147 / 566
第一部
その146 意外な再会
しおりを挟む
翌朝、俺は何故かナタリーの前で正座させられていた。
おかしい。何故ナタリーはこんなに怒っているのだろうか?
「もうっ! 新しい付与魔法ならちゃんと教えてよね! 私、ビックリしたんだから!」
そうか、早速アレを使ったのか。
「アレの事か。いや、説明する前に使うと思わないじゃないか」
「皆が使う場所なの! 事前に教えてくれないと困るの!」
確かにナタリーのお怒りはご尤もである。
まぁ、狙ってやったんだけどな。……まさか怒るとは思わなかったけど。
「中々よかったぞ」
「え、ジェイルさんも使ったの?」
「新商品か?」
「えぇ、目玉商品の一つですよ」
「ほぉ、ミナジリ領の名品にしてもいいかもしれないな」
「そこまでですか!?」
「世界が……変わった」
まさかジェイルにここまで言われるとは。
いや、地球でもアレは大人気だった。これは手応えアリだな。
「ちょっとミック! こっちの話はまだ終わってないの!」
「あぁそうだった。ナタリーの感想も聞きたいな」
その直後、ナタリーは顔を真っ赤にして震え出した。はて、風邪だろうか?
「ミックの馬鹿ぁああああああああああっ!!」
◇◆◇ ◆◇◆
頬に平手型の痕って本当に残るんだな。
そう思いながら俺はエルフの国、シェルフに向かって走っていた。
目的は二つ。エルフの仇でもあるダークマーダラーを届けに行く事と、ミケラルド商店の五号店のため土地を購入する事だ。
問題はある。いくつかな。
まず最初の問題……それは、シェルフに入れるのだろうか。
事前にシェルフへ連絡すべきなのだろうが、盗聴されている事を考えるとギルド通信を使う事は出来ない。
ならば直接行った方が早い。というところで、俺の思考は止まっていた。
「あ、そうだ」
そうだった、クロード伝手でバルトに連絡とってもらえばいいんだ。
俺はクロードにテレパシーを発動し、到着予想時間をバルトに伝えてもらった。
バルトにならそろそろテレパシーの情報を与えてもいいような気もするが、商人たるもの、貴重なカードは切るところで切るべきだ。
情報も大事な商品なのである。
……おかしい。感覚が鈍ったのだろうか?
想定した時間より早く着いてしまった。仕方ない時間でも潰してるか。
どこかに未遭遇のモンスターでもいないものか。
………………むぅ、見当たらないものだな。
こちらに来やすくなったら、シェルフの冒険者ギルドで依頼を受けるのもいいかもしれない。
俺にのんびり出来そうな休暇はくるのだろうか。
でもまぁ、本気で生きるって決めてから何もかも充実してるよな。
走り続ける事がこんなに楽しいとは思わなかった。今思えば、寄生転生する前は目的のない人生を送っていたものだ。吸血鬼として生まれて、最初は困惑したが、こんな吸血鬼生を送れるなら悪い結果ではなかったと思える。
「ミケラルド……様?」
そんな事を考えながらボーっと座っていると、俺の背後から声が聞こえた。
アホ面をしてたのだろう。何故ならこの子の接近に気付けなかったのだから。
「何で……メアリィ殿がこんなところに?」
そう、俺の目の前に現れたのはエルフ幼女もとい、エルフの姫であるメアリィだった。
「あ、え? えと、クレアに付き添ってもらって狩りの練習を……」
エルフという民族は高貴な地位にあろうとも狩りをするのか。
社交界では狩りもスポーツと捉える人もいるが、そういう事なのだろうか。
「あ、ホントだ。近くにクレアさんもいますね」
「ミケラルド様は【探知】の魔法が使えるのですかっ!?」
おっといけない。幼女だからと油断してしまった。
情報の安売りは気をつけないといけないな。
「冒険者上がりの貴族なもので、有効に使っております」
「そうだったのですね。……って、そうではありません。何でミケラルド様がここに?」
「あぁ、件のダークマーダラーを引き渡しに来まして」
「そういう事だったのですね。……だとしてもここにいるのは……ん? ん?」
そうだよね、シェルフにいる理由を説明したとしても、シェルフから離れた場所にいる理由の説明にはならないもんね。
頭を抱えるメアリィが年相応の反応で何とも可愛い事。
「到着予定時刻より早く着いたもので、時間潰しをしてたんですよ」
ポンと手を叩くメアリィ。
「あぁ~!」
「ところで、狩りはよろしいので?」
「それが、中々獲物が見つからなくて……」
しゅんとするメアリィだったが、俺は急接近する反応の方をどうすべきか迷っていた。
「何奴っ!」
瞬時にメアリィを抱え、俺に弓を向ける女は当然メアリィの保護者だった。
「どうも、お久しぶりです。クレアさん」
「な、ミケラルド様っ!?」
きっと色々な意味で驚いてしまったのだろう。
クレアは驚きの余り矢を発射してしまったのだ。
俺の眉間に迫る矢に、二人の顔が歪む。
俺はそれを抓むように受け止め、クレアに返す。
「プレゼントは嬉しいですけど、私、矢は使わないもので……お返しします」
「たたたたたた大変失礼をっ!」
凄い、ファンタジー世界で初めて土下座を見た瞬間だった。
メアリィも精一杯頭を下げている。
一歩間違えれば即死コース。外交問題になりかねない一撃だ。クレアが青ざめるのは無理もない。
ここで俺が許したところで、クレアの自責の念は消えないだろう。
「これは……償いをしてもらわなくてはいけませんねぇ」
「わ、私に出来る事であれば何でも! ただ、姫様だけはっ!」
「いえ、二人にしてもらいます」
顔を上げた二人の顔は、何かもう見てられなかった。
「罰はそう、観光案内です!」
「「…………へ?」」
THE暇つぶし。
おかしい。何故ナタリーはこんなに怒っているのだろうか?
「もうっ! 新しい付与魔法ならちゃんと教えてよね! 私、ビックリしたんだから!」
そうか、早速アレを使ったのか。
「アレの事か。いや、説明する前に使うと思わないじゃないか」
「皆が使う場所なの! 事前に教えてくれないと困るの!」
確かにナタリーのお怒りはご尤もである。
まぁ、狙ってやったんだけどな。……まさか怒るとは思わなかったけど。
「中々よかったぞ」
「え、ジェイルさんも使ったの?」
「新商品か?」
「えぇ、目玉商品の一つですよ」
「ほぉ、ミナジリ領の名品にしてもいいかもしれないな」
「そこまでですか!?」
「世界が……変わった」
まさかジェイルにここまで言われるとは。
いや、地球でもアレは大人気だった。これは手応えアリだな。
「ちょっとミック! こっちの話はまだ終わってないの!」
「あぁそうだった。ナタリーの感想も聞きたいな」
その直後、ナタリーは顔を真っ赤にして震え出した。はて、風邪だろうか?
「ミックの馬鹿ぁああああああああああっ!!」
◇◆◇ ◆◇◆
頬に平手型の痕って本当に残るんだな。
そう思いながら俺はエルフの国、シェルフに向かって走っていた。
目的は二つ。エルフの仇でもあるダークマーダラーを届けに行く事と、ミケラルド商店の五号店のため土地を購入する事だ。
問題はある。いくつかな。
まず最初の問題……それは、シェルフに入れるのだろうか。
事前にシェルフへ連絡すべきなのだろうが、盗聴されている事を考えるとギルド通信を使う事は出来ない。
ならば直接行った方が早い。というところで、俺の思考は止まっていた。
「あ、そうだ」
そうだった、クロード伝手でバルトに連絡とってもらえばいいんだ。
俺はクロードにテレパシーを発動し、到着予想時間をバルトに伝えてもらった。
バルトにならそろそろテレパシーの情報を与えてもいいような気もするが、商人たるもの、貴重なカードは切るところで切るべきだ。
情報も大事な商品なのである。
……おかしい。感覚が鈍ったのだろうか?
想定した時間より早く着いてしまった。仕方ない時間でも潰してるか。
どこかに未遭遇のモンスターでもいないものか。
………………むぅ、見当たらないものだな。
こちらに来やすくなったら、シェルフの冒険者ギルドで依頼を受けるのもいいかもしれない。
俺にのんびり出来そうな休暇はくるのだろうか。
でもまぁ、本気で生きるって決めてから何もかも充実してるよな。
走り続ける事がこんなに楽しいとは思わなかった。今思えば、寄生転生する前は目的のない人生を送っていたものだ。吸血鬼として生まれて、最初は困惑したが、こんな吸血鬼生を送れるなら悪い結果ではなかったと思える。
「ミケラルド……様?」
そんな事を考えながらボーっと座っていると、俺の背後から声が聞こえた。
アホ面をしてたのだろう。何故ならこの子の接近に気付けなかったのだから。
「何で……メアリィ殿がこんなところに?」
そう、俺の目の前に現れたのはエルフ幼女もとい、エルフの姫であるメアリィだった。
「あ、え? えと、クレアに付き添ってもらって狩りの練習を……」
エルフという民族は高貴な地位にあろうとも狩りをするのか。
社交界では狩りもスポーツと捉える人もいるが、そういう事なのだろうか。
「あ、ホントだ。近くにクレアさんもいますね」
「ミケラルド様は【探知】の魔法が使えるのですかっ!?」
おっといけない。幼女だからと油断してしまった。
情報の安売りは気をつけないといけないな。
「冒険者上がりの貴族なもので、有効に使っております」
「そうだったのですね。……って、そうではありません。何でミケラルド様がここに?」
「あぁ、件のダークマーダラーを引き渡しに来まして」
「そういう事だったのですね。……だとしてもここにいるのは……ん? ん?」
そうだよね、シェルフにいる理由を説明したとしても、シェルフから離れた場所にいる理由の説明にはならないもんね。
頭を抱えるメアリィが年相応の反応で何とも可愛い事。
「到着予定時刻より早く着いたもので、時間潰しをしてたんですよ」
ポンと手を叩くメアリィ。
「あぁ~!」
「ところで、狩りはよろしいので?」
「それが、中々獲物が見つからなくて……」
しゅんとするメアリィだったが、俺は急接近する反応の方をどうすべきか迷っていた。
「何奴っ!」
瞬時にメアリィを抱え、俺に弓を向ける女は当然メアリィの保護者だった。
「どうも、お久しぶりです。クレアさん」
「な、ミケラルド様っ!?」
きっと色々な意味で驚いてしまったのだろう。
クレアは驚きの余り矢を発射してしまったのだ。
俺の眉間に迫る矢に、二人の顔が歪む。
俺はそれを抓むように受け止め、クレアに返す。
「プレゼントは嬉しいですけど、私、矢は使わないもので……お返しします」
「たたたたたた大変失礼をっ!」
凄い、ファンタジー世界で初めて土下座を見た瞬間だった。
メアリィも精一杯頭を下げている。
一歩間違えれば即死コース。外交問題になりかねない一撃だ。クレアが青ざめるのは無理もない。
ここで俺が許したところで、クレアの自責の念は消えないだろう。
「これは……償いをしてもらわなくてはいけませんねぇ」
「わ、私に出来る事であれば何でも! ただ、姫様だけはっ!」
「いえ、二人にしてもらいます」
顔を上げた二人の顔は、何かもう見てられなかった。
「罰はそう、観光案内です!」
「「…………へ?」」
THE暇つぶし。
0
お気に入りに追加
447
あなたにおすすめの小説
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる