を使って分裂体の身体を押し出した。
コテンと倒れた分裂体は、ゆらりとまた立ち上がり、再び攻撃を繰り返す。
「よし、止まれ」
「う~~~ん…………」
ナタリーがそう唸るのもわかる。
「弱いな」
「運動神経がないお兄さんって感じだったね」
「何より攻撃中の笑顔が恐ろしい」
「ずっと笑ってるよね。変えられないの?」
「悲しい顔をしろ」
なったのは一瞬。すぐにリセットしたかのように笑顔に戻る。
「お、怒った顔をしろ」
やはり一瞬。漫画の二コマ目には笑顔になっている……そんな感じだ。
「細かな変化は難しいみたいだね」
「ぬぅ……当てが外れたな」
「どういう能力を期待してたの?」
「いや、身体を二つにすれば色々出来るでしょ。貴族やりながら冒険者やる感じ?」
「もうすぐ王様になるんだから、その時には面倒なお仕事は多少減ってるでしょう」
「ん~……でもトップになったらなったで忙しそうな気が……」
「大丈夫大丈夫! ミックなら出来る! うん!」
ナタリーの自信は一体どこからくるのか、俺には皆目見当がつかなかったが、確かにその言葉には俺にもそう感じさせる何かがあった。
そんなナタリーに背を押されながら、俺たちはミナジリ領に戻るのだった。
◇◆◇ ◆◇◆
ふむ? こんなものか?
「お兄ちゃん何やってるの?」
屋敷の裏にある俺の遊び場もとい作業場にやって来たのは、ダイモンの娘コリンだった。
コリンは背後から俺の作業を覗き見ながら声を掛ける。
「鉄の……板?」
「硬貨の型だよ。最近手に入れた技工師の首輪ってマジックアイテムがね? 中々良い能力だってのも証明出来た。鍛冶と合わせてこの技工を発動させたら……ほら」
型の中身を見せると、コリンは目を見開いた。
「わぁ! これリィたん!?」
「うん、っていうか水龍なんだけどコリン見たことあったっけ? リィたんの姿」
「うん、前にナタリーお姉ちゃんと一緒に水浴びに行った時、見せてもらったー!」
おかしい、俺は水浴びに誘われていないぞ?
いやまぁ、誘われる訳ないんだけどね。
「これで銅貨、銀貨、金貨、白金貨を造るんだ。繊細な型だからそう易々とは偽造されないぞ」
「ニセのお金って事ー?」
「そうそう。それにちょっと仕掛けもあるしね」
「え、どんなどんなっ!?」
俺の手を握ったコリンは、その場でぴょんぴょこ跳ねながらその情報を求めた。
だが、それを説明する前に、守衛の仕事と父親の仕事をしに来たダイモンが現れてしまったのだ。
「こらコリン。旦那を余り困らせるんじゃないぞ」
「むー、コリン、お兄ちゃんを困らせてないもん!」
「旦那からも言ってやってくだせぇ」
「困ってないね」
「ほらー!」
「そいつぁ俺が困っちまいまさぁ……」
軽く頭を抱えたダイモンがわざとらしく言う。
俺とコリンは、そんなダイモンを見て見合ってくすりと笑う。
するとダイモンは切り口を変えたのだった。
「そろそろ夕飯の準備じゃないのか?」
「あ、そうだった! 今日はシチューだよー!」
にこやかに駆けて行くコリンの背中を追う俺とダイモン。
「子供は成長が早いね~」
「シュッツ様の指導が良いんでしょう。最近じゃ俺が怒られっぱなしですわ、ははははっ」
「子供を見て親も成長するもんだよ」
「そらそうですな」
「最近困った事ある?」
ダイモンの仕事は屋敷の守衛。
些細な情報でも耳に入れておくべきだ。
しかし、ダイモンは首を大きく横に振るばかりだ。
「な~んもねぇっす。平和過ぎて眠くなっちまいやすよ」
「じゃあ、嵐の前の静けさって事だね」
「怖い事言わないでくだせぇよ、旦那」
「ラジーンに聞いてるぞ、訓練頑張ってるんだってね?」
「ははは、腕っ節にしか自信がねぇもんで」
「それならその腕に期待してるよ」
「……へい! 精進しやす!」
仰々しく敬礼したダイモンは、豪快に回れ右をした後、仕事に戻って行く。
皆が前に進んでいる。だから俺も、立ち止まる訳にはいかないのだ。
その翌日の事だった。
首都リーガルのギルドマスターであるディックが、大汗をかきながら俺の下に一通の封書を持って来たのは。
封書の蝋にはリーガル国の紋章。
羊皮紙を贅沢に、そして綺麗に裁断し、丸められた封書を開く。
中にあった文字は非常に簡潔かつ簡素な一文。
リーガル国の王――ブライアン・フォン・リーガルの直筆。
中央に書かれた「時は来た」の文字が意味するものとは。
肩で息をするディックが俺に言う。
「いよいよか! いよいよなんだな、ミック!?」
ここまで長かった。
決して障害がなかった訳ではない。
危ない目にもあったし、死にそうな思いもした。
それでもめげずにやってこられたのはこの時のため。
――その時が来た。
俺は顔を上げ、周囲にいる仲間たちに目をやった。
「皆、国造りだ」
やって来た、立国の刻。
「うん、そんなところ」
「この子使えるの?」
そう言いながらナタリーが分裂体の頭を撫でる。
そう、分裂体は今、俺の命令によってナタリーを肩車しているのだ。
重要なのは、常に爽やかスマイルを絶やさない事だ。
「か、影武者くらいには……使えるかな」
「二体目は出せないんだよね?」
「うん」
「あ、あれは? 戦闘能力っ」
ずびしと俺を指差したナタリー。
「確かに、それは気になるとこだね。よし、ナタリーをおろせ」
直後、分裂体の上半身がゆっくり倒れていく。
まるで機械のようにお辞儀し、やがて半分に折れていく。
新体操選手レベルの前屈だ。いや、関節がない分……気持ち悪い程に折りたたまれている。ちょっと前の携帯電話のようである。
ナタリーが分裂体から下りると、すぐに元に戻る。
「よし、俺と戦え」
新たなる指示により、拳を固め、ファイティングポーズをとる分裂体。
駆けた直後、右手を振りかぶった分裂体。
攻撃を難なく避けると、次はキックを繰り出す。
俺はこれを足の付け根で止め、身体を使って分裂体の身体を押し出した。
コテンと倒れた分裂体は、ゆらりとまた立ち上がり、再び攻撃を繰り返す。
「よし、止まれ」
「う~~~ん…………」
ナタリーがそう唸るのもわかる。
「弱いな」
「運動神経がないお兄さんって感じだったね」
「何より攻撃中の笑顔が恐ろしい」
「ずっと笑ってるよね。変えられないの?」
「悲しい顔をしろ」
なったのは一瞬。すぐにリセットしたかのように笑顔に戻る。
「お、怒った顔をしろ」
やはり一瞬。漫画の二コマ目には笑顔になっている……そんな感じだ。
「細かな変化は難しいみたいだね」
「ぬぅ……当てが外れたな」
「どういう能力を期待してたの?」
「いや、身体を二つにすれば色々出来るでしょ。貴族やりながら冒険者やる感じ?」
「もうすぐ王様になるんだから、その時には面倒なお仕事は多少減ってるでしょう」
「ん~……でもトップになったらなったで忙しそうな気が……」
「大丈夫大丈夫! ミックなら出来る! うん!」
ナタリーの自信は一体どこからくるのか、俺には皆目見当がつかなかったが、確かにその言葉には俺にもそう感じさせる何かがあった。
そんなナタリーに背を押されながら、俺たちはミナジリ領に戻るのだった。
◇◆◇ ◆◇◆
ふむ? こんなものか?
「お兄ちゃん何やってるの?」
屋敷の裏にある俺の遊び場もとい作業場にやって来たのは、ダイモンの娘コリンだった。
コリンは背後から俺の作業を覗き見ながら声を掛ける。
「鉄の……板?」
「硬貨の型だよ。最近手に入れた技工師の首輪ってマジックアイテムがね? 中々良い能力だってのも証明出来た。鍛冶と合わせてこの技工を発動させたら……ほら」
型の中身を見せると、コリンは目を見開いた。
「わぁ! これリィたん!?」
「うん、っていうか水龍なんだけどコリン見たことあったっけ? リィたんの姿」
「うん、前にナタリーお姉ちゃんと一緒に水浴びに行った時、見せてもらったー!」
おかしい、俺は水浴びに誘われていないぞ?
いやまぁ、誘われる訳ないんだけどね。
「これで銅貨、銀貨、金貨、白金貨を造るんだ。繊細な型だからそう易々とは偽造されないぞ」
「ニセのお金って事ー?」
「そうそう。それにちょっと仕掛けもあるしね」
「え、どんなどんなっ!?」
俺の手を握ったコリンは、その場でぴょんぴょこ跳ねながらその情報を求めた。
だが、それを説明する前に、守衛の仕事と父親の仕事をしに来たダイモンが現れてしまったのだ。
「こらコリン。旦那を余り困らせるんじゃないぞ」
「むー、コリン、お兄ちゃんを困らせてないもん!」
「旦那からも言ってやってくだせぇ」
「困ってないね」
「ほらー!」
「そいつぁ俺が困っちまいまさぁ……」
軽く頭を抱えたダイモンがわざとらしく言う。
俺とコリンは、そんなダイモンを見て見合ってくすりと笑う。
するとダイモンは切り口を変えたのだった。
「そろそろ夕飯の準備じゃないのか?」
「あ、そうだった! 今日はシチューだよー!」
にこやかに駆けて行くコリンの背中を追う俺とダイモン。
「子供は成長が早いね~」
「シュッツ様の指導が良いんでしょう。最近じゃ俺が怒られっぱなしですわ、ははははっ」
「子供を見て親も成長するもんだよ」
「そらそうですな」
「最近困った事ある?」
ダイモンの仕事は屋敷の守衛。
些細な情報でも耳に入れておくべきだ。
しかし、ダイモンは首を大きく横に振るばかりだ。
「な~んもねぇっす。平和過ぎて眠くなっちまいやすよ」
「じゃあ、嵐の前の静けさって事だね」
「怖い事言わないでくだせぇよ、旦那」
「ラジーンに聞いてるぞ、訓練頑張ってるんだってね?」
「ははは、腕っ節にしか自信がねぇもんで」
「それならその腕に期待してるよ」
「……へい! 精進しやす!」
仰々しく敬礼したダイモンは、豪快に回れ右をした後、仕事に戻って行く。
皆が前に進んでいる。だから俺も、立ち止まる訳にはいかないのだ。
その翌日の事だった。
首都リーガルのギルドマスターであるディックが、大汗をかきながら俺の下に一通の封書を持って来たのは。
封書の蝋にはリーガル国の紋章。
羊皮紙を贅沢に、そして綺麗に裁断し、丸められた封書を開く。
中にあった文字は非常に簡潔かつ簡素な一文。
リーガル国の王――ブライアン・フォン・リーガルの直筆。
中央に書かれた「時は来た」の文字が意味するものとは。
肩で息をするディックが俺に言う。
「いよいよか! いよいよなんだな、ミック!?」
ここまで長かった。
決して障害がなかった訳ではない。
危ない目にもあったし、死にそうな思いもした。
それでもめげずにやってこられたのはこの時のため。
――その時が来た。
俺は顔を上げ、周囲にいる仲間たちに目をやった。
「皆、国造りだ」
やって来た、立国の刻。
0
お気に入りに追加
447
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる